ラングレー、ジャン(1907-1991)

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CD 輸入盤

オルガン音楽 第1集 ジョルジョ・ベナーティ、ファウスト・カポラーリ(5CD)

ラングレー、ジャン(1907-1991)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL96877
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


優秀録音によるオルガンの大型企画!

ラングレー: オルガン音楽 第1集 (5CD)
ジョルジョ・ベナーティ、ファウスト・カポラーリ (オルガン)

ラングレーの作風を捉え切った優秀録音
カトリック圏オルガンならではの壮大な音響を聴ける「短い組曲」の「グランジュ」(CD1 トラック9)を、現在聴けるすべての音源と比較しましたが、今回の録音の巨大なスケール感と安定した美しさには図抜けたものがあります。
  また、ペダルの達人でもあったラングレーの作品は、オルガンならではの低音の魅力も満載ですが、今回の録音では、弱音から轟音までリアルな質感で収められており、オルガン低音の心地良さに浸れる場面が多いのも朗報です。
  その他、内省的な静寂系の音楽や、多彩なレジストレーションを駆使する曲などもあって、録音はなかなか大変そうですが、ここではオルガン録音で実績豊富なフェデリコ・サヴィオがプロデューサーとエンジニアを兼ねて万全のサウンドをつくりだしています。

ペダル・ソロ用の曲に驚き
セットの冒頭に置かれた「フレスコバルディへのオマージュ」は、敬虔な曲調とやわらかなペダル低音効果で心地良く始まりますが、最後の曲では凶暴なペダル攻めになって驚かされます。これは幼い息子との散歩中に右足首を骨折したラングレーが、医師の宣告に逆らい、オルガニスト生命をかけトレーニング目的も兼ねて書いたという事情があるからですが、ともかく凄いエピローグです。

壮大な規模の全集企画
CD20枚以上になる予定の大型プロジェクトの第1弾。ラングレーの弟子だったオルガニストのジョルジョ・ベナーティが監修し、ブックレットの解説もベナーティが執筆。レコーディングは音楽のスタイルや要件に適した楽器をイタリアの様々な教会から選んでおこなわれ、ベナーティのほか、フランス・オルガン音楽に精通したファウスト・カポラーリも加わって膨大なラングレーの遺産に挑んで行きます。また、オルガン曲だけでなくハルモニウムのための作品も収録。

ブックレットとケース
英文ブックレット(28ページ)には、オルガンや演奏家のカラー写真が掲載されていて参考になります。監修者で演奏者のベナーティによる解説もすっきり読みやすいものです。ケースは一般的なサイズ(厚さ24o)のプラスチック(ポリスチレン)製で、5枚収納のマルチ仕様となっています。

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 作品情報

CD1
「フレスコバルディへのオマージュ」(CD1 トラック1〜8) 27分58秒

1947〜1951年作曲。バロック初期の作曲家、フレスコバルディにちなんだ作品。サン・ピエトロ大聖堂のオルガニストとして長く活躍し、メディチ家の宮廷オルガニストも務めたフレスコバルディの音楽の幅広さは、イタリア、フランス、ドイツのオルガン音楽に多大な影響を与えたとされています。
  ラングレーはここでフレスコバルディの礼拝音楽的な敬虔さに目を向けつつ(トラック1,2,3,4,6)、ヴィルトゥオーゾ・オルガニストとしての側面にも意を払っていますい(トラック5,7)。
  最後の「エピローグ」(トラック8)導入部のペダル攻めは凄まじいものがありますが、これは1947年に4歳の息子と散歩中の転落事故により右足首を骨折したことがきっかけで書かれたものです。怪我の状態は深刻で、2度の手術がおこなわれたにも関わらず、医師はオルガン演奏はできないと宣告。諦めきれなかったラングレーは、固くなった関節をトレーニングするために、技術的難易度を大幅に高めたペダル・ソロ用の「フレスコバルディの主題による3声のフーガ」を書き上げ、それがこの「フレスコバルディへのオマージュ」にまで発展し、ペダル曲は「エピローグ」として作品を締めくくる役割を与えられることになります。
  ちなみにそのエピローグ主部(01:30〜)のフーガ主題は、フレスコバルディ「音楽の花束」の中のミサ曲第2番「使徒のミサ」の第5曲「使徒書簡朗読後のカンツォーナ」のものです。「音楽の花束」はフレスコバルディの代表作で、バッハも楽譜を保有していました。
「短い組曲」(CD1 トラック9〜12) 18分8秒

1947年作曲。「小組曲」と訳されることも多いですが、通常は「小」は「petite」の訳なので(例:ドビュッシー「小組曲」)、ここでは「Bréve」の語感通りに「短い組曲」としておきます。
  「短い組曲」は、1946年にフランスのラジオ局から依頼されたオーケストラのための劇付随音楽「誰のものでもない悪魔」から派生的に生まれたオルガン組曲。
  第1曲は、リード管を全開放する大音量奏法「グランジュ」による壮大な音楽。録音もうまくいっていて圧倒的です。
  第2曲「カンティレーヌ」は、ラングレーの故郷ブルターニュの古謡に由来しています。
  第3曲「プラント」は嘆きを意味する言葉。押し殺したかのような情趣をペダルの低音が重厚に支えます。
  第4曲「ミクスチュールによる対話」は陽気なロンド。オルガン・コンサートの世界的な人気曲でもあります。
「タリタ・クム」(CD1 トラック13〜21) 32分12秒

