CD 輸入盤

交響曲全集(第1番〜第9番)、ミサ曲第3番 マレク・ヤノフスキ&スイス・ロマンド管弦楽団(10CD)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL97082
組み枚数
:
10
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


優秀録音で聴くブルックナー・サウンド

ブルックナー:交響曲全集 (10CD)
マレク・ヤノフスキー指揮スイス・ロマンド管弦楽団


往年のドイツの劇場システムに育まれた名指揮者マレク・ヤノフスキー(ヤノフスキ、ヤノウスキーとも)が、首席指揮者を務めていたスイス・ロマンド管弦楽団とセッション録音した高水準なブルックナー全集。

ヴィクトリア・ホールでの優秀録音
レコーディングはすべて、スイス・ロマンド管弦楽団の本拠地、ヴィクトリア・ホールでおこなわれています。全体の響きの量感は豊かでありながら、楽器の音が細部まで明晰に収録されているため、ディテールとマスの織りなす表情豊かな演奏が見事に捉えられています。1904年に開場した1,644席のヴィクトリア・ホールは響きの豊かなホールとして有名でしたが、ヤノフスキー時代の2006年に600万ユーロをかけて改修工事をおこなってさらに音が良くなっており、それを証明するのがこのペンタトーンによる録音とも言えそうです。

ヤノフスキーの解釈
たとえば普通は「速く」演奏してしまう交響曲第2番の第3楽章スケルツォのテンポは、楽譜の指定「中程度の速さで」に従って控えめにし、続く第4楽章の「もっと速く」の指定が生きるようになっています。
  また、楽譜の「解釈」にもこだわっているようで、交響曲第4番第1楽章のコラールのところ(CD4 トラック1の9分あたりから)では、金管を炸裂させずにヴィオラ・パートを目立たせています。この3回上行して1回下行するという宗教音楽的なフレーズが繰り返される部分はとても印象的です。楽譜にある「常に長く引っ張って」というヴィオラへの指定が、チェロバス無しの状態でおこなわれていることへの対処かもしれません。再現部フルートの下行上行する神秘的な対旋律を予告している点からも心に残る名場面です。

楽譜情報満載の高解像度な演奏
ヤノフスキーの基本方針は、楽譜に書かれた情報にはなるべく対応するというもののようです。ブルックナーでも多くのパートがよく聴こえてくるため、宗教音楽の引用などもわかりやすくなるメリットがあります(引用個所はこのページの下部に記載)。
  当全集では、引用元である「ミサ曲第3番」も併せて収録することで、ブルックナー理解を深めやすい構成になっています。

ブルックナーと宗教音楽
ヤノフスキーの指揮するミサ曲第3番は、合唱指揮にエリック・エリクソンの後継者と言われるスウェーデン人、ステファン・パルクマンを迎えたこともあって見事な仕上がりとなっており、クレードの「十字架にかけられ」(CD10 トラック3の5分22秒から)の美しさなど絶品です。
  ブルックナーの宗教音楽は初期には小編成ばかりでしたが、背景にはイエズス会の解散命令に端を発するマリア・テレジアによるオーストリアの教会と教育の改革(識字率向上のために教育を義務化し聖職者を教員任用)があります。改革開始から半世紀以上が経って、そうした教育・教会システムの世界で働くようになったブルックナーを待ち受けていたのは、規模も運用時間もすっかり小型化し、なかばアマチュア化してしまった教会音楽の体制でした。
  ブルックナーが44歳の時に書き上げたミサ曲第3番は、教会ではなく、オーストリア帝国宮内省からの委嘱で書かれた作品で編成も規模も大きく、晩年のブルックナーが聴きたがっていた自信作でもあり、交響曲に引用していたのはその誇らしさゆえかもしれません。

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 目次

トラック・リスト (演奏時間情報付)
交響曲第1番第2番第3番第4番第5番第6番第7番第8番第9番ミサ曲第3番
長い曲が多いので演奏時間のラップタイムを記しておきます。また、ブルックナーの場合、楽譜事情がややこしいので、作曲・改訂年に加え、手稿(=稿)の年代と、出版譜(=版)の年代も付記してあります(このCDの演奏での使用楽譜は太字)。ちなみにブルックナーと弟のイグナーツが出版報酬を得ることができたのは、ブルックナーと弟子たちにより最初に出版された楽譜のみ(=初版)。著作権失効は1927年ですが弟は1913年に死去。ブルックナー協会成立事情などはアーベントロートのページに簡単にまとめてあります。
ヤノフスキー情報
スイス・ロマンド管弦楽団情報
ミサ曲第3番 ラテン語歌詞
ブルックナーの名前
ブルックナー年表
171617491773177417751781178417911801180418231824182518261827182818291830183118321833183418351836183718381839  1840〜(準備中)

 トラック・リスト (演奏時間情報付)

 交響曲第1番 ハ短調 WAB 101 (46:39)
 1877年稿(リンツ稿) / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1865〜1866年。改訂:1868年、1877年、1884年、1890〜1891年。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1866年稿 [リンツ稿] → キャラガン版 (1998)
  1868年稿 [リンツ稿] → レーダー版 (2016)
  1877年稿 [リンツ稿] → ハース版 (1935)、ノーヴァク版 (1953)
  1891年稿 [ウィーン稿] → 初版 (1893)、ブロシェ版 (1980)


CD1 Track 1
第1楽章 Allegro / ハ短調 / 4分の4拍子 / 自由なソナタ形式 / (11:55)
● 00:02〜03:33 呈示部 (03:33)
  00:02 第1主題
  01:23 第2主題
  02:05 第3主題
  02:54 「タンホイザー」から変形引用
● 03:33〜07:11 展開部 (03:38)
● 07:11〜10:27 再現部 (03:16)
  07:11 第1主題
  08:24 第2主題
  08:55 第3主題
● 10:27〜11:55 終結部 (01:28)

CD1 Track 2
第2楽章 Adagio / 変イ長調 / 4分の4拍子 / 自由な三部形式 / (12:38)
● 00:00〜03:45 主部 (03:45)
● 03:45〜07:41 中間部 (03:56)
● 07:41〜11:42 主部 (04:01)
● 11:42〜12:38 終結部 (00:56)

CD1 Track 3
第3楽章 Scherzo. Schnell - Trio. Langsamer / ト短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (08:19)
● 00:00〜03:35 主部 (03:35)
● 03:35〜06:11 中間部 (02:36)
● 06:11〜07:57 主部 (01:46)
● 07:57〜08:19 終結部 (00:22)

CD1 Track 4
第4楽章 Finale. Bewegt, feurig / ハ短調 / 4分の4拍子 / 自由なソナタ形式 / (13:47)
● 00:00〜02:33 呈示部 (02:33)
  00:00 第1主題
  01:08 第2主題
  01:53 第3主題
● 02:33〜09:58 展開部 (07:25)
  02:33 第1主題
  05:44 第2主題
  08:00 第3主題
● 09:58〜12:03 再現部 (02:05)
  09:58 第1主題
  10:49 第2主題
  11:22 第3主題
● 12:03〜13:47 終結部 (01:44)
  録音:2011年6月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第2番 ハ短調 WAB 102 (54:24)
 1877年稿(第2稿) / キャラガン版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1871〜1872年。改訂:1873年、1876年、1877年、1891〜1892年。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1872年稿 [第1稿] → キャラガン版 (2005)
  1873年稿 [第1稿] → キャラガン版
  1876年稿 [第1稿] → キャラガン版
  1877年稿 [第2稿]&1872年稿 [第1稿]混合 → ハース版 (1938)
  1877年稿 [第2稿] → ノーヴァク版 (1965)、キャラガン版 (2007)、ホークショー版
  1892年稿 [第2稿] → 初版 (1892)

