2010年5月14日 (金)
HOTSQUALL待望の新作ついにリリース!ニューミニアルバム『Darlin'Darlin'』が5月19日に発売になります。
HOTSQUALLの皆様をHMV本社にお迎えしてインタビューを敢行!ニューミニアルバムの曲の解説や、ライブの話、バンドを始めるきっかけなど色々とお話していただきました。それではHOTSQUALLのインタビューをお楽しみ下さい。
- ---ニューミニアルバム『Darlin'Darlin'』の完成おめでとうございます。1年9ヶ月ぶりということで、みんな本当に待っていたと思うんですが、その期待を裏切らない間違いない作品になっていると思います。出来上がってみての率直な感想はどうでしょう?
千船:すごい時間をかけた作品になったので、とりあえず出来た!っていう達成感がありました。それで聴いていくうちに、お!やっぱりいいじゃんっていう気持ちになりました。
赤間:出来てすぐの時は、やっと出来たって感じでした。そこまで狙ってないのに、作品の並びも良いミニアルバムが出来たんじゃないかなって思っています。
道免:今回はがむしゃらでしたね。曲作りも長い時間かかったんですけど、1月のはじめから年末年始を感じる暇もなくレコーディングに入って、レコーディング終わってからはツアーだったんですよ。それも含めて、ずっとがむしゃらでしたね。
- ---そんなずっとやっていたという曲作りはどれくらいから始めてたんですか?
千船:曲作りを始めるという意味ではもう1年以上前から始めてましたね。でもそれだとなかなか曲が完成しないんで、ここでレコーディングするって決めて、そこから動いて曲が出来た感じです。
- ---今回の作品のコンセプトは?
千船:大切な人ですね。俺ら、人生を笑えって歌ってるんですけど、今回はちょっと大人になって具体的に言ってみました。それが全体的に反映していると思います。自分達の好きな音楽のやり方で、中身は、だいたいが大切な人がいるから今を楽しめるんじゃないのっていうことになっております。それがコンセプトです。
- ---さっそくですが、作品を聴きながら曲解説などをしていただけたらなと思いまして。まず、1曲目「I wanna be your hero」ですね。聴いた瞬間に直感で間違いない作品だ!って分かりました。
千船:良かった!それ聞いて、今、実感しましたよ。
- ---という感じで1曲目を飾るに相応しい曲になっているわけですが。
千船:この曲はサビのメロディはあったんですけど、Aメロに苦戦したな。サビのまくし立てる感じがすごい好きだったから、それをなんとか生かそうと思って。実はこの曲は、結構後のほうに出来たんですよ。『Darlin’ Darlin’』というタイトルからも分かるとおり、2曲目が一番最初に出来ていて。実は一番最後に出来た曲かもしれないです。
- ---1曲目にしようと思って作ったんですか?
千船:そう思って作ったわけではないですけど、1曲目になってもおかしくはないなって感じてました。いつもそうですね、その曲が持っているキャラクターが、出来上がってくるのを楽しみにしながら、それで、お!こいつ良い味出してきたなってなったら4曲目候補が1曲目になったり。そういうことはよく起きますね。
- ---そして2曲目「Darlin’ Darlin’」ですが、作品のタイトルにもなっていますし、やっぱり核になる曲だと思うんですが。
千船:そうですね。一番最初に出来ていたし、やっぱ、メロディが好きだから。歌詞が出来てない時点から「Darlin’ Darlin’」って歌ってて、「Darlin’ Darlin’」で行くのかな?って思いつつも、そのイメージから離れられず・・・。
- ---そして、そのままアルバムのタイトルにまでなってしまったという。
千船:気が付いたら歌詞を書くたびに、恋人とかに限らずに大切な人に対して歌っている曲が多かったから。みんな不思議とそういう心境だったと思うんですけど。そうしたら、おのずとこれが核の1曲になりましたね。
