Top 100 Japanese pops Artists - No.90
2003年9月2日 (火)
ヴィジュアル系バンドの先駆けとしてX Japanとともに現在のヴィジュアル系バンドに影響を与えたLuna Sea。その才能溢れる5人は解散(終幕)した現在、それぞれに合った個性溢れる活動をしている。Luna Seaの魅力は他のバンドとは比べ物にならないほどのルックスの良さもさることながらメンバー個々の個性の強さがあると思う。Ryuichiの鼻にかかる甘い声の高音ヴォーカル、Luna Seaサウンドの全てのカギを握っているとも思われるSugizoのソングライティング・センスと派手なギター・パフォーマンス。その横で寡黙にギターを弾くInoranとベースを弾くJ、その全てを支え、包み込むかのような真矢のドラム・・・・・これらが渾然一体となった時、あのポップでキャッチーながらも自らのルーツとも思える耽美的なサウンドが放たれるのだろう。
1989年、Ryuichi(Vo)、Sugizo(G)、Inoran(G)、J(B)、真矢(Dr)の5人で活動を始める。東京、町田のライヴ・ハウスや目黒の鹿鳴館を中心にライヴ活動を行っていた彼らは91年にエクスタシー・レコードから1stアルバムLuna Seaリリースする。リリース後から初の全国ライヴ・ハウス・ツアーを行っている。すでにヴィジュアル・ロック界の中で人気の出ていた彼らは“X Japanの弟分バンド”として雑誌に取り上げられたり、全国ツアーを行うことによりメジャー・デビューを前にかなりの人気を得ていた。
1992年5月、ビクターよりメジャー・デビュー・アルバムImageをリリース。このアルバムは全国のオリコン初登場9位を記録している。 折りしもヴィジュアル系ロック・バンドが脚光を浴びていたこの時期、彼らはロージア・ディザイアなどシングルやビデオをリリースするとリリース毎にヒットを記録していきヴィジュアル系ロック界の頂点に達していた。
1993年4月、セカンド・アルバムEdenをリリース。このアルバムの全国ツアーを行い、このとき初の武道館単独公演を行った。この後Luna Seaは数回に渡り武道館公演をおこなっているが、チケットを求めるファンに対しすぐにソールド・アウトとなってしまいライヴを観れるファンは限られていた。そのためキャパを大きくし横浜アリーナなど、ビッグ・クラスのアーティストが行う会場でのライブを次々とこなしていった。
1994年、3rdアルバムMother、2年後の96年には4thアルバムStyleをリリース。この時初めてオリコン初登場1位を獲得した。12月にはこのアルバムを引っ提げたツアーのファイナルを横浜スタジアムで行ったが、このときファンに「充電期間に入る」との発表をしLuna Seaはシーンから一時消えることとなった。
充電期間の間メンバーは個々にソロ活動を開始し、Luna Seaの時とは違った一面を切り開いて行くこととなった。特にRyuichiは河村隆一としてLuna Seaでは聴くことのできないバンド・サウンドから少し離れたアルバムをリリース、またドラマに出演するなど現在の彼を位置付けるような活動で積極的に一般メディアへと顔を出した。このことにより今までは音楽にあまり興味のない層のファンなどからも支持を得るようになった彼らは‘98年遂にシーンへと復活を発表する。
復活第1弾シングルとしてStormを発表。これまでのサウンドに比べ突き抜けるかのようなポップで聴きやすいサウンドはオリコン初登場1位を獲得。その2ヶ月後の6月には早くもシングルShineをリリース。こちらもオリコン初登場1位を記録した。充電期間でたまったアイデアを吐き出すかのように続々リリースが続いていく。
リリースするシングルが全てチャート1位を獲得する中7月にはI For Youを発表。この曲は壮大なバラードで、起用されたドラマ(エイズにかかってしまう女子高生とそれを支えるミュージシャンのラヴ・ストーリー)の主題歌とのイメージがピッタリとマッチし新たなファンも獲得、新境地を開拓したといってもいいだろう。
その後数多くのライヴを行っていった彼らの人気は日本のみならず、アジアにまでも達していた。‘99年1月には台湾、香港、上海とアジア・ツアーを行っておりワールド・ワイドでの活躍が期待されていた。そして5月、あの伝説的なライヴが東京ビッグ・サイトで行われた。数日前に東京を襲った突風によりセッティングしてあったセットが倒壊、開催すら危ぶまれたがメンバーの熱意が伝わり最低限のセットでライヴは無事に行われた。
2000年7月には7枚目のアルバムとなるLunacyをリリース。このアルバムのツアーを全国6ヶ所で行うツアーをスタートさせている。そして10月には全国10ヶ所を回るツアーもスタートさせ全国にいるファンに熱狂的に迎えられたが11月8日、充電期間から戻り2年間という短さでLuna Seaの「終幕」を発表した。あまりに突然の発表だっただけにファンの間では騒然となったが、もしかしたらこの終幕はなるべくしてなったのではないかと思う。2年間という間の充電期間にそれぞれがやりたいことをやり、それぞれに違った方向性を見出したのではないだろうか。
終幕を発表後も精力的にライヴ活動を行い、11月には香港、台北公演をおこなっている。