CD2 Track 1
第1楽章 Moderato / ハ短調 / 4分の4拍子 / 自由なソナタ形式 / (17:40)
● 00:02〜05:49 呈示部 (05:47)
  00:02 第1主題
  02:08 第2主題
  03:16 第3主題
  05:09 小結尾(「リエンツィ」から変形引用)
● 05:49〜10:23 展開部 (04:10)
● 10:23〜16:07 再現部 (05:44)
  10:23 第1主題
  12:00 第2主題
  13:05 第3主題
  14:50 小結尾(「リエンツィ」から変形引用)
● 16:07〜17:40 終結部 (01:33)

CD2 Track 2
第2楽章 Andante / 変イ長調 / 4分の4拍子 / 自由なロンド形式 / (14:16)
● 00:01〜02:13 第1部(A) (02:12)
● 02:13〜04:20 第2部(B) (02:07)
● 04:20〜06:43 第3部(A) (02:23)
● 06:43〜09:22 第4部(B) (02:39)
  08:22 ミサ曲第3番 ベネディクトゥスから引用
● 09:22〜12:14 第5部(A) (02:52)
  11:52 ミサ曲第3番 ベネディクトゥスから引用
● 12:14〜14:17 終結部 (02:03)

CD2 Track 3
第3楽章 Scherzo. Mässig schnell - Trio. Gleiches Tempo / ハ短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (08:42)
● 00:00〜02:38 主部 (02:38)
● 02:38〜05:23 中間部 (02:45)
● 05:23〜08:00 主部 (02:37)
● 08:00〜08:42 終結部 (00:42)

CD2 Track 4
第4楽章 Finale. Mehr schnell / ハ短調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (13:46)
● 00:01〜05:05 呈示部 (05:04)
  00:01 序奏
  00:36 第1主題
  01:27 第2主題
  03:03 第1主題
  04:10 ミサ曲第3番 キリエから引用
● 05:05〜08:52 展開部 (03:47)
● 08:52〜12:15 再現部 (03:23)
  08:52 第1主題
  09:46 第2主題
  10:52 第1主題
● 12:15〜13:47 終結部 (01:32)
  録音:2012年10月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第3番 ニ短調 WAB 103 (52:53)
 1889年稿(第3稿) / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1872〜1873年。改訂:1876〜1877年、1878年、1888〜1889年。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1873年稿 [第1稿] → ノーヴァク版 (1977)
  1874年稿 [第1稿] → キャラガン版
  1877年稿 [第2稿] → 初版 (1878)、ノーヴァク版 (1981)
  1878年稿 [第2稿] → エーザー版 (1950)
  1889年稿 [第3稿] → 初版 (1890)、ノーヴァク版 (1959)

CD3 Track 1
第1楽章 Mehr langsam, Misterioso / ニ短調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (20:39)
● 00:02〜08:11 呈示部 (08:09)
  00:02 序奏
  01:00 第1主題
  03:34 第2主題
  05:45 第3主題
● 08:11〜13:56 展開部 (05:19)
● 13:56〜18:56 再現部 (05:00)
  13:56 序奏
  14:53 第1主題
  15:46 第2主題
  17:44 第3主題
● 18:56〜20:41 終結部 (01:45)

CD3 Track 2
第2楽章 Adagio. Bewegt, quasi Andante / 変ホ長調 / 4分の4拍子 / 自由なロンド形式 / (14:24)
● 00:00〜02:59 第1部(A) (02:59)
● 02:59〜04:33 第2部(B) (01:34)
● 04:33〜07:01 第3部(C)(古いクリスマス・キャロルから引用) (02:28)
● 07:01〜09:05 第4部(B) (02:04)
● 09:05〜13:48 第3部(A) (04:43)
● 13:48〜14:24 終結部(のちの新世界交響曲に似た旋律) (00:36)

CD3 Track 3
第3楽章 Scherzo. Ziemlich schnell / ニ短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (06:22)
● 00:00〜02:16 主部 (02:16)
● 02:16〜04:06 中間部 (01:50)
● 04:06〜06:22 主部 (02:16)

CD3 Track 4
第4楽章 Finale. Allegro / ハ短調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (11:28)
● 00:00〜05:47 呈示部 (05:47)
  00:00 第1主題
  01:02 第2主題
  03:46 第3主題
● 05:47〜08:31 展開部 (02:44)
● 08:31〜10:42 再現部 (02:11)
  08:31 第2主題
  09:26 第3主題
● 10:42〜11:28 終結部 (00:46)
  録音:2011年10月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第4番 変ホ長調 WAB 104 (62:58)
 1878-1880年稿(第2稿) / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1874年。改訂:1876年、1878年、1880年、1886年。および1887〜1888年(レーヴェ、シャルク)。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1874年稿 [第1稿] → ノーヴァク版 (1975)
  1874年稿 [第1稿](+1876年改訂)→ コーストヴェット版 (2021)
  1878-1880年稿 [第2稿] → ハース版(1936)、ノーヴァク版 (1953)
  1878-1881年稿 [第2稿] → コールス版 (2021)
  1888年稿 [第3稿] → 初版(1889)、マーラー編曲版(1895)、コーストヴェット版 (2004)

CD4 Track 1
第1楽章 Bewegt, nicht zu schnell / 変ホ長調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (18:08)
● 00:02〜05:58 呈示部  (05:56)
  00:02 第1主題
  02:19 第2主題
  03:43 第3主題
● 05:58〜11:41 展開部 (05:43)
  09:19 コラール
● 11:41〜16:58 再現部 (05:17)
  11:41 第1主題
  14:07 第2主題
  15:37 第3主題
● 16:58〜18:10 終結部 (01:12)

CD4 Track 2
第2楽章 Andante quasi Allegretto / ハ短調 / 4分の4拍子 / 自由なロンド形式 / (15:25)
● 00:00〜02:55 第1部(A) (02:55)
● 02:55〜07:42 第2部(B) (04:47)
● 07:42〜09:10 第3部(A) (01:28)
● 09:10〜11:32 第4部(B) (02:22)
● 11:32〜14:27 第5部(A) (02:55)
● 14:27〜15:25 終結部 (00:58)


CD4 Track 3
第3楽章 Scherzo. Bewegt - Trio. Nicht zu schnell. Keinesfalls schleppend / 変ロ長調 / 4分の2拍子 / 三部形式 / (10:48)
● 00:01〜04:36 主部 (04:35)
● 04:36〜06:11 中間部 (01:35)
● 06:11〜10:49 主部 (04:38)

CD4 Track 4
第4楽章 Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell / 変ホ長調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (18:37)
● 00:01〜06:55 呈示部 (06:54)
  00:01 序奏
  00:59 第1主題
  02:39 第2主題
  05:02 第3主題
● 06:55〜12:53 展開部 (05:58)
● 12:53〜16:15 再現部 (03:22)
  12:53 第1主題
  13:48 第2主題
● 16:15〜18:38 終結部 (02:23)
  録音:2012年10月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第5番 変ロ長調 WAB 105 (73:12)
 1875-1878年稿 / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1875〜1878年。改訂:1894年(シャルク、ブルックナー)。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1875-1878年稿 → ハース版 (1935)、ノーヴァク版 (1951)
  1894年稿 → 初版 (1896)

CD5 Track 1
第1楽章 Introduction, Adagio - Allegro / 変ロ長調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (19:40)
● 00:02〜02:27 序奏部 (02:27)
● 02:27〜09:06 呈示部 (06:39)
  02:27 第1主題
  03:53 第2主題
  06:49 第3主題
  08:28 小結尾
● 09:06〜14:22 展開部 (05:16)
● 14:22〜18:07 再現部 (03:45)
  14:22 第1主題
  14:56 第2主題
  17:09 第3主題
● 18:07〜19:42 終結部 (01:35)

