この3枚組は、レオポルド・ゴドフスキーの『ショパンのエチュードによる練習曲全集』と、大作『パッサカリア』を含むさまざまなピアノ作品を収録しています。
ショパンのエチュードに魅了されたゴドフスキーは、左手だけの厳格な編曲や、音の配列を反転させたり他の練習曲と組み合わせたり、模倣などの編曲で作品を作り上げました。左手で定旋律を演奏し、右手で対位法的な役割を持たせるなど、強い印象を与える独自の編曲を行いました。
「この曲の目的は、ピアノ演奏の機械的、技術的、音楽的可能性を発展させ、この楽器の特異な適応性をポリフォニック、ポリリズム、ポリダイナミックの作品に拡大し、音色における可能性の幅を広げることにある。」とゴトフスキーは語っています。
イタリアのピアニスト、エマヌエーレ・デルッキは、これらの作品の膨大な困難を克服し、なおかつ音楽を奏でることのできる稀有な才能の持ち主です。尚、この演奏は、以前に「Piano Classics」レーベルから別々に発売されていましたが、「Brilliant Classics」からお得な3枚組CDとして再発売されることとなりました。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ゴドフスキー:
● ショパンのエチュードによる練習曲 Op.10 第1番〜第22番
● ショパンのエチュードによる練習曲 第47番 Op.10-5 & Op.25-9 combined
Disc2
● ショパンのエチュードによる3つの新しい練習曲 第44番〜第46番
● ショパンのエチュードによる練習曲 第48番 Op.10-1 & Op.25-3 combined
● ショパンのエチュードによる練習曲 Op.25 第23番〜第43番
Disc3
● パッサカリア - シューベルトの未完成交響曲の冒頭による44の変奏とエピローグ、カデンツァ、フーガ
● 12のシューベルトの歌曲より
美しき水車小屋の娘から「どこへ?」
冬の旅から「おやすみ」
野ばら D.257, Op.3-3
子守歌 D.498, Op.98-2
美しき水車小屋の娘から「朝の挨拶」
● R.シュトラウスの6つの歌 Op.17より第2曲「セレナード」
● ビゼーの『アルルの女』組曲第1番より第3曲「アダージェット」
● ゴダールのロマンティック協奏曲 Op.35より第3楽章「カンツォネッタ」
● アルベニスのスペイン Op.165より第2曲「タンゴ」
● 4つの詩曲
Devotion
Avowal
Adoration
Yearning
● ヨハン・シュトラウスの主題による3つの交響的変容より第3曲「酒、女、歌」
● トリアコンタメロン(3拍子による30の雰囲気と光景)より第11曲「懐かしいウィーン」
エマヌエレ・デルッキ(ピアノ/スタインウェイ D 1906)
録音時期:2015年3月(Disc3)、2016年7月(Disc1)、2018年4月(Disc2)
録音場所:イタリア、キアーヴァリ(Disc3)、クレモナ(Disc1,2)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
制作レーベル:Piano Classics