Top 100 Japanese pops Artists - No.63
2003年9月29日 (月)
今や時代の申し子的存在になったDragon Ash。バンドの変革的意義をもったシングル陽はまたのぼりくりかえすで、ストレートに時代の閉塞感やその中での仲間の温かさや優しさを歌い、大ヒットシングルになったLet Yourself Go,Let Myself Goで時代を共に駆け抜けよう、と声を上げリスナーに熱狂と興奮でもって温かく迎えられた彼ら。その駆け抜けたヒストリーをリリース作品を中心にご紹介します。Dragon Ashは、当時17歳(!)だった降谷建志と、中高の同級生だった桜井誠、そして数々のバンドを渡り歩き経験豊かな馬場の3人で結成。当初からデビューが決定しており、その点は難なくクリア。学生の頃から曲を書き溜めていた降谷が中心になって楽曲をバンドの形付けしていき、1997年2月、ミニ・アルバムThe Day Dragged Onでデビューした。立て続けに4月には2ndミニ・アルバムPublic Gardenをリリース。メンバーはフルアルバムを早く出したかったらしく、ようやく11月にMustang!をリリースしている。この頃のバンドは、降谷のグランジ系やブルーハーツ好きとが影響したパンク/ハードコアが中心。3ピースというバンド形態もあって、パンク一派と尾もわれがちでした。当時はインディーズでのパンク/スカコアが盛り上がりだした時期で、メジャーのバンドよりもこっちのほうが正直言っておもしろかったし、期待感があった。海外ではRage Against The MachineやProdigyが圧倒的に人気があった頃です。
1997年当時の同世代バンドには、TriceratopsがBounceレーベルから鳴り物入りでデビュー、Pre SchoolがインディーズでPop Cult Do Doを出して注目を浴びていたし、メジャーではGrapevineやSupercar、Pete Bestと次々現れていました。日本のロックシーンの新しい波がやってきた!とメディアも盛り上がり始めた時期。イベントも多数開催され、まだ知名度がかなり低かった頃のDragon Ashがフェスのしかも午前中に、不機嫌そうに轟音を鳴らしていたのような時代。その頃は、ボーカルがかっこいい位の認知度だったと思います。たしかにまだ高校生バンドの域だった彼らは、雑誌のインタビューにも「金が欲しいから音楽をやってる」「イライラした気持ちを音楽にしただけ」と、やけにぶっきらぼうで不機嫌そうだった。(こういう雰囲気はデビュー時のThee Michelle Gun Elephantと似ている気がする。)
そんな彼らが、バンドの現状を打破したいと起死回生を願って作られたバンド史上屈指の名曲陽はまたのぼりくりかえすを1998年5月にリリース。今までのハードコア路線から、DJのBotsを迎えて優しいメロディーとグルーヴとを生み出した。続けて7月にさらにヒップホップ寄りになったUnder Age's Songで、じわじわと注目され始めていました。
そして満を持してリリースされた2ndアルバムBuzz Songsで一気にバンドの知名度は広がり、オリコンチャート初登場5位という快挙を上げる。アフロのヅラを被った3人のあのジャケは、おふざけでもなんでもなく、逆に誇らしげに見えたし、リスナーに受け入れられたという当初からの強い願いが叶った勲章だった。そしてしばらくの充電期間の後、1999年3月、マキシLet Yourself Go,Let Myself Goをリリース。カップリングのMは、降谷のパートナーに対する優しい思いと尊敬の意を込めた初のラヴソングとして話題を呼んだ。
そして5月には、Grateful DaysとI Love Hip Hopの2枚同時リリースする。Grateful DaysではAcoとZeebraをフィーチャリング、Smashing Pumpkinsの有名なTodayをサンプリングしたバックトラックと、聖歌のような美しさがある一方で、I Love〜では真面目なお馬鹿っぷりを発揮、もちろんチャートは1位と2位を独占しました。このころは本当に彼らの時代がやってきたという感じで、テレビで特集を組まれたり、降谷のプライベートがスクープされたりと、周囲は過熱気味だった。さらにこの頃から、よりヒップホップの影響が強くなり、その点ではZeebraの存在が大きい。
1999年7月、彼等を渇望するニーズが増え続ける中、3rdアルバムViva La Revolutionをリリースすることになる。もうこれは社会現象と言っても言い過ぎではないほどの騒ぎだった。同年3月には宇多田ヒカルのあのモンスター・アルバムFirst Loveが出たばかりで、チャート1位をずーっと独占中、それに対抗するかのように盛り上がっていました。大ヒットした3タイトルのマキシが収録されていたこともあり、当然のごとくチャートは1位を獲得。しかし、収録曲はパンク/ハードコアよりと、ヒップホップよりにくっきり分かれ、どっちつかずのバンド状態を表現している。それを今のDragon Ashだと、違和感なく繋げるあたりが彼らの非凡さだろう。当時20歳になったばかりの降谷と桜井は、今の多くの音楽リスナーがそうであるように、ロックもヒップホップもテクノも何でも聴くというのが当たり前で、自ずと自分達が作る音楽もそうなるのがよくわかるアルバムである。このアルバムで正式にメンバーになったBotsの存在も大きい。そして彼等は喧騒の中、充電期間に入る。
降谷とBotsはバンドとは別に、Steady & Co.名義で他アーティストのプロデュースを手掛けるようになる。Sugar Soulとのコラボレーションで美しい賛歌を歌ったGardenに始まり、降谷自身が出演したCMの楽曲に、MihoのLifeを使用して話題を呼び、他にWyolicaや、ひふみかおりなどを手掛けている。
2000年3月、ようやく始動したDragon Ashは、なんとラッパ我リヤとのコラボレーション・マキシDeep Impactをリリース。激ハードなヒップホップナンバーをかまし、次なるステップへ進み出したことを示す。 7月には緩めのパーティーナンバーのSummer Tribeをリリース。夏のイベントに精力的に出演する一方で、自らが主催するTMC All Starsのファミリーでの全国ツアーを敢行。スケボーキングやRip Slyme、Penpalsなど共に影響を与え合いながら、どっちつかずだった彼らの居場所を自らで作り上げた。
