ピアニストの母とコンセルトヘボウ管の首席チェリストであった父のもとに生まれたヘンリエッテ・ボスマンスは、幼い頃に父を亡くし、母やヤン・ヴィレム・ケルスベルゲン、さらにコルネリス・ドッパーに学んで作曲家としての基礎を築きました。彼女の作品は一時期忘れられていましたが、1980年代以降再評価が進み、その芸術的価値が見直されています。
『チェロ・ソナタ』は1919年にアムステルダムで作曲者自身のピアノとコンセルトヘボウ管弦楽団の首席チェリスト、マリックス・レーヴェンゾーンの演奏によって初演されたロマン派の影響が色濃い作品で、ボスマンスにとって最初のチェロ作品です。『ノクターン』はチェロとハープのための抒情的な作品で、レーヴェンゾーンのために書かれたと考えられていますが生前に演奏された記録は残っていません。フランス印象派の影響が感じられる繊細な音の世界が広がります。『3つの印象』は若きチェリスト、フリーダ・ベリンファンテと、著名なフランス人チェリスト、ジェラール・ヘッキングへの敬意を込めて書かれた、ボスマンス最後のチェロ作品です。
これらの作品は、前作『チェロ協奏曲』に続き、ウォルフィッシュとスパンヤールトによって、深い共感とともに演奏されています。(輸入元情報)
【収録情報】
ボスマンス:
1. チェロ・ソナタ(1919)
2. 夜想曲(1921)〜チェロとハープのための
3. 3つの印象(1926)〜チェロとピアノのための(Cortege / Nuit calme / En Espagne)
ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)
エト・スパンヤールト(ピアノ:1,3)
シャロン・グリフィス(ハープ:2)
録音時期:2024年2月7日(2)、2025年1月16,17日(1,3)
録音場所:グラスゴー、シティ・ホール(2)、ハーロウ、St. George's Church, Pinner View(1,3)
録音方式:ステレオ(デジタル)