1985年作曲。タイトルはアラム語で、「タリタ」は「少女」、「クム」は「起きなさい」の意。マルコによる福音書第5章41節からの引用で、イエスが少女を生き返らせた話のことを示しています。
  これはラングレーが、1984年7月1日に心臓発作に襲われながらも九死に一生を得たことと、その日まで生き長らえたことへの喜びを表しています。

全体の構成は以下の通りです。

●「サルヴェ・レジーナ(祝されよ、元后あわれみの母)」6:48
●「レジーナ・チェリ(天の元后、喜びたまえ)」11:39
●ミサ曲第10番「アルメ・パテル:聖母の祝日」7:34
●「1.7.8 アレルヤ」6:11

グレゴリオ聖歌に由来していますが、作風は現代的で、「サルヴェ・レジーナ」(トラック13)と「レジーナ・チェリ」(トラック14〜16)は、明るいタイトルにも関わらず表現が抑制されて抽象的な印象です。ミサ曲第10番「アルメ・パテル:聖母の祝日」(トラック17〜20)はペダル演奏によるもので情感も豊か。
  最後の「1.7.8 アレルヤ」(トラック21)は、これまでの前半と後半をあわせたような複合的な感覚もあります。曲名の「1.7.8 アレルヤ」は心臓発作の日付を象徴させているということです。
「グレゴリオ聖歌の2つの主題による小さな前奏曲」(CD1 トラック22) 1分14秒

1972年作曲。グレゴリオ聖歌の「イエスの甘美なる思い出」と「めでたし海の星」を使用したコンパクトな前奏曲。

CD2
「グレゴリオ前奏曲」(CD2 トラック1) 6分30秒

1979年作曲。ワシントンDCのアメリカ・カトリック大学内、セント・ヴィンセント・デ・ポール礼拝堂に新たに設置されたシュディ・オルガンの献奏のために作曲。弟子のジョージ・C・ベイカー[1951- ]に献呈。
  10世紀初頭の「キリエVI(レクス・ジェニトル)」に基づく音楽で、急速なフィギュレーション、重厚な和音、流れるような聖歌のメリスマなど、ラングレの即興的なスタイルの典型的な書法が示されています。
「エクスプレッション」(CD2 トラック2〜16) 46分38秒

1988年作曲。カリフォルニア州グレンデールのH.T.フィッツシモンズ社から出版。弟子のナジ・ハキム[1955- ]と15曲ずつ分担し、30曲から成る教会実務用のオルガン曲集としてまとめた作品集。用途は、前奏、後奏、奉納、聖体拝領、葬儀、結婚式、礼拝などさまざまで、各曲ははっきりとした表情付けがなされています。ここではラングレー作曲の15曲を収録。
「8つの前奏曲」(CD2 トラック17〜24) 26分19秒

1984年作曲。順に1声、2声、3声、4声、5声、6声、7声、8声と声部が拡張し、終曲では第2オルガニストも参加して演奏。

CD3
「ハルモニウムまたはオルガンのための24の作品」(CD3 トラック1〜24) 59分22秒

1934〜1939年作曲。フランスの教区に配布された雑誌「教会音楽」に1曲ずつ掲載・紹介されたことをきっかけに継続的に掲載。ハルモニウムは教会だけでなく、フランスの多くの家庭にもありました。最終的に出版された曲順は、すべての長調と短調による24曲の半音階配列に対応。24の小品は、独創的なアイデアと技術的な革新に満ちており、スケルツェット(第9番)、幻想曲(第21番)、最後の即興曲など、かなりの名人芸を必要とするものも少なくありません。トッカータ(第10番)は、フレスコバルディを模し、グレゴリオ聖歌のキリエ「永遠なる神よ」を引用。「ランディーノ師へのオマージュ」(第11番)は、14世紀フィレンツェのオルガニスト、作曲家、歌手、詩人のフランチェスコ・ランディーニ[c.1325/1335-1397]に捧げられています。
「簡素な組曲」(CD3 トラック25〜27) 16分21秒

1曲目の「フランス風プランジュ」は1974年の作曲。風変わりな主題をペダルも交えて音量増大させる作品。プランジュで主要管を鳴らす華麗な音色も味わえます。
  「聖母マリア」と「喜びを持って」は共に1991年の作曲で、ラングレー最後の作品のひとつ。グレゴリオ聖歌が用いられ、どちらも深沈とした瞑想的な曲調です。
「4つの前奏曲」(CD3 トラック28〜31) 3分48秒

