ヘンデルのオルガン協奏曲作品4と作品7は、もともとオラトリオの幕間に演奏される間奏曲として作曲されました。ヘンデルはそれまで典礼にしか使われなかったオルガンを、より輝かしく、広く大衆にアピールする新しい性格を持たせるために、オルガンを使うことを考えたようです。これらの協奏曲はチェンバロでも演奏可能なものとなっています。
この録音は、後期ロマン派のオルガニスト、クレマン・ローレ[1833-1909]によってオルガン独奏用に編曲されたものです。ローレはヘンデルの作品に臆することなく手を加え、オルガンとオーケストラの両方のパートを取り込んだ緻密で対位法的な旋律を組み上げ、原曲の特徴である輝きと快活さを常に保ち、現代のシンフォニック・オルガンの巨大な音を十分に活用できる編曲版を完成させました。
演奏は、ウェストミンスター寺院やキングス・カレッジ・ケンブリッジなどに客演し、国際的に高い評価を得ているイタリアのオルガニスト、イヴァン・ロンダ。ブリリアント・クラシックスでは、モーツァルトのオルガン作品全曲を録音しています。(輸入元情報)
【収録情報】
ヘンデル/ローレ編:オルガン協奏曲集(オルガン独奏版)
Disc1
● 6つのオルガン協奏曲 Op.4
第1番ト短調
第2番変ロ長調
第3番ヘ長調
第4番ト短調
第5番ヘ長調
第6番変ロ長調
Disc2
● 6つのオルガン協奏曲 Op.7より
第1番変ロ長調
第4番ニ短調
第6番変ロ長調
Disc3
● 6つのオルガン協奏曲 Op.7より
第2番イ長調
第3番変ロ長調
第5番ト短調
イヴァン・ロンダ(オルガン)
at the organ of Abbazia Santo Stefano - Isola Della Scala, Verona, Italy (Op.4)
and the Tamburini organ of Santa Rita Da Cascia, Mestre, Italy (Op.7)
録音時期:2021年5月(Op.4)、2021年10月&2022年6月(Op.7)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)