CD5 Track 2
第2楽章 Adagio, Sehr langsam / ニ短調 / 2分の2拍子 / 自由なロンド形式 / (18:41)
● 00:00〜02:34 第1部(A) (02:34)
● 02:34〜05:34 第2部(B) (03:00)
● 05:34〜08:31 第3部(A) (02:57)
● 08:31〜12:36 第4部(B) (04:05)
● 12:36〜17:37 第5部(A) (05:01)
● 17:37〜18:41 終結部 (01:04)

CD5 Track 3
第3楽章 Scherzo. Molto vivace (Schnell) - Trio, Im gleichen Tempo / ニ短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (11:32)
● 00:01〜04:53 主部 (04:52)
● 04:53〜06:41 中間部 (01:48)
● 06:41〜11:33 主部 (04:52)


CD5 Track 4
第4楽章 Finale. Adagio - Allegro moderato / 変ロ長調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (23:19)
● 00:01〜01:33 序奏部 (01:32)
● 01:33〜09:06 呈示部 (07:33)
  01:33 第1主題
  02:51 第2主題
  06:06 第3主題
  07:20 コラール
● 09:06〜14:38 展開部 (05:32)
  09:39 フーガ
● 14:38〜19:18 再現部 (04:40)
  14:38 第1主題
  15:38 第2主題
  18:19 第3主題
● 19:18〜23:20 終結部 (04:02)
  録音:2009年7月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第6番 イ長調 WAB 106 (57:06)
 1879-1881年稿 / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1879〜1881年。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1881年稿 → ヴェス版 (1927)、ハース版 (1935)、ノーヴァク版 (1952)、コールス版 (2015)、コールス版 (2016)

CD6 Track 1
第1楽章 Majestoso / イ長調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (17:53)
● 00:02〜07:11 呈示部 (07:09)
  00:02 第1主題
  01:52 第2主題
  04:58 第3主題
  06:23 小結尾
● 07:11〜09:42 展開部 (02:31)
● 09:42〜15:22 再現部 (05:40)
  09:42 第1主題
  11:36 第2主題
  14:11 第3主題
● 15:22〜17:55 終結部 (02:33)

CD6 Track 2
第2楽章 Adagio, Sehr feierlich / ヘ長調 / 4分の4拍子 / 自由なソナタ形式 / (17:37)
● 00:01〜06:55 主部 (06:54)
  00:01 第1主題
  02:36 第2主題
  05:23 第3主題(葬送行進曲)
● 06:55〜09:10 展開部 (02:15)
● 09:10〜15:31 再現部 (06:21)
  09:10 第1主題
  10:57 第2主題
  12:53 第3主題(葬送行進曲)
● 15:31〜17:38 終結部 (02:07)

CD6 Track 3
第3楽章 Scherzo - Trio. Sehr schnell / イ短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (08:51)
● 00:01〜02:44 主部 (02:43)
● 02:44〜06:10 中間部 (03:26)
● 06:10〜08:52 主部 (02:42)


CD6 Track 4
第4楽章 Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell / イ短調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (12:45)
● 00:01〜05:04 呈示部 (05:03)
  00:01 第1主題
  01:36 第2主題
  03:44 第3主題
● 05:04〜07:40 展開部 (02:36)
● 07:40〜11:37 再現部 (03:57)
  07:40 第1主題
  09:04 第2主題
  10:31 第3主題
● 11:37〜12:46 終結部 (01:09)
  録音:2009年1月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第7番 ホ長調 WAB 107 (65:24)
 1881-1883年稿 / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1881〜1883年。改訂:1885年。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1881-1883(1885)年稿 → ハース版 (1944)、ノーヴァク版 (1954)、コールス版
  1885年稿 → 初版 (1885)

CD7 Track 1
第1楽章 Allegro moderato / ホ長調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (21:01)
● 00:02〜07:37 呈示部 (07:35)
  00:02 第1主題
  02:32 第2主題
  05:45 第3主題
● 07:37〜12:58 展開部 (05:21)
● 12:58〜17:50 再現部 (04:52)
  12:58 第1主題
  14:34 第2主題
  16:36 第3主題
● 17:50〜21:03 終結部 (03:13)

CD7 Track 2
第2楽章 Adagio. Sehr feierlich und sehr langsam / 嬰ハ短調 / 4分の4拍子 / 自由なロンド形式 / (21:33)
● 00:01〜04:09 第1部(A) (04:08)
● 04:09〜06:48 第2部(B) (02:39)
● 06:48〜12:19 第3部(A) (05:31)
● 12:19〜14:00 第4部(B) (01:41)
● 14:00〜18:46 第5部(A) (04:46)
● 18:46〜21:34 終結部 (02:48)

CD7 Track 3
第3楽章 Scherzo - Trio. Sehr schnell / イ短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (09:45)
● 00:00〜03:24 主部 (03:24)
● 03:24〜06:20 中間部 (02:56)
● 06:20〜09:45 主部 (03:25)


CD7 Track 4
第4楽章 Finale. Bewegt, doch nicht zu schnell / ホ長調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (13:05)
● 00:01〜05:16 呈示部 (05:15)
  00:01 第1主題
  01:18 第2主題
  03:24 第3主題
● 05:16〜07:11 展開部 (01:55)
● 07:11〜11:54 再現部 (04:43)
  07:11 第3主題
  08:11 第2主題
  10:27 第1主題
● 11:54〜13:06 終結部 (01:12)
  録音:2010年10月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第8番 ハ短調 WAB 108 (79:00)
 1890年稿 / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1884〜1887年。改訂:1887〜1890年。および1892年(ブルックナー、シャルク兄弟、オーベルライトナー)
◆ 主な楽譜(時系列)
  1887年稿 → ノーヴァク版 (1972)、ホークショー版 (2014)
  1890年稿(+1887年稿) → ハース版 (1939)
  1890年稿 → ノーヴァク版 (1955)
  1892年稿 → 初版 (1892)

CD8 Track 1
第1楽章 Allegro moderato / ハ短調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (14:49)
● 00:01〜05:37 呈示部 (05:36)
  00:01 第1主題
  01:52 第2主題
  03:39 第3主題
● 05:37〜08:03 展開部 (02:34)
● 08:03〜13:55 再現部 (05:52)
  08:03 第1主題
  11:01 第2主題
  12:14 第3主題
● 13:55〜14:50 終結部 (00:55)

CD8 Track 2
第2楽章 Scherzo. Allegro moderato / ハ短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (14:40)
● 00:01〜05:02 主部 (05:01)
● 05:02〜09:39 中間部 (04:37)
● 09:39〜14:41 主部 (05:02)


CD8 Track 3
第3楽章 Adagio. Feierlich langsam, doch nicht schleppend / 変ニ長調 / 4分の4拍子 / 自由なロンド形式 / (26:04)
● 00:02〜04:34 第1部(A) (04:32)
  00:17 主題A1
  00:38 主題A2
  02:06 コラール
  02:49 主題A1
  03:13 主題A2
  03:51 コラール
● 04:34〜08:22 第2部(B) (03:48)
  04:34 主題B1
  06:09 主題B2
  07:05 主題B1
● 08:22〜12:08 第3部(A) (03:46)
  08:22 主題A1
  09:40 主題A2
  10:22 第4楽章 第3主題予告
● 12:08〜15:50 第4部(B) (03:42)
  12:08 主題B1
  13:52 主題B2
  14:17 主題B1
● 15:50〜22:27 第5部(A) (06:37)
  15:50 主題A1
  16:11 主題A2
  16:37 主題A1
  16:59 主題A2
  17:16 ジークフリートの動機
  17:41 主題A1
  18:11 主題A2
  21:07 コラール
● 22:27〜26:06 終結部 (03:39)
  23:38 ワルハラの動機