- ---次は3曲目「The captain’s answer」ですね。
赤間:元は誰でも歌えるような民謡とかみんなのうたみたいなノリで3拍子の曲だったんです。オープニングみたいな感じで作ってて。でもそれじゃ曲にならなくて、みんなで試行錯誤して、こういう雰囲気になりました。今まで、あんまりないタイプの曲だったんで詩もいろいろ迷ったんですけど、海賊のイメージがぴったりだなと思ってそういう歌詞にしました。最初に作った印象とは出来上がってみたら違ったんですけど、すごい良くて、俺ららしい曲が出来て満足です(笑)。
- ---4曲目「Dance’n’dive」ですね。
千船:この曲はメロディよりも先に、最初のフレーズがあってそこから作りました。こういう曲って、今までのHOTSQUALLになかったんですけど、俺たちやりたいことはいっぱいあって。それを自分達で自分達のイメージに固執しないで、いろいろやっていきたいんですけど、だからっていきなり違うことやってもガッカリしちゃうじゃないですか。俺たちもリスナーの時はそうだから。そう思った中のギリギリのラインをついてみました。みんなどう思うかなって思いつつ、こういうのも好きだからやってみたいなと思って。でも、自分達がHOTSQUALLらしいなって思っている要素も入れましたし、サビとかに(笑)。反応が一番楽しみな曲ですね。
- ---この曲はこの曲で、お!カッコイイのきた!って思いましたよ。この曲に限らず、1曲づつ、もちろんどれも良い曲なんですけど、アルバム全体を通して一つの作品としてすごくいいです。個々の曲がそれぞれの持ち味が良く出ているので、それが集って一つの作品になった時にすごく良い作品だなって思いました。
千船:ありがとうございます。もう、それで言うことなくなりました(笑)。その通りなんで。良かったです。
- ---5曲目は「Great ordinary song」ですね。
千船:この曲は、すぐに出来たんですけど、アレンジにはちょっと苦戦しましたね。この曲が行き着く先は分かっていたので、このイントロは必然的にくっついてきました。ジミヘンがやっていてもおかしくないみたいな(笑)。そういう感じの雰囲気でね。もしウッドストックでやったらみたいな。そういう面白いイメージでやるの好きなんで。聴いてこのまんま感じて楽しんでもらえたらいいな。みんなで歌いたいし。是非、ライブでお待ちしております。
- ---そして、最後は「’Cause you are here」ですね。また、名曲が生まれてしまいましたね。
千船:これは出来た時に自分たち的にもそういう手ごたえがありましたね。この曲はもうライブでもやっているんですけど、まんまと反響が良くて。レコーディングに立ち会ってくれた人達も、これヤバイ、これヤバイって言ってくれました。
- ---HOTSQUALLの曲って、すごいパワーがあって思いがすごく伝わってきますよね。曲をつくる時にどういうことを特に意識して作ってるんですか?
千船:思い込めてます。思いが入っていない曲は入れませんね。曲が出来上がらないです。曲をつくるのに苦労するっていうのも、思いがこもっていく要素の一つだと思います。こういうのもやりたいっていうのをいっぱい作っていくうちに、思いが入っていて強く輝いているやつを育て上げて作品に出すって感じですね。なので、まだ、開花していない子達もいっぱいいます。
赤間:もともと、3人とも家が近いし育ちが一緒なんですよ。だから価値観も似てくるし、やっぱりいいと思うことが同じなんです。今まで自分達が経験してきたことも宝だと思っていて、そういう自分達が感じていることを聴いた人が、いいなって思ってくれたら嬉しいです。どんな曲でも俺らのグルーヴが入っていて俺ららしく出せて、それをみんなが思い思いに感じとってくれたら、やったぜ!って思いますね。それがないとやっぱり曲が表に出ることはないです。
道免:俺はドラムなんで、リズムとかノリとかに、メロディが一番うまく乗っている形を見つけようと思っています。思いが一番伝わりやすいように作ろうと思っていますね。
- ---歌詞はどうしてます?
