Top 100 Albums - No.21

2004年5月3日 (月)

『スティッキー・フィンガーズ』と並ぶ70年代ローリング・ストーンズの屈指の名作『メイン・ストリートのならず者』が21位に登場。

71年に発表された『スティッキー・フィンガーズ』が王道のストーンズ・ロック・サウンドならば72年に発表された『メイン・ストリートのならず者』は彼らの原点ともいえる米国ルーツ・ミュージック(南部〜カリブまでを含む)に真正面からアプローチした作品だろう。

69年6月のブライアン・ジョーンズの脱退(7月には急死している)、12月に起きたオルタモントの悲劇として語り継がれるコンサートでの死亡事故など60年代後半にはローリング・ストーンズにとってトラブルが多い時期だった。

しかし70年代に入ると自らのレーベル「ローリング・ストーン・レコード」を設立。ここから第1弾として『スティッキー・フィンガー』をリリース。このアルバムから“ブラウン・シュガー”がヒットしたこともありアルバムは成功を収める。そしてストーンズは低迷期から脱出したのだった。

この『スティッキー・フィンガーズ』で今までとは違った変化を見せ始めていたストーンズは72年彼ら自身も初めてとなるLP2枚組の大作『メイン・ストリートのならず者』を発表した。
税金問題でイギリスにいられなくなったストーンズがキースが購入したフランスのお城の地下に作ったスタジオでセッションしながらレコーディングされたため、グルーヴ感溢れる勢いのあるものとなりアルバム全体から当時の充実ぶり(精神面などすべてにおいて)が伝わってくるものとなった。

ミック・ジャガーキース・リチャーズのソングライティングの天才的な才能が凝縮されたとでもいうべき内容で、全18曲と決して少なくない収録曲なのだがすべての楽曲のクオリティが高い。R&Bやカントリー、ブルース、ゴスペルなどの彼らが影響されたルーツ・ミュージックをストーンズ流に呑み込み新しい形として吐き出している。

アルバムのオープニングを飾る“ロックス・オフ”のイントロのギター〜サビの部分でのミックの高音シャウトもカッコイイのだが、このアルバムの中で一番有名な曲、 スライド・ギターとゴスペル風コーラスが入るゆったりとした南部的ノリが堪らない“ダイスをころがせ”はストーンズの中でも名曲にあげられる人気の曲だ。 そしてがヴォーカルをとる“ハッピー”も人気の曲だ。

またフリークスを集めたインパクトのあるジャケット写真はロバート・フランクによるもので彼は未公開フィルムも撮っている。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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ユーザー評価 : 5点 (95件のレビュー) ★★★★★

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発売日:1994年08月15日

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