インタビュー:SORRY FOR A FROG

2011年2月28日 (月)

interview

SORRY FOR A FROG

極上の3ピースメロディックバンドSORRY FOR A FROG、待望の3rd ALBUM『HAPPY SONGS FOR OUR TOMORROW』が2011年3月2日発売になります。前回に続いて今回もインタビューさせていただきました!それでは、SORRY FOR A FROGのインタビューをお楽しみください。

SORRY FOR A FROG
『HAPPY SONGS FOR OUR TOMORROW』3月2日発売

SORRY FOR A FROG 『HAPPY SONGS FOR OUR TOMORROW』/
SORRY FOR A FROG

[2011年3月2日発売]
通常価格:¥2,100

インディーメロディックシーンで大きな話題となった2007年の1stアルバムから4年。サウンド面ではもちろん、バンドとして、更には人間として成長してきた彼らの現時点での集大成&最高傑作とも言える3rdアルバムが完成!
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収録曲 ※「ABC」PV試聴あり

01.EVER / 02.PAINTER / 03.WHAT DO YOU LEARN? / 04.CLICK WORLD / 05.ANOTHER / 06.IRONIC SONG / 07.DANCE DANCE DANCE / 08.ORDINARY LOVE SONG / 09.ABC  PV試聴 / 10.PRIDE / 11.BREAK THE RECORD / 12.DREAM / 13.LIKE THE MOON / 14.TOMORROW

HMV ONLINE / HMV MOBILEオリジナル特典


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HMVインタビュー:SORRY FOR A FROG

---さっそく、ニューアルバム「HAPPY SONGS FOR OUR TOMORROW」の話から聞いていきたいと思います。タイトルを今回「OUR TOMORROW」にした理由は?

TAKUMI:何のために音楽をやっているのかなと考えた時に、自分もそうだし友達とか周りの人の未来のためにあるんじゃないかなって思えた時があったんですね。それで、「TOMORROW」か「FUTURE」かなって思って。前2作のアルバムに付いている「HAPPY SONGS FOR〜」は今回もつけようと思って、「OUR」を付けたらしっくりきました。

---今後アルバム出す時は「HAPPY SONGS FOR〜」を付けることは定番になっちゃいますね。

TAKUMI:3回付けたから、外せなくなっちゃいましたよね。

---外したら、「何があったんだ?」って思っちゃいます。

YUU:「HAPPY SONGS FOR〜」という言葉をとることは、バンド名が変わるのと一緒だろうな(笑)。

---今回のジャケット写真は、どんなコンセプトで作られました?

YUU:今回はメンバーにプラスしてプロデューサーとしてsmalltableの社長が口出ししてきて(笑)。ま、アドバイスをいただきまして、レコーディングからジャケットまで、4人で色々練って作りあげました。

TAKUMI:ジャケットは、色的にはちょっとシックな感じで今までよりは少し落ち着いてるかもしれない。あとは、「TOMORROW」からイメージして、明日から未来、未来といえばロボットかなと。

---前作の時は「これがSORRY FOR A FROG」と言える納得の作品になったと言ってましたが、今回はどんな作品になったと言えますか?

Mar-T:これもSORRY FOR A FROGだ!

(一同笑)

Mar-T:です(笑)。前作はファーストアルバムで納得いかなかったところが解消されたんですね。今作は、ちょっと落ち着いたかな。トゲトゲしくはない。

YUU:大人の階段を一歩登りましたね。でも、昔の既存曲もあるからバランスがいいんだよね。

Mar-T:そう。今回のは既存曲が多く入ってるんですよ。全国流通の音源として入ってなかった曲が結構あったので。

---既存曲も結構あるんですね。ちなみに、新曲作りは順調でしたか?

Mar-T:まず、既存曲の中から何をアルバムに入れようかってところから始まったんですね。今までの2枚のアルバムとも14曲入ってるんで、今回も14曲にしたほうが気持ちが良いかなと思って、入れようと思った既存の曲と、頭の中にあったやりたい曲を形にして、14曲にまとめた感じです。新曲は新しいSORRY FOR A FROGが出せたと思います。

---特に新しいSORRY FOR A FROGを感じるのは自分達の中でどの曲だと思います?

YUU:曲の雰囲気から言ったら、「DANCE DANCE DANCE」「DERAM」「TOMORROW」。これは、今までに全然なかった感じです。

---もともと、こういう感じの曲をやってみたいなっていうのはあったんですかね?

