Top 100 Japanese pops Artists - No.12

2003年11月19日 (水)

桑田佳祐
サザンオールスターズのヴォーカリストであり、頭脳であり、本能。78年、シングル「勝手にシンドバッド」でデビュー。

'56年2月26日生まれ、神奈川県出身、血液型A型。
'74年、母校、青山学院大学で結成したバンドを母体にサザンオールスターズを結成。'78年、1stシングル勝手にシンドバッドをリリースし、衝撃のデビューを飾る。ラテン系のサウンドに、これまで日本語の常識であった1音1語による歌詞を軽々と無視したハチャメチャな言葉の羅列によって音楽シーンに強烈なインパクトを与える。
'79年リリースの3rdシングルいとしのエリーで不動の地位に。
サザン活動だけに留まらず、ソロとバンドの間をバランスよく行き来する。

'81年〜'82年に"嘉門雄三&Victor Wheels"で斉藤誠らとゲリラ・ライヴを敢行。'86年〜'87年に河内淳一らと平均年齢32歳のKuwata Bandを結成、'91年に桑田小林武史を核にした音楽集団Sper Chimpazeeを結成、'96年には"夷撫悶汰"と名乗り、<Act Against AIDS>に参加、スタンダード・ジャズの名曲を演奏、95年にはチャリティ・シングル奇跡の地球Mr.Childrenの桜井和寿と共演した。
ソロデビューは'87年10月悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)、ソロ1stアルバムは翌'88年リリースのKeisuke Kuwataとなる。
01年、本人出演のコカ・コーラのCMソング波乗りジョニーが大ヒット。あいまにTsunamiなどのサザン作品もヒット。後、白い恋人達東京、アルバムRock And Roll Hero 、'03年ライヴビデオけいすけさん、ビデオも色々と大変ねぇ。、そしてベスト盤Top Of The Pops をリリース。ご存知のとおり現在を代表する男性シンガー・ソングライターとして活躍。

楽しく、等身大で、自身の本能がおもむくままに音楽を創る桑田佳祐。 その姿はあくまで自然。なのに普通じゃない。 だいたい日本の音楽シーンの中で、彼ほど長く、多くの人に親しまれてきたソングライターはそうはいないのではないか。サザンオールスターズの作品でもソロ作品でも、彼は常に妥協することなく、クォリティーの高い作品を作り続けてきた。 彼の体の中には湘南・茅ヶ崎で培われた原体験の音楽が根底に流れている。中3〜高1〜高2のときの感性に受けた桑田青年の背景がそこに伺える。 深夜ラジオを聴いたり、先輩にレコードを借りたり、女の子にモテなかったり・・・。そういう思い出がいまでも根付いており、それが音楽に滲み出る。

だからこそ人間臭い作品が創れるのだろうか。そこには等身大の桑田佳祐が浮かび上がとともに、そしてまたあらゆる世代に普遍性のある作品になるのだ。シニカルでありながら、同時にエネルギッシュな歌の世界が展開されるが、歌詞はシャープで、かつ深い。

それではソロとして発表した彼の作品を紹介してゆこう。 どれも柔軟で自由な作品ばかりだ。
Keisuke Kuwata
88年にKuwata Bandが解散して、サザンが“みんなのうた”で活動を再開したファースト・ソロが発表された。ポップ感溢れる仕上がりで、サウンド・アレンジにMr.Children前の小林武史が参加。サザンや現在の桑田ソロとはひと味違ったポップス・アルバムになっている。
From Yesterday
80年代に発表したソロシングル、Kuwata Band、Super Chimpanzeeの楽曲の中からヒット曲を中心に選曲されたベストアルバム。繊細にして大にして緻密。様々なエキスが詰込まれた作品となった。
孤独の太陽
1994年。ポップなサザンとしての顔と対照的な、フォーク〜ブルース調のサウンドと内省的な内容の歌詞。母親の死からまもなく生まれた“月”など、この作品で明らかに彼の音楽の幅は広がりを見せた。
Rock And Roll Hero
8年ぶりとなるアルバム。生のバンドセッションを中心とした荒々しくも勢いのある、原点回帰なロックの傑作。
Top Of The Pops
桑田佳祐ソロワークスの集大成。アルバムタイトル通り、日本のトップに立つ男だと納得させられる珠玉の楽曲群。

桑田佳祐は天才だけど、普通の人。いや、普通だけど、天才の人だ。 これまでの作品において、ノリで作っていると言う割には、とてもデリケートに言葉を選んでおり、文章的・聴覚的にも美しくて、ウィットに富んでいて、奥が深くて…と、言葉に対しての思い入れとこだわりなくしては彼の歌詞は語れない。

桑田佳祐が影響を受けたロック・ミュージシャン達。ボブ・ディランビートルズクラプトンビリー・ジョエル等、好きなアーティストの影響を色濃く受け、それを反映させてきた。洋邦を問わず色々な音楽を聞いてその模倣をしつつ自分のスタイルにしてしまっている天性の技術はさすが。まぁそこには生みの苦しみもともなうのだが。

売れたもののみが背負う栄光と挫折も経験しつつ、なおかついまだ現役でトップを走り続ける凄さ。それは彼のこんな言葉に表れているのかもしれない。

「大体、僕は人生においては他が手抜きだから(笑)、 音楽に対する手抜きをもしもすると神様は許しちゃくれないでしょう。 音楽に限って言うと“納得いかないけど、まあこれ位でいいか”なんていう 迂闊なことをするわけにはいかないんですね。」

「だから音楽だけは裏切らない。 “音楽を裏切ると立つ瀬がないな”という気持ちでいる。」

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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