アルカン・ジメルマン国際ピアノコンクールで優勝したイギリスのピアニスト、マーク・ヴァイナーによるシリーズ第7弾。英文ブックレットは20ページの力作で、ヴァイナー自身による熱のこもった作品紹介が掲載されています。
今回のアルバムは10代から20代にかけてのアルカン初期の作品集となり、「乗合馬車」変奏曲、ロンドレット「小さな男がおりました」、華麗なロンド、ハーディ・ガーディ風変奏曲の4曲は初録音となります。
アルカンは14歳でOp.1を出版し、以後、パリ音楽院で数々の一等賞を獲得して驚異的な才能を持つピアニストとして話題をさらい、2歳年長のリストと出会ってからは、警戒心を抱きながらも友情を育み、生涯にわたるライバル関係を築き、そして互いを慎重に尊敬し合うようになったと言います。
初出版曲のOp.1「シュタイベルトの〈嵐〉の主題による変奏曲」は、ベルリン生まれで、パリやロンドン、サンクトペテルブルクで活躍した古典派時代の作曲家ダニエル・シュタイベルト(1765-1823)のピアノ協奏曲第3番「嵐」の第3楽章の主題による作品。
Op.2の「乗合馬車」変奏曲はパリで盛んに利用されていた乗合馬車の様子を描いたもの。体重がサラブレッドの倍近くなるがっちりした荷役馬ペルシュロン種の活躍で栄えたパリの乗合馬車の描写だけに、スピード感だけでなく重量感も表現されていて迫力があります。
Op.3の「小さな男がおりました」は16世紀フランスの 童謡として知られる素朴な旋律を名技的なロンドレット(小なロンド)に仕立てたもので、こちらも耳に心地よい仕上がりです。以下、全曲、若き日の技巧的な作品が楽しめる内容となっており、最後まで楽しく聴くことができます。
装丁はデジパック仕様で、ブックレット(英語・20ページ)には、ヴァイナーによる解説などが掲載。
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