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TOCHIPAPA さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/04

    名人が到達した境地というか自然体の演奏で佳品だと思います。 
    探求的に聴く向きにはもの足りないかもしれませんが、200年前の貴族のサロンの音楽を一級の演奏で味わうような楽しみがあります。 

    ただ、曲によって心地よく響くものもあれば、残響が少なく音像の狭いものもあって、それが残念でした。
    (小型のステレオでは気分良く聴けるので、オーディオ環境によっては満足度が高いかもしれません)

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/02/04

    それと知って聴いたことはなかったメンデルスゾーンの弦楽四重奏。なんとなく見つけたので買ってみました。 
    これはいいですね!とても心地よくて、segoviaさんのおっしゃるとおりだと思いました。

    そして、演奏がまたドイツ的というか、聴いていて気持ちよいアンサンブルです。 このゲバントハウス四重奏団のベートーベンの全集がたいそう好評のようですが、むべなるかな、です。

    録音も、極上、といっていいかと思います。

    暮れから正月にかけてメンデルスゾーンに浸って、この四重奏曲集も大満足でした。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/01/04

    3番/4番が良かったのでこちらも買ってみました。 演奏を批評するほどに曲のことは分りませんが、こちらも期待どおりに良好な音質で、ややもすれば冗長な感じのするスクリャービンの音楽を通して楽しむことができました。 
    ゲルギエフという人もこれまでほとんど聴く機会がなかったんですが、すっきりと見通しのいい音楽をつくる人なのでしょうか。 アバド以後は印象の薄れていたロンドン響(ハイティンクのシリーズは秀逸でしたが)の切れ味のいいアンサンブルを聴けたのが嬉しかったです。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/01/02

    これは見っけもんでした!!定価でも買う価値あると思います。 
    ジャケットだけでなくディスクにもシルマーの顔写真! このB級感がなんとも言えず嬉しいです。なんとなくテレビを観ていて無名のB級映画に思わず没入してしまったときの気持ちといえばいいでしょうか、FMのエアチェックでもしなきゃ手に入らない選曲も嬉しいんですが、気持ちよい音楽を気持ちよく演奏して気持ちよく聴かせてくれる、素晴らしい一枚に巡り会いました。 
    ガーディナーで「真夏の夜の夢」を聴いた後だからよけいにそう感じたのかも知れませんけど、「豪快」というと語弊がありますが、日本人だと小川典子のようなイメージでしょうか。難曲ではないにしてもテクニックは完璧だし、オーケストラも文句の付け所はありません。音質も上々。 
    ウェーバーの全集もだして欲しいですね。ぜひこのシルマーで聴いてみたいです。
    いやぁ、とにかくサイコーでした。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/01/02

    ピリオド奏法は好きではないのですが、十数年前に「オベロン」を聴いて、「こういうのも悪くないな」という印象だったのと、同じテーマの二つの曲を同じガーディナーで聞いてみたくて買いました。 序曲一発ならティーレマンWPOで決まりですが全曲版としてはかなりいいと思います。 

    オベロンの時と同じモンテヴェルディ合唱団、オペラとはひと味ことなるとてもいい響きですね。 ロンドン響も良い音をだしてますが、やはりモダンオケにはピリオドは合わないのか?と思われる部分もあったような気がします。だいぶ以前にN響がノリントンでモーツアルトをやっていた様子・・・団員は「いい勉強、新鮮な響き」と言ってるんですがどっかよそ行きのような?・・・を思い出しました。 

    「ドイツ音楽であるメンデルスゾーン」と思って聴くと肩すかしを食ったような気になりますが、「シェークスピアの劇音楽」と思うととても新鮮な、品の良いお芝居を観ているような印象です。やはりイギリス人だからでしょうか。 
    なお、ブルーレイの方は未聴ですがCDの方はすばらしく良い音質でした。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/12/10

    ベートーヴェンがあまりにも良かったので聞いてみたくなりましたが、もっと早く買えばよかった!と思いました。
    強奏してもうるさくならずバランスも良いが、小ぢんまりとまとめたわけでもない。
    各パートの旋律を引き立たせながら縦のラインもそろい、全体が渾然一体となりって大きなうねりを作り出している。
    しなやかに変化しながらも不自然な感じは全くない。
    ウィーンフィルを凌ぐかと思うほどの整ったアンサンブルと美音、それをあますところなく収めた録音。 
    いうことなし、です。  
    解説が英・独だけなこと、拍手あり・なしという編集上のばらつき、序曲が入ってないことで、21世紀のスタンダードと呼んでいいかどうかは微妙なところですが、今の自分にとっては70年代のカラヤン、ベームよりも好ましくさえ思えます。 なお、分売のオリジナルのパッケージ(それぞれビニールで包装してあります)をそのままヤンソンスの写真の箱に入れたものらしく、「全集」というより「セットで買ったら箱がオマケでついてきた」と考えるとちょっとトクした気分になりました。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/12/10