CD8 Track 4
第4楽章 Finale. Feierlich, nicht schnell / ハ短調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (23:27)
● 00:00〜08:38 呈示部 (08:38)
  00:00 第1主題
  01:56 第2主題
  04:38 第3主題
  05:36 コラール(第9番第3楽章第1主題経過部「生への別れ」で変形引用)
● 08:38〜14:09 展開部 (05:31)
● 14:09〜20:41 再現部 (06:32)
  14:09 第1主題
  16:42 第2主題
  18:20 第3主題(フガート)
  19:36 第1楽章第1主題
● 20:41〜23:27 終結部 (02:46)
  22:20 第2楽章 第1主題

  録音:2010年4,6,7月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 交響曲第9番 ニ短調 WAB 109 (61:21)
 1894年稿 / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1887〜1894年。改訂:1902年(レーヴェ)。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1894年稿 → オーレル版 (1939)、ノーヴァク版 (1951)、コールス版 (2000)
  1902年稿 → 初版 (1903)

CD9 Track 1
第1楽章 Feierlich. Misterioso / イ短調 / 2分の2拍子 / 自由なソナタ形式 / (24:54)
● 00:02〜10:47 呈示部 (10:45)
  00:09 第1主題
  04:16 第2主題
  08:19 第3主題
● 10:47〜15:14 展開部 (04:27)
● 15:14〜23:00 再現部 (07:46)
  15:14 第1主題
  18:34 第2主題
  20:35 第3主題
● 23:00〜24:56 終結部 (01:56)

CD9 Track 2
第2楽章 Scherzo. Bewegt lebhaft - Trio. Schnell - Scherzo / ニ短調 / 4分の3拍子 / 三部形式 / (10:51)
● 00:00〜04:10 主部 (04:10)
● 04:10〜06:47 中間部 (02:37)
● 06:47〜10:51 主部 (04:04)


CD9 Track 3
第3楽章 Adagio. Langsam, feierlich / ホ長調 / 4分の4拍子 / 自由なロンド形式(ロンド・ソナタ形式) / (25:36)
● 00:01〜04:34 第1部(A) (04:33)
  00:01 主題A1
  01:11 主題A2
  01:59 主題A3
  03:06 主題A4:「生への別れ」(交響曲第8番第4楽章第3主題部コラール引用)
● 04:34〜08:24 第2部(B) (03:50)
  04:34 主題B1
  06:08 主題B2
● 08:24〜13:41 第3部(A) (05:17)
  08:24 主題A1
  11:36 主題A2/A1
  12:58 主題A3
● 13:41〜18:11 第4部(B, A) (04:30)
  13:41 主題B2
  14:46 主題A1
  16:15 主題A4:下行音階→「生への別れ」の変形
  17:18 主題A1
● 18:11〜23:50 第5部(B, A, B, A) (05:39)
  18:11 主題B1
  19:32 上行音階
  20:37 主題A1
  21:24 主題A2
  22:31 主題B1
  23:08 主題A3
● 23:50〜25:37 終結部(A) (01:47)
  録音:2010年4,6,7月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール

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 ミサ曲第3番 ヘ短調 WAB 28 (61:40)
 1883年稿 / ノーヴァク版

◆ 作曲・改訂
  作曲:1867〜1868年。改訂:1876年、1877年、1881〜1883年、1890〜1893年。および1893年(シャルク)。
◆ 主な楽譜(時系列)
  1883年稿 → ノーヴァク版 (1960)、ホークショー版 (2005)
  1883年稿(+1893年稿要素、初版要素) → ハース版 (1944)、レートリヒ校訂ハース版 (1967)
  1893年稿 → ホークショー版 (2005)
  1893年稿(シャルク) → 初版 (1894)、ヴェス校訂版 (1924)

CD10 Track 1
キリエ / ヘ短調 / 4分の4拍子 / (10:20)
00:02〜.
Kyrie eleison.

02:49〜.
Christe eleison.

05:28〜.
Kyrie eleison.

CD10 Track 2
グローリア / ハ長調 / 4分の4拍子 / (11:40)
00:00〜.
Gloria in excelsis Deo.
Et in terra pax hominibus bonae voluntatis.
Laudamus te. Benedicimus te. Adoramus te. Glorificamus te.

01:07〜.
Gratias agimus tibi propter magnam gloriam tuam.
Domine Deus, Rex caelestis, Deus Pater omnipotens.
Domine Fili unigenite, Iesu Christe.
Domine Deus, Agnus Dei, Filius Patris.

03:24〜.
Qui tollis peccata mundi, miserere nobis.
Qui tollis peccata mundi, suscipe deprecationem nostram.
Qui sedes ad dexteram Patris, miserere nobis.

06:37〜.
Quoniam tu solus Sanctus.
Tu solus Dominus.
Tu solus Altissimus, Iesu Christe.
Cum Sancto Spiritu,

08:31〜.
in gloria Dei Patris.
Amen.

CD10 Track 3
クレード / ハ長調 / 2分の2拍子 / (20:17)
00:00〜.
Credo in unum Deum.
Patrem omnipotentem, factorem caeli et terrae, visibilium omnium et invisibilium.
Et in unum Dominum Jesum Christum, Filium Dei unigenitum, Et ex Patre natum ante omnia saecula.
Deum de Deo, lumen de lumine, Deum verum de Deo vero.
Genitum, non factum, consubstantialem Patri; per quem omnia facta sunt.
Qui propter nos homines et propter nostram salutem descendit de caelis.

02:27〜.
Et incarnatus est de Spiritu Sancto ex Maria Virgine; Et homo factus est.

05:22〜.
Crucifixus etiam pro nobis sub Pontio Pilato; passus, et sepultus est.

09:18〜.
Et resurrexit tertia die, secundum scripturas.
Et ascendit in caelum; sedet ad dexteram Patris.
Et iterum venturus est cum gloria judicare vivos et mortuos; Cujus regni non erit finis.

13:43〜.
Et in Spiritum sanctum Dominum, et vivificantem; Qui ex Patre, Filioque procedit.

14:12〜.
Qui cum Patre, et Filio simul adoratur, et conglorificatur; Qui locutus est per Prophetas.

16:07〜.
Et unam sanctam catholicam et apostolicam Ecclesiam.
Confiteor unum baptisma in remissionem peccatorum.

16:55〜.
Et expecto resurrectionem mortuorum.

17:34〜.
Et vitam venturi saeculi.
Amen.

CD10 Track 4
サンクトゥス / ハ長調 / 4分の4拍子 / (02:04)
00:00〜.
Sanctus Sanctus Sanctus, Dominus Deus Sabbaoth.
Pleni sunt coeli et terra gloria tua.

01:21〜.
Osanna in excelsis.

CD10 Track 5
ベネディクトゥス / 変イ長調 / 4分の4拍子 / (08:54)
00:00〜.
Orchestra

01:18〜.
Benedictus. qui venit in nomine Domini.

08:08〜.
Osanna in excelsis.

CD10 Track 6
アニュス・デイ / ヘ短調 / 4分の4拍子 / (08:25)
00:01〜.
Orchestra

00:39〜.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis.

02:05〜.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis.

