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8人の指揮者によるブルックナーの交響曲全集。メータ指揮「第8番」の全曲無料試聴も! ベルリン・フィル・ラウンジへ戻る

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2019年11月7日 (木)

ベルリン・フィル&HMV&BOOKS online提携サイト
ズービン・メータとベルリン・フィルの来日公演


 ベルリン・フィルでは、11月13日から22日まで、ズービン・メータを指揮に迎えて来日公演を行います。ベルリン・フィルが日本のみのツアーを行うのは、2008年以来、久々のこととなります。今回指揮をするメータは、ベルリン・フィルとは半世紀を超えるパートナー関係で結ばれており、今年2月にはベルリン・フィル名誉団員の称号を贈られたほど。ベートーヴェン、ブルックナー、R・シュトラウスのプログラムで、円熟の演奏を聴かせてくれることが期待されます。

ズービン・メータ指揮ベルリン・フィルの来日公演情報

来日記念盤!ベルリン・フィルのブルックナー交響曲全集がリリース


 ベルリン・フィル・レコーディングスより2019年秋の来日公演にあわせて大注目盤がリリースされます。2009年から2019年にかけて、ベルリン・フィルで演奏されたブルックナーの交響曲9曲を、8人の巨匠指揮者によって演奏された全集です。ベルリン・フィルの演奏史に燦然と輝く作曲家ブルックナー。これまで数々の名録音が世に出ていますが、現代の8人のブルックナー指揮者たちがそれぞれの解釈を聴かせます。
 豪華なのは指揮者だけではなく、CD9枚、そして全9曲のライヴ映像を収めたブルーレイディスク3枚、さらにハイレゾの音声を収録したブルーレイディスク1枚とハイレゾ音源をダウンロードできるコードと、デジタル・コンサート・ホールの7日間無料視聴チケットが含まれています。そして日本限定初回特典として、8人の指揮者それぞれのポートレート写真を掲載したフォトブックが封入されています。


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IIJのハイレゾ・ストリーミング・サービス「PrimeSeat」で
ズービン・メータ指揮ブルックナー「交響曲第8番」全曲を48kHz/24bit無料先行試聴


 株式会社インターネット・イニシアティヴ(IIJ)のハイレゾ配信サービス「PrimeSeat」では、ズービン・メータ指揮「ブルックナー交響曲第8番」全曲を、48kHz/24bitにて無料先行試聴いただけます。

※IIJは、「ストリーミング・パートナー」として、デジタル・コンサートホールをサポートしています。

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特別寄稿:ベルリン・フィルのブルックナーを聴く
田中知樹(音楽ジャーナリスト/ベルリン在住)


 このセットが他のブルックナー交響曲全集と異なっているのは、ひとりではなく、8人の指揮者によって指揮されている、ということである。これはどういうことだろう。コンピレーションならば、このような例は過去にもあった。逆に、ひとりの指揮者による全集が、複数のオーケストラで収録されたケースも皆無ではない(ヨッフムのDG盤等)。しかし、ひとつのオケが複数の指揮者で編んだセットは、史上初ではないか。それではなぜこのような全集が、今ベルリン・フィルの自主レーベルから出てきたのだろう。
 もちろん、想像力をたくましくすることはできる。一番簡単な説明は、過去10年で全曲をひとりで指揮した人がいない、ということである。カラヤンやバレンボイムはベルリン・フィルで全曲を演奏しているが、これは20〜45年前のこと。現代では、オケのセッション録音は稀なので、実演が前提になるが、意識的なツィクルスを組まない限り、唯一の指揮者が9曲すべてを振る機会はない。そしてベルリン・フィルでは、それは(バレンボイムの例はともかく、現在では)首席指揮者にならざるを得ないだろう。しかし、前シェフのラトルは第4、7、8、9番しか振っておらず、全曲の録音は残されていない。
 それでは、このリリースの真意は何なのか。それは、「ベルリン・フィルのブルックナー」を聴かせることである。言うまでもないが、ブルックナーは(ベートーヴェンやブラームス、マーラー等と並んで)ベルリン・フィルの中核的なレパートリーである。それを自主レーベルが、「今のベルリン・フィルのブルックナー」として提示することは、決しておかしくない。いや、自主レーベルだからこそできる主張であり、ステートメントだろう。同じことをDGやデッカがやっても、(当人ではないので)無意味である。しかしベルリン・フィル自身が「自分たちのブルックナー」として提示するならば、メッセージになるのだ。
 そしてそれは、リスナーにとってはまさにこのオケで聴きたいレパートリーだろう。金管の圧倒的パワーと輝き、弦の重厚な響き。それは、我々が彼らに期待する音楽であり、サウンドである。事実、ここで聴かれるのは、現在のベルリン・フィルの最上の姿だ。ハイティンクの《ロマンティック》は、シュテファン・ドールのホルン・ソロも含めて、教科書のような正統派の演奏となっている。ティーレマンの「第7番」は、筆者にとっては2016/17年シーズンで最も印象的な演奏会のひとつだった。小澤征爾のブルックナー(「第1番」)が、ベルリン・フィルで聴けるのも思わぬ喜び。ラトルの「第9番」第4楽章完成版(2018年5月の新録音)も、2012年に初上演された時(ワーナーよりライブ録音がリリースされている)よりも、解釈としてこなれ、成熟したものになっている。それによって、このやや意表を突く終楽章が、より理解しやすくなった。
 総じて、様々な指揮者で聴くことによって、全体に通底する「ベルリン・フィルらしさ」が浮き彫りになる内容である。ベルリン・フィルを前面に出すこと自体、彼らの自信の表れであるが、CD9枚、ブルーレイ4枚をすべて聴くと、そのカロリーの高さに目眩がする感じ。しかし、まさにそれゆえに聴く価値があるボックスと言えるだろう。

ブルックナー指揮者たちのドキュメンタリー


 ブルックナーの交響曲全集を指揮した各指揮者が、ブルックナーの交響曲について語ったドキュメンタリーを公開しています。こちらもぜひご覧ください。

ラトルのシベリウス交響曲全集がクリア・レコード盤LPでリリース


 ベルリン・フィル・レコーディングスから、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるシベリウス交響曲全集の7枚組クリア・レコード盤が発売されます。このベルリン・フィルとのシベリウス・チクルスは、2002年の首席指揮者就任からのラトルの希望により実現したもので、2015年のシベリウス・イヤーにあわせて録音されました。カバー写真は、これまでのCD,SACDと同様フィンランドの写真家ヨルマ・プラーネンによるもの。このアナログ・セットでは、それぞれのスリーブ・ケースに違うデザインが施されています。ブルーを基調とした写真と、クリア盤のLPがシベリウスの音楽を思わせる演出となっています。


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※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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交響曲全集 ベルリン・フィル、小澤征爾、パーヴォ・ヤルヴィ、ブロムシュテット、ハイティンク、マリス・ヤンソンス、ティーレマン、メータ、ラトル(9CD+3BD+BDA)

CD

交響曲全集 ベルリン・フィル、小澤征爾、パーヴォ・ヤルヴィ、ブロムシュテット、ハイティンク、マリス・ヤンソンス、ティーレマン、メータ、ラトル(9CD+3BD+BDA)

ブルックナー (1824-1896)

ユーザー評価 : 3.5点 (9件のレビュー) ★★★★☆

価格(税込) : ¥19,800
会員価格(税込) : ¥18,216
まとめ買い価格(税込) : ¥16,830

発売日:2019年11月20日
在庫あり

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