39曲から成るヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集の第1弾!
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲集
ソフィー・デルヴォー、ラ・フォリア・バロックオーケストラ
ウィーン・フィル首席ファゴット奏者、ソフィー・デルヴォーが、ヴィヴァルディのファゴット協奏曲全39曲をすべて録音するという大規模なプロジェクトを始動します。第1弾となる今回のアルバムには、RV 474、RV 497、RV 481、RV 501、RV 484、RV 473の6つの協奏曲を収録。
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲には超絶技巧を要する作品が多数含まれる一方で、哀愁に満ちた短調の音楽も多く、すべての作品のレコーディングが待たれていたことから、今回の大型企画は歓迎されるところです。ちなみにこれまでの全集では、ダニエル・スミス盤が37曲、タマーシュ・ベンコーチ盤が31曲となっていました。
▶
Berlin Classics 検索
デルヴォー注目盤
J.C.バッハ:ファゴット協奏曲集、M.ハイドン:交響曲変ロ長調
ソフィー・デルヴォー(ファゴット、指揮)
ミュンヘン室内管弦楽団
Berlin Classics BC0302347
モーツァルト、フンメル、ヴァンハル:ファゴット協奏曲集
ソフィー・デルヴォー(ファゴット、指揮)
モーツァルテウム管弦楽団
Berlin Classics BC0302341
Impressions〜ファゴットとピアノのための作品集
ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
セリム・マザリ(ピアノ)
Berlin Classics BC0301708
演奏者情報
◆ ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
ソフィー・デルヴォーは、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場管弦楽団の首席奏者を務めながら、ソリスト、室内楽奏者、教育者としても活動する人気のファゴット奏者。
ウィーン・フィルの前はベルリン・フィルの首席コントラファゴット奏者兼ファゴット奏者だったという華麗なキャリアの持ち主です。
【名前】
「デルヴォー」という姓は、2018年の8月に、フランス人ホルン奏者でコンセルトヘボウ管弦楽団首席奏者でもあった作曲家のフェリックス・デルヴォーと結婚してから使用されており、それ以前の姓は「ダルティガロング」でした。
【使用楽器】
ソフィー・デルヴォーは、ドイツの楽器メーカー「ピュヒナー」の「ダークで丸みのある音」が好きなそうで、「モデル・スペリオール」や「モデル23コンパクト」などを愛奏しています。
しかし、ベルリン・フィルでもウィーン・フィルでも、ファゴット仲間からは、業界の有名ブランドである「ヘッケル」を使用するよう勧められ、彼女もヘッケルや他のファゴットを試してもいます。
それでも、調和の点でもまったく問題ないことから彼女の考えが変わることはなく、結果的に、約75年ぶりにヘッケルを吹かないウィーン・フィルのファゴット奏者になったということでした。
◆ ラ・フォリア・バロックオーケストラ
2007年にヴァイオリニストのロビン・ペーター・ミュラーによって、ヴィヴァルディゆかりの地でもあるドレスデンで設立された古楽器オーケストラ。創設以来、ミュラーが芸術監督兼コンサートマスターを兼務。団体名の「ラ・フォリア」は、常軌を逸したとか狂気といった意味合いです。
ロビン・ペーター・ミュラーは、ドレスデン生まれのヴァイオリニストで、2007年にプフォルツハイム劇場のコンサートマスター、2008年にマンハイム室内管弦楽団となり、以後、各地のオーケストラでゲスト・コンサートマスターを務めながら、ラ・フォリア・バロックオーケストラでの活動を推進してきました。
CDは、Berlin Classics、Deutsche Harmonia Mundi、Accent、Sony Classical、Stockfisch Recordsなどから発売。
トラックリスト (収録作品と演奏者)
アントニオ・ヴィヴァルディ [1678-1741]
◆ ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 474
1. 第1楽章 アレグロ 03:05
2. 第2楽章 ラルゴ 03:45
