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ベームの熱演、ほか ザルツブルク音楽祭シリーズ

Thursday, August 7th 2003

=ザルツブルク音楽祭シリーズ=

世界で最も豪華な音楽祭として知られる「ザルツブルク音楽祭」のライヴ盤が今年もオルフェオ・ドールからまとめてリリースされました。今回のラインナップでは、特に日本のクラシック・ファンに人気の3人の指揮者が注目されます。まずは、ベームがチェコ・フィルとシュターツカペレ・ドレスデンを指揮した興味深い2タイトルに、豪華歌手陣を揃えたカラヤンの「ドン・ジョバンニ」。そして、サヴァリッシュがロンドン響を指揮した珍しい1枚です。その他、C.ルートヴィヒ、ニコライエワ、アラウなど注目アイテムが勢揃い。

→これまでのリリース


王者ギレリスの皇帝。ベーム、チェコ・フィル最高の組み合わせ

“ピアノの鉄人”ギレリスと老巨匠ベームが成し遂げた一期一会の名演。第1楽章からギレリスの力強いタッチとこれを支えるベームの指揮はリズム、ダイナミックスともにメリハリが効いており雄渾なスケールを描きます。そしてロマンティックな詩情に溢れた第2楽章はこの演奏の白眉。チェコ・フィルの美しい弦に導かれたギレリスのピアノは天上の音楽ともいうべき神々しい響きで聴き手をつつみます。切れ目なしに続けて演奏される第3楽章は、冒頭からギレリスの強靭な打鍵と威厳に満ちた堂々としたテンポが圧倒的でまさに王者ともいうべき風格を示して見事。
 さらにこのアルバムで特筆されるのは、第2楽章と第3楽章のリハーサル風景がたっぷり26分も収録されていること。まもなく77歳になろうとするベームは非常に元気で、「最初からもう一度」「フォルテを硬くしないで、柔らかく」「ディミヌエンドはどこに行ってしまったんだ」など、ファンには懐かしいあの声でこと細かな指示を出しています。しかし、うまくいけば「美しい」「言うことなし、満点だ」などと励ましの言葉も忘れません。
 ギレリスのピアノもリハーサルとはいえ手抜きなしで、崇高なまでの美しさと男性的な力感に満ちています。カップリングは当夜のメイン・プログラムであるチャイフスキーの交響曲第4番。
 ベームのチャイコフスキーといえば70年代後半にロンドン響と録音した後期3大交響曲集が有名ですが、ここでの演奏は枯淡の境地に達したこれらとは正反対ともいうべきエネルギーの大爆発に驚かされます。速めのテンポで一気呵成に突き進みながらも確固とした造型を保つあたり、1975年のウィーン・フィルとの日本公演をも上回る気力の充実ぶりを感じさせます。烈火のごとく燃え立つベームに対するチェコ・フィルも弦楽器の巧さは言うまでもありませんが、特にここではホルンやトランペットといった金管の反応ぶりも強烈。耳をつんざかんばかりに鳴り切ったフル・オーケストラの強奏は迫力満点で、燃えたときのベームの凄さを改めて実感させます。2枚組ながら1枚価格のお買得盤。

@ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5 番『皇帝』
Aチャイコフスキー:交響曲第4 番ヘ短調
B【ボーナス】『皇帝』のリハーサル

エミール・ギレリス(P)
カール・ベーム(指)チェコ・フィル
1971年8月8日、ライヴ録音(ステレオ)


ベーム&ドレスデン。絶品のシュトラウス、モーツァルト

 ベームの落ち着いたテンポとシュターツカペレ・ドレスデンの柔らかくも重厚な響きが作りだした絶品のモーツァルト。精密なアンサンブルと“燻し銀”とも言われる渋く味わい深い響きはシュターツカペレ・ドレスデンならではのものです。特に第2楽章はその内声部の美しい弦の響きに魅了されます。また、冒頭で足を踏み鳴らして速めのテンポを保持しようとする第4楽章は活気あふれるアレグロとなっており見事。
 「亡き子を偲ぶ歌」では、20世紀最高のメゾ・ソプラノでありベームのお気に入りでもあった、クリスタ・ルートヴィヒの卓越した歌唱が深い感動をもたらします。
 最後に収められた「死と変容」は既に『ベーム/R.シュトラウス:管弦楽曲集』〔DG:463190、3枚組〕でもCD化されており、その演奏は実演でのベームの凄みを伝えるものとして知られています。唸り声を発しながら指揮するベーム渾身の棒のもと、シュターツカペレ・ドレスデンも緊張感に満ちた壮大な音響で応えており、重量感たっぷりのティンパニやホルンなど聴き応え充分。伝説の名演に相応しい圧倒的な仕上がりはベーム・ファンならずとも必聴です。

@モーツァルト:交響曲第29 番イ長調KV.201
Aマーラー:亡き子を偲ぶ歌
B R. シュトラウス:交響詩『死と変容』Op.24

クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)
カール・ベーム(指)シュターツカペレ・ドレスデン
録音:1972年8月15日ライヴ(ステレオ)


演奏会の熱気ムンムン、アッツアツの『ドン・ジョヴァンニ』
カラヤン自身が『これ以上のメンバーは望めない』と語った演奏会のライブ録音、遂に登場!