03:27〜.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi,

06:43〜.
dona nobis pacem.
  録音:2012年6月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール


  レネケ・ライテン(ソプラノ)
  イリス・フェアミリオン(メゾソプラノ)
  ショーン・マティー(テノール)
  フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ(バス)

  ベルリン放送合唱団
  ステファン・パルクマン(合唱指揮)

  スイス・ロマンド管弦楽団
  マレク・ヤノフスキー(指揮)

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 ヤノフスキー情報


ドイツの指揮者、マレク・ヤノフスキーの情報について簡単にまとめておきます。ヤノフスキーはアーヘン市立劇場と契約した1961年から現在に至るまでの62年間、ほとんど途切れることなく劇場や楽団の常勤契約に恵まれていますが、客演指揮者としてもすでに半世紀ほど世界規模で活動中(ベルリン・フィル、ゲヴァントハウス管、シュターツカペレ・ドレスデン、ケルンWDR響、NDRエルプフィル、リンツ・ブルックナー管、フランクフルト・ムゼウム管、コンセルトヘボウ管、シカゴ響、ボストン響、フィラデルフィア管、サンフランシスコ響、ワシントン・ナショナル響、フィルハーモニア管、ロイヤル・フィル、パリ管、ブダペスト祝祭管弦楽団、チューリッヒ・トーンハレ管、オスロ・フィル、NHK交響楽団、ウィーン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場、シュトゥットガルト州立歌劇場等々)。
  若い頃にドイツの伝統的な歌劇場システムで腕を磨いたヤノフスキーの指揮活動は、現在でもオペラとコンサートの両分野に跨っていますが、16年に及んだフランス放送フィル時代に培った近現代音楽やフランス音楽での実力にも定評があり、メシアンの権威として高く評価されてもいました。
  その緻密な仕上げと隙の無い解釈は、地元ドイツでもファンの心を着実に掴んでおり、激戦区ベルリンにありながら、手兵ベルリン放送響の聴衆動員率アップに大いに貢献し、契約が延長に次ぐ延長で大幅に延びて14年間も首席指揮者を務めるという栄誉に浴したのも記憶に新しいところです。

  以下、ヤノフスキーの主な経歴です(◆印)。個別の客演や録音は膨大な量になるのでごく一部を■印で記載しておきます。
 1939年 (0歳)

◆ 2月18日、ワルシャワに誕生。

◆ 9月1日、ドイツがポーランド侵攻を開始。
◆ 母親は子供を連れて両親の住む故郷、ドイツのヴッパータールに帰還。ヤノフスキーは母の実家で成長。

 1945年 (5〜6歳)

◆ ヴァイオリンのレッスンを開始。
 1946年 (6〜7歳)

◆ ヴッパータール市立交響楽団(現ヴッパータール交響楽団)のコンサートマスターにヴァイオリンを師事。
 1947年 (7〜8歳)

◆ 祖父母がピアノを購入。ヤノフスキはピアノも好きになります。
 1948年 (8〜9歳)

◆ ピアノと対位法、和声も習い始めます。

 1952年 (12〜13歳)

◆ ヴッパータール市から年間300マルクの奨学金(貸与ではなく給付)を得て、ヴァイオリンとピアノの両方の勉強を継続できることになります。奨学金の条件として、市の青少年オーケストラに所属して毎週月曜の練習に参加するよう求められたため、ヤノフスキー少年は19〜22歳くらいのメンバーと一緒にヴァイオリンを演奏。
  場数も踏んで上達して行くヤノフスキー少年に対して、ヴァイオリンの師は学校を辞めてケルン音楽大学で学ぶよう勧めますが、母親は猛反対し、少なくともアビトゥーアには合格しておくよう要求。

 1958年 (18〜19歳)

◆ アビトゥーアに合格。

 1959年 (19〜20歳)

◆ ケルン大学で数学を勉強しながら、ケルン音楽大学でヴァイオリン、ピアノ、和声、対位法、指揮を学び始めますが、学生オーケストラで演奏したり指揮したりもする多忙な状態となり、ほどなく数学は断念。

 1961年 (21〜22歳)

◆ アーヘン市立劇場のコレペティートア募集に応募して合格したため、ケルン音楽大学を中退。背景には指揮科教授のサヴァリッシュが、指揮者になりたいのであれば、音楽大学の授業はあまり役に立たないので、劇場で仕事を学ぶべきだと語っていたという事情もありました。
 1961年 (21〜22歳)

◆ アーヘン市立劇場 コレペティートアとして契約。劇場側による募集に応募して採用されたため、ケルン音楽大学を中退しての就職でした。音楽監督はハンス・ヴァルター・ケンプフェル [1924-2016]。その前任として、1953年から1958年まで音楽監督を務めていたのは師のサヴァリッシュでした。
 1962年 (22〜23歳)

◆ アーヘン市立劇場 コレペティートアを解雇。新任の音楽監督、ヴォルフガング・トロマー [1927-2018]が助手を連れてきたため解雇されます。

◆ ケルン歌劇場 コレペティートアとして契約。アーヘンで一方的に解雇されたため、ケルン歌劇場に申請して採用されます。ケルン歌劇場の音楽総監督は師のサヴァリッシュでした。
 1963年 (23〜24歳)

◆ ケルン歌劇場 コレペティートア、助手。この頃からときおりリハーサル無しで指揮をさせてもらえるようになり、それによって現場でのさまざまな問題に直面し、解決する方法を体得して行くことになります。
 1964年 (24〜25歳)

◆ ケルン歌劇場 コレペティートア、助手。

◆ ライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフ) 第2指揮者として契約。
 1965年 (25〜26歳)

◆ ライン・ドイツ・オペラ 第2指揮者。
 1966年 (26〜27歳)

◆ ライン・ドイツ・オペラ 第2指揮者。

◆ ケルン歌劇場 第1指揮者に就任。音楽監督はイシュトヴァーン・ケルテース [1929-1973]。
 1967年 (27〜28歳)

◆ ケルン歌劇場 第1指揮者。
 1968年 (28〜29歳)

◆ ケルン歌劇場 第1指揮者。
 1969年 (29〜30歳)

◆ ケルン歌劇場 第1指揮者。

◆ ケルン歌劇場のイギリス公演に同行。ヘンツェの「青年貴族」を指揮してイギリス・デビュー。

◆ ハンブルク州立歌劇場 第1指揮者に就任。音楽総監督はサヴァリッシュ。

◆ ハンブルク州立歌劇場。ペンデレツキ「ルダンの悪魔」(ドイツ語版)。大成功。
 1970年 (30〜31歳)

◆ ハンブルク州立歌劇場 第1指揮者。
 1971年 (31〜32歳)

◆ ハンブルク州立歌劇場 第1指揮者。
 1972年 (32〜33歳)

◆ ハンブルク州立歌劇場 第1指揮者。
 1973年 (33〜34歳)

◆ ハンブルク州立歌劇場 第1指揮者。

◆ フライブルク市立劇場 音楽総監督に就任。
 1974年 (34〜35歳)

◆ フライブルク市立劇場 音楽総監督。
 1975年 (35〜36歳)

◆ フライブルク市立劇場 音楽総監督。

◆ ドルトムント市立劇場 音楽総監督に就任。

◆ この頃からベルリン、ミュンヘン、ハンブルクなどの歌劇場に客演開始。
 1976年 (36〜37歳)

◆ ドルトムント市立劇場 音楽総監督。
 1977年 (37〜38歳)

◆ ドルトムント市立劇場 音楽総監督。
 1978年 (38〜39歳)

◆ ドルトムント市立劇場 音楽総監督。
 1979年 (39〜40歳)

◆ ドルトムント市立劇場 音楽総監督。
 1980年 (40〜41歳)

