「cpo」レーベルの『J.S.バッハ:オルガン作品全集』の録音がドイツレコード批評家賞を受賞したオルガニスト、ゲルハルト・ヴァインベルガーによるレーガーのオルガン作品集。第8集に収録されているのは、レーガーのオルガン作品の中でも重要な位置を占める『52のやさしいコラール前奏曲』 Op.67からの抜粋を中心とした作品集。
1901年5月、レーガーは彼の友人でオルガニスト、カール・シュトラウベに「有名なコラールに基づく前奏曲を30曲書く」と伝え、やがてこのプロジェクトは全52曲の曲集へと発展しました。これらは、タイトルに「やさしい」とあるものの、演奏は決して容易ではなく、レーガーらしい込み入った対位法がふんだんに盛り込まれた厚みのある響きに彩られています。彼自身、この作品はバッハが書いた多くのコラール前奏曲に比肩するものと自負していました。他にも『4つの前奏曲とフーガ』や『おお、血と涙にまみれた御頭よによる変奏曲とフーガ』などの名作を収録。
ヴァインベルガーはレーガーが活躍した時代に造られた2種類のオルガンで演奏。今回の第8集も、これまでと同じくマルチ・チャンネル対応のSACDフォーマットで、オルガンの美しい響きが余すことなく捉えられており、高音質を楽しむことができる2枚組となっています。(輸入元情報)
【収録情報】
レーガー:オルガン作品集 第8集
Disc1
1. モノローグ Op.63〜12の小品より(1902)
2. 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67(1901/1902)より(第16-18,23,25,30,31,35番)
3. 『おお、血と涙にまみれた御頭よ』による変奏曲とフーガ WoO.IV/7(1901)
Disc2
1. 5つのやさしい前奏曲とフーガ Op.56〜第4番(1903)
2. 『コンポジション』コラール前奏曲 Op.79bより
3. 4つの前奏曲とフーガ Op.85より(第1,2,4番)
4. 52のやさしいコラール前奏曲 Op.67より(第1-5,8-11,13,15番)
ゲルハルト・ヴァインベルガー(オルガン)
使用楽器:
ドイツ、ヘッセン州ヴィースバーデン、ルーテル教会の大オルガン。E.F.ヴァルッカー1911年建造(Disc1)
ドイツ、テューリンゲン州ペスネック、福音ルーテル教会の大オルガン。リヒャルト・クロイツバッハ1896年建造、イェームリッヒ・オルガン工房1926年拡張(Disc2)
録音時期:2021年7月7-9日(Disc1)、2021年10月13-15日(Disc2)
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND