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HMVインタビュー:SPACE BOYS

Friday, August 26th 2011

interview

SPACE BOYS

SPACE BOYSが、ついに1stフルアルバム『Barnard's Loop』を9月7日にリリースします!メロディック好きなら待ち望んだ作品ではないでしょうか。待った甲斐ありの完璧なメロディックパンク超名盤が完成しております。今回はSPACE BOYSの皆様にHMV本社にお越しいただきインタビューさせていただきました。それでは、SPACE BOYSをお楽しみください。

---まずは自己紹介からお願いします。

Ryo:SPACE BOYSのドラムとコーラスを担当してます、小池亮です。今年25歳です。よろしくお願いします。

Kousuke:SPACE BOYSギターボーカルの田畑孝輔です。趣味はカラオケ、好きな食べ物はラーメンです。今年26歳です。嵐の松本潤と同じ誕生日8月30日です。よろしくお願いします。

Joe:SPACE BOYSのベースを担当してます、松井丈です。今年26歳になります。家系のラーメン屋でアルバイトを10年やってます。よろしくお願いします。

---ファーストフルアルバム『Barnard's Loop』の完成おめでとうございます。結成から8年ということで、待っていた方も多くいると思うんですが、こんなに焦らしていたのには何か理由があるんでしょうか?

Ryo:焦らしていた訳じゃないんですけどね(笑)。タイミングがなかったっていうのもあります。声をかけてもらうこともあったんですが、その時じゃなかったり、その会社がつぶれて出せなかったのもある。あとは、俺ら世代の周りのバンドがどんどんCDを出しているのをみて、まだ何もやっていないのにCDなんて出していいのかっていうのが個人としてはあった。インディーズなんだから、もっと自分たちでやらなきゃダメなんじゃないかって思ってたし、俺はそれをやりたくてバンドを始めた。自主ミニアルバムやスプリットを出したり、とてもアンダーな泥臭い活動をしたかっただけです。やることをやったので出しました。

---まさに満を持してって感じですね。

Kousuke:時は満ちたって感じですね。

(一同笑)

---そして完成してリリースを待つばかりですが、今の率直な感想をいただけますか?

Kousuke:自分たちは高校生の時からこのバンドを始めて、CDを出して色々な人に聴いてもらえることを夢みながら活動してきたんです。実際に形になるかどうかは、その当時は分からないじゃないですか。それが、ひとつひとつ小さな夢が叶って、こうしてファーストフルアルバムにやっと辿り着けたことが率直に嬉しいですね。この3人でバンドをやってきて、やっと1枚完成したっていう事柄だけで嬉しいです。このバンドは、もし一人でも欠けたらメンバーチェンジじゃなくて解散だと思うんです。そんな3人の形を集結した1枚になったと思います。

Joe:そうですね、今までのSPACE BOYSが全部詰まった作品が出来たと思ってます。

Ryo:色褪せない作品だと言ってくれた人がいるんですが、たしかにそうかなと思います。自分たち的にこの曲はちょっとな、と思う曲がない。って、今の話はあんまり入れないでほしいんですけど(笑)。僕らはバンドをやろうって組んだバンドじゃないんですよ。高校の軽音楽部で始めてそのまま解散する理由もなくダラッとここまできちゃったんです。だからこその、このバンドに対する思いがあるんです。この3人じゃなきゃバンドやりたくないし、出来ない。でも、解散しても俺はなんだかんだバンドはやると思いますけどね(笑)。

Kousuke:ハードコアやるだろうね。

Ryo:そうだね。メロコアはもうやらないだろうな。この3人だからこそ、SPACE BOYSの楽曲をやっている。

---基本はハードコアなんですね。みなさん、音楽の趣味はバラバラなんですか?

Kousuke:僕はJポップなんですよね。あと、ゲーム音楽。軽音楽部の時も、最初はHi-STANDARDも知らなくて、Joeから教えてもらったんですよ。そこから、Hi-STANDARDをやろうと、僕とJoeと先輩でバンドを組んだんですけど、その先輩が卒業してドラムがいなくなっちゃって、1年後輩で他のバンドでギターをやっていたRyoがドラムとして入ってくれたんです。それがSPACE BOYSの始まりですね。

Ryo:話し始めと終わりが全然違ってるじゃん(笑)!Jポップが好きなんでしょ?

Kousuke:そうだそうだ(笑)。Jポップが好きです。ミスチルとかゆずとかが大好きですね。

Ryo:僕もゆず大好きなんですよ。ゆずからギターを始めたんですよね。

---今はギター弾かないんですか?

