13歳の時にフランス革命が勃発し、16歳の時には「国民衛兵」に参加、同年にはハプスブルク帝国軍を退けたフランス軍の勝利を祝して「リール包囲戦の行進」を作曲していたジャダンはまさに革命の申し子でした。
この2枚組アルバムでは、1795年の6曲のソナタと、結核発症後の1800年の3曲のソナタの計9曲を収録。1795年は、音楽院(のちのパリ音楽院)での教職が決まり、弦楽四重奏曲集をハイドンに献呈した希望に満ちた年で勢いにあふれ、短調作品での力強さなども非常に印象的。一方、1800年は死の年で、シューベルトにも通じる深い情趣が聴けるのは若くして亡くなった天才ならではの世界なのでしょうか。
ブックレットの解説でジャダンの生涯と作品を紹介している演奏者のマレク・トポロフスキは、ここでポール・マクナルティ製作アントン・ヴァルター・モデルのフォルテピアノを使用して、輪郭のはっきりした豊かな音を聴かせています。
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