■ オイロディスク・レーベルでシュターツカペレ・ドレスデンと「ニーベルングの指環」の全曲録音を開始(1983年まで)。

■ シカゴ・リリック・オペラ。「ローエングリン」。アメリカ・デビュー。

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席客演指揮者に就任。
 1981年 (41〜42歳)

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席客演指揮者。

■ シカゴ・リリック・オペラ。「ナクソス島のアリアドネ」。
 1982年 (42〜43歳)

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席客演指揮者。
 1983年 (43〜44歳)

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席客演指揮者。

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席指揮者に就任。

■ サンフランシスコ・オペラに客演。

■ ウィーン国立歌劇場。「ばらの騎士」。
 1984年 (44〜45歳)

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席指揮者。

◆ フランス放送フィル 首席指揮者に就任。

◆ ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 首席指揮者に就任。

■ メトロポリタン・オペラ。「アラベラ」。

■ シカゴ・リリック・オペラ。「影の無い女」。
 1985年 (45〜46歳)

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席指揮者。

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 首席指揮者。
 1986年 (46〜47歳)

◆ ロイヤル・リヴァプール・フィル 首席指揮者。

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 首席指揮者。
 1987年 (47〜48歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 首席指揮者。
 1988年 (48〜49歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 首席指揮者。
 1989年 (49〜50歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 首席指揮者。
 1990年 (50〜51歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団 首席指揮者。
 1991年 (51〜52歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ウィーン国立歌劇場で「サロメ」を指揮。
 1992年 (52〜53歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。
 1993年 (53〜54歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。
 1994年 (54〜55歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。
 1995年 (55〜56歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。
 1996年 (56〜57歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

■ シカゴ・リリック・オペラ。「魔笛」。
 1997年 (57〜58歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ベルリン・ドイツ交響楽団 首席客演指揮者。
 1998年 (58〜59歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ベルリン・ドイツ交響楽団 首席客演指揮者。
 1999年 (59〜60歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ベルリン・ドイツ交響楽団 首席客演指揮者。
 2000年 (60〜61歳)

◆ フランス放送フィル 首席指揮者。

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者に就任。

◆ モンテカルロ・フィル 首席指揮者に就任。
 2001年 (61〜62歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。

◆ モンテカルロ・フィル 首席指揮者。
 2002年 (62〜63歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。

◆ モンテカルロ・フィル 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者に就任。
 2003年 (63〜64歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。

◆ モンテカルロ・フィル 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2004年 (64〜65歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。

◆ モンテカルロ・フィル 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2005年 (65〜66歳)

◆ モンテカルロ・フィル 首席指揮者。

◆ ピッツバーグ交響楽団 特別客演指揮者に就任。ドイツ・レパートリーを担当。

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者に就任。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2006年 (66〜67歳)

◆ モンテカルロ・フィル 首席指揮者。

◆ ピッツバーグ交響楽団 特別客演指揮者。

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2007年 (67〜68歳)

◆ ピッツバーグ交響楽団 特別客演指揮者。

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2008年 (68〜69歳)

◆ ピッツバーグ交響楽団 特別客演指揮者。

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2009年 (69〜70歳)

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。

■ NHK交響楽団に客演。
 2010年 (70〜71歳)

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2011年 (71〜72歳)

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2012年 (72〜73歳)

◆ スイス・ロマンド管弦楽団 首席指揮者。

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2013年 (73〜74歳)

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。
 2014年 (74〜75歳)

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。

■ N響。「ラインの黄金」。
 2015年 (75〜76歳)

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。

■ N響。「ワルキューレ」。
 2016年 (76〜77歳)

◆ ベルリン放送交響楽団 首席指揮者。

■ N響。「ジークフリート」。

■ バイロイト音楽祭。「ニーベルングの指環」。

■ ウィーン国立歌劇場来日公演。「ナクソス島のアリアドネ」。
 2017年 (77〜78歳)

■ ベルリン・フィル。ヴェルディ:レクイエム、ブルックナー4番。

■ N響。「神々の黄昏」。

■ バイロイト音楽祭。「ニーベルングの指環」、「パルジファル」。
 2018年 (78〜79歳)

◆ フランス放送フィルに客演。

◆ ドレスデン・フィルに客演。

■ NHK交響楽団に客演。
 2019年 (79〜80歳)

■ ケルン放送響とドイツ・ツアー。

■ ケルン放送響と来日。

■ ベルリン・フィル。ブルックナー6番。

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者に就任。
 2020年 (80〜81歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。
 2021年 (81〜82歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。
 2022年 (82〜83歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。

■ N響。「ローエングリン」。

■ ベルリン・フィル。シューマン3番。

◆ ドレスデン・フィル。「ニーベルングの指環」、「天地創造」、第9
 2023年 (83〜84歳)

◆ ドレスデン・フィル 首席指揮者。

■ N響。「マイスタージンガー」。

■ ケルン放送響。ブルックナー5番。

■ バルティック・オペラ「さまよえるオランダ人」。

■ ドレスデン・フィル。ブルックナー5番。

■ NDRエルプフィル。ブラームス2番。
 2024年 (84〜85歳)

■ N響。「トリスタンとイゾルデ」(予定)。

■ ドレスデン・フィル。ドヴォルザーク「スターバト・マーテル」(予定)。

■ フランクフルト・ムゼウム管。ブルックナー3番(予定)。

■ リンツ・ブルックナー管。ブルックナー5番(予定)。

■ シュトゥットガルト州立歌劇場「ラインの黄金」(予定)。

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 スイス・ロマンド管弦楽団情報


アンセルメが創設したオーケストラで、かつてはヤノフスキーの師でもあったサヴァリッシュが1965年にスイス国内ツアー以来十数年に渡って密接な関係を保っていたオーケストラでもあります。そのサウンドはドイツ物もフランス物も無理なくこなしてしまうニュートラルな性格を持った機能的なもので、優秀録音で聴くとその高度な表現力よくわかります。
  ホールの成立事情がとてもユニークなので、アンセルメのページにまとめてあります。

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 ブルックナー情報


 名前

ブルックナー家は代々リンツ近郊で暮らしており、先祖は1400年頃まで辿ることができ、その頃は「プルックナー(Pruckner)」という姓でしたが、その後、「プルックナー(Pruggner)」、「プルックナー(Pruckhner)」と綴りが変わり、曽祖父の代からは音も綴りも変わって「ブルックナー(Bruckner)」となっています。母方のヘルム家も代々リンツ近郊の住民で、同じヘルムの名で先祖を辿ることができます。

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 年表

参照資料:「Bruckner A Documentary Biography」 (Crawford Howie)、「Bruckner Studies」 (Timothy L. Jackson, Paul Hawkshaw)、「Bruckner Sein Leben」 (Hans Conrad Fischer)、「Bruckner」 (Derek Watson)、「Bruckner Versuch eines Lebens」 (Ernst Decsey)、「Bruckner Handbuch」 (Hans-Joachim Hinrichsen)、「Bruckner Sein Leben und Seine Werke」 (Franz Gräflinger)、「Anton Bruckner Rustic Genius」 (Werner Wolff)、「Gesichichten um Anton Bruckner」 (Hans Commenda)、「Anton Bruckner」 (Rudolf Louis)、「Bruckner」 (Hans Hubert Schönzeler)、「Bruckner und Leipzig die Jahre 1884-1902」 (Steffen Lieberwirth)、「Bruckner Monographie」 (Manfred Wagner)、「Bruckner, Skizziert (Renate Grasberger)、「Bruckner Symphonies (Philip Barford)、「Bruckner Stationen eines Lebens」 (Elisabeth Maier)、「Bruckner Remembered」 (Stephen Johnson)、「The Wind and Wind-Chorus Music of Anton Bruckner」 (Keith William Kinder)、「Bruckner and Mahler」 (Hans Ferdinand Redlich)、「Perspectives on Anton Bruckner」 (Howie, Hawkshaw, Jackson)、「Bruckner Mystiker und Musikant」 (Max Auer)、「Bruckner」 (Hans-Hubert Schönzeler)、「The New Bruckner: Compositional Development and the Dynamics of Revision」 (Dermot Gault)、「The Musical Quarterly. 43.3 / The Reforms of Church Music under Joseph II (Reinhard G. Pauly)」、「ブルックナー研究」 (ノーヴァク)、「ブルックナーの交響曲 (金子建志)、「ブルックナー」 (根岸一美)、「ブルックナー」 (土田英三郎)、「ブルックナー・マーラー事典」、「音楽の手帖 ブルックナー」、「作曲家別名曲解説ライブラリー ブルックナー」、など。
 1716年