1975年作曲。ペダルの使用はカデンツァに限定し、レジストレーションの選択は演奏者に委ねられたシンプルな前奏曲。

CD4
「9つの作品」(CD4 トラック1〜9) 42分41秒

1942〜1943年作曲(交唱への前奏曲以外)。占領下のパリで出版社に依頼されて書いたグレゴリオ聖歌とドイツのコラールに基づく小品集。
  第1曲「哀しみの歌」は、1935年5月に亡くなったデュカス[1865-1935]の思い出に捧げられた曲。
  第2曲「喜びの歌」は、無理して大声で喜んでいるように聴こえる曲。
  第3曲「平和の歌」も、音量は控えめながら不安やストレスを想起させるような曲調であまり平和とは思っていない様子が窺えます。
  第4曲「英雄の歌」は、1940年6月にドイツ兵に殺害されたジャン・アラン[1911-1940]を偲んで書いたペダル大活躍系の力強い音楽。
  第5曲コラール「甘き喜びのうちに」は、甘さも喜びも感じられない音楽になっています。
  第6曲コラール「深き淵より我は汝に叫ぶ」は、1939年11月に溺死した恩師トゥルヌミール[1870-1939]の思い出に捧げられた曲。
  第7曲コラール「わが魂は安らぎと喜びをもって旅立つ」は、穏やかな曲。
  第8曲「交唱への前奏曲」は1929年に書かれたもので、屈折のない曲調。
  第9曲「グレゴリオ狂詩曲」は、壮麗きわまりない作品。ここでは初版で演奏されています。
「哀れみ深き神よ」(CD4 トラック10) 2分4秒

1959年作曲。恩師マルセル・デュプレが有名にしたリタニアの旋律によるオルガン後奏曲。
「古風な様式による前奏曲」(CD4 トラック11) 3分52秒

1968年作曲。シンプルな旋律素材にバロック的な装飾を多用したロンド形式の曲。
「懇願」(CD4 トラック12) 3分14秒

1972年作曲。オランダのハールレムにある国際オルガン・センター財団の委嘱作。弟子のカナダ人オルガニスト、ジョン・ヴァンダータイン[1957- ]に献呈。
「12のヴェルセ(短いオルガン曲)」(CD4 トラック13〜24) 26分26秒

1986年作曲。79歳のラングレーが新たな語法を模索し、リズムとハーモニーの新機軸を打ち出しています。

CD5
「オルガン曲集」(CD5 トラック1〜10) 39分52秒

1956年作曲。名オルガニスト、アンドレ・マルシャル[1894-1980]の娘、ジャクリーヌ・マルシャル=アングレールに献呈。ラングレーはジャクリーヌ・マルシャルと長く温かい友情を育み、1956年にジュゼッペ・アングレールと結婚した際に結婚祝いとしてこの「オルガン曲集」を作曲。第9曲が「祝婚歌」で、最後の「パスティッチョ」はラングレー作品で最も愛され、最も演奏された曲のひとつです。
「オルガン、またはハルモニウムのための12の小品」(CD5 トラック11〜22) 22分49秒

1962年作曲。「グレゴリオ聖歌の旋法による10のヴェルセ」と「中世の様式による2つの小品」の12曲で構成。ここではオルガンで演奏。
「崇拝」(CD5 トラック23) 5分56秒

1968年作曲。自由な主題による瞑想曲。2代目の妻であるオルガニストで音楽学者のマリー=ルイーズ・ラングレーの母、ローズ=ヴィオレット・ジャケに献呈されています。
「6つの小品」(CD5 トラック24〜29) 10分54秒

1976年作曲。アメリカのオルガニスト、アレン・ホブズ[1937-2007]の委嘱で作曲。教育的な目的をもって特殊な技術的課題を取り上げた小品集。

 作曲者情報

ブルターニュの村の生まれ
ジャン・フランソワ・ヤサント・ラングレーは1907年2月15日、ブルターニュ地方のラ・フォントネルに誕生。ラ・フォントネルは有名なモン・サン・ミシェルの南約18kmにあるごく小さな村落で、水道設備も無い辺鄙なところでしたが、「聖サムソンの泉」と呼ばれる湧き水が村人の生活を支えていました。
  父ジャンは26歳の石工、母フラヴィー(旧姓:カント)は24歳の裁縫師で、前年の1906年に結婚、最初に授かった子に対し、長男には父の名を、長女には母の名を付けるというこの地方の伝統に従い、ジャンと命名していました。


村の中心の教会の裏手の物件に居住
父ジャンは親戚から、村の中心にある教会の裏手の墓地に隣接した家を借り受け、母フラヴィーの両親と共に居住(下の画像)。1914年8月にはフランスが第1次大戦に参戦し、父ジャンも衛生隊の担架兵として徴用、翌1915年5月に長女のフラヴィーが生まれ、終戦2年後の1920年には次男ルイ、その5年後の1925年には三男のアンリが誕生しています。


2歳で失明
ラングレーは生後6か月から先天性乳児緑内障の最初の症状に襲われ、治療の甲斐もなく2歳のときに失明。
  母は幼いラングレーが買物に行けるように訓練し、やがて500メートル離れた泉までバケツで水を汲みに行く体力も備わります。