3. 第3楽章 アレグロ 02:30
◆ ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 イ短調 RV 497
4. 第1楽章 アレグロ・モルト 03:50
5. 第2楽章 アンダンテ・モルト 04:54
6. 第3楽章 アレグロ 02:39
◆ ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 RV 481
7. 第1楽章 アレグロ 03:11
8. 第2楽章 ラルゲット 04:59
9. 第3楽章 アレグロ・モルト 02:38
◆ ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 RV 501 「夜」
10. 第1楽章 ラルゴ 02:11
11. 第2楽章 幽霊たち (プレスト) 01:49
12. 第3楽章 眠り (アンダンテ・モルト) 05:03
13. 第4楽章 夜明け (アレグロ) 03:26
◆ ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ホ短調 RV 484
14. 第1楽章 アレグロ・ポコ 04:30
15. 第2楽章 アンダンテ 04:25
16. 第3楽章 アレグロ 03:08
◆ ファゴットと弦楽と通奏低音のための協奏曲 ハ長調 RV 473
17. 第1楽章 アレグロ 03:12
18. 第2楽章 ラルゴ 04:07
19. 第3楽章 メヌエット 07:28
ソフィー・デルヴォー(ファゴット)
ラ・フォリア・バロックオーケストラ
ソフィー・デルヴォー 年表
【ヴェルサイユ拠点】
●1991年7月25日、パリ南西部、ヴェルサイユ近くのクラマールに誕生。父親は数学者でエンジニア、母親はギター教師という家庭。
●1996年、5歳でピアノを始めますが、2週間でレッスンを中断。
●母にギターを教わります。
●2001年、10歳でクラリネットを学び始めています。1人で演奏するのではなく、誰かと一緒に演奏したいという理由でした。
●2003年、12歳のときにフランス式ファゴット「バソン」に夢中になり、熱心に練習。その結果、地元のヴェルサイユ音楽院では半年学んだ段階で、次の過程に進める状態になっていました。
【リヨン拠点】
●家族と共に、パリの南南東400kmほどのところにあるリヨンに転居。
●リヨン地域音楽院に入学。
●2008年、17歳の時にはリヨン国立音楽院に入学。カルロ・コロンボとジャン・ピニョリという優れた教師に出会い、彼らがドイツ式のファゴットを教えていたことから、ソフィーは楽器をバソンからファゴットに変更しています。
【ベルリン拠点】
●2011年、ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミー(オーケストラ・アカデミー)に奨学生として参加し、ダニエレ・ダミアーノ(ファゴット)、マリオン・ラインハルト、マルクス・ヴァイトマン(コントラファゴットバス)に師事。
●2011年、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学に入学、のちに修士号を取得。
●2012年、カラヤン・アカデミーでの勉強を終えた後、ベルリン・フィルのコンクールに参加して優勝。
●2013年5月1日に首席コントラファゴット奏者(兼ファゴット奏者)として入団。順調な音楽家生活を送ります。
●2014年2月、シュトゥットガルト放送交響楽団とフンメルを演奏。
●2014年5月、サンクトペテルブルク、ミュージカル・オリンパス・フェスティヴァルに出演。
●2014年7月、フィンランドのキミト島音楽祭に出演。
●2014年11月、フランコニア音楽祭に出演。
【ウィーン拠点】
●2015年、ウィーン国立歌劇場管弦楽団のオーディションがあることを知り、3週間に渡ってオーディションの準備のための練習に明け暮れ、見事に合格。ミヒャエル・ヴェルバの後任でした。
●2015年、ウィーン国立歌劇場管弦楽団に首席ファゴット奏者として入団。膨大なレパートリーの習得に励みます。
●2016年5月、フローニンゲン・ファゴット・フェスティヴァルにゲスト・アーティストとして参加。
●2017年6月、武蔵野市民文化会館で、日本初のリサイタル。
●2017年9月、ウィーン・リード・クインテットのメンバーとして、
レコーディングに参加。ラモー:「勝利」、モーツァルト:幻想曲 K.608、ラヴェル:「クープランの墓」を演奏。
●2018年4月、トゥールーズ・ウィンド・オーケストラとトマジのファゴット協奏曲を演奏。