千船:歌詞はあとから書くんですけど、今回のは、2人で話をしながら俺と赤間で書きました。原曲作っているのが主に俺なんで、メロディに対するイメージとかがあるから歌詞は決めたいのと、やっぱり歌っているのは赤間だから思ってもいないことを歌わせるのも違うと思うんで話しながら作ってます。それは昔からそうですね。
- ---HOTSQUALLは、ライブが本当に楽しいですけど。
千船:はい。ライブは絶対楽しいと思います。
- ---千葉LOOKのワンマンは特に印象に残ってます。ふと我に返ったとき、楽しくてめちゃめちゃ笑顔の自分がいて、周りのお客さんもみんなとびっきりの笑顔で、もちろんステージの皆さんもみんな笑顔で、ダイブしてくる人をキャッチしているスタッフの方も満面の笑みで(笑)。ああ、ここにいるすべての人が、今、みんな同じ気持ちなんだ!って思ったら、感動で泣いちゃいましたね。という感じに、みんなHOTSQUALLのライブが大好きだと思うんですけど、HOTSQUALLにとってライブとはどういうものですかね?
千船:あー、今、全部言われちゃったからな(笑)。今、言われたことを俺たちは、いつも心がけています。楽しすぎて泣けてくるくらい楽しいのが一番いいと思うから。楽しく生きようぜ!って言っても、そんなに甘くはいかないのは分かってる。だからこそああいう時に、一生懸命みんなで楽しみたいっていうのがコンセプトなので。そういうことをずっと歌っているし、ライブでそれを命がけで出しています。それがHOTSQUALLをやるうえでのテーマですね。自分達がそうありたいし。楽しみたいし。それが伝わってくれたら嬉しい。ワンマンの時は伝わってたんだなと、今、再確認できて良かったです(笑)。
赤間:そのまんまですね(笑)。俺たちがやれることをやって、みんなもそれぞれ楽しくやって、その結果、ちょっと心温まるいい映画をみたような心境になったらすごく嬉しい。みんなが、笑顔になって帰ってくれたら超嬉しいです。答えになってないかな(笑)?
千船:でも、そうだよね。なんで楽しくやっているのに、このお客さんは泣いてるんだろうって思う時あるけど、でも、よく考えたら、自分も泣きそうになっているし。この涙ってなんだろう、あ、嬉し涙なんだなって、そういう歌詞も書いたことある。ハッピーって軽く聴こえるからあんまりそう言いたくはないんですけど、そこを追い求めているのがライブですね。ライブだし、曲でもやりたいことです。
道免:今、言っていたみたいなこととかが、音源を聴いて伝わってくれていれば、それですごいいいと思うんですけど、ライブだとそういうところをもっとリアルに感じてもらえるんじゃないかなと思います。
次のページではHOTSQUALLについてのお話を。
楽器を始めるきっかけや、HOTSQUALL結成エピソード、HOTSQUALLにとってライブとは・・・
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Yuriah - 2005年11月発売
- HOTSQUALL
Ba/Vo:赤間 俊義
G/Vo:千船 真悟
Gr/Vo:道免 陽平
98年、The Beatlesやオールディーズ、Hi-STANDARDに洗礼を受けたメンバーによって地元である千葉にて結成される。数年の地下潜伏期間を経て、千葉LOOKや新宿ACBにて精力的なライブ活動を展開。locofrankやSTOMPIN'BIRD、OVER ARM THROWといったシーンで活躍するバンドとの対バンを経験し、05年満を持して1stフルアルバム『YURIAH』をリリース。新人としては驚異的な12,000枚を越えるセールスを記録し、その名をインディーズシーンに轟かす。その後もHAWAIIAN6やdustboxといった歴戦の強者とライブを重ねていき、06年11月に1stミニアルバム『LIFE IS CARNIVAL!』を、07年9月にはライブ会場限定シングル『NEVER FANDING FEELINGS』を発表し、どちらも大好評を博す。そして、彼らの存在感を知らしめる決定打となった2ndフルアルバム『BACKBEAT』を08年8月にリリース。セールスは15,000枚を越え、渋谷CLUB QUATTROで敢行したツアーファイナルは見事にソールドアウト。今や、最も注目を集めるメロディック・パンク・バンドと表現しても過言ではないだろう。
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