◆ ヨーゼフ・ブルックナー(曽祖父)、ウィーン近郊ピューラで誕生。

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 1749年

◆ 11月23日、ヨーゼフ・ブルックナー(祖父)、リンツ近郊エート・バイ・アムシュテッテンで誕生。1765年、16歳から教職に就き、1777年にアンスフェルデンに転居して結婚。小学校長。

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 1773年

◆ ローマ教皇クレメンス14世がイエズス会を解散(1814年に再興)。これにより、イエズス会の資産は国家が没収。

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 1774年

◆ オーストリア大公国、マリア・テレジア[1717-1780]の一般教育令により、共通の教科書を使用した義務教育制度が導入。イエズス会の資産などを財源としたほか、各カトリック教会教区で小さな小学校を運営し、町には上級小学校も設置。当初は主に修道士や司祭など教会関係者が読み書きと計算を教えていました。
  やがて、マリア・テレジアの息子、ヨーゼフ2世[1741-1790]が教育改革を引き継ぐと、学費無償化や罰則導入により就学者が3割近くとなり、教員不足を補うため、州都には教員養成学校も開校。教会組織を利用した教育制度を維持しながら世俗化・啓蒙化を推進。また、聖職者が教育をおこなうことが増えたため、聖職者になるための条件として教員養成学校修了を義務付け。

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 1775年

◆ ヨーゼフ・ブルックナー(曽祖父)、リンツ近郊エート・バイ・アムシュテッテンで死去。59歳。

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 1781年

◆ 10月13日、ヨーゼフ2世により(宗教)寛容令が発令。プロテスタントなど少数派宗教の差別が原則禁止。
◆ 11月1日、ヨーゼフ2世により農奴制廃止。

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 1784年

◆ ウィーン周辺に続き、オーバーエスターライヒ州でも教会の経費節減施策が導入。夜間の職務を無くしたほか、声楽家の人数を削減。楽器使用も聖日のみとされ、器楽奏者のアンサンブルも縮小。

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 1791年

◆ 6月11日、アントン・ブルックナー(父)、アンスフェルデンで誕生。

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 1801年

◆ 4月6日、テレージア・ヘルム、リンツ近郊ジーアニングのノイツォイクで誕生。

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 1804年

◆ 8月11日、フランツ2世[1768-1835]がフランツ1世としてオーストリア皇帝に即位。オーストリア帝国の成立。

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 1823年

◆ 9月30日、アンスフェルデンの学校教師で教会音楽家のアントン・ブルックナー(父)[1791-1837]と、リンツ近郊ジーアニング出身のテレージア・ヘルム[1801-1860]が結婚。2人はリンツ近郊ヴォルフェルンの牧師館で知り合ったと考えられています。テレージアはほどなく第1子を妊娠。

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 1824年 / 0歳 / アンスフェルデン

◆ 9月4日午前4時15分、ヨーゼフ・アントン・ブルックナー、オーストリア帝国、オーストリア・オプ・デア・エンス大公国、リンツ近郊のアンスフェルデンで誕生。同日午後5時にはアンスフェルデン教区教会で受洗。ブルックナー家には計11人の子供が生まれますが、6人は乳幼児期に死去。


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 1825年 / 0〜1歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。

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 1826年 / 1〜2歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。

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 1827年 / 2〜3歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。

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 1828年 / 3〜4歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。
◆ 父によるスピネットとオルガンの指導開始。ヴァイオリンの練習も開始。

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 1829年 / 4〜5歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。
◆ 妹ロザリー[1829-1898]誕生。

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 1830年 / 5〜6歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。
◆ 3月13日、妹ヨゼファ[1830-1874]誕生。

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 1831年 / 6〜7歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。
◆ 4月21日、祖父ヨーゼフ・ブルックナー[1749-1831]、アンスフェルデンで死去。81歳。元校長でした。

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 1832年 / 7〜8歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。

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 1833年 / 8〜9歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。
◆ 6月1日、堅信礼。リンツの旧大聖堂での堅信式に出席。主催者は従兄のヨハン・バプティスト・ヴァイス。


◆ 7月28日、弟イグナーツ[1833-1913]誕生。

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 1834年 / 9〜10歳 / アンスフェルデン

◆ アンスフェルデン在住。
◆ 父の代理として教会の礼拝でオルガンを演奏。

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 1835年 / 10〜11歳 / アンスフェルデン → ヘアシング

◆ 春、リンツ近郊のヘアシングに転居。堅信式主催者でもあった従兄のヨハン・バプティスト・ヴァイスの家に住み、オルガン演奏と通奏低音について指導を受けます。
◆ 5月2日、フェルディナント1世[1793-1875]がオーストリア皇帝に即位。
*

● 作曲:「主よ、急ぎ来りてわれを助けたまえ」(スケッチの断片) WAB 136
● 作曲:「パンジェ・リングァ」 ハ長調[第1稿](合唱) WAB 31

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 1836年 / 11〜12歳 / ヘアシング → アンスフェルデン

◆ 6月27日、妹マリア・アンナ[1836-1870]誕生。
◆ 秋、父が重病の為、アンスフェルデンに戻ります。
◆ 12月、父の代理として教師兼オルガン奏者を経験。
*

● 作曲:4つの小前奏曲 変ホ長調(オルガン) WAB 128

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 1837年 / 12〜13歳 / アンスフェルデン → エーベルスベルク → リンツ / 上級小学校

◆ 6月7日、父アントン、アンスフェルデンで死去。45歳。
◆ 6月、父の死去に伴い、母は2週間以内にアンスフェルデンの職員用住居から退去するよう通告されます。
◆ 6月、母は子供5人と盲目の義理の姉と共にリンツ近郊のエーベルスベルクに転居。母は同地でメイドなどをして家族を養育。
◆ 7月末、ブルックナーはリンツの聖フロリアン修道院聖歌隊に所属し、教師で校長のミヒャエル・ボーグナーに師事する生活が開始。寄宿先はボーグナー家。
◆ 聖フロリアン修道院で、アントン・カッティンガーにオルガンやヴァイオリンを師事。


*

● 作曲:前奏曲 変ホ長調(オルガン) WAB 127

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 1838年 / 13〜14歳 / リンツ / 上級小学校

◆ リンツ在住。
◆ 聖フロリアン修道院で、アントン・カッティンガーにオルガンやヴァイオリンを師事。


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 1839年 / 14〜15歳 / リンツ / 上級小学校

◆ リンツ在住。
◆ 変声期を迎え、ヴァイオリン奏者に転向。
◆ 4月24日、上級小学校を卒業。

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 CD10  ミサ曲第3番 ラテン語歌詞


[1]
Kyrie eleison.
Christe eleison.
Kyrie eleison.