Mar-T:「DANCE DANCE DANCE」は、2年くらい前にサビのネタが浮かんで、いつかは形にしたいなって思ってたんです。アルバムに、この曲を入れたいなと思って、Aメロやイントロをメンバーでアレンジして作っていったんですよね。「DANCE DANCE DANCE」は、俺のイメージではLook OutっぽいPOP PUNKをイメージ。でも、ただのPOP PUNKじゃなくて3コードでもちょっとひねりのあるようなSORRY FOR A FROGらしさを入れて、ちょっと切ない感じのPOP PUNK、それが形になった。「TOMORROW」は、本当はアコースティックギターと歌だけでやろうと思ってたんですよ。でも、途中からバンドサウンドが入ったら面白いんじゃないかなってやったら結果的に良かった。

---一番新しい曲はどれになるんですか?

Mar-T:「TOMORROW」はバンドサウンドを入れるって決めたのがレコーディング直前でした。ぶっつけ本番で、こうやってみようってなって。あとの新しい曲「EVER」「IRONIC SONG」「DANCE DANCE DANCE」「DREAM」「LIKE THE MOON」は、大体同じくらいの時に出来ましたね。

TAKUMI:今回は歌詞がギリギリだったね。

---曲だけじゃなくて歌詞を作るのも大変ですよね。

Mar-T:大変です。

YUU:歌詞はタクちゃん、多いよね。

TAKUMI:今回はなかなかインスピレーションが降りてこなくて。

YUU:あっ、そうだったんだ。いつも第一印象で決めてポッと出してなかったっけ?

TAKUMI:今まではそうやって出来ていたんですよ。メロディー聴いた時点でこの曲はこういうことを言いたそうだなっていうのが自分の中で浮かぶ。

Mar-T:今回は苦労してたよね。この曲は何だろうってよく言ってたもんね。

TAKUMI:そう。分かりやすい曲じゃなくなったのかなっていうのもあるのかな。あと、自分の引き出しがなくなってきた(笑)。「DREAM」も最初は書くって言ってたんですよ。でも結局書けなくてYUUちゃんに書いてもらいました。偉そうに、「俺が書く」って言ったのに、書けなくてすいませんでした(笑)。

YUU:「LIKE THE MOON」は、今は文章になって歌詞が出来ていますけど、最初は月ってキーワードしか浮かんでなかったよね?

TAKUMI:あれも、レコーディングぎりぎりのタイミングだよね、出来たの。ふとした時に月を見ていて、「あっ」と思って出来ました。そういうふとした出来事があることで歌詞が出来るんで、そういう出来事がないと自分の中では生まれないですね。

---いろんなところに出かけないといけないですね。

TAKUMI:出かけなくなっちゃったからかなー。家に閉じこもるようになっちゃって、歌詞が書けない(笑)

YUU:でも、確かに出かけると何か浮かぶ。

TAKUMI:いろんな土地に行ったり、色んな人に会ったり、ライブとかツアー中はいろいろ浮かぶ。自分ひとりじゃ、何も浮かばなくて、いろんな人に影響されないと浮かばない。

---そうやって作られた新曲も含めてこのアルバムが完成したわけですが、単純にこの曲好きだなって曲を挙げるとすると?

Mar-T:僕は「IRONIC SONG」と「DANCE DANCE DANCE」が好きです。「IRONIC SONG」に関しては、単純に曲の旋律やコード進行が単純に好きというのと、8ビートにしても速いっていうのがすごい好き。「DANCE DANCE DANCE」は、3コードなんだけど、ちょっと切なく出来てるのがいいなって思います。あと、個人的に一番のアガリどころが「IRONIC SONG」と「DANCE DANCE DANCE」の曲の繋ぎ目なんですよ(笑)。いつ聴いても、そこがグッっとくる。そこが一番好きです。

TAKUMI:え?音鳴ってない部分ってことでしょ(笑)?

