HMVインタビュー:Flipside

2011年6月2日 (木)

interview

Flipside

DEMO作品時代からすでに注目を集めている横須賀発メロディックパンクバンドFlipsideがついにデビュー!6月8日発売の限定シングル『a piece of the wish』、そして7月20日発売の1stミニアルバム『mugixcale』のことはもちろん、バンド結成の話や、影響を受けた音楽、さらには音楽以外の趣味まで興味津々にインタビューさせていただきました!それでは、Flipsideインタビューをお楽しみください!

---まず最初に、Flipsideのバンドの紹介とメンバーの自己紹介をお願いします。

大内:神奈川県の横須賀を拠点として全国で活動してるFlipsideです!Vo,Gtうっちーこと大内です。

篠原:篠原優依です。四弦弾いたりハモったり歌詞を書いたり運転したりします。女の子みたいな名前だとよく言われますし自分でもそう思いますが割と気に入ってます。H.N.は「Yowie」で統一してます。

三田:ドラム担当の三田陽平です。下手くそながらもコーラスもやらせてもらっています。ハンドルネームとかは今まで色々と与えられてきましたが、今のところ「クソデブ」で落ち着いています。どうも、はじめまして。

---ついに全国デビューとなりますが、リリースにあたり、今現在どのような心境でしょうか?意気込みなどお聞かせください。

大内:一つ壁を越えて自分があの頃憧れていた場所に立てるわけなんですよね。それは純粋に嬉しいです!けど、ある意味ここから本当の勝負になっていると思うので今までと変わらずに突っ走ろうと思います。

篠原:「やっと出すのか!」という感じですね。正直、5年以上もよく続いてるなぁと(笑) 素直に嬉しいと言ってしまえばそれまでです。ただ、イメージとしてはスタート地点に立っただけで、達成感なんてものはあんまり無いです。そりゃ、こんだけ立つのに苦労するスタートラインてのもそうそう無いし、世に出せる作品を作れたという充足感はありますのでそういった面では気持ちは高ぶりますが。リリースにより、今まで出来なかった事がやりやすくなるとは思いますし、まだまだ貯め込んでいるものも沢山ありますのでそれを皆さんにどんどんさらけ出していきたいです。

三田:デビュー、という実感は正直まだあまり感じていなくて、実際にレコードショップなどで自分たちのCDを見かけたらそういうことが実感できるのかなあと思っています。清水の舞台が爆発する気持ちで頑張ります。

---6月8日に発売になる限定1stシングル「a piece of the wish」ですが、この曲はどんな想いがこもった曲になりますか?

大内:A piece of the wishという曲ですが、この曲は俺の中ですごい好きな曲で。でも意外に周りの反応が薄かったんですよね。でも好きだからやってやる!って思いました。(笑) 「俺らは変わらずに俺らのやり方で突っ走って、いつか君と一緒に素晴らしい世界を見るんだ」って、歌詞もその気持ちのままに表現できたと思います。自分的キラーチューンですかね(笑)

---そして7月20日には1stミニアルバム「mugixcale」が発売になりますが、どのような作品になりましたか?

大内:これぞ1stって感じの作品になったと思います。今まで活動してきた5年間をこの作品の中に詰め込めたんじゃないかと思います。満足の行くものが出来ました。何回でも聞きたくなるアルバムになったんじゃないかなーと。

篠原:5年間の集大成で、Flipsideというバンドの客観的イメージを形成するであろう一枚です。基本的にはメロディックですので速くてポジティブな曲多いんですけど、ミドルテンポやネカティブな曲もあり、何よりメロディが一曲一曲際立っておりますので聴いてて飽きないです。メロコアファンはもちろん、あまり2ビートに耐性が無い人でも受け入れやすいと思います。ううん、知らないけどきっとそう。また、レコーディングした時点での全力は出し切りました。ただ、それ自体が良い経験となったのでこれ書いてる時は既に過去の自分を超えていると自負しております。サ○ヤ人は戦いを通して成長するんですが地球人も一緒ですね。

三田:偏りがなく、今の自分たちが濃く出ている作品になったと思います!

---「mugixcale」にはどのような意味があるのでしょうか?

