ヨハン・フランツ・クサーヴァー・シュテルケルは、ヴュルツブルク生まれのピアニストで作曲家。幼少期、継父によって音楽活動の制約を受けていましたが、母親の支援でピアノを始め、音楽の才能を開花させました。その後、14歳でヴュルツブルク大学に進学し、聖職者を目指して学びながら音楽活動にも注力、1774年には司祭となり、平行して交響曲や宮廷歌手のためのアリアを作曲、評価を高めました。彼の8曲の交響曲は、パリの「コンセール・スピリチュエル」で1777年からの5年間に50回以上も演奏され、1777年から79年の間にパリで最も多く作品が演奏された作曲家となりました。
彼は歌劇と十数曲の交響曲に加えて、数多くのピアノ三重奏曲と四重奏曲を作曲。この作品30は1789年にアルタリア社から出版され「心地よい流れ、歌のような旋律、和声の統一」が評価されました。とりわけ、鍵盤楽器が主導的役割を担うことが多かったこの時代の作品としてはヴァイオリンとチェロの役割が強調されています。ピアノ四重奏曲は1804年の作品です。(輸入元情報)
【収録情報】
シュテルケル:
1. ピアノ三重奏曲ニ長調 Op.30-1, StWV.174/1
2. ピアノ三重奏曲ハ長調 Op.30-2, StWV.174/2
3. ピアノ四重奏曲ニ長調(ロ長調) StWV.157
トリオ・フォルテピアノ(古楽器使用)
ユリア・フーバー(ヴァイオリン)
アーニャ・エンダーレ(チェロ)
ミリアム・アルトマン(フォルテピアノ)
ウルズラ・プラッゲ=ツィンマーマン(ヴィオラ:3)
録音時期:2021年6月28日〜7月1日
録音場所:ドイツ、Burgkirche, Rosbach vor der Hohe
録音方式:ステレオ(デジタル)