1837年に作られた『ダヴィット同盟舞曲集』から1849年の『森の情景』まで、シューマンのピアノ曲の傑作を網羅した演奏集です。小品を組み合わせ、1曲にまとめるうちに独自作風でピアノの豊かな音楽観を作り上げる才能を持つシューマン。その才能に焦点を当てています。初期ロマン派を代表する5つのピアノ曲は、多くで標題を持ち、言葉ではなく音楽で語りかけます。訴えかけてくるような和声、リズムの魅力がとても心に響く作品です。
ピアニストのユアン・シェンは、既にピアノ・クラシックス・レーベルに多くの録音を残しています。ショパンのバラード、夜想曲、即興曲集に続くシューマン集となりました。シューマンは、ショパンとともに19世紀初頭の数十年間にピアノの世界の可能性を大きく広げ、演奏家自らが表現する手段を格段に飛躍させた作曲家です。ユアン・シェンの弾くショパン作品集を補完するものとしても注目したい1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
シューマン:
● ダヴィット同盟舞曲集 Op.6
● 謝肉祭 Op.9
● 子供の情景 Op.15
● ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26
● 森の情景 Op.82
ユアン・シェン(ピアノ)
録音方式:ステレオ(デジタル)