●2018年10月、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者として正式に登録。
●2020年、ウィーン市立音楽芸術大学の教職に就きます。
●2021年、ソロ・デビュー・アルバム
「impressions」を発売。
●2021年、
モーツァルトほかのファゴット協奏曲集を発売。
●2022年、
J.C.バッハのファゴット協奏曲とM.ハイドンの交響曲を発売。
●2024年、
ヴィヴァルディのファゴット協奏曲集を発売。
【コンクール】
●2010年、「アウディ・モーツァルト・ファゴット・コンクール」第1位(イタリア)。
●2010年10月、「ロッシーニ・ファゴット・コンクール全国大会」第1位(イタリア)。
●2010年11月、「カール・マリア・フォン・ウェーバー・ファゴット・コンクール」第1位(ポーランド)。
●2011年5月、「国際アカデミック・オーボエ・ファゴット・コンクール」第1位(ポーランド)。
●2011年、「クルーセル国際ファゴットコンクール」第2位(フィンランド)。
●2012年10月、「ミハウ・スピサク国際ファゴット・コンクール」第1位(ポーランド)。
●2013年4月、「ムーリ・コンクール」第2位(スイス)。
●2013年9月 「ARDミュンヘン国際コンクール」第2位、観客賞(ドイツ)。1位の出にくいことで知られる難関で、1位なしの2位を、小山莉絵と分け合い、ソフィーは観客賞を、小山莉絵は委嘱新作最優秀賞を獲得(小山莉絵はドイツ・カンマーフィル首席奏者になります)。
●2014年10月、「ボン・ベートーヴェンフェスト」で「ボン・ベートーヴェン・リング」受賞(ドイツ)。44.3%の票を獲得
【ソリストとして共演したオーケストラ】
●バイエルン放送交響楽団(ジョリヴェット協奏曲)
●シュトゥットガルトSWR交響楽団(フンメル協奏曲)
●ミュンヘン室内管弦楽団(ヴィヴァルディ協奏曲)
●ウィーン室内管弦楽団(ストラウス協奏曲)
●ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
●リヨン国立管弦楽団
●南西ドイツフィラルモニック管弦楽団(モーツァルト協奏曲)、他
Track list
Antonio Vivaldi 1678-1741
Konzert für Fagott, Streicher und Basso continuo C-Dur RV 474
1. 1. Allegro 03:05
2. 2. Largo 03:45
3. 3. Allegro 02:30
Konzert für Fagott, Streicher und Basso continuo a-moll RV 497
4. 1. Allegro molto 03:50
5. 2. Andante molto 04:54
6. 3. Allegro 02:39
Konzert für Fagott, Streicher und Basso continuo d-moll RV 481
7. 1. Allegro 03:11
8. 2. Larghetto 04:59
9. 3. Allegro molto 02:38
Konzert für Fagott, Streicher und Basso continuo B-Dur RV 501 "La notte"
10. 1. Largo 02:11
11. 2. I fantasmi (Presto) 01:49
12. 3. Il sonno (Andante molto) 05:03
13. 4. Sorge l'aurora (Allegro) 03:26
Konzert für Fagott, Streicher und Basso continuo e-moll RV 484
14. 1. Allegro poco 04:30
15. 2. Andante 04:25
16. 3. Allegro 03:08
Konzert für Fagott, Streicher und Basso continuo C-Dur RV 473
17. 1. Allegro 03:12
18. 2. Largo 04:07
19. 3. Menuett 07:28
Sophie Dervaux Fagott
La Folia Barockorchester Sonstiges Ensemble
年表付き商品説明ページ一覧
【バロック作曲家(生年順)】
◆
バード [c.1540-1623]
◆
カッツァーティ [1616-1678]
