BRILLIANT CLASSICS

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  • ソナタは作品の真価を問う情報量最大化系演奏

    ベートーヴェン:フルート室内楽曲全集(3CD) ジネーヴラ・ペトルッチ(フルート)、他

    真作か偽作かで論争になりながらもフルーティストに人気なのがベートーヴェンの遺品から出てきたフルート・ソナタ。ここではクリティカル・エディションを使用し、緩急や強弱の誇張をおこなわず、楽譜を丁寧にトレースすることで、作品の姿をそのまま示しています。同じくフルートとピアノのために書かれたベートーヴェン円熟期の「民謡主題と変奏曲」も着実な仕上がりです。組み合わせは、「2本のフルートのための二重奏曲」、「 ピアノ、フルートとファゴットのための三重奏曲」、「フルート、ヴァイオリンとヴィオラのためのセレナーデ」というそれぞれ異なる楽器編成による作品というのもおもしろいところです。

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  • フランス革命の激動を生き抜いた女性作曲家の逞しい音楽

    エレーヌ・ド・モンジュルー:ピアノ・ソナタ全集(3CD) シモーネ・ピエリーニ(フォルテピアノ)

    パリ音楽院創設時の試験に合格して男性教授と同じ待遇を獲得したエレーヌ・ド・モンジュルーは、遺したピアノ・ソナタも力強く親しみやすい傑作揃い。
     この全集では、イタリアの鍵盤楽器奏者シモーネ・ピエリーニが、ヨハン・ハーゼルマンのフォルテピアノで歯切れの良い演奏を聴かせています。

    波乱万丈の生涯
    最初の夫モンジュルー侯爵が交戦国オーストリア兵に違法に殺されたこともあり、公安委員会はエレーヌのパリ居住を許可。続いてエレーヌは政府系機関紙の編集者と子供をもうけて再婚するものの5年で離婚。
     18年後の1820年、55歳のときには、ナポレオンの百日天下後に失脚していた36歳のシャルナージュ伯爵と再婚しますが6年後に夫が急死。以後、エレーヌの健康状態は悪化し、最晩年2年間は息子が軍を辞め同居してイタリア各地に居住。フィレンツェで72歳で亡くなるとサンタ・クローチェ教会の回廊に埋葬されています。

    夫が殺されエレーヌも収監されたオーストリア兵の暴挙
    1793年7月、モンジュルー夫妻は、ナポリ王国に赴任が決まった友人マレ大使らの旅に同行。途中、中立地域のスイスを通過中、メッツォーラ湖の近くでオーストリア軍兵士が国際法を無視して使節団を略奪・拉致し、一行を対岸のオーストリア支配地域であるロンバルディアに船で移送し、刑務所に10日間収監するという暴挙に出ます。エレーヌなど多くの者はそこで釈放されますが、夫モンジュルー准将と大使2人の拘束は継続。やがて夫は殺害され、大使2人はオーストリアの要塞に幽閉され、2年後の1795年12月、フランスで3年4か月ものあいだ監禁されていたマリー・テレーズ(ルイ16世とマリー・アントワネットの娘)と交換されています。

    大富豪
    エレーヌは結婚持参金20万リーヴル(パリ音楽院教授の年俸の80倍)という富裕な土地貴族の出身で、夫のモンジュルー侯爵が植民地セネガルのアラビアゴム独占貿易会社への投資で稼いだ遺産もあったためその資産は莫大でした。そしてその夫と共に交戦国オーストリアの兵に中立地スイスで拉致され、さらに夫が違法に暴行・殺害されたこともあって、当時、多くの貴族をパリから追放していた公安委員会も、1794年にエレーヌのパリ居住を特別に許可すると裁定。
     続く総裁政府は私有財産の不可侵も掲げる1795年憲法によって成立しており、以後の政府も同様に恐怖政治や略奪とは無縁だったため、エレーヌの財産は亡くなるまで40年以上も維持。不動産取引が巧みだったようで、革命時の激しいインフレなど経済の荒波も見事に乗り切っています。
     遺産を相続した息子は、イタリアで美術に開眼して美術コレクター「オラス・イス・ド・ラ・サル」として知られるようになり、ルーヴル美術館に21点の絵画と450点の素描を寄贈したほか、コレクションの大部分をフランスの美術館に贈ってもいました。

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  • まるでオペラのようなピアノ曲

    ポンキエッリ:ピアノ音楽 エステル・フーザル・ポーリ(ピアノ)

    ポンキエッリ(1834-1886)

    Ponta2倍

    価格 (税込)
    ¥2,200
    会員価格 (税込)
    ¥1,525
    発売日
    2023年08月25日
    まとめ買い価格(税込)
    ¥1,525

    「ラ・ジョコンダ」で知られる作曲家ポンキエッリが遺したピアノ曲は、オペラティックな表情に満ちています。愛の旋律も葬送の旋律も、思わず舞台を想像してしまうような音楽で、聴き手にパートごとの役柄まで考えさせてしまうようなポンキエッリの劇場感覚にはやはり凄いものがあります。純粋にロマン派ピアノ曲集として聴いても美しい音楽ですが、ここはやはりピアノによるオペラとして聴いた方が面白いかもしれません。

     CDブックレット表紙の印象的な絵画は、1845年にアダンのバレエ「4人の悪魔」でマズルカ役をロンドンで踊るイタリアのバレエ・ダンサー、フローラ・ファッブリを描いたものです。絵そのものはポンキエッリとは直接関係ありませんが、ポンキエッリも踊りの音楽が好きで、代表曲は「時の踊り」ですし、作曲家として知名度アップのきっかけになったのもバレエ「双子」でした。そしてこのピアノ・アルバムにもいくつもの舞曲が含まれています。

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  • 大聖堂の音響を見事に捉えた優秀録音!

