Tuesday, July 5th 2011
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COMEBACK MY DAUGHTERS、待望4thフルアルバム『Outta Here』がついに7月6日にリリースになります。今作は、ベースに戸川琢磨を迎えての初フルアルバムであり、念願の海外レコーディングでの作品でもあります。今回は、COMEBACK MY DAUGHTERSの高本氏、CHUN2氏、戸川氏、小坂氏にインタビューさせていただきました。海外でのレコーディング生活や、PV制作時の話、推し曲などなどお話いただきました。それでは、COMEBACK MY DAUGHTERSをお楽しみください。
- ---ニューアルバム『Outta Here』の完成おめでとうございます。今作は戸川さんが入られて初のアルバムであったり、海外でのレコーディングを行ったりと、特別な作品になったと感じます。海外でのレコーディングは初めてだったんですか?
高本:初めてでしたね。バンドって目標が必要だと思うんですけど、僕らの目標は海外でのレコーディングだったんです。ミーティングの時に、みんなが海外でレコーディングをしてみたいって言ったんですよね。なので、夢を叶えにいきました。
- ---海外でレコーディングやりたいと思っても、簡単にその夢は叶いませんよね。
高本:僕らは週末しか活動出来ないっていう問題もあったし、海外のレコーディングスタジオも知らないし、まずいくらお金がかかるかも知らない。でも、みんなが本当にやりたかったことだったんで、みんなで一から調べて実現させました。
- ---その夢が叶った海外レコーディング、日本でのレコーディングとどう違いました?
高本:家に帰れないとことですね(笑)
- ---そうですね(笑)。でも、もちろんそれだけじゃないですよね?
戸川:でも、本当にそうなんですよ(笑)。今までは週末にレコーディングしていたんです。毎回、2日か3日レコーディングして家に帰るじゃないですか。そこでリセットされて考え直したりする時間がある。今回は、ぶっ通しでレコーディングだったんで、出たとこ勝負みたいな感じでした。
CHUN2:僕らはメンバーのつながりが強くて、ホモに勘違いされるくらいお互いが好きなんですよ。18日間一緒に居て、さらにホモ感が上がりました(笑)。
- ---ちなみに誰と誰が特に仲良しとかあるんですか?
CHUN2:みんな仲良しですよ〜。
高本:でも、本当のホモはコイツ(小坂)だけです。
(一同笑)
小坂:全然違いますよ!
CHUN2:ホモは戸川もです!
戸川:違う!CHUN2もです。
- ---(笑)みんな仲良しなのは良く分かりました。
戸川:修学旅行みたいでした。レコーディングスタジオに泊まっていて、朝起きてセッションやろうかと始めて、そろそろやめようかと終わる。みんなが常に一緒に居ることによって連帯感が増していく感じがありました。
CHUN2:今までいくら一緒に居るといっても、お互いの生活習慣なんて見えないじゃないですか。それが、18日間一緒に生活することによって、今まで見えてなかったところが見えたりする。そういうのも楽しい。こいつ、面白いやつだなってさらに思えた。
- ---PVもニューヨークで撮影されたんですよね。すでに公開されていて多くの人がすでに見ていると思うんで、あのPVの撮影時の話を聞かせてください。
高本:プライベートでも仲の良いオオゼキ君に、初めて撮影してもらいました。彼はアイディアをすごい持っていて感性も良いので、何も心配してなかったんです。でも、海外に行くのが初めてで、ニューヨークに付いた瞬間、テンションがめちゃくちゃ低くて、家に帰りたい、というような場面もあったんですけど、無事撮影することが出来ました。世界観に合った場所選びを入念にする人なんですけど、ニューヨークに来て下見も出来ずに短い期間で場所選びをしたんで、トラブルも多かったんです。一発撮りで、みんながニューヨークの街をただ走るだけなんですけど、1人1人の走る距離とか、道路渡れなかったりとか、黒人の人に撮影中に話しかけられたりとか、そんな数々のトラブルの中で偶然うまくいったのが、あのPVなんです。
戸川:撮影場所は、僕らが2週間生活した街なんです。スタジオの近くの公園からスタートして、ぐるっと街を回ってスタジオに戻ってくる。
高本:アイディアが面白かったし、海外に来て友達と一緒に作業していることにもテンションが上がったんですけど、失敗した分めっちゃ汗かいちゃって(笑)。撮影しているほうもずっと走ってるんで大変そうでしたけど、僕達のことを良く知って撮ってくれてる感じがすごくして、監督からの愛を感じましたね。
- ---その感じが出てるんでしょうね、あのPVすごく良いですもん。
高本:良いですよね〜。実はすぐ近くにエンパイアステートビルが見えるんですけど、そういうのは映すのやめよう、そういうのは違うって言ってました。だからあのPVってどこだか分からないじゃないですか。レコーディングのときに生活していた街なんで、僕らは思い出だらけなんですけど、初めて見る人には、どこだか分からないっていうの面白いじゃないですか。たとえば、あのPVを見た人がニューヨークにに行って、あのPVの場所はここじゃないの?ってなったら良いですよね。
- ---ジャケットの写真もレコーディングの時に撮影されたんですか?
