レーガーのオルガン作品はどれも複雑な対位法が巡らされ厚みのある響きを持つだけではなく、旋律は半音階的に進行するなど難解なものが多く、例えばこのアルバムに10曲が収録されている『52のやさしいコラール前奏曲』も演奏は決して容易ではありません。彼自身は、この作品はバッハが書いた多くのコラール前奏曲に比肩するものと自負していたといいます。
そんなレーガーのオルガン作品全集に挑んだのは、すでにバッハのオルガン全集で高い評価を受けているドイツのオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガー。バッハの流れを汲むレーガー作品の演奏にはこれ以上ない人選であると言えるでしょう。彼は10年以上の年月をかけ、アルバムに収録されている作品に最もふさわしいオルガンを選定、演奏と録音を続けてきました。最終巻となるこの第9集ではケムニッツのザウアー=オルガンとシュヴィーツのゴル=オルガンを使用、この上なく美しい響きを紡ぎ出しています。また、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
レーガー:
● 3つの小品 Op.7(1902)
前奏曲とフーガ
幻想曲『われら神であるあなたを讃えん』
フーガ ニ短調
● 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67(1901/02)より
第35番:Sollt ich meinem Gott nicht singen
第40番:Vom Himmel hoch, da komm ich her
第41番:Wachet auf, ruft uns die Stimme
第42番:Von Gott will ich nicht lassen
第43番:Warum sollt ich mich denn gramen
第44番:Was Gott thut, das ist wohlgetan
第46番:Wer nur den lieben Gott last walten
第50番:Wie wohl ist mir, o Freund der Seelen
第51番:Jesus ist kommen
第52番:O wie selig
● Altniederlandisches Dankgebet WoO.IV/17(1915)
● 12の小品 Op.80(1902/04)より
第1番:前奏曲 ホ短調
第2番:フゲッタ ホ短調
第3番:カンツォネッタ ト短調
第4番:ジーグ
第9番:常動曲
Disc2
● 12の小品 Op.65(1902)より
第1番:ラプソディ
第2番:カプリッチョ
第3番:パストラーレ
第5番:インプロヴィゼーション イ短調
第6番:フーガ イ短調
第11番:トッカータ
第12番:フーガ
● コラール前奏曲
O Traurigkeit, o Herzleid WoO.IV/2(1893)
Komm, suser Tod WoO.IV/3(1893)
Christ ist erstanden von dem Tod WoO.IV/9(1901)
Es kommt ein Schiff geladen WoO.IV/14(1905)
● フゲッタ イ短調 WoO.IV/18
● 10の小品 Op.69(1902)より
第1番:前奏曲
第2番:フーガ
第9番:前奏曲
第10番:フーガ
ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)
使用楽器:
Sauer-Orgel der Lutherkirche Chemnitz ドイツ、1908年製(Disc1)
Goll-Orgel der Kollegiumskirche スイス、1902年製(Disc2)
録音時期:2022年7月31日〜8月2日(Disc1)、2023年4月11-13日(Disc2)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND