19世紀イタリアの作曲家で演奏家で歌手のラボチェッタは孤児院で音楽の才能を開花させ、7歳でチェロを演奏し、ナポリ音楽院で学んだのち18歳でナポリのサン・カルロ劇場の首席チェリストに任命。ラボチェッタは美声の持ち主でもあり、歌劇場勤めだったことから、当時有名だったテナー歌手のジョヴァンニ・バサドンナと交流。チェロ奏者としてのラボチェッタを高く評価していたバサドンナは、オペラ歌唱の練習をおこなう際に手助けをすることになります。やがてラボチェッタはオペラにも出演し、チェロ奏者、テナー歌手の両方で活動して注目を集めるようになり、1850年代にはヨーロッパとアメリカを演奏旅行するなど成功を収めていますが、やがて故郷のナポリに戻り、1877年にナポリ音楽院のチェロ科教授に就任しています。このアルバムでは、ラボチェッタによるチェロ曲と、声楽曲、チェロ四重奏曲を収録。得意なキャリアの持ち主の個性的な音楽の魅力に迫っています。
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