公立小学校に通学
ラングレーは6歳からは1人で公立小学校に通い始め、集団生活の中で感覚と行動力が鍛えられた結果、自転車に乗ったり、木に登ったり、輪回しをしたりして友人たちと遊ぶことができるようになります。
  しかし普通の学校の教師(と教材)では、視覚障碍者向けの教育をおこなうことはできなかったため、ラングレーが理解できるのは、口頭でおこなわれる算数や歴史の授業などに限られるなど学業の面では大きな問題がありました。

遠縁の軍人からの支援によりフランス国立パリ盲学校行きが決定
公立小学校で不十分な教育を受けていたラングレー少年のことを知り、行動を起こしたのが遠縁の親戚でパリに赴任したばかりのジュール・ラングレー大尉でした。ジュール大尉は、フランス国立パリ盲学校への入学を勧めますが、父ジャンの徴兵により経済的に困窮していたラングレー家にはその資金が無かったため、大尉が奨学金を手配し、制服や靴、衣服などの付帯費用については大尉が負担するということで話を決定。この時点でラングレー少年は点字も知らなかったため読み書きができず、また、音楽についても何も知らないも同然の状態だったので、ジュール大尉の慧眼は驚くべきものでした。


フランス国立パリ盲学校
1917年11月、傷病兵の治療施設として3年間利用されていたフランス国立パリ盲学校の活動が再開されます。しかしドイツとの戦闘はまだ続いており、1918年3月には巨大な「パリ砲」がパリから約120km離れた地点でパリへの砲撃を開始。以後、長さ1メートル以上、重さ約100kgもある21p口径の巨大な砲弾が8月までの5か月間に300発以上もパリに向けて撃ち込まれ、中には盲学校から200メートルほどの場所に着弾したものもあり、入学間もない10歳のラングレーたちを怖がらせたものでした。


スペイン風邪
そして当時のもうひとつの脅威である「スペイン風邪」についても、発生源のアメリカから軍の大部隊と共に最初に持ち込まれたのがフランスだったこともあって感染の勢いも激しかったようで、ラングレー少年も罹患して苦しみますが、軍と違って優先的なアスピリン投与(過剰)の対象とならなかったこともあってか、ほどなく回復しています。

全寮制教育
当時この学校は全寮制で、1日10〜11時間の授業を10年間続けることにより、一般教養、音楽のほか、職業訓練までカバーするカリキュラムをこなし、盲人が社会で活動できるように育成する責任も担っていました。
  ラングレーは、ヴァイオリン、ピアノ、ソルフェージュ、和声、作曲、オルガン、ハルモニウム、合唱(典礼学習)に加え、学内オーケストラでの年4回以上の演奏をこなし、職業訓練を免除されるほど優秀な成績を収めています。


アンドレ・マルシャル
オルガンと作曲、対位法、フーガ、即興演奏の授業は、1923年、16歳の時にアンドレ・マルシャル[1894-1980]のクラスに参加することで始まっていますが、ラングレーは1925年には師の信頼を得て、有名なパリ最古の教会、サン・ジェルマン・デ・プレ教会での代理演奏もおこなうようになります。
  また、オルガンと共に力を入れていたヴァイオリンでは、1926年7月の学内コンクールで1位(バッハ:無伴奏ソナタ第1番)を獲得するまでに上達していました。


ルーツはルイ16世の王立盲学校
この「フランス国立パリ盲学校」の歴史は、ヴァランタン・アユイ[1745-1822]が1784年に設立し、ルイ16世[1754-1793]が1786年に認可して資金を出した生徒数120名の王立盲学校に始まっています。同校は世界初の大規模な盲学校で、早くから音楽教育もおこなわれた結果、19世紀半ばには30人もの盲目のオルガニストがフランス各地の教会や学校で働いていたという盛況ぶりで、その中には、6点点字発明者のルイ・ブライユ[18509-1852]の名もあります。

研ぎ澄まされた鋭敏な聴覚
乳幼児期に視力を失った人間の聴覚が非常に優れていることは、最近、パスカル・ブランらの科学的研究によっても証明されていますが、そうした研究に頼らずとも音楽の世界ではすでに自明のことでもあったようで、たとえばセザール・フランクは1884年にフランス国立パリ盲学校にカヴァイエ=コル・オルガンを奉納したほか、パリ音楽院などで盲人の音楽教育に情熱的に取り組んで、優れた音楽家を数多く育成してもいました。


パリ音楽院入学
1926年、盲学校のマルシャルはラングレーに対し、パリ音楽院に進めるよう検討していると伝え、ほどなくウジェーヌ・ジグー[1844-1925]の後任としてパリ音楽院オルガン科教授に就任したばかりのマルセル・デュプレ[1886-1971]に対して、ラングレーの演奏を聴くように依頼します。結果は良好でしたが、新任のデュプレはまず前任者ジグーの6人の学生たちの指導を優先し、ラングレーがメシアン[1908-1992]と共に聴講生としてクラス入りするのは1927年春のことでした。ラングレーとメシアンはすぐに親しくなり、その友情は以後60年以上も続くことになります。そして秋にはガストン・リテーズらも聴講生として参加し、翌年には正式な授業がスタートしています。


