HMVインタビュー:HEY-SMITH
2011年4月27日 (水)
HEY-SMITH、超傑作ニューアルバム『Free Your Mind』、5月4日発売!今回は、HEY-SMITH Gt/Voの猪狩氏をHMV本社にお招きしてインタビュー!同席いただいたCAFFEINE BOMB RECORDS社長Moppy氏、ジャパンミュージックシステム(JMS)のKTR氏、栖原氏にも参加いただき、アルバムについてはもちろん、好きな一曲紹介、最近のおすすめ作品などお話していただきました。それでは、HEY-SMITHインタビューをお楽しみください!
- ---ニューアルバム『Free Your Mind』の完成おめでとうございます。まずは出来上がってみての率直な感想を頂こうかと・・・。
猪狩:今、初めて製品盤を手に取りました。
- ---今、手にしてみてどうですか?
猪狩:出来てますね、完全に。なんか、前のとは違うなっていう印象があります。手に持った感覚がなんか違うんですよね。
- ---それは、何が違うんですかね?
猪狩:うーん、なんでしょうね。
Moppy:でも、言っていること、すごく分かる。
猪狩:飛び込んでくる世界観がなんか違う。
KTR(JMS):なんか3D感があるね。
Moppy:なんか出てきてるよね。いやー、素晴らしいんじゃないですかね。
猪狩:・・・そういうことじゃないんですかね?
- ---・・・はい。それもありつつ、内容のほうを。
猪狩:内容ですね。出来た感想は、ド名盤ですよね。もはや。
- ---納得です。
猪狩:まじっすか?聴いてもらったんですか?
- ---はい、もちろん。聴いた瞬間に分かる時ないですか?今回のヤバイって。
猪狩:いいこと言いますね。つか、ヤバイって響き良いですよね。
- ---はい。ヤバイのきたなと思って、聴き始めて3曲目終わったくらいに、全部聴いてからじゃないと失礼かもしれないけど、我慢できなくてMoppyさんにメールしました。
KTR:その先がもったいなくて聴けないってことですか?
- ---いえいえ、もう、これヤバイっすね!って誰かに言いたくてです。
Moppy:そう、2曲目(「No Worry」)が良いって言ってたよね?
猪狩:俺も2曲目が好きです。
- ---作品聴いてると無意識に今回はこの曲が一番好きかなって選んじゃうんですけど、正直今回のは決められなかったですね。選びきれない上で強いて言えば、メロディック寄りなのが好きな自分的には2曲目だなと。
KTR:Moppyさんはどうですか?
Moppy:俺は、俄然4曲目(「Endless Sorrow」)ですね。俺は、この曲の虜なんですよ。この曲の原型が出来た時に、この曲はヤバイぞって勝手に思ってました。
猪狩:80%くらい出来た段階の時に、何曲かを録音してこんな曲ありますよって聴いてもらったんですけど、すごい反応が良かったんで、マジで!?これなん!?と思って。俺にとっては、なんてことない曲の1曲だったんですけどね。
(一同笑)
- ---でも、実際、この曲もカッコイイですよね。
猪狩:この曲、全部俺が歌ってるんですけど、なんか、自分が歌っている曲を客観視できないんです。自分の歌ばっかり聴いてしまって他のところに耳が行かないんですよ。俺はギタリストなんで、自分が歌うとなんか変な感じなんですよね。
- ---この曲のボーカルをとったのは何でなんですか?そういうのってどうやって決めてます?
猪狩:この曲は、僕のほうが良かったからですかね。ほとんどはMukkyええやん!ってなるんですけど、なんか違うときがあるんですよね。こっち(猪狩)が歌っている時のほうがええやんって時があって、その時は僕が歌います。
- ---今回は、フルアルバムも2作品目ということで、前の作品の時と比べて、気持ちの違いはありましたか?
猪狩:1stの時は、とりあえず出してみようっていう勢いで、ある曲を並べまくりました。今回のは、もしかすると、この後、もうCDを出せなくなるかもしれないし、音楽をやれる状況じゃなくなっているかもしれない。これが最後かもみたいな気持ちで、この盤に注ぎまくりました。最初はそんなこと考えてなかったですけど、曲がいっぱい出来てきて最後のほうは、そういう感覚がありましたね。
- ---なんでそんな感覚が生まれたんですかね?