[2]
Gloria in excelsis Deo.
Et in terra pax hominibus bonae voluntatis.
Laudamus te.
Benedicimus te.
Adoramus te.
Glorificamus te.
Gratias agimus tibi propter magnam gloriam tuam.
Domine Deus, Rex caelestis, Deus Pater omnipotens.
Domine Fili unigenite, Iesu Christe.
Domine Deus, Agnus Dei, Filius Patris.
Qui tollis peccata mundi, miserere nobis.
Qui tollis peccata mundi, suscipe deprecationem nostram.
Qui sedes ad dexteram Patris, miserere nobis.
Quoniam tu solus Sanctus.
Tu solus Dominus.
Tu solus Altissimus, Iesu Christe.
Cum Sancto Spiritu, in gloria Dei Patris.
Amen.


[3]
Credo in unum Deum.
Patrem omnipotentem, factorem caeli et terrae, visibilium omnium et invisibilium.
Et in unum Dominum Jesum Christum, Filium Dei unigenitum, Et ex Patre natum ante omnia saecula.
Deum de Deo, lumen de lumine, Deum verum de Deo vero.
Genitum, non factum, consubstantialem Patri; per quem omnia facta sunt.
Qui propter nos homines et propter nostram salutem descendit de caelis.
Et incarnatus est de Spiritu Sancto ex Maria Virgine; Et homo factus est.
Crucifixus etiam pro nobis sub Pontio Pilato; passus, et sepultus est.
Et resurrexit tertia die, secundum scripturas.
Et ascendit in caelum; sedet ad dexteram Patris.
Et iterum venturus est cum gloria judicare vivos et mortuos; Cujus regni non erit finis.
Et in Spiritum sanctum Dominum, et vivificantem; Qui ex Patre, Filioque procedit.
Qui cum Patre, et Filio simul adoratur, et conglorificatur; Qui locutus est per Prophetas.
Et unam sanctam catholicam et apostolicam Ecclesiam.
Confiteor unum baptisma in remissionem peccatorum.
Et expecto resurrectionem mortuorum Et vitam venturi saeculi.
Amen.


[4]
Sanctus Sanctus Sanctus, Dominus Deus Sabbaoth.
Pleni sunt coeli et terra gloria tua.
Osanna in excelsis.


[5]
Benedictus. qui venit in nomine Domini.
Osanna in excelsis.


[6]
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, miserere nobis.
Agnus Dei, qui tollis peccata mundi, dona nobis pacem.

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 年表付き商品説明ページ一覧

【バロック作曲家(生年順)】

バード [c.1540-1623]
カッツァーティ [1616-1678]
ルイ・クープラン [1626-1661]
クープラン・ファミリー
ダンドリュー [1682-1738]
スタンリー [1713-1786]
【古典派&ロマン派作曲家(生年順)】

モンジュルー [1764-1836] (ピアノ系)
ベートーヴェン [1770-1827]
ジャダン [1776-1800] (ピアノ系)
リース [1784-1838]
ブルックナー [1824-1896]
ルクー [1870-1894]
レーガー [1873-1916]

【近現代作曲家(生年順)】

レーバイ [1880-1953] (ギター系)
ミゴ [1891-1976] (ギター系も)
ショスタコーヴィチ [1906-1975]
ラングレー [1907-1991] (オルガン系)
アンダーソン [1908-1975]
デュアルテ [1919-2004] (ギター系)
プレスティ [1924-1967] (ギター系)
ヘンツェ [1926-2012]
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ドラゴン
バーンスタイン
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パレー
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グリンベルク
ソフロニツキー
タマルキナ
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フェインベルク
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ハスキル
ロン
【ピアノ(ドイツ・オーストリア)】

キルシュネライト
シュナーベル
デムス
ナイ
【ピアノ(南米)】

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ノヴァエス
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コーガン
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デュ・プレ
ヤニグロ
ロストロポーヴィチ
【管楽器奏者】

【クラリネット】

マンツ

【ファゴット】

デルヴォー(ダルティガロング)
【オーボエ】

モワネ
【歌手】

ド・ビーク (メゾソプラノ)
【室内アンサンブル(編成別・五十音順)】

【三重奏団】

パスキエ・トリオ
【ピアノ四重奏団】

フォーレ四重奏団
【弦楽四重奏団】

グリラー弦楽四重奏団
シェッファー四重奏団
シュナイダー四重奏団
ズスケ四重奏団
パスカル弦楽四重奏団
ハリウッド弦楽四重奏団
バルヒェット四重奏団
ブダペスト弦楽四重奏団
フランスの伝説の弦楽四重奏団
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これは、近年のブルックナー録音として、シ...

投稿日:2024/02/28 (水)

これは、近年のブルックナー録音として、シモーネ・ヤング指揮ハンブルク・フィルの全集に続く、優れたものだと思います。 スイス・ロマンド管弦楽団は、まずはアンセルメのデッカ録音のイメージが強いかと思います。フランス語圏のジュネーヴに本拠を置くオケのため、ドイツ音楽の印象はありませんが、アンセルメの後のシュタインやサヴァリッシュの時代はイマイチ、すごいという記憶はありませんでした。 このブルックナーは、楽員の世代も代わったのでしょうか、とてもいい音を出しています。ペンタトーンの優秀録音もあるのでしょうか、重厚さと繊細さを兼ね備えた、まさにブルックナーに必要な音が出ているのが、まずは一番訴求するポイントではないでしょうか。金管のコラール、ファンファーレはとてもコントロールされた、大きな音で圧倒されます。木管もかなり優秀な奏者が揃っている印象です。限はクリア、統制が取れています。 コントロールといえばやはり、今やブロムシュテットと並ぶドイツ音楽会の巨匠、ヤノフスキの力によるものでしょう。かつて1980年代、90年代にNHK交響楽団に多く客演していた頃には「まじめでダメなところはないが、なんだかつまらない指揮者」と思っていた不明を恥じます。基本に忠実に、愚直にと続けていて、いつの間にか、こんなに大きな音楽をつくるようになったのではないか。 どこをとっても不自然なところはありません。 4番「ロマンティック」の第1楽章、展開部の金管コラールの部分、トランペットを大きく抑えて、ヴィオラの主題を際立たせます。ここの効果は絶大で、こういう解釈もあり得るのか、と目から鱗が落ちました。 全体にテンポは速め。チェリビダッケのブルックナーが好きな方には「速すぎる!」と感じる方も多いかもしれません。ですが、これもありと思わせる説得力があります。 もうふたつだけ。 この全集で特筆したいのは木管の扱いの巧さに代表される各楽器の最上のバランスと、デュナーミクの正確さです。 木管が埋没せずに聴こえるのに驚愕しました。5番フィナーレの最後のフルートが明瞭に浮かび上がるのは、録音ではアバド以来かもしれません。でもこれは、ヤング盤でもそうなので、もしかしたら録音の高い技術のせいかもしれません。管弦打楽器が最上のバランスで統一されており、テュッティでも各楽器の動きが明洋に分かります。でもかつてN響の実演で聴いた限りでは、そこまで神経を使った指揮には見えませんでしたので。ここは保留とさせてください。 デュナーミクの正確さは、ヴァントも真っ青といったところ。先に書いたことと同じなのですが、厳格にスコアに書いてある強弱記号を守り、ピアノ、ピアニシモの区別など実に正確です。むしろドイツのオケだとなあなあでやってしまうところもあったかもしれず、スイスの楽団だからこれだけ徹底できたのかもしれません。 とてもレベルの高い全集だと思います。値段的にもかなりお買い得ではないでしょうか。最近は廃盤になるのも早いので、ブルックナー好きな方はぜひ聴いてみていただきたいと思っています。

kadoshin さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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