TAKE-SHIT(COCOBAT)インタビュー

2009年3月4日 (水)




1stアルバムから16年、日本のへヴィ・ロック・シーンを常にリードしてきたCOCOBAT。前作から5年ぶりとなる、フルレングス・アルバム『SEARCHING FOR CHANGE』が3月25日に発売されます。そこで、TAKE-SHITさんにインタビューを敢行。アルバムについてはもちろん、レコーディングの話や好きな音楽の話など聞いてみました。

それでは、インタビューSTART!


INTERVIEW : 西 (HMV ONLINE)

――5年振りの今回のアルバムですが、気がついたら5年経ってたて感じですか?

TAKE-SHIT:うん、そうだね。やっぱり2年に1枚くらいはアルバム出せるんだけど、新作作る時にドラムのRYOが個人的な理由で辞めてしまって、一旦違うドラマーを入れて1年位やったんだ。でも、その後またRYOがCOCOBATに戻れることになったんだよね。その時点であった全曲をもう1回作り直す作業をしたんだ。
海外レコーディングするにあたって、どうしても自分達のやりたいプロデューサーにお願いしたかったんだけど、向こうのスケジュールが直ぐには空いてなくて。結局ずっと待って、やっと9月に録り終えたんだ。結構待ちの期間が長かったかな。

――この5年の間に過去を見つめ直したりしました?

TAKE-SHIT:う〜ん、振り返りはしないな。やっぱ、週2回のリハは欠かさずやって、いつも曲作りはしてたから。過去を振り返ったり、後ろ向きな感情は出てこなかったね。

――今回のアルバムの印象なんですが、最後の「Searching For Change」が激ヤバですね! これってインストで長い曲なんだけど名曲ですね。こういう曲を作るキッカケって何かあったんですか?

TAKE-SHIT:長い曲好きでなんです。ただ、やっぱ挑戦するとアレンジが難しくて挫折しそうにもなったけど、今回は長い時間掛けれたからアレンジも思いっきりやってみた。

――ほんと感動的な名曲ですね。Metallicaの「Orion」とか、Death Sideの「Crossfire」を彷彿とさせるような曲ですね。アレンジも飽きさせないし。

TAKE-SHIT:(笑)その2つはやっぱ僕のフェイバリットなんだよ。そういう曲を目指しているよね。あー、でもその2曲が出てくるとは思わなかったな。僕の生涯のフェイバリットソングだから。(笑)

――COCOBATって曲作りはジャムなんですか?それとも誰かがある程度作ってきたネタをまとめるかんじですか?

TAKE-SHIT:やっぱジャムかな。皆の意見と、各楽器の主張を入れて好き勝手やっていかないと成長しないよ。誰か一人だけで作って進めていっても、それについてこれないメンバーもいるし。

――今もリハって新宿でやってるんですか?

TAKE-SHIT:うん。今も西新宿のスタジオでやってるよ。

――この「Searching For Change」ってアルバムタイトルに込められた意味は?なんか意味深ですけど。

TAKE-SHIT:基本的には収録される全曲のタイトルと歌詞をPUSHEADに送るんだよね。そうすると、それにPUSHEADがインスパイアーされて彼の描きたいジャケットのイラストを描いて、アルバムのタイトルも彼が決めるんだ。いつもアルバムタイトルはPUSHEADにお任せなんだよね。

――えー、そうなんですか!? じゃあ「Supercharged Chocolate Meltdown」(2001年のライブ盤)も?

TAKE-SHIT:うん、毎回そうだよ。このタイトルも、彼がお前らのライブの熱気は板チョコくらいは溶かすだろ、って。(笑)そういうレベル。

――ちなみに、いつもPUSHEADにジャケット依頼して、どれくらいで出来上がるもんですか?

TAKE-SHIT:大体2年前位にはお願いしてるんだけどね。でも、バンドのHP上でいつ頃発売ってのが発表されてから描き始めてると思うよ。

――再録曲も含めて、今回のアルバムの中でどの曲が一番思い入れありますか?

TAKE-SHIT:う〜ん、やっぱ最後の「Searching For Change」かな。一番作るのに時間がかかったから。あとね、3曲目の「DD」が本当は1曲目のリード曲候補だったんだけど、プロデューサー(Daniel Bergstrand)にダメだしされて、3曲目に格下げ。バンドが1曲目用に作った曲でも平気でダメだしするくらい今回のプロデューサーは凄く厳しい人だったよ。やっぱMeshuggahとかIn Flamesをプロデュースしてるだけあってね。

――あ、COCOBATもIn Flamesとライブ結構やってますよね。

TAKE-SHIT:そうそう。リーダーのイェスパーは結構COCOBATを気に入ってくれてね。だから、そういうのもあって今回のプロデューサーもCOCOBATの名前も聞いていたはずだから、プロデュースの依頼してから返答が凄く早かったよ。そういえばレコーディングにはボーカルのアンダースが遊び来たよ。

――海外レコーディング行く時もベースはいつものMoonのベースと初期型のSans Ampですか?

