1707年から1713年にかけて作曲された『トッカータ』は、北ドイツのオルガン・バロックのスティルス・ファンタスティクス(幻想様式)を含んだ音楽として、多くの形式を持つ興味深い作品です。また、バッハがワイマール時代に作曲したと思われる『前奏曲とフーガ イ短調 BWV.894』も収録。協奏曲的なイメージの作品ですが、バッハが自作を組み替えて作品を完成させたこともあり、リュプザムはさらに独自の編曲を加え演奏しています。
バッハも所有していたと言われるラウテンヴェルク(=リュート・チェンバロ、Lute-Harpsichord)を使用した録音。詩的で色鮮やかな音色は、低音域では響きがよく高音域では輝きがあり、リュプザムの想像力豊かな演奏と調和した見事な演奏です。(輸入元情報)
【収録情報】
J.S.バッハ:
● トッカータ 嬰ヘ短調 BWV.910
● トッカータ ハ短調 BWV.911
● トッカータ ニ長調 BWV.912
● トッカータ ニ短調 BWV.913
● トッカータ ホ短調 BWV.914
● トッカータ ト短調 BWV.915
● トッカータ ト長調 BWV.916
● 前奏曲とフーガ イ短調 BWV.894
● ラルゴ イ短調 BWV.894(リュプザム編)
● フーガ イ短調 BWV.894
ヴォルフガング・リュプザム(ラウテンヴェルク)
録音時期:2021年6月
録音場所:ミネソタ州セントポール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)