1962年6月23日、マインツ市立劇場で初演されたヒンデミットのカンタータ『マインツの行列』。カール・ツックマイヤーのテキストを用いたこの作品は、マインツ市の起源とされるローマ帝国が築いた軍事拠点「モゴンティアークム」の建設2000周年を記念して、市から委嘱されたもの。ヒンデミットとツックマイヤーはマインツの歴史を丹念に調べ、ローマ人、シャルルマーニュ、フランク人とブルゴーニュ人、ボニファス、ウィリギス、バルバロッサ、ウォルポッド、イゼンブルク、フラウエンロープ、グーテンベルクを含むマインツの歴史を彩る代表的な人々を描写し、この地方の方言をテキストに盛り込みました。作品はプロシア人の登場でクライマックスを迎え、満場の聴衆は喜びを持ってこの作品に拍手を送ったということです。
アルバムには、他2曲のヒンデミット作品とともに、マインツ・カーニバル・ソサエティ(MCV)の創設者ゲオルク・カール・ズレーナー[1805-1847]によるカーニバルのテーマソング『ナルハラ行進曲』が収録されています。(輸入元情報)
【収録情報】
ヒンデミット:
1. レクィエム『前庭に最後のライラックが咲いたとき』〜前奏曲
2. ウェーバーの主題による交響的変容
3. カンタータ『マインツの行列』〜3人のソリスト、合唱とオーケストラのために (1962)
(ボーナス・トラック)
4. ズレーナー:ナルハラ行進曲
マリー=クリスティーネ・ハーゼ(ソプラノ:3)
アレクサンダー・シュペーマン(テノール:3)
ミヒャエル・ダーメン(バリトン:3)
ラインラント=プファルツ州立ユース合唱団(3)
マインツ州立フィルハーモニー管弦楽団
ヘルマン・ボイマー(指揮)
録音時期:2018年6月20,21日(1-3) 2020年11月26,27日(4)
録音場所:Sudwestrundfunk, Staatstheater, Mainz(1-3) Halle 45, Mainz(4)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)