ヴィエルヌの作品番号は62あります。そのうちオルガン作品は17しかありませんが、フランク、ウィドールに次ぐ、誰もが認める最高峰のオルガン作品を残した作曲家です。特に6つの交響曲は、20世紀のオルガン作品の中でも頂点にたつ名曲です。それぞれの作品に特徴を持った、ヴィエルヌ自身も納得の作品であったことでしょう。
半音階的に深く刻まれた内省的な作品でも、轟々と響く豪快な作品でも、「ひとりオーケストラ」の完成度の高さと、シンフォニック・オルガンを発明したカヴァイエ=コルのオルガンの響き、音色の多様性を念頭に置いて作られています。
演奏は、バロックとロマン派のオルガン曲のレパートリーで100枚以上のディスクをリリースし、高い評価を得ているオルガニスト、ヴォルフガング・リュプザム。近年、最も優れたオルガニストのひとりに数えられています。ヴィエルヌの個性あふれたスタイルを正しく表現するために必要な音色を持つ楽器を選択し、即興的な精神と創造的な情熱を音楽に反映させ、壮大で素晴らしい演奏を聴かせてくれます。(輸入元情報)
【収録情報】
ヴィエルヌ:オルガン作品全集
Disc1
● 24の自由な形式の小品 Op.31 第1巻より
第1番『序曲』
第2番『行列』
第3番『悲歌』
第4番『墓碑銘』
第5番『前奏曲』
第6番『カノン』
● 交響曲第1番ニ短調 Op.14
Disc2
● 交響曲第2番ホ短調 Op.20
● 三部作 Op.58
● 交響曲第3番嬰ヘ短調 Op.28
Disc3
● アレグレット Op.1
● 聖餐 Op.8
● 24の自由な形式の小品 Op.31 第1巻より
第7番『瞑想曲』
第8番『憂鬱な牧歌』
第9番『マドリガル』
第10番『夢』
第11番『気晴らし』
第12番『カンツォーナ』
● 交響曲第4番ト短調 Op.32
● 『イスラエルの民エジプトをいで』によるヴェルセット・フーガ
Disc4
● ナポレオン一世生誕100年を祝う勝利の行進 Op.46
● 24の自由な形式の小品 Op.31 第1巻より
第13番『伝説』
第14番『スケルツォ』
第15番『アラベスク』
第16番『合唱』
第17番『歌曲』
● 交響曲第5番イ短調 Op.47
Disc5
● 24の自由な形式の小品 Op.31 第2巻より
第18番『葬送行進曲』
第19番『子守歌』
第20番『田園詩』
第21番『ロンポン修道院の礼拝堂の鐘』
第22番『悲歌』
第23番『祝婚歌』
第24番『後奏曲』
● 交響曲第6番ロ短調 Op.59
Disc6
● 小ミサ曲 Op.30
● 死者のための小ミサ曲 Op.62
● 葬送前奏曲 Op.4
● 3つの即興(行列、司教の行進、瞑想曲)
Disc7-8
● 24の幻想的小品集
組曲第1番 Op.51
組曲第2番 Op.53
組曲第3番 Op.54
組曲第4番 Op.55
ヴォルフガング・リュプザム(オルガン)
Cavaille-Coll-Organ at Saint-Francois-de-Sales, Lyon
Cavaille-Coll-Organ at Saint-Antoine-des Quinze-Vingts, Paris
Skinner-Organ at Rockefeller Memorial Chapel, Chicago
録音時期:1992-1994年
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)