パリ盲学校の善意
ラングレーとリテーズは2人とも金欠だったため、パリ盲学校は、2人が名誉ある卒業生であるとして滞在を3年間も特別に許可し、これにより宿泊、食事についての経済的不安が無くなり、練習にも困らなくなったことから、2人はパリ音楽院での勉強のほか、お金を得るための演奏活動にも力を入れることができるようになります。
  とはいえ教会関係の仕事は低報酬なものが多く、パリ郊外の教会から打診されたオルガニスト職は月額100フランで、自腹交通費は110フランで赤字になるため話にならず、困っていたところに舞い込んだのが、毎週日曜日に午後4時から夜中まで近くのブラッスリーで演奏して欲しいという依頼でした。そこでラングレーはヴァイオリン、リテーズはピアノを担当して様々な曲を演奏し、1晩で300フランを稼げたことに大喜びしますが、残念ながら1か月ほどで終わっています。


マルセル・デュプレ
ラングレーがリテーズらと共に学んでいたマルセル・デュプレは、1日12時間を勉強や練習に割くよう要求する人物で、さらに1分の遅刻でも学生が教室に入ることを許さない厳格さで恐れられてもいました。
  そのため、盲学校の生活支援は有り難いものでしたし、さらに10年に及ぶ盲学校での準軍事的なほどの規律ある生活は、デュプレの分刻みの要求にも難なく応えることを可能にもしていました。
  また、ラングレーが盲学校にいた1920年には、デュプレはパリ音楽院でのリサイタルで、バッハのオルガン全曲を10回の連続公演で暗譜で演奏し、翌年には同じプログラムをパリのトロカデロ宮殿でも演奏するほどバッハに傾倒していましたが、それより古い音楽についてはあまり関心がなく、教会旋法もバッハのコラールと同じように扱ってしまうという当時一般的な考え方の持ち主でもありました。これはすでに盲学校でアンドレ・マルシャルからバッハより古い音楽についても十分に学んでいたラングレーにとっては、奇妙なことではありました。
  とはいえデュプレの教えは当時のクラシック楽壇の一般的な傾向を反映したものでもあり、デュプレはこのようなことも述べていました。「本当に重要な楽句では速度を落とし、フレーズのダイナミックな頂点となる和音は少し遅らせる必要があります。とはいえ、そうした方法を濫用することは、自分が演奏している作品に不誠実であることに他なりません。」


  ラングレーはデュプレの手法とはうまく距離を保ちながら、1930年には一等賞を獲得し、アレクサンドル・ギルマン賞受賞で500フランを得てもいました。
  また、シャルル・トゥルヌミール[1870-1939]のもとでは即興演奏を学んで1931年に「オルガン即興演奏グランプリ」を受賞。
  さらにポール・デュカス[1865-1935]に作曲を師事して1934年に作曲賞を受賞するという天才ぶりでした。

ノートルダム・ド・ラ・クロワ教会のオルガニスト
1934年、27歳のラングレーは、パリ最大級の教会のオルガニストに就任します。前任は同じく盲目のガストン・リテーズ[1909-1991]。ラングレーは1945年の終戦までの11年間、この巨大な教会で務めを果たしています。


フランス国立パリ盲学校
パリ音楽院卒業後、ラングレーは、母校のフランス国立パリ盲学校に就職。以後40年間に渡り、演奏活動と並行して同盲学校で教えることになります。


パリ・スコラ・カントルム
フランス国立パリ盲学校で教える一方で、ラングレーは1961年から1976年まではパリ・スコラ・カントルムでも教えており、ここでも多くの学生を育成していました。


サント・クロチルド大聖堂のオルガニスト
1945年、ラングレーは11年間務めたノートルダム・ド・ラ・クロワ教会での職務を終え、サント・クロチルド大聖堂のオルガニストに就任しています。この大聖堂のオルガニスト職は、セザール・フランクやトゥルヌミールも在職したパリの名門で、ラングレーは1987年まで42年間に渡って在職。


コンサート・オルガニスト
ラングレーの名声は次第に高まり、やがてコンサート・オルガニストとして世界的に活動するようになります。特にファンの多かったアメリカでは実に300回以上のコンサートを実施していました。

作曲
演奏と教育の両分野で精力的に活動していたラングレーは、同時に作曲にも取り組んでおり、1991年5月8日にパリで84歳の生涯を閉じるまでに、作品番号で254に及ぶオルガン曲、声楽曲、器楽曲など作曲していました。
  半世紀以上も教会オルガニストとして在職したラングレーの作風は、基本的には親しみやすいものですが、戦後は新古典主義、1960年代にはセリー主義など、同時代作曲界のイディオムを多少なりとも取り込む進取の姿勢が反映されているものもあり、時には驚くような音も聴こえてきます。