猪狩:もしかすると、今後CDという媒体がなくなるかも知れない。自分もCDで買おうと思うバンドも減ってきてるし、気になった曲があればそれこそダウンロードして聴く。それがダメだと思わない。でもCDは好き。もう10年以上聴き続けてるCDもある。そんなCDにしたかった。
- ---今回の曲は、『14-Fourteen-』の後に作られた曲ばかりですか?
猪狩:「Skate Or Die」とかは『14-Fourteen-』が出来た時にはありましたね。そこから編曲はされていますけど、『14-Fourteen-』に入れようか迷ってたくらい。あとは、リフがちょっとあるとか、メロディが少しあるとかですね。『14-Fourteen-』のツアー中にほとんど出来ましたね。
- ---ツアー中にどうやって曲を作っていくんですか?メロディーが浮かんで?
猪狩:そう。メロディとかリフが浮かんだら、ちょっと楽屋に戻ってギター弾きながらレコーダーに録って、バンド練習の時にこんな曲出来てますって出す。『14-Fourteen-』のツアー終わるくらいには半分くらい曲があったかな。
- ---曲を聴いていると、ライブで聴いたら楽しそうだなって曲がいっぱいあるんですけど、やっぱり、ライブを意識して作ったりしてます?
猪狩:している曲もありますし、まったくそんなこと考えてない曲もあります。響きだけで、CDで聴いたらいいやろうなっていう曲。でも、CDで聴いてよかったら、ライブでも、どうせいいですからね(笑)。
- ---まぁ、そうなっちゃいますよね(笑)。
猪狩:ライブも意識しますけどね。でも、それより曲が良いというほうに傾けてます。
- ---先ほども、少し話しましたが、ここに参加のみなさん、それぞれの特に好きな1曲を発表していただきましょうか?
KTR:俺は完全に5曲目「Over」ですね。俺は、ギターリフものが好きだし、特に「Over」はソリッドなギター感、すごい攻め攻めな感じが思いっきり出てますよね。
猪狩:俺もこれめっちゃ好き。
KTR:ここに入っているところもポイントです。
- ---あ、曲順的にですよね?
Moppy:そうそう、これがもっと前半だったら違ったんじゃね?みたいなね。
KTR:ここでの「Over」がニクイ。
- ---曲の並びはアルバムで大切ですからね。
KTR:そう、すごい大切。5曲目に「Over」、最高です。名曲です。
- ---それでMoppyさんは・・・?
Moppy:何度も言っていますが、4曲目「Endless Sorrow」。最初はリード曲これですか?って感じの時もあったんですけど、始まった瞬間にこれはヤバイぞってなって、ずっと耳から離れないんですよ。人の耳にどれだけ残るかっていう意味ではこれかな。あとは、「Skate Or Die」もすごい好き。VANSのコンピ出た時から、これは良いわぁって言って何回も聴いてしまったくらい。あとは、「Family」かな。
猪狩:多いですね!最初1人1曲って言ってましたよね?
KTR:だったら俺もまだある!
(一同笑)
Moppy:じゃあ、「Endless Sorrow」で。俺ね、今、車の中で1週間、ずっとこのアルバムをエンドレスリピートしてるんですよ。もう、ずーーーーっとこのアルバムしか聴いてないんだけど、飽きないし、聴いててやっぱり良いなって思う。ちなみにHMVさんはどの曲が好きですか。
- ---強いて言えばになっちゃいますけど、もう2曲目「No Worry」。って、さっきも言いましたけど(笑)。もう、始まった瞬間にワクワク!ってする曲がまず好きです。これからすごい事が待ってるよっていうあの感覚。で、歌が始まった瞬間にあの歌の超いいメロディーがきちゃうじゃないですか。あの曲は、どこを切り取っても好きな曲ですね。では、栖原さんは?