大内:「magic」(魔法)と「musicscale」(音階)という単語を組み合わせて自分たちで造語を作りました。全7曲を音階(ド〜シ)に例えて、どれが一つ欠けても成り立たないもので。全てが揃って1つの音階になるんです。そこに俺らの魔法を加えてこの作品が生まれた…ということにしてます(笑)

---収録曲の中から個人的に特に好きな曲や、こだわりの曲など解説付きで紹介お願いします。

大内:全曲色があって好きなんですけど、個人的に気に入っているのはM-6ですね。ジャンルで括ったりするのはあんま好きではないんですけど、俺らがやっているような音楽にはあんま無い感じの仕上がりになったんじゃないかと思います。こだわったというか…凝ったのはM-1ですね。今自分たちに出来る好き勝手!って感じです(笑)

篠原:The only saving(M-5)ですね。収録曲で一曲だけ異臭を放つ程暗いんですよ。曲編成も王道から逸れてるし。実は一番古くからやってる曲でもあるのですがあまりにも自分たちのイメージから離れていたので封印していたんです。ただ、逆にそれがウケたのか人気は根強い曲でした(笑) いろいろあってライブでの封印を解き、こうしてアルバム収録曲になったことからもこの曲の持つ熱量の高さが窺えますね。ちなみに、他の曲は全て作曲者である大内拓也の書いた日本語イメージを元にフレーズ感や韻を気にしながら英詩(のようなもの)にしてるのですが、この曲の歌詞だけは篠原オリジナルでもあります。某PCゲームをモチーフにしてみたんですが、まぁ誰もわからないと思います。他にはA piece of the wish、Lilyもオリジナリティ溢れるベースフレーズをねじ込んでますので個人的には気に入ってます。特にライブ中でのLilyは、徐々に俺の顔が引きつっていくのがさぞ見ものでしょうね。玉粒多すぎてタヒる。「こだわりの曲」と言われると、「全曲」としか答えようがないです。正直。それほど一曲一曲練り上げて作ってきましたので是非買ってくださいね♥

三田:どれも全部好きです!こだわり、という点に関しては全体を通してなのですが、キックのパターンは単調にならないように色々と考えました。

---自分たちの音楽で大切にしていることは何でしょう?

大内:曲作りに関しては自由に自分のやりたいようにやることですね。曲を作ったりして煮詰まったりするとどうしても視野が狭くなってきて固定概念が強くなってきちゃうんですよね。そうなると全然うまくいかなくて。音楽は自由だ!ということを常に頭に置きながらやっています。ライブに関しては、とりあえず誰にどう言われようと自分が一番楽しむことですね。

篠原:気持ちの面で言えば、大きな気持ちで楽しくやる。細かいことは気にしない。明確な意思を持って続ける。楽曲面で言えば、変にこだわり過ぎない。細かいとこまで気にして作る。演っても聴いても楽しい曲。ま、ラフは全部大内が持ってくるんですが(笑) 3人が3人ともまったく違うルーツやスタンスを持っているのでやれることの幅ってものはもの凄く広い気がします。そういったお互いの個性をうまく活かしていくようには心がけてます。

三田:単純ですが、音楽を純粋に楽しむことを忘れない、ということでしょうか。単純なようで難しいことだと思います。いつでも原点回帰です。

--- Flipside結成に至る経緯とバンド名の由来は?

大内:結成は、俺が進路とか全然決まってない高校3年生の夏過ぎくらいに「やっぱバンドやりてーなー」って思ったんです。でも誰もメンバーが居なくて(笑) どうしようかな?ってなって、とりあえずバイト先が一緒だった篠くんを誘ってみよう。と思って。二つ返事でOKだったんですけど(笑) んで、しばらく2人でスタジオ入ったりして遊んでたんですけど、やっぱドラム欲しいねって。当り前ですよね(笑) とりあえず後輩にDr叩ける人紹介してもらってやってみたんだけど、なんかグッと来ないというか。上手だったんですけどね。三田より(笑) んで、試しに高校のころずっと一緒に軽音楽部でバンドやってた三田に「ちょっとDr叩いてみてよ」って頼んでみて初めて3人でスタジオに入ったんです。彼はすでに浪人が決定していたんですけど…(笑) そんでこの3人でスタジオで音を合わせた瞬間「あっ、これだ」って。そんときこの3人じゃねーとバンド出来ないなーと思いました。なんかいい話。(笑)  名前は…初ライブ直前になって「バンド名がない!」って気づいて。焦って勢いで付けました(笑) 当時トリノオリンピックのスノボーかなんかの競技に「〜フリップ!」みたいな技の名前があって。「おっ!いいじゃん!」ってなってFlipsideになりました。そしたら結果的に色々被ってましたね(笑)

---自分の音楽人生で強く影響を受けたアーティスト、作品を紹介してください。

大内:自分は初めJ-POPにしか興味が無くて。中学のころ友達と遊んでたらその友達がX JAPANを聞いてて。「これ、やべー!」ってなったのがバンドサウンドに興味を持つきっかけでしたね。そこから洋楽よりも主に日本のバンドを色々聞きました。あとGOING STEADYにもの凄く衝撃と影響を受けました。X JAPANとGOING STEADYの2バンドは自分の中ではマストですね。