 演奏者情報

ジョルジョ・ベナーティ (オルガン)
1953年4月8日、ヴェローナ近郊のノガローレ・ロッカで誕生。ミラノ音楽院でエミリア・ファディーニにチェンバロを、ヴェローナ音楽院でアントニオ・ザノンに作曲を師事。オルガンについては、ジャン・ラングレー、アントン・ハイラー、トン・コープマンの指導を受けながら、17歳からオルガニストとしての演奏活動を開始。イタリア各地のほか、パリ、ベルリン、ザルツブルク、ウィーン、リンツ、ストックホルム、ミュンヘン、マドリード、バルセロナ、サラゴサ、リスボン、ブダペスト、ブカレスト、モスクワ、プラハ、ワルシャワ、クラクフ、ニューヨークなどで演奏。
  活動10年目の1980年には、27歳でヴィチェンツァ音楽院のオルガンおよびオルガン作曲の教授に就任。4年後には他の音楽院でも教えるようになり、1994年には、ブレシアのルカ・マレンツィオ音楽院のオルガンおよびオルガン作曲の教授に就任。
  CDは、Da Vinci Classics、Brilliant Classicsなどから発売。


ファウスト・カポラーリ (オルガン)
1958年10月19日、クレモナで誕生。ミラノのG.ヴェルディ音楽院でジャンフランコ・スピネッリに師事し、1981年にオルガンおよびオルガン作曲のディプロマを取得。続いてヴァティカンの教皇庁付属アンブロジアーノ音楽院で学び、1983年にグレゴリオ聖歌のマエストロの称号を取得。
  その後、大学院課程在籍中に、ハラルト・フォーゲル (北ドイツのバロック・オルガン音楽)、アンドレ・イゾワール (バロック期のフランス音楽)、リオネル・ロッグ (バッハ、モーツァルト、即興演奏)、マル=クレール・アラン (バッハ、アラン)、ダニエル・ロト (フランス近代の交響的音楽)などを学び、ダニエル・ロトからはパリで個人的な指導も受けています。
  学業終了後、メシアンを研究し、彼のオルガン作品に関する論文を執筆。著書はほかに「オルガン即興演奏の理論と実践の方法」、「オルガン即興演奏の前衛的な手法」があるほか、バロック作曲家の未発表曲を集めた出版物の編集にも携わっています。
  研究と並行してコンクールにも出場し、1995年と1997年にビアリッツのオルガン即興コンクールで共に第2位、1996年にヴァレンナで開催されたAGIMUS作曲コンクールで第3位を獲得。
  以後、ヨーロッパ各国でソロとアンサンブルの両方で活動しながら、作曲や教育、批評もおこなっています。
  現在、クレモナ大聖堂大オルガンの第1奏者であり、トリノ音楽院でオルガンとグレゴリオ聖歌について教えています。
  CDは、Brilliant Classics、Bel Air Music、MV Cremonaなどから発売。



 トラック・リスト、収録作品、演奏者、録音情報

ジャン・ラングレー (Jean Langlais)[1907-1991]
オルガン音楽 第1集 (Organ Music volume 1)


CD1  79:42
「フレスコバルディへのオマージュ」 (Hommage à Frescobaldi)[1951] 27:58
1. キリエへの前奏曲 (I. Prélude au Kyrie)  4:03
2. 奉献 (II. Offertoire)  3:35
3. 聖体奉挙 (III. Elévation)  4:09
4. 聖体拝領 (IV. Communion)  2:58
5. 幻想曲 (V. Fantaisie)  2:46
6. 交唱 (VI. Antienne)  3:02
7. 主題と変奏 (VII. Thème et Variations)  3:23
8. エピローグ (VIII. Épilogue)  4:02

  オルガン: ファウスト・カポラーリ (Fausto Caporali, organ)
  使用楽器: マッシオーニ・オルガン (1984年製)

  録音: 2022年11月16日、クレモナ、聖母マリア被昇天大聖堂

「短い組曲」 (Suite Bréve)[1947] 18:08
9. グランジュ (I. Grands jeux)  5:01
10. カンティレーヌ (II. Cantilène)  5:49
11. プラント (III. Plainte)  4:26
12. ミクスチュールに関する対話 (IV. Dialogue sur les mixtures)  2:52

  オルガン: ファウスト・カポラーリ (Fausto Caporali, organ)
  使用楽器: ルファッティ・オルガン (1960年製)

  録音: 2022年10月3日、クルーゾーネ、聖母マリア被昇天大聖堂

「タリタ・クム」 (Talitha Koum)[1985] 32:12
13. サルヴェ・レジーナ (Salve Regina)  6:48

レジーナ・チェリ(Regina Caeli)
14. 第1番 ああ、慈悲深い (No.1 O Clemens)  5:09
15. 第2番 ああ、敬虔な (No.2 O Pia)  2:52
16. 第3番 ああ、愛らしい (No.3 O Dulcis)  3:38

ミサ曲第10番「アルメ・パテル:聖母の祝日」(Alme Pater “Messe X: Aux fêtes de la Sainte – Vierge”)
17. 第1曲 キリエ (I. Kyrie)  1:29
18. 第2曲 グローリア (II. Gloria)  3:27
19. 第3曲 サンクトゥス (III. Sanctus)  1:12
20. 第4曲 アニュス・デイ (IV. Agnus Dei)  1:26