Mar-T:そう音鳴ってないとこ(笑)。や、違うか?「DANCE DANCE DANCE」に入った瞬間だな。あのイントロがきたときに「あぁ!いいな!」って思う。あのイントロが好きなんだな。

TAKUMI:僕ももちろん全曲好きなんですけど、特に挙げるとすれば「BREAK THE RECORD」と「TOMORROW」かな。「BREAK THE RECORD」はドラム的にちょっと変なことやっていて、ドタバタしている自分が面白いです(笑)。

(一同笑)

TAKUMI:「TOMORROW」は、この中では一番良く歌詞が書けたかもって思います。メロディと歌詞がよくあってると思ってホッとしてます。

YUU:俺は「CLICK WORLD」ですね。「CLICK WORLD」のギターソロがHIDEっぽいんですよ。

(一同大爆笑)

YUU:X JAPANのHIDEですよ。あそこはシビレポイントです。

---次、聴くときには、HIDEを感じたいと思います。そして、今回PVになるのは「ABC」ですよね。撮影の時はどんな感じでした?

YUU:青山スタジオっていう、モデルさんが撮るような真っ白な部屋で照明もすごいところで、撮ったんですよ。入っただけでドキドキです。

TAKUMI:自分たちのPVを撮っているのに、自分たちが一番居ちゃいけないんじゃないかって思うくらいでした。端っこでソワソワしてました。

smalltable:テレビの英語番組のような構成で、男女のもつれを面白おかしく表現してるんです。なので、ABCの頭文字のものを1個づつ撮影したり、その合間にメンバーも出たり、モデルさんも出てきたりしてね。

YUU:そう。注目なのはBAMBIちゃんていうモデルの女の子。萌えです。激しく。 今回はライブの映像の切り貼りとかじゃなく、PVらしいPVになってます。いろんな人の協力を得ている初めての感じでした。

では「ABC」のPV試聴をどうぞ!

---既存の曲は、すでにライブでは披露されてますよね?

Mar-T:ライブでやってる曲はいっぱいありますね。

YUU:まだ、浸透してない感じですけど。

---逆にまだやったことのない曲もあります?

Mar-T:「EVER」、「IRONIC SONG」、「DANCE DANCE DANCE」、「DREAM」、「LIKE THE MOON」、「TOMORROW」の6曲はやってないかな。

YUU:やっていないのが新曲なんですよね。

---その、まだライブでやっていない新曲もやってくれるであろうツアーが4月から始まりますね?

YUU:今回は、少し楽しちゃって、週末だけっていうのが多いです。ちょっと、おじさんになってきたので(笑)。

TAKUMI:続けて回れなくなってきました。あと、週末のほうがお客さんも来やすいですしね。

YUU:ファーストアルバムを出した時には10日間、家に帰らないとかあったんですけどね。

TAKUMI:帰りたくなかったんでしょうね。今は家で寝たいなって思うようになりました(笑)。

YUU:徐々にね。セカンドアルバムの時で長い時は1週間弱ぐらい。そして、今回は長くても、3日4日くらいまでです。

---SORRY FOR A FROGとしての未来に想い描く夢はあります?

YUU:夢はいっぱいありますよ(笑)。

TAKUMI:バンドとしての夢だと、まずはツアーに集中っていうのがあるんでね。

YUU:そうだよね。まずは、ツアーを無事に帰って来たいよね。前回、小事故を起こしてるんです。長く出ていたツアーの最終日だったんで、疲れなんですよね。今回、あまり続けて回わらないっていうのはそれもあるんです。

TAKUMI:今、音源出したり、ライブ出来たりという時点で、夢はほぼ叶ってるんです。そう思ってしまうくらい、恵まれてると思います。もちろん、これから続けていくうちに、あれやりたい、これやりたいっていうのは出てくるかもしれないけど。とりあえず、今はツアーのことで頭がいっぱいですね。

YUU:俺もバンドに関しては、結成したときから目標を決めずに足元だけ見て進んできたんです。だから、今、こうやって作品を出してツアーがあるから、今はそのツアーしか見ていない。

Mar-T:俺もそうです。

YUU:それがいいのかは分からないですけどね。だから、ファーストアルバム出した時は、その後、ライブしっぱなしで2年間アルバム出さなかったし。気づいたら2年たってて、アルバム出そうよ、ああ、そういえば、みたいな感じだったしね(笑)。

Mar-T:良くも悪くも先のことは考えない(笑)。

TAKUMI:ツアーを無事に帰ってくるのが今の夢です。

---それは、本当に大切なことですから。

TAKUMI:全ライブ、ものすごくいいライブをして、すっきりして、あと5キロくらい体重減らして帰ってきます(笑)。

---最近おススメの作品をお願いします。

Mar-T:日によって聴くのが違うんですけど、たまたま昨日聴いていたのが、ユーミンとチューリップ。荒井由実時代のファーストとかは本当に神がかってます。チューリップもそうですけど、とりあえず財津和夫さんが神だなと。70年代から80年代にかけてのニューミュージックと呼ばれるものを聴きたいなという願望があって、いま掘り下げているところです。他にも、海援隊とか。