戸川:あれは五郎がロングアイランドのほうで撮ってきたんですよ、レコーディングの合間に。
高本:あれも一見どこだか分からないよね。そういうが今回多い。
- ---なにかしらに関連してるとか、実はこんな意味があるとか、そういうんじゃないんですね。
高本:そうですね。ジャケットだったり、PVも含めて、あれは、僕達のニューヨークです。
戸川:うん。俺達の記憶にあるニューヨークだね。

- ---レコーディングの合間に観光はしましたか?
高本:ほとんどはレコーディングでした。でも、1日〜2日くらいは時間があったかな。
CHUN2:週末2日くらいオフがあったんで、ソーホーにみんなで買い物行ったり、タックン(戸川)はエンジニアのヨーヘイとライブ見に行ったりね。少ない時間だったんですけど色々なものは見てきたつもりです。
高本:中学生が初めて原宿に来たみたいな感じですよ。それくらい歩きましたね。地元の人が聞いたら引くくらいの距離は歩きました。歩いているだけで楽しかったです。時差ボケで早く起きてレコーディング始まるまでの時間に、ゆっくりしていたほうがいいんだろうけど歩いちゃうんですよ。
CHUN2:みんな、ニューヨークに夢を叶えに行ってるんで、タックンだったらニューヨークの楽器屋巡り、高本だったら古着屋やセレクトショップ、裕亮だったらスケボー作り、僕はNBAを見に行ったりと、叶えたいことは叶えてきた。ニューヨークでやることはすべてやってきたかな。
- ---充実してますね。なんか面白いハプニングとかはなかったんですか?
小坂:ある日の夜中、レコーディングを終えて、わりと深い時間にお酒を飲みながら高本さんとCHUN2さんで外にタバコを吸いに行ったんですよ。そしたらお酒を持った黒人が陽気に歩いてきて、案の定話しかけられちゃって、「どっから来たんだ?」「日本だよ」「津波大丈夫か?」という話から始まり、「お前ら何しに来たんだ?」「レコーディングだよ」って言ったら、「俺もラップやってるんだぜ」って話になって、その人がいきなりフリースタイルをかましてきたんです。
高本:15分くらいかな。
(一同笑)
小坂:とにかく長い長い。それからもやたら話しかけてきて、僕はもう目を合わせなかったんですけど、まだラップをやってくるし、しまいには「俺が持っている酒、何だか知ってるか?」って言ってきて、それがキルトっていう割と安いお酒でアルコール度数が高いんですけど、ビール飲んでる俺らに「そっちより、こっちのほうがアルコール度数高いぜ」って自慢してきて、「うちらもう行かなきゃ」って言ったら、スタジオに付いてこようとするんで、「いやいや、お前は来なくていい」って言って最後に乾杯したと。
高本:話が下手だねー。
(一同笑)
高本:下手で面白いね(笑)。その人は全身に刺青が入っていて見た目もちょっと恐い感じの人で、フラフラしながら歩いて来て、これは何か言われたら嫌だなって感じから始まったんですけど、話したらいい奴だったんですよ。日本の心配をしてくれて。日本大丈夫か?日本に俺の友達が居るんだ。俺の刺青には日本語が入ってるんだ。みたいな感じで見せてきたり。そこには「き○がい」って入ってたんですけど。
(一同笑)
高本:その時点で、うちらはドン引きだったんだけど、でもいい奴だなと思って話に乗っちゃってたら、要はラップをしたくて、ずっと言われてたのが、コラボをしよう。
(一同笑)
高本:お前らニューヨークでレコーディングするくらいなんだから、すごい奴らなんだろうと、まぁねってギャグで答えてたら、コラボしよう、俺のラップを聴いてくれ、俺はその辺のラッパーとは違う、韻の踏み方がやば過ぎるみたいなことを言い出したんですけど、まぁ、一緒だったんですよ。
(一同笑)
高本:それで帰ろうとしたら、OK!ミーティングね!みたいな感じで部屋に入ってこようとしたんで追い返したって話です。
小坂:それがトラウマになっちゃってるんです。
CHUN2:彼は48個くらいトラウマ作ってきたんで。
- ---大丈夫ですか?