21. 1.7.8 アレルヤ (1.7.8 Alleluia)  6:11

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  使用楽器: ピエロ・サンドリ・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年10月21〜22日、アルテ・チェッカート、聖パオロ教区教会

22. 「グレゴリオ聖歌の2つの主題による小さな前奏曲」 (Petit Prélude sur deux thèmes grégoriens)[1972]  1:14

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  使用楽器: ディエゴ・ボナート・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年2月11〜12日、8月8〜9日、イゾラ・デッラ・スカラ、聖ステファノ修道院


CD2  79:32
1. 「グレゴリオ前奏曲」 (Prélude Grégorien)[1979]  6:30

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  使用楽器: ディエゴ・ボナート・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年2月11〜12日、8月8〜9日、イゾラ・デッラ・スカラ、聖ステファノ修道院

「エクスプレッション」 (Expressions)[1988] 46:38
2. I.  2:50
3. II.  3:46
4. III.  1:38
5. IV.  2:04
6. V.  1:46
7. VI.  3:39
8. VII.  3:27
9. VIII.  2:12
10. IX.  3:03
11. X.  3:06
12. XI.  4:27
13. XII.  2:59
14. XIII.  4:33
15. XIV.  4:01
16. XV.  3:07

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  使用楽器: ピエロ・サンドリ・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年10月21〜22日、アルテ・チェッカート、聖パオロ教区教会

「8つの前奏曲」 (8 Préludes) [1984] 26:19
17. 第1番-1声 (No.1 – Une voix)  2:46
18. 第2番-2声 (No.2 – Duo)  1:14
19. 第3番-3声 (No.3 – Trio)  1:50
20. 第4番-4声 (No.4 – 4 Voix)  2:51
21. 第5番-5声 (No.5 – 5 Voix)  3:08
22. 第6番-6声 (No.6 – 6 Voix)  3:49
23. 第7番-7声 (No.7 – 7 Voix)  4:24
24. 第8番-8声 2人のオルガニストのための第3幻想曲 (No.8 – 8 Voix Third fantasy for 2 organists *)  6:07

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  第2奏者: ルチアーノ・カルボーネ (Luciano Carbone*)
  使用楽器: ピエロ・サンドリ・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年10月21〜22日、アルテ・チェッカート、聖パオロ教区教会


CD3  79:48
「ハルモニウムまたはオルガンのための24の作品」 (24 Piéces pour harmonium ou orgue) 59:22
第1集 (1st book) [1934-36] 27:55
1. 旋法的な前奏曲 (Prélude modal)  1:54
2. オマージュ (Hommage)  2:13
3. アラベスク (Arabesque)  2:46
4. フーガ (Fugue)  3:30
5. サルヴェ・レジーナへのパラフレーズ (Paraphrase sur “Salve Regina”)  1:50
6. ノエルと変奏 (Noël avec variations)  3:30
7. コラールと変奏 (Choral, avec variations)  3:17
8. リチェルカーレ (Ricercare)  1:35
9. スケルツェット (Scherzetto)  2:27
10. トッカータ (Toccata)  1:11
11. 死者のための祈祷 (Prière pour les morts)  1:56
12. ランディーノ神父へのオマージュ (Hommage à Fr. Landino)  1:46

第2集 (2nd book) [1936-39] 31:27
13. 大いなる宴をなした人が (Homo quidam)  2:38
14. アレグロ (Allegro)  2:48
15. 祈祷 (Prière)  1:58
16. 華やかなコラール (Choral orné) 2:11
17. 伝説の聖人のために / ランムールの聖トリフィーヌ (Pour une Sainte de Légende / Ste Tryphine de Lanmeur)  2:08
18. ノルウェーの主題による幻想曲 (Fantaisie sur un thème Norvégien)  3:33
19. 前奏曲と小フーガ (Prélude et Fuguette)  2:07
20. 小フーガ (Fuguette)  1:35
21. 幻想曲 (Fantaisie )  3:02
22. 哀歌 (Chant élégiaque)  2:16
23. ポワン・ドルグ / フェルマータ (Point d:Orgue)  4:24
24. 即興曲 (Impromptu)  2:47

  ハルモニウム: ファウスト・カポラーリ (Fausto Caporali, harmonium)
  使用楽器(トラック: 11, 16, 22): パリ、アレクサンドル・ペール&フィス(1896年製 Nr.108633)
  使用楽器(上記以外):パリ、アレクサンドル・ペール&フィス(1897年製 Nr.122060)

  録音(トラック: 11, 16, 22): 2022年11月16日、クレモナ、聖ジローラモ教会
  録音(上記以外): 2022年9月17日、パヴィア、シモーネ・ピエトロ・クアローニ邸

「簡素な組曲」 (Suite in Simplicitate)[1991] 16:21
25. フランス風プランジュ (Plein-jeu à la Française)  2:40
26. 聖母マリア (Virgo Maria)  6:06
27. 喜びを持って (Cum jubilo)  7:35

「4つの前奏曲」 (4 Préludes)[1975] 3:48
28. No.1 Andante  1:03
29. No.2 Moderato  1:01
30. No.3 Allegro  0:47
31. No.4 Moderato  0:57