    カッツァーティ:モテット集
    小野綾子(ソプラノ)、クリストフ・ルドルフ、クリストフ・リード(ヴァイオリン)、マルク・マイゼル(オルガン)

    少年時代にマントヴァ公国でペスト禍と戦争の地獄を経験したイタリア・バロックの作曲家、マウリツィオ・カッツァーティが書いた心優しく美しい作品のコレクション。気分転換用にカッツァーティと関わりのあった3人の作曲家のオルガン小品も収録。
     演奏は日本人ソプラノと、スイスのオルガニスト、ヴァイオリニスト2人によるもので、これは当時のボローニャ大聖堂での、アンサンブルの低音部をよくオルガンで演奏したという記録に従ったものだとか。使用したオルガンはカッツァーティと同時代に活躍したスイス、フリブールの製作者によるもので、適度な間接音で混濁なく低音も豊かなサウンドはオーディオ的にも魅力十分。

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  • 英国ギター界の名物作曲家による多彩な音楽

    ジョン・W・デュアルテ:作品集
    ベルフォート・ギター・デュオ、ジャン・ルイージ・ザンピエーリ(指揮)ベルフォート室内管弦楽団

    科学技術者として働きながら音楽活動もおこない、54歳から専業音楽家として世界的に活躍したデュアルテの音楽から協奏的な作品を集めたアルバム。
     イギリス的な雰囲気も豊かな「チューダー朝の幻想」から、タイトル通り楽しい「陽気な協奏曲」まで、変化に富むスタイルの音楽を楽しむことができます。
     演奏はイタリア人ギタリスト2人と、イタリア人指揮者、イギリスの室内オーケストラによるものです。

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  • イタリアのルーツを持つウィーンの作曲家によるイタリア様式の復興

    フェルディナント・レーバイ:ヴァイオリンとギターのための作品全集(3CD)
    ピエルカルロ・サッコ(ヴァイオリン)、アンドレア・ディエチ(ギター)

    20世紀前半に活動したフェルディナント・レーバイ[1880-1953]は、756曲に及ぶ作品を遺した伝統的な作風のウィーンの作曲家。著作権の切れた2004年以降に注目度が高まり、2009年からはCDリリースも開始、Brilliant Classicsではすでに5枚のギター関連アルバムを制作しています。
     フェルディナント・レーバイは合唱指揮者として16年、ウィーン音学院教授として18年の実績もあり、ウィーン音楽院の同僚でギター科教授のヤーコプ・オルトナーから刺激を受けて多くのギター関連作品も書いています。
     このアルバムは「ヴァイオリンとギターのための作品」を全曲集めたもので、2曲のソナタのほか、組曲や変奏曲、小品など盛りだくさんな内容。編曲作品も42分ほど収録されています。
     演奏は、ジュリアーニのヴァイオリンとギターのための作品集と、ピアソラ「92丁目通り」「カフェ1930」のアルバムでも快調なデュオを聴かせていたピエルカルロ・サッコとアンドレア・ディエチのイタリア人コンビによるものです。

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  • 三重奏曲アダージョはベートーヴェンへのオマージュ?!

    フェルディナント・リース:クラリネット三重奏曲&ソナタ集
    フラト・ヴェーフェルベルフ(クラリネット)、ヤドランカ・ガスパロヴィチ(チェロ)、ワシリー・イリサフスキー(ピアノ)

    驚くのは三重奏曲の第2楽章アダージョです(トラック3)。リースは19歳の時にベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番を演奏して成功を収めており、ベートーヴェンもそのとき大喜びしたということなので、リースにとって最高に幸せな思い出だったのでしょう。同曲第2楽章のイメージが投影された美しい作品に仕上がっています(チェロのガスパロヴィチが凄いです)。
     ベートーヴェンゆかりの人物として知られるフェルディナント・リースは、実際には非常に優れた初期ロマン派音楽の作曲家で、そのことはロマン派時代に特に発達したクラリネットのための作品を聴けばよくわかります。特に「クラリネットとピアノのための感傷的ソナタ」はクラリネットの音色が多彩にうつろう表現と結びついた傑作です。
     演奏は知られざる作品の紹介に気を吐くオランダのヴェーフェルベルフらによるものです。

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  • レスピーギ「5つの小品」は初編曲、フランクとフォーレも編曲見直し

    『アルター・エゴ(分身)』 フルートとピアノのための編曲音楽〜レスピーギ、フォーレ、フランク
    レベッカ・ターイオ(フルート)、マルコ・グリザンティ(ピアノ)

    レスピーギ若き日の「5つの小品」は、ヴァイオリンとピアノのためのサロン風な作品ですが、ここではヴァイオリンをフルートに置き換えてよりサロン感が増してエレガントな音楽に聴こえます。
     フォーレのヴァイオリン・ソナタ第1番とフランクのヴァイオリン・ソナタはすでにフルート編曲もよく聴かれるようになっていますが、ここでレベッカ・ターイオとマルコ・グリザンティは、さらなる改訂を加えてオリジナルにできるだけ近づけるようにして演奏しています。

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  • 無伴奏ヴィオラの79分間

    フィオリッロ:ヴァイオリンのための36のカプリース Op.3 マルコ・ミシャーニャ(ヴィオラ)

    パガニーニより前に存在していたカプリース集。作曲者は音楽家人生の大半をヴィオラ奏者として過ごしたと思われるフィオリッロなので、同じくヴァイオリニストでヴィオリストでもあるマルコ・ミシャーニャがヴィオラにアレンジして演奏。ピッチが下がり落ち着きが出ることで練習曲っぽくならない良さがあり、独特の雰囲気も醸成されています。

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