カラヤンはザルツブルク音楽祭で1960年から1988年の間に何度か『ドン・ジョヴァンニ』を振っていますが、彼自身この演奏が『最上のメンバー』によるものと語っています。
 絶頂期のギャウロフだけでも聴きものですが、ほかのメンバーもこれでもかの熱唱名演。もう何も申し上げられることはございません。ジョヴァンニにしびれるもよし、ツェルリーナに誘惑されるもよし、お心のままに・・・。(K.I.)

モーツァルト:ドン・ジョヴァンニKV. 527(全曲)

レポレッロ:ジェレイント・エヴァンス(Br)
ドン・ジョヴァンニ:ニコライ・ギャウロフ(Br)
ドンナ・エルヴィラ:テレサ・ツィリス=ガラ(S)
ドンナ・アンナ:グンドゥラ・ヤノヴィッツ(S)
ドン・オッターヴィオ:スチュアート・バロウズ(T)
ツェルリーナ:オリヴェラ・ミリヤコヴィッチ(S)
マゼット:ローランド・パネライ(Br)
騎士長:ヴィクター・フォン・ハーレム(Bs)

ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ザルツブルク音楽祭1970年7月27日ライヴ録音(ステレオ)


サヴァリッシュ&ロンドン響ライヴ!

シューマンの交響曲全集などで颯爽とした快演を聴かせていた時期のサヴァリッシュによる注目盤。曲目の組み合わせも面白く、得意のシューベルトとR.シュトラウスに加え、モーツァルトのバスのためのアリアとクルト・ワイルの交響曲第1番が演奏されているのいが興味深いところ。
 特に『ティル』における実演ならではの盛り上がりや激しさはサヴァリッシュの意外な一面をみせてくれて興味深いところです。
 ちなみに、ワイルの交響曲第1番は、ワイルがブレヒトとコンビを組む前に作曲されたもので、単一楽章形式のフーガが印象的な作品となっています。


@シューベルト:交響曲第3番ニ長調
Aモーツァルト:バスのための3 つのアリア集
Bワイル:交響曲第1 番
C R. シュトラウス:交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』

Aフィッシャー=ディースカウ(Br)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指)ロンドン交響楽団
録音:1973年8月8日ライヴ(ステレオ)


ニコライエワ / 1987年ザルツブルク・リサイタル

ニコライエワ63歳、いずれもニコライエワのピアノを語る上で落とせない作曲家の名ばかりが並んでいる点に注目。
 彼女が初演を務めたショスタコは、実に三度も全曲録音(62年&87年メロディア、90年ハイペリオン)を完成させています。バッハの偉大な『平均律』を意識した、見事な対位法処理が聴かれる傑作です。
 全集ライヴ(オリンピア / 廃盤)でも知られるベートーヴェンも感動の極みでございます。(K.I.)

@バッハ:3声のリチェルカーレ
Aバッハ:フランス組曲第4番 変ホ長調BWV.815
Bショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガOp.87 より第2、7、14 & 15 番
Cベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番ハ短調Op.111
D【アンコール】ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第25番ト長調Op.79 よりアンダンテ

タチアナ・ニコライエワ(P)
録音:1987年8月18日ザルツブルク祝祭小劇場ライヴ


アラウ / 1982年ザルツブルク・リサイタル

ゼルキンと並び今年生誕100年を迎えるアラウが、ザルツブルク音楽祭への最後の登場となった1982 年のリサイタルを収録。どちらかといえば玄人好みするピアニストですが凄まじい気迫で、その超絶ぶりを聴かせてくれます。それにしてもよい音。(K.I.)

@リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
A同:ソナタ風幻想曲『ダンテを読んで』
Bベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23 番 ヘ短調Op.57『熱情』

クラウディオ・アラウ(P)
録音:1982年8月15日ザルツブルク祝祭大劇場ライヴ


ルートヴィヒ / リートの夕べ 〜 R. シュトラウス、ヴォルフ

これぞドイツ・リート! あぶらの乗り切ったルートヴィヒの声を心ゆくまで堪能できます。ルートヴィヒ56歳の時のライブ録音。まさに彼女があぶらの乗り切った活躍をみせていた時期のもの。ルートヴィヒとヴェルバのぴったりと息の合った演奏が、身も心もやさしくあたたかくほんわかと包み込んでくれます。これを聴かずしてドイツリートを語るなかれ。(K.I.)

