Top 100 Japanese pops Artists - No.9
2003年11月22日 (土)
20世紀の日本ポップス史に名を残すアーティスト、大瀧詠一。はっぴいえんどを解散後、ソロ活動を開始した彼。『ナイアガラ・レコード』を立ち上げ、そこから、シュガーベイブの“Songs”を第一弾としてリリース、以後、大瀧のソロ・アルバム、プロデュース作品などをリリース。1981年に発売された“ロング・バケーション”のセールスは、これまでの記録を打ち破るものだった。楽曲の良さもさることながら、そのしっとり&ネットリとした声に惹かれて聴き入ってしまうのだ。彼の歌声は深く温かみを帯びた、丁度、レコードから流れ出る響きに例えたい。深く温かく響くのだ。「ロンバケ」以降のソフトなヴォーカル・スタイル、そんな、彼のヴォーカルが最大の魅力に感じてならない。大瀧の音楽活動全盛期であった70年代〜80年代当時は、そのサウンドを批判するリスナーが多くいたのも事実であり(セールスも芳しくなかった作品もある)、キャロル・キングから幕を開けた伝説のラジオ番組『Go Go Niagara』を、楽しみにしていたリスナーがいたのも事実。情報が豊富な今と比べ、当時の情報量を考えると、『Go Go Niagara』は、一部の洋楽ファンのツボにはまったのは間違いないであろう。 また大瀧詠一という存在を知らず、幼い頃に‘出前一丁’や‘三ツ矢サイダー’などのCMソングを口づさんでいた、という人も多いはずだ。
細野晴臣、松本隆、鈴木茂ら4人で結成されたバンド、はっぴいえんどを解散後、大瀧はソロ活動を開始する(このソロ活動が、はっぴいえんどの解散にも繋がっている、という説もある)。そしてその後、『ナイアガラ・レコード』を立ち上げ、そこから、シュガーベイブ(山下達郎、大貫妙子らが在籍していたバンド)の“Songs”を第一弾としてリリース、以後、大瀧のソロ・アルバム、プロデュース作品などをリリース。中でも、1981年に発売された“ロング・バケーション”のセールスは、これまでの記録を打ち破るもので、このアルバムのヒットにより、大瀧詠一の音楽活動が以後も続いたと言われている。 ちなみに、1982年には、世界初CDとして、大滝詠一 “ロング・バケーション”が選ばれている(ビリー・ジョエルと)。
以後、1973年から74年までのコロンビア時代、1980年からのソニー時代の音源がCD化され、以後、大瀧のサウンドは、ナイアガラの生き字引との異名を持つ萩原健太ら評論家筋や、山下達郎を筆頭にするフォロワーらにより、次世代へと語られているのである。それはよく、「再評価」と言われるが、そんな事はどうでも良いのだ。単純に、‘幸せな結末’に感動したという、現代のリスナーの率直な反応が、大瀧詠一の素晴らしさを物語っているから。
作曲家、プロデューサー、ヴォーカリスト…と、どの肩書きも彼には物足りない。しいて言えば…とも言えないまでの、どれに至ったても多彩な魅力があるのだ。シリア・ポールの“夢で逢えたら”や、沢田研二の“あの娘に御用心”、小林旭の“熱き心に”、森進一の“冬のリヴィエラ”…と、その提供した楽曲は、どれも日本の音楽史に残る名曲である。
幅広い裏方仕事はもちろんだが、ヴォーカリストとしての大滝詠一(歌手)というのも絶対に捨てられない部分だ。彼は作家、歌手、により名前を使い分けている。大瀧詠一は作家としての活動を表すときに、そして大滝詠一は歌手としての活動を表すのに用いている(その他、多羅尾伴内などもある)。以下からは、ヴォーカリスト大滝詠一と記す。
1977年に発表したアルバム“ナイアガラ・カレンダー“の名曲‘青空のように’や‘五月雨’でも感じられるが、決定的にスタイルを確立したのは、恐らく“ロング・バケーション“(1981年)であろう。”ロング・ヴァケーション“以降の彼のヴォーカル・スタイルは、澄んだ柔らかな声質からしっとり&ネットリと歌い上げ、全編に施されたリッチなリバ−ブ処理により、そのネットリ感が強調されたとてもソフトなもの。
“A面で恋をして”(1981年)で聴ける、優しさ溢れる、弾むようなヴォーカル、 “君は天然色” (1981年)、“ハート仕掛けのオレンジ”(1982年)、“カナリア諸島にて”…と、楽曲の良さもさることながら、そのしっとり&ネットリとした声に惹かれて聴き入ってしまうのだ。丁寧に正確な音を拾い、優しく、…まるで、花を摘むように歌う…。軽くさえも感じるCDの綺麗なサウンドではなく、彼の歌声は深く温かみを帯びた、丁度、レコードから流れ出る響きに例えたい。深く温かく響くのだ。 これに比べて 、‘三文ソング’や‘ロックン・ロール・マーチ’などで聴ける『ナイアガラ・ムーン』あたりの初期の頃は、ドライな感じ、楽曲についても同様のリズムを重視したヴォーカルと言えるかもしれない。 “ロンバケ”以降のソフトなヴォーカル・スタイル、そんな、彼のヴォーカルが最大の魅力に感じてならない。
2001年には、20周年記念として”ロング・ヴァケーション-20th Anniversary Edition”として現在のテクノロジーによって全編リマスターされて復活、ヒストリー完全本All About Niagaraも発売され、ファンにとっては嬉しい年となった。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
Top 100 Japanese pops Artists The List So Far....