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  使用楽器: ディエゴ・ボナート・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年2月11〜12日、8月8〜9日、イゾラ・デッラ・スカラ、聖ステファノ修道院


CD4  78:30
「9つの作品」 (9 Piéces)[1942-43] 42:41
1. 哀しみの歌 (Chant de peine)  5:52
2. 喜びの歌 (Chant de joie)  3:51
3. 平和の歌 (Chant de paix)  3:12
4. 英雄の歌 (Chant héroïque)  4:04
5. コラール「甘き喜びのうちに」 (Dans une douce joie, choral)  4:07
6. コラール「深き淵より我は汝に叫ぶ」 (De profundis, choral)  4:24
7. コラール「わが魂は安らぎと喜びをもって旅立つ」 (Mon âme cherche une fin paisible, choral)  3:33
8. 交唱への前奏曲 (Prélude sur une Antienne)  4:14
9. グレゴリオ狂詩曲 (Rhapsodie grégorienne)  9:24

  オルガン: ファウスト・カポラーリ (Fausto Caporali, organ)
  使用楽器(トラック6のみ): マッシオーニ・オルガン (1984年製)
  使用楽器(上記以外): ルファッティ・オルガン (1960年製)

  録音(トラック6のみ): 2022年11月16日、クレモナ、聖母マリア被昇天大聖堂
  録音(上記以外): 2022年10月3日、クルーゾーネ、聖母マリア被昇天大聖堂

10. 「哀れみ深き神よ」 (Deo Gratias)[1959]  2:04

11. 「古風な様式による前奏曲」 (Prélude dans le style ancien)[1968]  3:52

12. 「懇願」 (Supplication)[1972]  3:14

「12のヴェルセ (短いオルガン曲)」 (12 Versets)[1986] 26:26
13. 第1番  2:09
14. 第2番  1:53
15. 第3番  0:51
16. 第4番  1:17
17. 第5番  2:05
18. 第6番  2:47
19. 第7番  2:16
20. 第8番  2:40
21. 第9番  2:14
22. 第10番  2:39
23. 第11番  3:24
24. 第12番  2:11

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  使用楽器: ディエゴ・ボナート・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年2月11〜12日、8月8〜9日、イゾラ・デッラ・スカラ、聖ステファノ修道院


CD5  79:44
「オルガン曲集」 (Organ Book)[1956] 39:52
1. I. 前奏曲 (Prélude)  2:52
2. II. 田園の歌 (Pastoral Song)  3:40
3. V. コラール ホ短調 (Choral in e einor)  4:39
4. IV. フルート (Flutes)  3:22
5. V. ミュゼット (Musette)  2:56
6. VI. コラール ヘ長調 (Choral in F)   6:11
7. VII. スケルツァンド (Scherzando)  1:58
8. VIII. アンダンティーノ (Andantino)  4:39
9. IX. 祝婚歌 (Epithalamium)  6:15
10. X. パスティッチョ (Pasticcio)  3:20

「オルガン、またはハルモニウムのための12の小品」 (Petites piéces pour orgue ou harmonium)[1962] 22:49
「グレゴリオ聖歌の旋法による10のヴェルセ (短いオルガン曲)」(Dix versets dans les modes grégoriens)
11. I.第1旋法 / 終止音: ニ (1er Mode /finale in D) 1:51
12. U.第1旋法 / 終止音: 変ホ (1er Mode /finale in E-flat) 1:22
13. III.第2旋法 / 終止音: イ (2nd Mode /finale in A) 2:20
14. IV.第3旋法 / 終止音: ホ (3e Mode /finale in E) 2:22
15. V.第4旋法 / 終止音: 嬰ハ (4e Mode /finale in C-sharp) 1:43
16. Y.第5旋法 / 終止音: ヘ (5e Mode /finale in F) 1:05
17. Z.第6旋法 / 終止音: 変ホ (6e Mode /finale in E-flat) 1:48
18. [.第7旋法 / 終止音: ニ (7e Mode /finale in D) 1:30
19. IX.第7旋法 / 終止音: 変ホ (7e Mode /finale in E-flat) 1:57
20. X.第8旋法 / 終止音: ホ (8e Mode /finale in E) 2:09

「中世の様式による2つの小品」 (Deux petites pieces dans le style Médiéval)
21. 第1番  2:28
22. 第2番  2:14

23. 「崇拝」 (Adoration)[1968]  5:56

「6つの小品」 (6 Petites piéces) [1976] 10:54
24. I. トリオ (Trio)  1:58
25. II. 繰り返される音符 (Notes répétées)  1:29
26. III. レガート (Legato)  2:13
27. IV. スタッカート (Staccato)  1:12
28. V. 和音 (Accords)  2:29
29. VI. リズム (Rythme)  1:33

  オルガン: ジョルジョ・ベナーティ (Giorgio Benati, organ)
  使用楽器: ディエゴ・ボナート・オルガン (2007年製)

  録音: 2022年2月11〜12日、8月8〜9日、イゾラ・デッラ・スカラ、聖ステファノ修道院

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