栖原(JMS):僕も「Endless Sorrow」なんですよ。もう、余裕で「Endless Sorrow」。
Moppy:分かるなぁ。
栖原:再生回数ダントツ1位です。ついついリピートしちゃう。もう、直感でしかないですね。まぁ、もちろん全曲好きですけどね。あえて選ぶなら「Endless Sorrow」が好きですね。
Moppy:嬉しいな、それ。
- ---では、最後に猪狩さん。
猪狩:僕はもう、2曲目「No Worry」ですよ。僕もギターのリフもの好きなんで、これもギターのリフものなんですけど、もう、さわやか。
Moppy:これが2曲目じゃなかったら、何が2曲目なんだよって感じだもんな、このアルバムで言ったら。
猪狩:ちなみに僕、このアルバムは1、2、3って聴いて、また2聴いて、4聴いて、2聴いてますもん。
(一同笑)
- ---めっちゃ好きじゃないですか(笑)。
猪狩:12曲を聴いている間に10回くらいは2曲目を聴いてます。でもね、4曲目「Endless Sorrow」3曲目「Skate Or Die」が大好きって言ってくれる人が多いんです。それか、7曲目「The First Love Song」8曲目「Free Your Mind」らへん。
Moppy:ああ、「The First Love Song」良いよね〜。
KTR:あれ?5曲目とかないの??
猪狩:あんまないっす。
KTR:うそ!?
(一同笑)
KTR:もう、この曲ヤバイ!って思ったもん!
Moppy:最初聴かせた時に、もうコレ!ってね。もうPVはこれですねって。
猪狩:そう、俺もこれPV撮りたいって言ったら、Moppyもそうなんですけどメンバーすら、ソレなん?みたいな感じやって。俺はめっちゃ好きなんですけど。
Moppy:それで、猪狩がこれを撮るってなって、KTRに伝えたら、「もう、最高っす!」って言ってた記憶があるもん。(笑)
猪狩:そういうみんなの意見をすべて押しのけて「Endless Sorrow」のPVを撮りたいってMoppyが言うから撮って、2曲目5曲目は僕の意見で撮りました。
- ---すでに「Endless Sorrow」のPVは出来てますね。あのPVはめちゃめちゃカッコイイですよね。あんなPV観た事ないです。
猪狩:ありがとうございます(笑)。
Mpppy:あのPVに関しては、すぐに案がまとまりましたね。
KTR:合成ってとこも良いですよね。
- ---ああいう映像を撮る時って、どうやって撮るんですかね?
猪狩:あれは赤い壁の前で演奏してるんです。普通に。
- ---???以上?
猪狩:ウソです。
(一同笑)
- ---出来れば、本当の話でお願いします(笑)。
猪狩:(笑)合成なんでね。うしろが一面緑のスタジオで撮ってあとから合成で背景を入れてます。
Moppy:コラージュされてるんですよ。
猪狩:でも、手に乗っかってる部分だけは、ほんまに、そういう造形物の上で撮ったんですけど。
- ---あんな造形物が?
猪狩:まぁ、ウソなんですけど。
(一同笑)
KTR:俺も、今、若干信じたよね(笑)。
- ---今、KTRさんも、うんうんうなずいてましたもん(笑)。だから、そうかと・・・
Moppy:そんな造形物あります?(笑)
- ---わざわざ造ったのかと思いましたよ。
Moppy:そんなお金ないよ(笑)。超高いよ、人が乗れる手なんて!
- ---まぁ、うそなんですね。
猪狩:うっそよねーん♪♪♪
Moppy:今のとこ、音符も付けといてください。
- ---分かりました。3つくらい付けときます。そして、ほかの作品はどんな感じのPVになるんですか?
猪狩:「Endless Sorrow」は合成でメッセージも伝わるようなPV。「Over」はライブ感のあるPVです。
- ---「No Worry」は?
猪狩:今まで撮ってたものをドキュメンタリーチックに編集したものです。こんな感じで出来てるよっていうPV。どうみても一番お金かかってないんですけど、これが僕一番好きです。
Moppy:このPVは一番最初に注目しておいて欲しいですね。いいですよ。
(「Endless Sorrow」のPV、猪狩氏の動画コメントはこちら)
- ---それぞれ楽しみにしておきます。そして、アルバム発売してツアーですね?