Ryo:家では弾いてますね。

---ドラムはもちろん好きなんですよね?

Ryo:もちろん好きですけど、僕はドラムが好きなんじゃなくてバンドが好きなんです。だから楽器はなんでもいいんですよ。バンドをやっていることが好きなんです。

Kousuke:この3人の中でRyoが一番バンドが好きですよ。

Ryo:とにかくバンドが好きですね。もちろん音楽も好きなんですけど、ギター、ベース、ドラム、声で音楽が作りあがるっていうのがたまらないんですよ。

Kousuke:根本がキッズなんですよ。高校生の時からライブめちゃめちゃ行ってたもんな。

Ryo:もともとFUCK YOU HEROESの追っかけみたいな感じでした。学ランで高円寺20000Vとか行ってたんですよ(笑)。僕はハードコアが好きですね。Joe君はTHE BEATLESが好きだよね?

Joe:高校卒業したあたりからTHE BEATLESを聴くようになって、そこからはまりましたね。アルバムはもちろん全部聴いて、もう2年間くらいずっとビートルズしか聴いていなかったですね。

Ryo:そして、僕らのこのコーラスワークと言われているものはゆずの影響です。3人共通して好きなのはゆずなんですよ。

Kousuke:ゆずとTHE BEATLESが3人とも好きですね。自信もって言えます。そして、自分はMr.Childrenが好きだったんで歌詞的にはMr.Childrenの影響受けてます。あんまりメッセージ性が強くないのが好きです。俺はこうしてやる!って歌詞より、こうしたいんだけどなぁ、みたいな歌詞が好きなんですよ。だからそういう歌詞が多いですね。今回のアルバムに関して言えば実体験も入ってます。友達が離婚しちゃった時の歌とか。

---それはどの曲ですか?

Kousuke:「Yesterday's Me」です。

Ryo:Kousukeの歌詞は感想文ですね。普通の25歳の人が思っていることです。

Kousuke:不安が詰まってます(笑)。back numberも歌詞は弱々しい感じじゃないですか。そういう歌詞が好きなんですよね。泣いちゃいますね。

---今回のアルバムのタイトル『Barnard's Loop』はすぐに決まったんですか?

Kousuke:これはレコーディング中に決めました。

Ryo:SPACE BOYSというバンド名なんで、宇宙にちなんだタイトルにしたくて色々と調べてたら「Barnard's Loop」が出てきたんです。超新星残骸という意味もあって、新星なんだけど残骸、俺らはルーキーで俺ら世代で最後の残りものなんだよっていう意味に勝手に当て付けてつけました。

Kousuke:どうしても宇宙系で探しちゃうんですよ。ヘラクレスの言い方を変えてハーキュリーにしようとか(笑)。

Ryo:あとね、デルポイとか(笑)。でも「Barnard's Loop」が一番しっくりきたんで。だから、この言葉自体に思い入れはないです。

Kousuke:たまたま自分たちとこの現象が合った感じです。

SPACE BOYS

---そもそもSPACE BOYSというバンド名にしたのは?

Ryo:もともとは3人でコピーバンドをやってまして、そのバンド名が切腹だったんですよ。色々コピーしてたよね。

Kousuke:FUCK YOU HEROES、GOING STEADY、B-DASH、MONGOL800、STOMPIN' BIRD、NOB、Hi-STANDARDとか、いっぱいやりましたね。

---やっぱ、そこはちゃんとおさえてるんですね。

Kousuke:もちろん聴いてますよ。

Ryo:それで、オリジナルの曲を少しづつ作りはじめて、バンド名を変えようってなったんです。

---切腹はダメでしたか。

Ryo:いやー、さすがにね。切腹プレゼンツとか観たくないですよ(笑)。

Kousuke:なんか、8人組くらいのハードコアバンドにいそう(笑)。

(一同笑)

Kousuke:それで、覚えやすいバンド名がいいよねって最初に上がったのが、ナショナル。でもそれだと、ライブを観に来るお客さんはなんて略すのかなって。

Ryo:ナショ!

Kousuke:ナショ見に行こうよってダサくない?って。

Ryo:略せて、訳してダサいバンド名にしようってなってね。

Kousuke:そんな時に、おれが適当にSPACE BOYSは?って言ったんです。訳したら宇宙少年隊ですからね。意味わかんない(笑)。

Ryo:スペボーって略せるな。スケボーみたいだし、いいねって。

Kousuke:覚えやすいしね。それでSPACE BOYSとして始めました。

---ちなみにスペボーなんですか?スペボですか?