12月、ラスト・アルバムPeriodをリリース。この年の12月26、27日の東京ドーム公演を最後にLuna Seaを終幕した。
デビューはどうしてもヴィジュアル系ロック・バンドというひとつにくくられてしまうが、充電期間後の98年頃からは、確実に成長を遂げた聴く人を楽しませるロック・バンドへと変化していったと思う。現在、河村隆一はソロ・アーティストとして他のアーティストへの楽曲提供やテレビへの出演などマルチに活動中。Sugizoもソロ・アルバムのリリースや昨年は映画へ出演など音楽活動を中心に幅広く活動中。真矢は自らのドラム・スクールを開いたりしながらバラエティ番組などへ出演している。Inoranはソロとしての活動のほかにFake?としても活動中。Jはソロ・アルバムをリリース後、ライヴ活動を精力的に行っている。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
Top 100 Japanese pops Artists The List So Far....
- 1. Southern All Stars
- 2. YMO
- 3. Yumi Matsutoya
- 4. Happy End
- 5. Hibari Misora
- 6. Tatsuro Yamashita
- 7. Momoe Yamaguchi
- 8. Yosui Inoue
- 9. Eiichi Otaki
- 10. Seiko Matsuda
- 11. Ryuichi Sakamoto
- 12. Keisuke Kuwata
- 13. Motoharu Sano
- 14. Eikichi Yazawa
- 15. Flippers Guitar
- 16. RC Succession
- 17. Kenji Sawada
- 18. Kyu Sakamoto
- 19. Blue Hearts
- 20. Miyuki Nakajima
- 21. Tetsuya Komuro
- 22. Boowy
- 23. Yutaka Ozaki
- 24. Hikaru Utada
- 25. Tamio Okuda
- 26. Mariya Takeuchi
- 27. Mr Children
- 28. Kazumasa Oda
- 29. Spitz
- 30. B'z
- 31. Pizzicato Five
- 32. Off Course
- 33. Murahachibu
- 34. Pink Lady
- 35. Tulip
- 36. Ringo Shiina
- 37. Toshinobu Kubota
- 38. Char
- 39. Godiego
- 40. X Japan
- 41. Yujiro Ishihara
- 42. Ayumi Hamasaki
- 43. Cornelius
- 44. Haruomi Hosono
- 45. Dreams Come True
- 46. Takuro Yoshida
- 47. Anzenchitai
- 48. Checkers
- 49. Candies
- 50. Yasuyuki Okamura
- 51. Misia
- 52. Minako Yoshida
- 53. Namie Amuro
- 54. Taeko Onuki
- 55. Akina Nakamori
- 56. Tsuyoshi Nagabuchi
- 57. Alice
- 58. L'Arc〜en〜Ciel
- 59. Shogo Hamada
- 60. Tatsuya Ishii
- 61. Unicorn
- 62. Chage & Aska
- 63. Dragon Ash
- 64. Hi-standard
- 65. Glay
- 66. Masayoshi Yamazaki
- 67. Akiko Wada
- 68. Moon Riders
- 69. Smap
- 70. Tomoyasu Hotei
- 71. Tokyo Ska Paradaise Orchestra
- 72. Lisa Ono
- 73. Blankey Jet City
- 74. quruli
- 75. Roosters
- 76. Kyosuke Himuro
- 77. Michelle Gun Elephant
- 78. Denki Groove
- 79. Kenji Ozawa
- 80. Yuzo Kayama
- 81. Yellow Monkey
- 82. Jacks
- 83. Fishmans
- 84. Noriyuki Makihara
- 85. Ken Hirai
- 86. Yonin Bayashi
- 87. Rip Slyme
- 88. Princess Princess
- 89. Original Love
- 90. Luna Sea
- 91. Mute Beat
- 92. Alfee
- 93. Hiroshi Fujiwara
- 94. Sadistic Mika Band
- 95. Mondo Grosso
- 96. Judy And Mary
- 97. Zeebra
- 98. Crazy Ken Band
- 99. Ua
- 100. Begin