Top 100 Japanese pops Artists - No.39

2003年10月23日 (木)

70年代後半にテレビドラマ「西遊記」のテーマ曲になったガンダーラモンキー・マジック、80年代に人気アニメ「銀河鉄道999」の主題歌やビューティフル・ネームと、今の20代後半からその親の世代の50代といった幅広い層に日常的に親しまれてきた国民的バンド、ゴダイゴ

1999年には、オリジナル・メンバーでの再結成と、嬉しい出来事も記憶に新しいが、彼らの魅力はやはりなんといっても普遍的なメロディーと優れたポップセンス、ボーカルのタケカワユキヒデの歌唱力の素晴らしさにある。誰もが口ずさめる名曲「ビューティフル・ネーム」や、子供心にワクワクした「銀河鉄道999」(運動会の入場行進など全国小学校でフル活用)など、各々の年齢層でゴダイゴといったらこの曲!という懐かしさや思い入れがあるのも、彼らの年代を超えた人気の証しでしょう。

ゴダイゴは、本格派GSバンドとして一世を風靡した元ゴールデン・カップスミッキー吉野が、タケカワユキヒデのアルバムにアレンジャ−として参加したことがきっかけとなり、1976年に結成された。当時ロックバンドが手掛ける事は皆無だったCMソングやテレビ、映画音楽を中心に活動、親しみやすいメロディと優れたポップセンスが当時のロック/ポップス・シーンのなかでも頭一つ分飛び抜けていたが、さらに輪をかけて高度な演奏テクニックをもったメンバーと、タケカワのハイトーンな美声とネイティブな英語発音が、より一層彼らを最高のバンドにした。結成当初のメンバーは、ミッキー吉野(Key)、タケカワ(Vo)、浅野孝巳(g)、弟の浅野良治(ds)、スティ−ヴ・フォックス(b)の5人で、1976年に1stアルバム「新創世紀」でデビューする。その後、ドラムがトミー・スナイダーに代わり、CMソングとして起用された数多くの楽曲をまとめた「CMソング・グラフィティ」を1978年にリリースしている。

1970年代後半の日本の音楽シーンは、ロックと歌謡曲の過渡期でもあった。1972年にキャロルを結成し、1975年に単身渡米してレコーディングしてソロデビューを果たした矢沢永吉に始まり、山下達郎荒井由実といったニュー・ミュージックと呼ばれた新しいタイプのシンガー・ソングライターたちの登場、そして天才ギタリストとして話題になっていたChar原田真二世良公則&ツイストの3組で、ロック御三家と呼ばれていた、ロック・アイドルの時代。1978年にはサザンオールスターズ勝手にシンドバッドで鮮烈なデビューを飾り、いとしのエリーで日本を代表する国民的なロック・バンドになる。もはやロックはマイナーで売れないものではなく、ロックと歌謡曲の境は完全に取り払われていたといっても過言ではない。

ゴダイゴはこの時期にドラマ「西遊記」(堺正章・夏目雅子主演)に、アルバム「西遊記」の楽曲が全編に起用され、エンディングテーマ曲ガンダーラと、テーマソングモンキー・マジックはオリコンチャート1位を互いに競うほどの大ヒットとなる。1979年にはゴダイゴであることは間違いない。 しかし、1980年代に入ると、スピリチュアルな方向へと転換、1981年にはドラムのスティ−ヴが伝道師を志してバンドを脱退。メンバーはソロ活動を始め、1985年に10年に渡るバンド活動に幕を下ろした。そして、14年経った1999年、一度きりの再結成を果たし、全国ツアーやオリジナル・アルバムGodiego What A beautiful Nameをリリース。私達に懐かしさや月日の流れの早さといったものを感じさせ、また新たな感動を与えてくれた。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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