Ryo:最初はスペボーって言ってたんですけど、最近はみんなスペボですね。みんなに任せてます。スペボイでもいいしね。

(一同笑)

Kousuke:ただ、「Angelina」をジェリナって略すヤツがいるんですよ。それだけはね、ちょっと。アンジェリって言ってほしいです。

Ryo:アンジェリも嫌だけどな(笑)。

Kousuke:最初、ネタで言ってたんですけど、そしたら普通にライブのセッティング中に、「今日、ジェリナ何曲目かな」って言ってるのが聞こえたんですよ。確かに、こいつ(Joe)が最初のサビの時にジェリナって言ってるんですよ。アンは俺だけで、ジェリナーで始まるんですよ。たぶんそこからきてますね。

---そのシングルにもなっている「Angelina」は、いつくらいに作られた曲なんですか?

Ryo:今年の2月くらいですね。レコーディングが3月からだったんで完成したのはギリでした。

---シングル用の曲というわけではなかったんですか?

Ryo:シングルを出すって決めたのはアルバムのレコーディング中です。最初からアルバムを出そうと思ってました。今まで自主で出してきて、このアルバムも流通だけお願いしてマネージメント的なことは全部自分でやるつもりだったんですよ。そんな時に山田さん(ACROSS THE POP RECORDS)とたまたま話して、手伝っていただくことになりました。僕も色々やろうと思ってたんですけど、今では、もう100手伝っていただいてるんですけどね(笑)。それで、アルバムの中から先に1曲シングルで出さないかってなったので、レコーディング全部終わったあとにセッティングを組み直して、カップリング用に「Smile」を録ったんですよ。ぶっちゃけ、このアルバム、その「Angelina」と1曲目の「Never Repeat」がなかったら、危なかったんですよ。俺ら的にも納得いかなかったかもしれない。

Kousuke:元々13曲組んでいたものを、もう1回考えようぜって考え直したのが、この「Angelina」と「Never Repeat」。「Angelina」もみんなが言える単語にしようというコンセプトで作った曲なんですよ。たまたま、道端アンジェリカをテレビで見て、あとアンジェリーナ・ジョリーもテレビに出てて、アンジェリーナっていいなと思って、適当にマイナーコードから始めてサビを作ってみたんです。「アンジェリナ〜」って歌ったら、いいんじゃんってね。

Ryo:いや、最初は爆笑でしたよ。でも、今までの経歴からいくと、最初笑っちゃうくらいのほうが良かったりするんですよ。「Turning Point」も、最初Kousukeが持ってきて、「アーアーアーアーアー」って歌ったときは爆笑したんですよ。本当にこれでいくの?ふざけてるでしょって。でもだんだんしっくりきたし、みんなも好きって言ってくれてます。

Kousuke:持っていくときに、すでに自分が笑っちゃってますからね。「Angelina」は、最初もっと悲しい歌だったんですよ。一生マイナーの明るくならない歌だったんですけど、それを練り直して作りました。

---すごい変わったってことじゃないですか。

Kousuke:そうなんですよ、危なかったですよ。そして「Never Repeat」が一番最後に出来ました。

Ryo:めちゃめちゃやばかったっすね。1曲目にふさわしい曲が出来なくて、2人でスタジオに入ったりもしたね。

Kousuke: 2ビートじゃないんだよな、みんなが歌える感じの曲がいいんだけどって、ある程度指定してもらって、この「Never Repeat」が出来たんです。個人的に追い込まれて大変でした。でも結局、今までの作り方と一緒で自分がテレビで見たこととかを思い浮かべながら作りました。

---いつもそういう感じで曲を作られてるんですか?

Kousuke:ベースとなるものを俺が持っていって、歌うんですよ。3人でまずは合わせて、そこから構成をRyoが考えて、それに沿ってまた合わせていく感じです。だから、ノリで作っちゃう時もあります。「Another World」はその日のうちに出来たよね。

Ryo:すぐに出来る曲もあれば、一番最後の曲「Keep On Dreaming」みたいに1年近くかかる曲もあります。Kousukeが家で作って持ってきてほとんど変わらずに出来た曲もあるし、時間がなくて俺とJoe君でスタジオで練習してる間に、他のスタジオでKousukeが作ってきたが「Never Repeat」だったり、いろんなタイミング、形で曲は出来てます。

---そしてPVはどの曲ですか?

Kousuke:1曲目「Never Repeat」です。明日撮ってきます。

---どんなPVになる予定なんですか?