そして、2000年11月にニューマキシLily's e.pをリリースする。Amploudと静かな日々の階段をの正反対のサウンドをぶち込めたこのマキシで、ニューアルバムへの期待は膨らむ一方。そしてライヴツアーを挟みながらレコーディングされた4thアルバムLily Of Da Valley。確実にTMCでのライヴツアーの成果ともいえる、ハードなヘビーチューン、突風の如きフロウ、爆音ギターが鳴り響く、21世紀日本のロックシーン史上重要アルバムであることは間違いない。
7/18に、プロデュースチームとしてのSteady & Co.(Kj+BOTS)にSBKのSHIGEO、RIP SLYMEからILMARIを迎えて3MCに1DJという新編成でついにStay Goldでデビュー。これまでにもTMCやフューチャリングなどで交流を深めて来た彼ら、気の合う仲間を集め、スタンダードな居場所を求めてスタートしたこの4人が生み出す音楽。デビュー曲であの力の抜け具合、最高です。そして、2001/10/24には、2ndマキシ春夏秋冬、2001/11/28には1stアルバムChambersがリリース。
その活動をまた糧にもどってきた彼らが、2002年のリリース攻勢。まず、大ヒットが記憶に新しいLife Goes On、これはありそうでなかったメロウな新境地、そしてサッカー・ワールドカップソングFantasistaとタイプの違う曲を立て続けにリリ−ス。
以降、長い沈黙に突入したDragon Ashの新作が切望される中、新レーベルMob Squadを設立。Dragon Ash/麻波25/SourceによるアルバムMob Squadをリリース。復活ののろしを上げた彼らからアルバムHarvestに向けたパイロットシングルMorrowを遂にリリース。実に2年4ヶ月ぶりのアルバムとなり本格的に活動を再開。今作より新ギタリストとしてHIROKIを迎え、本格的に作曲・レコーディングにも参加。新しい要素を加え、バージョンアップした彼らは留まるところを知らない。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
Top 100 Japanese pops Artists The List So Far....
- 1. Southern All Stars
- 2. YMO
- 3. Yumi Matsutoya
- 4. Happy End
- 5. Hibari Misora
- 6. Tatsuro Yamashita
- 7. Momoe Yamaguchi
- 8. Yosui Inoue
- 9. Eiichi Otaki
- 10. Seiko Matsuda
- 11. Ryuichi Sakamoto
- 12. Keisuke Kuwata
- 13. Motoharu Sano
- 14. Eikichi Yazawa
- 15. Flippers Guitar
- 16. RC Succession
- 17. Kenji Sawada
- 18. Kyu Sakamoto
- 19. Blue Hearts
- 20. Miyuki Nakajima
- 21. Tetsuya Komuro
- 22. Boowy
- 23. Yutaka Ozaki
- 24. Hikaru Utada
- 25. Tamio Okuda
- 26. Mariya Takeuchi
- 27. Mr Children
- 28. Kazumasa Oda
- 29. Spitz
- 30. B'z
- 31. Pizzicato Five
- 32. Off Course
- 33. Murahachibu
- 34. Pink Lady
- 35. Tulip
- 36. Ringo Shiina
- 37. Toshinobu Kubota
- 38. Char
- 39. Godiego
- 40. X Japan
- 41. Yujiro Ishihara
- 42. Ayumi Hamasaki
- 43. Cornelius
- 44. Haruomi Hosono
- 45. Dreams Come True
- 46. Takuro Yoshida
- 47. Anzenchitai
- 48. Checkers
- 49. Candies
- 50. Yasuyuki Okamura
- 51. Misia
- 52. Minako Yoshida
- 53. Namie Amuro
- 54. Taeko Onuki
- 55. Akina Nakamori
- 56. Tsuyoshi Nagabuchi
- 57. Alice
- 58. L'Arc〜en〜Ciel
- 59. Shogo Hamada
- 60. Tatsuya Ishii
- 61. Unicorn
- 62. Chage & Aska
- 63. Dragon Ash
- 64. Hi-standard
- 65. Glay
- 66. Masayoshi Yamazaki
- 67. Akiko Wada
- 68. Moon Riders
- 69. Smap
- 70. Tomoyasu Hotei
- 71. Tokyo Ska Paradaise Orchestra
- 72. Lisa Ono
- 73. Blankey Jet City
- 74. quruli
- 75. Roosters
- 76. Kyosuke Himuro
- 77. Michelle Gun Elephant
- 78. Denki Groove
- 79. Kenji Ozawa
- 80. Yuzo Kayama
- 81. Yellow Monkey
- 82. Jacks
- 83. Fishmans
- 84. Noriyuki Makihara
- 85. Ken Hirai
- 86. Yonin Bayashi
- 87. Rip Slyme
- 88. Princess Princess
- 89. Original Love
- 90. Luna Sea
- 91. Mute Beat
- 92. Alfee
- 93. Hiroshi Fujiwara
- 94. Sadistic Mika Band
- 95. Mondo Grosso
- 96. Judy And Mary
- 97. Zeebra
- 98. Crazy Ken Band
- 99. Ua
- 100. Begin