TAKUMI:酔っ払うと、ANTI NICEの健君と海援隊の「スタートライン」をよく歌ってるよね。ちょっと真似しながら(笑)。

Mar-T:海援隊はすごい良いですよ。あの頃の独特な雰囲気のあるメロディーがすごい好きなんです。まだ、かじった程度なんでね、これから開拓していきます。あとはElvis Costelloを最近また聴いています。Elvis Costelloは捨て曲も多いんですけど、いい曲はずば抜けて良い。初期のは、パンクに通ずるもんがあるんだなと思います。

YUU:最近は、共通してアコースティックギターを使っているバンドが好きで聴いてますね。たとえば、Donavon Frankenreiter。あと、普段CDを全然買わない俺が、FUJI ROCKの番組を観ていて一目ぼれしてCDを買いに行くという何年かぶりの出来事があったんですよ。それがJohn Butler Trioっていうバンドなんですけどね。めちゃめちゃかっこ良くて、それもアコースティックギターなんですよ。あとはハナレグミだな。1枚借りて聴いたら惚れて全部借りました。昔に比べたら、最近は良く音楽聴いてますね。その共通点が全部アコースティックギター。

---では、オチはTAKUMIさんお願いします。

TAKUMI:最近、K-POPを聴いてますね。
・・・・・ダメでした。

(一同笑)

YUU:足?ケツ?

TAKUMI:腹。KARAの腹すごくない?
ここからはまじめに。音楽は絶えず聴いています。レゲエとか色々。YUUちゃんともかぶるけど、アコースティックのバンド、Jack Johnson、Donavon Frankenreiterとか。今、入り口に入ったばかりで偉そうに言える立場じゃないんですけどね。ゆるい音楽聴いてます。と思えば、昔聴いていたSystem Of A Downを買い直して聴いたり。だから、ゆるいの聴いたり、ハードコアを聴いたりしてますね。あと、最近は本を読んでます。今さらなんですけど。

---最近だと、何を読みました?

TAKUMI:最近読んで面白かったのは、そうですね。小学生が読み始めたのと同じレベルなんで、コアじゃないですけど・・・

YUU:「坊っちゃん」(笑)

Mar-T:(笑)本当に小学生だ!

YUU:「坊っちゃん」でしょ!?

TAKUMI:「ゴールデンスランバー」です。眠れなくなっちゃいましたね。先が気になりすぎて、ずっと読んでたら凄い時間になってました。

---好きな作家は誰ですか?

TAKUMI:伊坂幸太郎さんは好きかも知れない。今、読み始めたばかりで色んな人のを読んでるんですけど、伊坂幸太郎が言葉のユーモアと、ドキドキする展開が好きですね。

---伊坂幸太郎さんのはどんどん先に読み進めたくなっちゃいますもんね。

TAKUMI:最初に読んだのが「人間失格」だったんですけど、言葉が古くて難しくて挫けそうになったんですよ。今の作品にしたら、結構読めるようになって。本を読むことでも影響を受けるんで、それが音楽に出ればいいなって思います。

---では、最後にHMV ONLINEをごらんの皆様にメッセージをお願いします。

Mar-T:最初から最後まで捨て曲なしのいい作品が出来たと思います。俺らにとっても、聴く人にとっても、明日につながる何かのきっかけになったら良いなと思います。あとは、ツアーに遊びに来て欲しいです。

TAKUMI:本当にいいアルバムが出来たっていうのと、自分たちが3枚目を出せるっていうのがすごく嬉しいです。友達や仲間に恵まれて、そしてお客さんに恵まれて、また作品を出せたことがものすごく嬉しくので、少しでもライブで返していきたいと思います。最近は嫌なニュースばかりだから、アルバムのタイトルにもあるように、みんなも自分も前向きになれるような作品、そしてライブになればいいと思います。

YUU:最近は、iTunesとか便利で自分も結構使うようになってるんですけど、でも、今回もジャケットとか隅々まで凝って作っているので、是非、CD屋さんで買って、この1枚を隅々まで堪能していただきたいです。

---ありがとうございました!!!

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profile
SORRY FOR A FROG

L→R
Vo.Ba:Mar-T
Dr.cho:TAKUMI
Vo.Gt:YUU