◆
ルイ・クープラン [1626-1661]
◆
クープラン一族
◆
ダンドリュー [1682-1738]
◆
スタンリー [1713-1786]
【古典派&ロマン派作曲家(生年順)】
◆
モンジュルー [1764-1836] (ピアノ系)
◆
ベートーヴェン [1770-1827]
◆
ジャダン [1776-1800] (ピアノ系)
◆
リース [1784-1838]
◆
ブルックナー [1824-1896]
◆
ルクー [1870-1894]
◆
レーガー [1873-1916]
【近現代作曲家(生年順)】
◆
レーバイ [1880-1953] (ギター系)
◆
マルティヌー [1890-1959]
◆
ミゴ [1891-1976] (ギター系も)
◆
ショスタコーヴィチ [1906-1975]
◆
ラングレー [1907-1991] (オルガン系)
◆
アンダーソン [1908-1975]
◆
デュアルテ [1919-2004] (ギター系)
◆
プレスティ [1924-1967] (ギター系)
◆
ヘンツェ [1926-2012]
◆
坂本龍一 [1952-2023]
【指揮者(ドイツ・オーストリア)】
◆
アーベントロート (ベートーヴェン、
シューマン、
ブルックナー、
ブラームス、
モーツァルト、
チャイコ、
ハイドン)
◆
エッシェンバッハ
◆
カラヤン
◆
クナッパーツブッシュ (ウィーン・フィル、
ベルリン・フィル、
ミュンヘン・フィル、
国立歌劇場管、
レジェンダリー)
◆
クラウス
◆
クリップス
◆
クレンペラー (VOX&ライヴ、
ザルツブルク・ライヴ、
VENIASボックス
◆
サヴァリッシュ
◆
シューリヒト
◆
スイトナー (ドヴォルザーク、
レジェンダリー)
◆
フリート
◆
フルトヴェングラー
◆
ベーム
◆
ヘルビヒ(マーラー、
ショスタコ、
ブラームス)
◆
メルツェンドルファー
◆
ヤノフスキー
◆
ライトナー
◆
ラインスドルフ
◆
レーグナー (ブルックナー、
マーラー、
ヨーロッパ、
ドイツ)
◆
ロスバウト
【指揮者(ロシア・ソ連)】
◆
ガウク
◆
クーセヴィツキー
◆
ゴロワノフ
◆
ペトレンコ
◆
マルケヴィチ
【指揮者(アメリカ)】
◆
クーチャー(クチャル)
◆
スラトキン(父)
◆
ドラゴン
◆
バーンスタイン
◆
フェネル
【指揮者(オランダ)】
◆
オッテルロー
◆
クイケン
◆
ベイヌム
◆
メンゲルベルク
【指揮者(フランス)】
◆
パレー
◆
モントゥー
【指揮者(ハンガリー)】
◆
セル
◆
ドラティ
【指揮者(スペイン)】
◆
アルヘンタ
【指揮者(スイス)】
◆
アンセルメ
【指揮者(ポーランド)】
◆
クレツキ
【指揮者(チェコ)】
◆
ターリヒ
【指揮者(ルーマニア)】
◆
チェリビダッケ
【指揮者(イタリア)】
◆
トスカニーニ
【指揮者(イギリス)】
◆
バルビローリ
【指揮者(ギリシャ)】
◆
ミトロプーロス
【鍵盤楽器奏者(楽器別・生国別)】
【ピアノ(ロシア・ソ連)】
◆
ヴェデルニコフ
◆
グリンベルク
◆
ソフロニツキー
◆
タマルキナ
◆
ニコラーエワ
◆
ネイガウス父子
◆
フェインベルク
◆
フリエール
◆
モイセイヴィチ
◆
ユージナ
【ピアノ(フランス)】
◆
カサドシュ
◆
ティッサン=ヴァランタン◆
ハスキル
◆
ロン
【ピアノ(ドイツ・オーストリア)】
◆
キルシュネライト
◆
シュナーベル
◆
デムス
◆
ナイ
【ピアノ(南米)】
◆
タリアフェロ
◆
ノヴァエス
【チェンバロ】
◆
ヴァレンティ
◆
カークパトリック
◆
ランドフスカ
【弦楽器奏者(楽器別・五十音順)】
【ヴァイオリン】
◆
オイストラフ
◆
コーガン
◆
スポールディング
◆
バルヒェット
◆
フランチェスカッティ
◆
ヘムシング
◆
リッチ
◆
レビン
【チェロ】
◆
カサド
◆
シュタルケル
◆
デュ・プレ
◆
ヤニグロ
◆
ロストロポーヴィチ
【管楽器奏者】
【クラリネット】
◆
マンツ
【ファゴット】
◆
デルヴォー(ダルティガロング)
【オーボエ】
◆
モワネ
【歌手】
◆
ド・ビーク (メゾソプラノ)
【室内アンサンブル(編成別・五十音順)】
【三重奏団】
◆
パスキエ・トリオ
【ピアノ四重奏団】
◆
フォーレ四重奏団
【弦楽四重奏団】
◆
グリラー弦楽四重奏団
◆
シェッファー四重奏団
◆
シュナイダー四重奏団
◆
ズスケ四重奏団
◆
パスカル弦楽四重奏団
◆
ハリウッド弦楽四重奏団
◆
バルヒェット四重奏団
◆
ブダペスト弦楽四重奏団
◆
フランスの伝説の弦楽四重奏団
◆
レナー弦楽四重奏団