    NHKのシューマンで好印象だったので、この二曲、何枚も持ってるんですが、買ってみました。 

    まず三番、これは凄いですね! 
    アルゲリッチやユジャ・ワンもすごかったけれど、ちゃんとオーケストラとアンサンブルになってるところが素晴らしいです。
    ライブのノリや勢いじゃなくてセッションだというのだからさらに驚きです。

    そして二番! 昔はチャイコのB面というのが相場だった気がしますが、こんなのが入ってたらびっくり仰天です。 
    しかしメロディラインの美しさは崩れてないし、二楽章は本当に美しい。
    ここでもオーケストラは脇役になってるわけじゃなくて、「協奏曲」になってるんですよね。 

    聴き終わってしばらく呆然としておりましたが、20年愛聴しているジルベルシティンの緩い演奏を聴きなおしてみたら、それはそれで魅力的だったので、なぜかほっとしました。

    録音もいいですが、ややピアノにかぶりつき気味?で管楽器が遠目な印象なのが少々残念(オーディオ環境によってはいい按配なんかもしれません)。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/12/04

    17番&21番、14番&26番でこのコンビのモーツァルトに魅せられて以来、
    新しい録音を待ち望んではいたのですが、老いた二人の演奏を聴いてツラい思いをしてはと買うのを逡巡しておりました。
    アバドが世を去って数年、ふと聴いてみようかという気になって求めてみました。
    ああ、やはり素晴らしい・・・・さわやかな感動と、数年をむなしく過ごしたことへの後悔の気持ちがわき起こってきました。

    昔と同じく清らかな音の泉の中で、歯切れの良さも健在。
    他の多くのピアニストと異なり、中低音が厚ぼったくならない独特のタッチを感じられたように思いました。
    アバドとモーツアルト管の音作りも実にていねいでありながら伸び伸びとしています。

    「これが芸術というものなのか」とあらためて思い入りました。

    録音(カタログNo:4790075の通常版CD)については、下の方が述べられているようにオンマイクのせいなのか、
    昔の作品にくらべてやや分厚い感じがして、DGらしい音という気がします。とはいえ極上の録音で、ピンボケ感も雑味もまったくありません(という印象です)。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2017/11/22

    なるほど、若書きの第一番ならこういう演奏の方が相応しいのかもしれません。はつらつとしたテンポ感はむしろ心地よく感じました。 この一番から順番に聴いていくと、マーツァルがそれぞれの曲想を考えて振ってたのかなという気もいたします。 また、いわゆる後期の三曲が他の曲に比べて圧倒的に演奏される機会が多い理由も、カラヤンの再録音が後記の作品にかたよっていた理由も分ったような気がしました。 いずれにしてもこのシリーズを全巻そろえたことは正解だったと思います。 大変満足です。 ただ・・・・マーツァル先生の顔写真のジャケというのは、センスとしてどうかなあ?と。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/11/22

    ルチア・ポップに初めて接したのは80年のウィーン・フィル来日公演のフィガロのTV放送でした。
    それまで日曜午後のFMのオペラアワーで聴いていたソプラノ歌手たちと違う、なんとも言えないチャーミングな声に魅せられたものでした。
    このCDを聴いていると、その記憶がまざまざとよみがえって思わず涙ぐんでしまい、終わって欲しくない、いつまでも歌って欲しい、そんな気持ちになってしまいます。
    音質も上々で、ソプラノにありがちな高音でひずむこともなく、ピアノがこもることも出過ぎることもなく、まったりとした気分に浸れます。
    (カタログNo:21404972の輸入盤)

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     2017/11/21

    十代の頃はガンガン鳴らす四番の方が五番などよりもよほど好きだったのですが、 年とともに喧しいだけのように感じ始めて長いこと聞いておりませんでした。 
    このシリーズも、プラハで実演を聴いた思い出に三番を買って以来、五番、六番・・・と増やしてきたのですが、四番だけは敬遠しておりました。
    しかし、他の曲をじっくり聴いていると、このマーツァルの演奏ならあるいは四番も聴けるのではないかと思いきって買ってみて、そして、この四番、本当に素晴らしいです。
    とても美しい。 二度繰り返して聴き、五番、六番と聴き直してみましたが、こうしてみると、あっさり過ぎる感じのした悲愴も★5個で良かったなあと申し訳ないくらい。
    9年越しで今さらな感じではありますが、マンフレッドもそろって、大変満足しております。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/11/21