TAKE-SHIT:そうだよ。初期型のSans Ampは5個位持ってるんだけど、中を空けるとコンデンサーとかの部品とか、回路がそれぞれ違うんだよね。だから音にも個体差があるし。でも本当に気に入ってるのはその中で1つだけ。それは普段のライブでもレコーディングでも使ってるよ。

――COCOBATって海外レコーディング多いですよね。よく訊かれると思うんですけど、海外レコーディングって日本で録音するのと音って違うものですか?

TAKE-SHIT:基本的にギターアンプやベースアンプって海外の電圧で動くことを前提に作られているから、海外レコーディングだと本来の電圧の音になるよね。向こうでアンプから音をだすと、やっぱ音が違うなって体感できるよ。まあ、それをマイクに通して録音した時には分かりづらいけど。でも、スタジオに置いてある機材の質は日本の方が全然良いよ。

――他に海外レコーディングのメリットというと?

TAKE-SHIT:向こうのレコーディングエンジニアってドラムに対する要求がメチャクチャ高いんだ。特にパワー感に関しては。日本だったらそこそこの力で叩いてもOKテイクになるけど、向こうのエンジニアはそれじゃ納得しない。ドラマーに対する要求が全然高くて。
でも、そうやってドラムが海外基準に達するレベルまでいくと、録れる音も良くなって曲全体が底上げされて良くなるよね。
あと、向こうでのレコーディングって7〜8割の時間をドラムとギターの録音に費やすんだ。ベースは鳴ってりゃいい、ってレベルの扱いだよ。ベースの為にアンプ考えたりってのはまず無いよ。やっぱヘビーな音楽はドラムが一番重要で次がギターの歪み。ベースは一番最後。この考え方は今までの海外レコーディングで散々叩き込まれたな。

――「Cocobat Crunch」の頃と考え方が随分変わったみたいですね。あの頃はギターとベースがケンカしながら楽曲が成り立ってたましたよね。

TAKE-SHIT:そうそう。でも、ベースがいくら頑張ってもドラムのアタックを邪魔しちゃ意味ないし。他の楽器が完璧に鳴ってる中にそれを邪魔しないようにベースの音色があれば良いってかんじだね。

――アルバム制作中に音楽以外でハマった事ってありました?

TAKE-SHIT:今回って録音したスタジオが移転して初めてのアーティストがCOCOBATだったんだ。2週間のレコーディング予定だったんだけど、最初スタジオのレコーディング機材のトラブルがあって、初めの数日は潰れたんだよね、何もできず。

――作ってすぐのスタジオだとモニターのリファレンスも掴めないから大変ですね。

TAKE-SHIT:Pro Toolsのインターフェイスがパソコンと相性が悪かったみたい。その間も遊んでる訳にはいかないからスタジオの中で、エンジニアが機材を調整しているのを見てるって状態。あと、スタジオも街からは離れた所にあるから遊ぶところも買い物もできないしね。

――新作を作り終えた今、あらためて前作を振り返るとどうですか?

TAKE-SHIT:「Fireant Moving Co.」はギターのSEIKIが入って初のレコーディングだったので、やっぱり全体的に荒さがあるよね。「12Steps」はSEIKIもレコーディングに慣れてきたんだけど、日本で録音すると少しなぁなぁ感が出てしまうよね、バンド全体に。そういうのは音にも出てくるし。やっぱ海外でやると録音できる日数が限られているから、「この後は無い!」って緊迫感が演奏に残るよね。これがリスナーに音から伝わるか分からないけど、自分としてはこの緊迫感の有無が重要かな。

――では、ここ最近坂本さんの聴いてる音楽って何ですか?

TAKE-SHIT:ここ3年位好きなのは65daysofstaticかな。Isis、Mogwai、Godspeed You Black Emperorとか好きだけど、65daysofstaticが一番突き抜けてるな。あとテクニカル系だとTerry Bozzioかな。彼がSteve StevensとTony Levinとやったアルバムがここ5年位はずっと好き。聴いてて飽きないよ。

――国内のアーティストはどうですか?

TAKE-SHIT:Envyはやっぱ凄いよね、間違いなく。あとZazen  Boyzも一緒にライブやって凄いってのは分かったね。Numbもずっと長くやってるからセンタとか凄いと思うよ。

――そういえば最近S.O.Bとライブやりましたよね。

TAKE-SHIT:そうそう。凄い久しぶりに。昔、僕もサポートで一回ベース弾いてたから懐かしかったね。あと、やっぱドラマーとしてヤスエ君はハンパないね。

――では最後になりますが、これを読んでくれているHMVのユーザーに一言ください。

TAKE-SHIT:アラフォーも聴けるヘビーなものを海外で作ってきました。(笑)聴いて下さい!

 


ページTopへ戻る