篠原:音楽的な根本はGuns N' RosesとBON JOVI、Motley Crueですね。80年代ロックのサウンドが好きです。ベーシストとしてもダフ・マッケイガンやニッキー・シックスには強い憧れを抱いてます。日本人で言えばLUNA SEAの小野瀬潤さん(J)を尊敬しています。ロック以外ではゲームミュージックやアニソンなんかも大好きです。影響で言えばこちらもかなり比重が高いですね。上海アリス幻樂団は紅魔郷からのファンで、音楽CDは全部持ってます。ゲームの方は最近のはプレイしてませんが。割と最近なんですけどAngel Beats!というアニメの劇中バンドであるGirls Dead Monster(ガルデモ)は直球くらいました。とにかく曲が良過ぎます。こちらも全部買いました。この辺特にスタジオで曲作ってる最中にあからさまに出ちゃってる時があります(笑) パーソナリティの面で大きく影響を受けたのは、音楽じゃないんですけど、作家、冲方丁先生のマルドゥック/シュピーゲルシリーズですね。俺のバイブルです。どうしょうもない時、救えないことに対しての皮肉ったスタイルっていうのかな?上手く言えないけど。影響しか受けてないです。他には打海文三先生の応化戦争記シリーズや西尾維新先生の戯言シリーズも俺個人の人格に与えた影響は計り知れないですね。思考の根幹はこれらの作品に大きく起因してる気がします。

三田:月並みですが、Hi-STANDARDは確実に色濃く影響されました。SUPERCAR、NUMBERGIRL、the band apart、toe、ここらへんのバンドは変わらず愛聴しています!音楽は大好きなのでなんでも聴くのですが、mineralやsunnydayrealestateなどの90's emoの流れを汲んだ最近のUS-INDIEのバンドも良く聴いています。AlgernonCadwalladerは最高でした。ポストロックも良く聴いていて、一時期peleだけしか聴いていない時もありました(笑) ...と、脱線してしまいました!ドラマーに関してはアヒトイナザワさんと柏倉さんがもう断トツです。

---音楽以外の趣味は何ですか?

大内:音楽以外では、スポーツが好きですね。基本的に観戦なんですが。格闘技とサッカーが大好物です!そこまでガチで詳しいわけではないんですけど・・・。あとは散歩やドライブが大好きです。

篠原:アニメ見たり、ニコニコ動画見たり、ニコニコ動画でアニメ見たり。以上。・・・他には上記の様に本を読むことも多いです。大学生を名乗っていた時は退屈だったこともありよく本屋でジャケ買いしてました。中身見ないでタイトルと表紙だけで選んで、面白かったらその作家さんの他の作品にも手を出す、といった感じで。ゲームもやります。最近はPS3のアトリエシリーズがお気に入りです。美少女錬金術師が素材を集めたり戦ったり、調合したりするんですが、これがまた可愛いんだわ。岸田メル先生大好きです!2年前まではヴァナ・ディールというところで冒険者をしていました。生きることに焦りを感じて引退したんですが、今までで一番やったゲームですね、FFXIは。酒も好きでよく飲みに行きます。スコッチウィスキーとビールを愛しています。スコッチは中でもアイラ、ビールはラガーよりもエール、特にポーターやスタウトが好みです。その他にも夏場は釣りに行ったり、箱根まで温泉入りに行ったりします。インドア派かと思いきや意外にアウトドアな面も持ち合わせているんですね。今後はボーカロイド使ってDTMやったり、フィドル習ったりしたいです。ってこれは音楽的な趣味か。

三田:街ブラとかです(笑) うまい飯屋探しとかにハマってます。最近はタイ料理ばかり食べています。グリーンカレー最高です。引かれるかもしれませんが、アロマテラピーとかも昔から好きで(笑) ストレス過多な人間なので、アロマオイルたくさん家にあります。最近はDJやりはじめました。ミニマルテクノばかり流してます(笑)

---今後の活動予定をお願いします。

大内:7月24日ツアー初日の新宿ACBから皮切りに20本くらいと短めですがリリースツアーがスタートします。そこまで全国を飛び回るツアーではないのですが、出来る限り多くの人に俺らの音楽を一緒に感じて欲しいので、欲を言えば全部!(笑) というのは冗談で、一ヶ所でも良いし、来れるところは是非ライブに足を運んで欲しいですね。そして一緒に音楽をしましょう!