    スクリャービンのピアノ曲はわりと聴きますが、交響曲はあまり聴たことがないので演奏の批評はできませんけれども、新しい録音のSACDということで「音」への期待をもって買ってみました。 その点で、大満足でありました。ロンドン響のアンサンブルも緻密で、なるほど、スクリャービンとはこういうものであったのか、と思うほどのものでした。 
    さて、この『法悦の誌』しばしば話題になる、「エクスタシー」ですが、うーんどうでしょう? 私は、リヒャルト・シュトラウスやワーグナーの方が分りやすいと思いますが、俗っぽすぎるとお叱りを受けるかもしれませんね。 最近はRCOやBPOの自主レーベルでも見られるように、オケブランドのCDがとても良い音が聴けるのは嬉しいかぎりです。 それにしても、DGやEMIはどうなっちゃったんでしょう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/08/16

    カラヤン亡き後、アバドも「最高」とまでは思えず、大好きなティーレマンでもなにか不満が残り、ヤンソンスに救われた感のあった「ベートーベンの交響曲全集」。 
    ダメ元で買いましたが、EMIのショボイ録音のせいもあってほとんど馴染みのなかったラトルで、胸のつかえがおりたような気がしました。 
    HTSさんのおっしゃるように、今後二十年、いや、三十年、四十年にわたって「名盤」として君臨するのではないでしょうか。 
    70年代のカラヤンで「もう終わった」と思ってる世代の人にも、ぜひ聴いていただきたい。カラヤンを箱買いした世代の方はもう70代、80代になっておられて、「いまさら」、「BDは要らないからもったいない」という思いもお持ちかもしれませんが、「昔はよかった」という寂しさが吹きとぶんじゃないかと思います。 
    音質も極上、豪華な装丁も、ディスクの購入者へのリスペクトが感じられて、所有する満足感も得られますし、ティーレマン盤で感じたような「ライブのお下がり」な感じもありません。 
    ラトルの解釈とか私には分かりませんが、「ベルリン・フィルのベートーベンはこうあって欲しい」と思うそのままがそこにあるような気がしました。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/08/14

    84年ザルツのDVDを持ってるんですが、ホームビデオレベルの音質がどうにも物足らなかったので買いました(カタログNo:4779131の廉価版)。 

    皆さん述べておられますけれども、本当に素晴らしい。旧盤もいいし、クライバーもいいですが、私には圧倒的にこちらがお気に入りです。 
    先年、メストのザルツのをBSでやってて、あれも良かったけれども、これから先、暇な休日に「バラでも聴いてみるか」と取り出すのは、この盤になりそうです。 

    カラヤンのセッション録音だけあって、粋をきわめたオーケストレーションが完璧に奏でられ、じつに美しく、活き々々と響いてきます。
    たとえば、第三幕の前奏曲、居酒屋で「仕込み」をやるシーンですが、あの遠近感をどうやって出しているのか。それに、うまい言い方を思いつかないんですが、あの雑然とした音楽、普通はあそこでは特に感銘はないんですが、「うわ!巧いなぁ!」って思うんですよね。 

    そして、私にとっては意外な発見だったのがバルツァの声。あんなに美しいものとは知りませんでした。カルメンとかチェルビーニとか、エリザベッタとか、今まであまり好きではなかったんですが、目からウロコでした。 

    その他もろもろ、皆さんおっしゃるように、どこをとっても素晴らしいですが、私が大好きなのは、第一幕の終わりのオックス男爵の独唱。 
    クルト・モルのノーブルな歌唱にうっとりです。 

    やっぱり、カラヤンってのはすごい人だったんだなあと改めて感じさせられる一枚だと思います。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/07/26

    「コジ」でも書いたんですが、デスピーナをやってたヤンコヴァという歌手がいっぺんに気に入ってしまって、いそいそと聴き始めました。レポレッロで好印象だったピサローニも好演だと思いましたが、フィガロ役のプラチェツカは「機知に富んだ」感じがなくて、伯爵と入替えたほうが良かったんじゃないか?という気も・・・・ 
    ただ、ドン・ジョバンニやコジに比べたら、演出は馴染めませんでした。 時代的にはあり得ないストーリーだったかもしれませんが、それでも、封建領主と使用人という関係がなければこのドラマの面白みがないと思うんです。 部屋の位置関係も説明的すぎて「貴族の館」になってないんですよね。それと、歌手に演技をさせ過ぎだと思いました。その分を歌に回してほしかったなあ、と思います。
     というわけで、ついつい愚痴を並べてしまいましたが、お色気もありで、面白いフィガロであることは間違いないと思います。そういう風に観ることができるのも、80年のベーム来日公演のDVDがあるからかなと思いますが、10年前のネトレプコの時のも気持ちに余裕があればこういう風に楽しめたのかも、と思います。 エッティンガーという指揮者は初めてでしたが、ウィーン・フィルのフィガロですから、誰が振っても間違いないでしょう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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