小坂:いや・・・・・。大丈夫です!
CHUN2:不思議ちゃんトーク終了!
(一同笑)
- ---そのニューヨークで作ってきた作品「Outta Here」。これはどういう意味になるんですか?
高本:よく映画で聴く言葉なんですけど、「いってきます」みたいな、その「いってきます」も、どこか別のところに行ってきますのような意味もある感じで、スーパーヒーローみたいな人が助けに行くときとか、助けに来て帰る時とかに言っている言葉なんですね。僕らはアルバムも4枚出しているし、新人の気分にはなれないんだけど、レコーディングとか新しい夢向かって、毎回、「Outta Here」っていう気持ちでやってますよっていう皮肉も込めた意味ですね。
- ---今回のアルバムを作るにあたってコンセプトとかはありました?
高本:ないですね。
戸川:コンセプトはないんですけど、メンバーが5人居るんで、5人のツラが分かるアルバムっていうのは意識して作りました。曲が並んだときに曲がデコボコした、みんなの顔が良く出ている作品にしたいっていうのが僕の中でありました。
- ---作品を作るのには、大変な苦労だったり、色々と試行錯誤をしてっていう作業の上で成り立っているとは思うんですけど、この作品を聴くと、なんかすごく自然の流れで出来たかのような、聴いていてすごいしっくりくるって思ったんですよね。
高本:今、言ってくれたことが、結構すべてです。僕らにとって音楽は当たり前に毎日あって、気合を入れて音楽って聴かないんですね。その日の気分で聴く音楽も変わる。でも、音楽は常に日常にある。なんかそういう作品を作りたかったんですよ。気合入れて作ってプロモーションしてツアーをして燃え尽きてしばらくもういいやってなるものじゃないんじゃないか、音楽って。もちろん燃えるし、作るときには試行錯誤もするし、でも作る人にはそれは当たり前にあること。でもそういうんじゃない、もっと普通に日常にある音楽、当たり前に流れている音楽。前までは、自分で歌詞も書いてるんでイージーリスニングみたいになるのがすごく嫌だったんですよ。でも、イージーリスニングで聴く音楽ってすごくいい音楽だなぁと思ったんですよ。ふとしたときに聴いてて、たまにハッと思って歌詞を読む時もある。そういう音楽ってすごい素敵だなと思い始めていたんで、まさにそういうふうにしたいなって思ってたんです。
CHUN2:今回はメンバーが入れ替わって新しくタックンが入ったんで、自然にいくような努力はしていました。スタジオや移動の車の中とか一緒に居る時間が今までで一番長かったと思うんですよね。そういう努力を怠らなかったんで、それがレコーディングや作品に影響してくれていると嬉しいですね。
- ---戸川さんとCOMEBACK MY DAUGHTERSとは、昔からの相当なお知り合いだったんですよね?
高本:そうなんですよね。だから、新しいメンバーっていう気があまりしない。そこがいいんですけどね。
- ---戸川さん的にはどうでした?今までは仲が良くても外から見てきたわけじゃないですか。それが中の一員になるっていうのは?