篠原:今は言いませんが数年先までのビジョンは見えてます。その中で上手くいかないこととか予想外のこととか多くあると思うんですが芯はブレずに長期的に活動していければなぁ、と思ってます。近いアナウンスで言えば7月からのツアーです。少なからずこのインタビューを見て興味持って遊びに来てくれる方もいると思うんですよ(願望)。そしたら一言声かけてくれると嬉しいです(切実)。その後もいろいろ予定立ててる段階で、ツアー終わったら少しずつ告知します。ちなみに二枚目の曲は既に作り始めてます(笑)

三田:7月24日(日)に新宿ACBにてmugixcaleのレコ発があります!新たなる始まりの一日、是非足を運んでやって下さい!お待ちしています!!

---最後にHMV ONLINEをご覧の方にメッセージをお願いします。

大内:最後まで目を通していただいてありがとうございました!是非今回のアルバムを手に取って聞いてみてください。FlipsideがそのCDの中に詰まっていると思います。そしてライブハウスで一緒に泣いて、笑って、歌いましょう。一緒に音楽しましょう!これからもよろしくお願いします!

篠原:ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。逆にここしか読んでない輩は頭からしっかり読んで出直してきやがってください。神奈川県は横須賀市のメロディックバンドFlipsideを今後よろしくお願い致します。fripSideさんではありませんのでそれだげ自己責任でお間違え無きよう。個人的にはファンですが。それではまたどこかでノシ あ、そうそう。Twitter垢は「Yowie_Flipside」ですので何か共感めいたものを覚えた方はお気軽にフォローを(笑) 以上!

三田:最後まで読んでくださってありがといございます!これからもよろしくお願いします!かしこ!

---ありがとうございました!!!

全曲試聴できます!Flipside特集ページ

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  • Flipside作品

    • Flipside/a piece of the wish
    • 2011年6月8日発売

    • ※こちらのシングルはHMVではHMV ONLINEのみでのお取り扱いとなります。HMVストア(店舗)でのお取り扱いはございません。

      HMV ONLINE / MOBILE オリジナル特典:携帯電話用待ち受け画像
      ※こちらの特典は終了いたしました

      Flipside「a piece of the wish」を期間中(2011/7/8出荷分まで)にHMV ONLINE / HMV MOBILEでご購入の方に「Flipside携帯待受画像」がダウンロードいただけるURLを差し上げます。(※完売した場合はその時点で終了となります)

      横須賀発3ピースメロディックパンクバンドFlipside、ついにデビュー!7月にミニアルバムのリリースを予定していますが、その前に初回生産限定、店舗限定盤としてリリースされるこちらのデビュー1stシングル。2曲入りで300円!(※2曲目の「Realize(2010 demo live rec ver.)」はミニアルバム未収録)DEMO作品時代からすでに注目を集めていたFlipside。メロディセンス抜群です!曲から発されるエネルギーが半端ないです。抜群のポップセンスに感涙必至!メロディックパンクファンは要注目ですよ!

    • Flipside/mugixcale
    • 2011年7月20日発売

    • HMV ONLINE / MOBILE 特典:
      PV収録DVD&特大ポスター&ステッカー

      ※こちらの特典は終了いたしました

      ※ポスターは発送の都合上折り畳んでのお届けとなります。
      ※先着特典のためなくなり次第終了となります。
      ※HMVストア(店舗)は対象外となります。

      横須賀発3ピースメロディックバンドFlipside、抜群のポップセンスと感情的な疾走感に感涙必至のデビューミニアルバム!パンクロックの荒々しさとメロディックパンクの甘酸っぱさが見事に合わさった理想的なデビュー盤が完成!パンクロックシティ横須賀が育んだ超大型新人がついに全貌を現します。数いるメロディック勢と一線を画す強いメロディーセンス、存在感抜群のボーカル、初期衝動溢れる演奏力、どれをとっても抜群の素質、ポテンシャルを誇るFlipside。5年のライブ活動で磨かれた楽曲郡は、メロディックシーンの新しい時代を感じる仕上がりになっています。
動画コメント&PV視聴

Flipside 動画コメント
「a piece of the wish」PV
※上記の動画で動画が切り替わります
profile
Flipside

L→R
ba/cho:篠原
dr/cho:三田
vo/gt:大内

2006年結成、横須賀発3ピースメロディックパンクバンド。平均年齢24歳。大内(vo/gt)、三田(dr/cho)、篠原(ba/cho)。これまでBoobie Trap、DRADNATS、FOUR GET ME A NOTS、GARLICBOYS、HOTSQUALL、Jr.MONSTER、S.M.N.、UPPER、ANCHOR等のバンドと共演。名物企画SET YOU FREEに出演するなど、地元横須賀を始め関東では既にその名を轟かせている3人組。一度聴いたら耳を離さない強いメロディーを武器に、これまで販売/配布したデモCDは5000枚を超える。満を持してのデビュー盤がついに完成!全メロディック/パンク/エモファン絶対注目です!