- 1. Southern All Stars
- 2. YMO
- 3. Yumi Matsutoya
- 4. Happy End
- 5. Hibari Misora
- 6. Tatsuro Yamashita
- 7. Momoe Yamaguchi
- 8. Yosui Inoue
- 9. Eiichi Otaki
- 10. Seiko Matsuda
- 11. Ryuichi Sakamoto
- 12. Keisuke Kuwata
- 13. Motoharu Sano
- 14. Eikichi Yazawa
- 15. Flippers Guitar
- 16. RC Succession
- 17. Kenji Sawada
- 18. Kyu Sakamoto
- 19. Blue Hearts
- 20. Miyuki Nakajima
- 21. Tetsuya Komuro
- 22. Boowy
- 23. Yutaka Ozaki
- 24. Hikaru Utada
- 25. Tamio Okuda
- 26. Mariya Takeuchi
- 27. Mr Children
- 28. Kazumasa Oda
- 29. Spitz
- 30. B'z
- 31. Pizzicato Five
- 32. Off Course
- 33. Murahachibu
- 34. Pink Lady
- 35. Tulip
- 36. Ringo Shiina
- 37. Toshinobu Kubota
- 38. Char
- 39. Godiego
- 40. X Japan
- 41. Yujiro Ishihara
- 42. Ayumi Hamasaki
- 43. Cornelius
- 44. Haruomi Hosono
- 45. Dreams Come True
- 46. Takuro Yoshida
- 47. Anzenchitai
- 48. Checkers
- 49. Candies
- 50. Yasuyuki Okamura
- 51. Misia
- 52. Minako Yoshida
- 53. Namie Amuro
- 54. Taeko Onuki
- 55. Akina Nakamori
- 56. Tsuyoshi Nagabuchi
- 57. Alice
- 58. L'Arc〜en〜Ciel
- 59. Shogo Hamada
- 60. Tatsuya Ishii
- 61. Unicorn
- 62. Chage & Aska
- 63. Dragon Ash
- 64. Hi-standard
- 65. Glay
- 66. Masayoshi Yamazaki
- 67. Akiko Wada
- 68. Moon Riders
- 69. Smap
- 70. Tomoyasu Hotei
- 71. Tokyo Ska Paradaise Orchestra
- 72. Lisa Ono
- 73. Blankey Jet City
- 74. quruli
- 75. Roosters
- 76. Kyosuke Himuro
- 77. Michelle Gun Elephant
- 78. Denki Groove
- 79. Kenji Ozawa
- 80. Yuzo Kayama
- 81. Yellow Monkey
- 82. Jacks
- 83. Fishmans
- 84. Noriyuki Makihara
- 85. Ken Hirai
- 86. Yonin Bayashi
- 87. Rip Slyme
- 88. Princess Princess
- 89. Original Love
- 90. Luna Sea
- 91. Mute Beat
- 92. Alfee
- 93. Hiroshi Fujiwara
- 94. Sadistic Mika Band
- 95. Mondo Grosso
- 96. Judy And Mary
- 97. Zeebra
- 98. Crazy Ken Band
- 99. Ua
- 100. Begin