戸川:入る前は、色々な理由があって、めちゃめちゃやりたくなかったです。でも、やってみたら、やらなくちゃいけないことがいっぱいあった。僕の理想のバンド像も含めて、このバンドはこういうふうにしたほうがいいんじゃないかなと思う部分がたくさんあるバンドだなと思いました。今までのカムバックの良いところと、これからこうしたらもっと良くなるっていうところのちょうど良いところをこのアルバムでは目指したんです。
高本:一緒にバンドをやるのって難しいじゃないですか。もしかしたら大切な友達を失うかもしれない。結果、僕らは仲良くできてますけど。今まで色々なことを感覚で選んできたんですけど、やっぱり彼にお願いして良かったなって思いますし、僕は一緒に作品を作ったことでバリバリのメンバー感も出て、そういう意味でも今回のアルバムはすごい満足度が高いですね。自分達の中では、また新しい一歩になっている気がします。
- ---収録曲の中で、自分の中での推し曲を紹介してくれませんか?
高本:僕は、もちろん全曲良いと思ってるんですけど、3曲目の「Tours Truly」って曲。「Tours Truly」っていう単語は、海外の人からの手紙やメールの最後に書いてある言葉なんですね。その言葉がすごい好きで、絶対使おうと思って、手紙みたいな歌詞を書こうと思ってたんです。この曲は、このアルバムを出す前にやめちゃったベースの稗田淳君のことを歌ってるんですけど、それを僕はひとつ形に出来たので思い入れの強い曲になりました。
CHUN2:俺は9曲目「Strange Boy」です。全体的なギターのプレイとか、個人的には海がテーマだったんですね。しょっぼい海を想像していたんですよ。今年に入って、結構海に行ってたんですよ。サーフミュージックも好きだったんで、そういうのがギュッと凝縮された曲だと思います。サーフィン始めようかなっていう気持ちにさせてくれる曲なんで印象的な曲です。
小坂:僕は8曲目「Carpenteria」。この曲は、ピアノがすごい気持ち良い。一回普通にキーボードで弾いた後にスタジオにあったアップライトピアノで弾いたら、鍵盤の重さといい、弾いていてすごい気持ち良いなと思いました。気持ち良い曲です。
戸川:俺は5曲目「Slow Down」って曲。COMEBACK MY DAUGHTERSの僕での処女作。高本がシンプルなコード進行を持ってきたんですけど、僕の中ではすごいビートルズを感じた。なのでそういうラインをイントロからぶちかましました。当時のみんなの状況もすごい良く出ている曲なんじゃないかな。最後の展開なんてみんながワシワシ頑張ってる感じが出ていて僕は好きですね。
高本:ポール・マッカートニーみたいなベースだもんね。
戸川:オマージュ的なノリでね。聴く人が聴くと分かるのかな?僕の中の解釈でCOMEBACK MY DAUGHTERSはこういうのも合うんじゃないかなってやらせていただきました。
- ---アルバムのリリース後にはツアーですね?今後の活動予定をお願いします。
高本:レコ発のツアーって気合も入るし、思い入れも強いものだとは思うし、ワンマンツアーで回るのでたくさんの人に来て欲しいんですけど、僕らにとってはきっかけの作品だと思うんで、もし、どうしても来れなかったとしても、また行くし。みたいな感じでこれからやっていこうと思います。
- ---最後にHMV ONLINEをご覧の皆様にメッセージをお願いします。
戸川:30代半ばの男子が2週間立てこもりアメリカで作った作品です。個人的に大変よく出来た作品なので、友だちから借りてでもいいから聴いてほしいです。そして、出来れば買ってください。
高本:HMVで買ってください。
- ---ありがとうございました!!!

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L→R
Dr:中津川吾郎
Ba:戸川琢磨
Vo&Gu:高本和英
Gu:CHUN2
Key:小坂裕亮
- COMEBACK MY DAUGHTERS作品
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COMEBACK MY DAUGHTERS/
Outta Here2011年7月6日発売 -
HMV ONLINE / MOBILE特典:応募抽選でポスターを3名様にプレゼント
COMEBACK MY DAUGHTERS「Outta Here」を期間中(2011/8/6出荷分まで)にHMV ONLINE / HMV MOBILEでご購入の方に応募抽選でポスターを3名様にプレゼント。
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- COMEBACK MY DAUGHTERS
EXPerience - 2008年10月22日発売
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- COMEBACK MY DAUGHTERS
Have Lancho - 2008年9月17日発売
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- COMEBACK MY DAUGHTERS
Bird's Tradition E.p. - 2007年3月7日発売
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- COMEBACK MY DAUGHTERS
Parade Of Horses - 2006年2月8日発売
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- COMEBACK MY DAUGHTERS
Spitting Kisses - 2004年4月21日発売
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