猪狩:5月の21日に千葉LOOKからスタートします。50数箇所回って、名古屋、大阪、東京、福岡とファイナルシリーズとしてやって、一番最後は10月8日に大阪でやります。
- ---ライブもまた良いですからね。先日のJMSさんとIMCさんのイベント観に行きましたよ。
猪狩:いらしてたんですね。あの日は、(KTRさん)お世話になりました。
KTR:何言ってんですか、こちらこそお世話になりました。みなさん、お世話になりました。これを通して、みなさんに伝えたいです。
- ---超満員で出演バンドもすごく良かったですよね。いいイベントでした。
KTR:本当に皆さんのおかげです。ベタになっちゃいますけど、本当に俺は何もやってないですから。出てくれたバンド、来てくれたお客さん、スタッフのおかげです。
- ---みなさんの最近のオススメCDを教えてください。HEY-SMITH以外でお願いします。
KTR:ここ最近だったら、COUNTRY YARDですね。
Moppy:あ!
猪狩:カッコイイ!
(しばらく全員でCOUNTRY YARD絶賛が続く・・・)
KTR:とにかく聴く頻度が高いのはCOUNTRY YARD。
猪狩:あれをもっと受け入れられないと、日本はおかしいよ。
(みんなが絶賛のCOUNTRY YARDの特集はこちら)
- ---栖原さんは?
栖原:俺、ちょうど今日CD買ってました。山下達郎です。あと、シュガーベイブ。あと山嵐の1stを。もう山下達郎は聴きましたけど、最高に良かったです。やっぱ、間違いないですね。
- ---Moppyさんは?
Moppy:いやー、COUNTRY YARDだったんですけど、とられちゃったんで(笑)。最近出たやつじゃないんですけど、KEMURIの「77 Days」をすごい聴いてます。歌詞カードをもう一回ちゃんと見直して、最後のページにふみおさんからのメッセージがあるのとかジャケットとかもすべて含めてすごいなぁと思ってます。あと、GOOD 4 NOTHINGも最近よく聴いてますね。素敵です。大好きだぞ、MAKKIN!
猪狩:僕は日本のバンドだと周りのバンドしか聴いてないですけど、みんな良いです。買ったのだったら、最近Protest The Heroを買いました。プログレみたいなややこしいのなんですけど、良いも悪いも変わらなかったんでいいなって思いました。あとは、NOFXとRANCIDですよね。これはずっと聴いてます。
- ---前のインタビューの時に、猪狩さんNOFXとRANCID好きって言ってたなというのを思い出したらRANCIDが聴きたくなって、さっき聴いてたんですよね。
Moppy:そういうふうに繋がるのっていいですよね。昔は自分の好きなバンドが好きなバンドを掘り下げて聴いてたじゃないですか。今って、そんなにないのかなぁ。
- ---RANCIDは聴いて欲しいですね。
Moppy:あと、NOFXもね。
- ---NOFXの好きな盤は以前教えていただきましたが、RANCIDだとどの盤が一番好きですか?
猪狩:そんな酷な!それは無理ですね。じゃあ、とっつきやすいのを紹介ということで「And Out Come The Wolves」。これは、みんなとっつきやすいと思う。
KTR:まぁ、入門編みたいなとこですよね。
- ---猪狩さん的にはどれも好きで全部聴いてる感じなんですね?
猪狩:どれも聴いてますね。個人的には、うーん、「Life Won’t Wait」が好きかな。どれも好きですけどね。
- ---では最後にHMV ONLINEをごらんの皆様にメッセージをお願いします。
猪狩:楽曲も、ギターとかドラムとかベースとかもシンプルに出来ているんで、これを機に楽器を手にとって欲しいと思っております。みんなにバンドして欲しいです。これを聴いて、トランペットでもサックスでもなんでもいいですけど、バンドやりたいって思って欲しいです。それでかっこいいバンドが増えて音楽がワーキャーなるのが一番理想ですよね。ほんまにこれ簡単なんで、曲によっては1ヶ月くらい練習したら弾けるやんっていうのもあると思う。是非、楽器を手にしてバンドをしてください。よろしくお願いします!
- ---ありがとうございました!!!
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HMVオリジナル特典:缶バッジ
※先着のためなくなり次第終了となります。特典の有無はリンク先商品詳細ページでご確認ください。
※特典の状況は店舗により異なります。
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