Ryo:全然分からないですね。ノリでやります。

Kousuke:面白い感じよよりはカッコイイ感じになるんじゃないかと思います。そのために自分も減量して、84キロから78キロまで落としました。どうしてもPVで少しでもカッコよく映りたい、だから頑張りました。減量、きつかったです。なるべく揚げ物は食べないようにしましたし、この間も打ち上げで出たピザを1切れも食べないでみんなに内緒ではるさめヌードルを食べました。しかたなく。

Ryo:そうだったんだ。

---すごい努力されてるんですね。

Kousuke:毎日走ってますよ。ダイエットするって決めた日から毎日走ってます。

---それで、明日PV撮ったらダイエットはやめちゃうんですか?

Kousuke:とりあえず、今年いっぱいはやってみようと思ってます。走ったほうが肺活量的にもいいって聞いたし、歌の面でも楽になるなら、走っちゃおうかな。そして、最終的にピチピチのシャツを着てライブをやろうかな。歌ものみたいな感じで、長袖のシャツをぴっちり閉めてそして細いネクタイを締めてやろうと思います。

(一同笑)

---そして、ツアースケジュールもいよいよ発表になりましたね。

Ryo:はい。9月17日新宿ACBから始まります。ファイナルが12月3日地元横浜FADでやらせていただきます。

---今回、初めて行くところもありますか?

Ryo:岡山、長崎、長野、岐阜、滋賀、福井ですね。2度目ですけど九州も行くし、名古屋では地方で初めて企画を打つことになったし、仙台も行きます。全部で25本回ります。

Kousuke:行ったことないところは楽しみですね。ジェリナ旋風吹き荒らしてこようかなと思ってますので、1人でも多くの人に聴いて欲しいですね。名前しか知らなかったとか、対バンでたまたま観たことあるって人もガッツリ聴いて欲しい。俺らもこういうことをやってるんだぞ、これくらいの音源残してやったわ!みたいな感じで作ったので是非聴いてほしいです。

---では最後にHMV ONLINEをご覧のみなさまにメッセージをお願いします。

Ryo:他のメロコアとは違うかな。寄っている部分はJポップだし、メロもやっつけではないメロディをAメロ、Bメロ、サビ、Cメロすべて妥協なしでやった楽曲になっています。聴いてもらって何か思い出したり心が動いたりしてくれたら嬉しいです。そうさせるメロディを作ってきたのでそれを是非聴いてください。

Kousuke:一生懸命作ったアルバムなんでみんなで歌いながら聴いて欲しいです。よろしくお願いします。

Joe:そうだな・・・

Kousuke:(小声で)耳かっぽじって聴けよじゃないの?いっつも言ってんじゃん。

Ryo:(小声で)いつものヤツ言えよ。

Kousuke:(小声で)リスナーはお前のそういうやつ求めてるから。

Joe:本当に、耳かっぽじって聴いてほしいっす。

(一同笑)

Kousuke:まんまじゃん(笑)!

Ryo:しかも最後弱くなっちゃったし(笑)!

---ありがとうございました!!!

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profile
SPACE BOYS

L→R
Ba&Vo:Joe
Gt&Vo:Kousuke
Dr&Cho:Ryo

  • SPACE BOYS作品

    • SPACE BOYS/
      Barnard's Loop
    • 2011年9月7日発売

    • HMVオリジナル特典:DVD-R(PV2本+HMV用オリジナル映像)
      HMV ONLINE / HMV MOBILEでご購入の方は先着で特典DVD-Rにメンバーの直筆サイン入り!
      ※先着特典のためなくなり次第終了となります。特典の有無は商品詳細ページでご確認ください。

    • すでにリリースされてきた自主制作盤やオムニバス参加曲などで、メロディックパンクシーンではすでに名の知れたSPACE BOYS。すでにメロディック好きには絶大な人気を得ています。メロディ重視!メロディック大好き!な人には、絶対にオススメ。もうド真ん中です。簡単に言葉にするのなら、メロディ、そしてコーラスワークが良い。ただ、その良さが群を抜いているのです。美しすぎるメロディ、そのメロディを歌うのにふさわしい優美な歌声、その歌声をさらに昇華させる日本一と称されるコーラスワーク。どれもが高めあってます。素晴らしい!8年という、新人と呼ぶには長い活動期間の末についに生まれたこの1stフルアルバム。ひとつひとつ本当に大切に丁寧に心を込めて作られたのがすごく伝わります。まさに今までの活動の結晶なのでしょう。この作品が大絶賛されることは間違いないようです。

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