@ R. シュトラウス:見出されたもの / 夜 / あすの朝 / 万霊節 / 憩え、わが心 /
 あなたは私の心の王冠 / 出会い / 帰郷 / ああ恋人よ、私は別れねばならない /
 サフラン / 献呈
Aヴォルフ:希望の復活 / 朝早く / 庭師 / アナクレオンの墓 / 語らぬ愛
B同:『スペイン歌曲集』より、私の髪のかげに / 花で私をおおって /
 私は罪をにない、御恵みをうけ
C同:ゲーテの詩による4 つのミニョンの歌
【アンコール】
Dリスト:愛し合うことは素晴らしいことだろう
Eヴォルフ:ずっと前からあこがれていた / つきることのない愛
Fチャイコフスキー:ただあこがれを知る者だけが

クリスタ・ルートヴィヒ(Ms)エリク・ヴェルバ(P)
録音:1984年8月7日祝祭大劇場ライヴ録音(ステレオ)


味わいの室内楽、 名門ハンガリー四重奏団

EMI,DG などで大活躍した往年の名カルテット。円熟期のライヴ。バルトークの友人のセーケイが第1ヴァイオリンをつとめた名団体。語り口のうまさと暖かみのある音色が。郷愁を誘います。(K.I.)

@バルトーク:弦楽四重奏曲第5番
Aシューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調D.887

ハンガリー四重奏団
録音:1961年8月14日ライヴ録音(モノラル)


合唱芸術の真髄! メスナーのハイドン、モーツァルト

聖ヘトヴィヒ合唱団を率いたフォルスターと並ぶ合唱指揮の名人として知られたメスナー。ボルテージが高く、濃厚な味わいの合唱を聴かせてくれます。ピッツィンガーは50年代のドイツグラモフォン所属の名歌手。(K.I.)

@モーツァルト:アンティフォナ『レジナ・チェリ』
Aハイドン:ミサ曲第7 番『戦時のミサ』

メスナー(指)ザルツブルク・モーツァルテウム管
ロランス・デュトワ、ゲルトルーデ・ピッツィンガー、
フリッツ・ヴンダーリヒ、フランツ・パッハーほか

録音:1959年8月16日ライヴ録音(モノラル)


『ゼーフリート、ヴォルフを歌う1956 / 1959 』

西洋の謡(うたい)芸。ヴォルフの大権威ゼーフリート
ヴォルフの第一人者ゼーフリート。今聴くと彼女の発音が強烈で、確かにヴォルフの世界とベストマッチ。(K.I.)

ヴォルフ:メーリケ歌曲集、イタリア歌曲集、スペイン歌曲集より
イルムガルト・ゼーフリート(S)エリク・ヴェルバ(P)


ヘンツェの代表作『バッカスの巫女』の世界初演ついに登場

ヘンツェ(1926 〜)40歳の時の作品。4楽章からなる通作音楽劇。マーラーのアダージェットのほかにも、ラモーやバッハの引用がみられて興味津々です。バッカスのらんちき騒ぎもライブ録音だけあって迫力満点。ヘンツェがその実力を広く認められることとなった、きわめて評価の高い世界初演時の実況録音。これを聴けば音楽史の証人になれることまちがいなし。(K.I.)

ヘンツェ:歌劇『バッカスの巫女』

ケルスティン・マイアーほか
クリストフ・フォン・ドホナーニ(指)ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団
録音:1966年8月6日ライヴ録音(ステレオ)


超豪華歌手によるヘンツェの有名作品集

指揮者のホルヴァートは意外にもザルツの常連で10年連続出演も成し遂げた名指揮者。マニヤの間でカルト的名演と知られているマーラーの復活などもありました。(K.I.)

ヘンツェ:@カンタータ『新たな限りなき称賛』
ヘンツェ:A終末の寓話のカンタータ

@エッダ・モーザー、ヴェルナー・クレン、フィッシャー=ディースカウほか
ミラン・ホルヴァート(指)オーストリア放送響&合唱団
Aグルベローヴァ(S)、セゲルスタム(指)オーストリア放送響&合唱団
録音:@ 1972年8月1日A 1975年8月7日ライヴ録音(ステレオ)


その他のレーベル

大熱演! ヤンソンスのドッペルコンツェルト

『アッター湖(ザルツカンマーグートにあるオーストリア最大の湖)の協会オーケストラ』は、ウィーン・フィルのメンバーも共演するユース・オケ。キュッヒルとバルトロメイのウィーン・フィルを代表する名人のソロも聴きもの。熱演型指揮者の典型ヤンソンスの指揮者ぶりが凄い。(K.I.)

@ベートーヴェン:エグモント序曲
Aブラームス:二重協奏曲
Bツェムリンスキー:シンフォニエッタ
Cラヴェル:ダフニスとクロエ第2組曲

Aライナー・キュッヒル(Vn) フランツ・バルトロメイ(Vc)
マリス・ヤンソンス(指)アッターゼー協会管弦楽団
録音:2002年8月31日祝祭大劇場ライヴ(デジタル)


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Sym.29 / Tod Und Verklarung: Bohm / Skd +kindertotenlieder: C.ludwig Salz

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Mozart / Strauss

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Release Date:20/September/2003

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ザルツブルク音楽祭ライヴ

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