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爺さん さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/21

    20年以上前にバッハの全集を入手していたので、「グールドのバッハは全部持っている」と思っていたが、浅はかだった(先にレビューされた方に同感です)。で、イタリアンコンチェルトの新録(自分にとって)を聴いてみる。演奏はもちろん音も鮮度がアップして良いですなぁ。特に3楽章は再録した目的が分かる様な気がする。ピアノのタッチがゴールドベルク変奏曲の再録を彷彿とさせる感じだ。買うべしです。

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     2012/07/21

    誠にお買い得なCDである。バルトークのピアノとヴァイオリン協奏曲が揃ってしまうわけだ。特にピアノ協奏曲は、バックがラトル/バーミンガム市響ということで(ドノホーというピアニストは知らなかった)結構期待していたが、なかなか良い。まず大好きな2番から聴いたが、ドノホーのピアノもオケも、期待以上の水準であった。テンポがよく、ポリーニ/アバドに肉薄するものだった。3番は、3楽章をもう少しテンポアップした方が小気味よく聴けたのになぁとやや残念。1番はテンポは良く、緊張感も伴っていて良い。1番はシフ/フィッシャーとかツィマーマン/ブーレーズもかなり良いけど、このCDのお買い得感は実に魅力的ではある。「とりあえずバルトークの協奏曲を聴いてみようかな」という人にはお勧め。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/06

    レビューがまるっきりないのでびっくりした。お歴々が名盤を残しているので、あえてケネディの演奏を聴く必要もないのかもしれないが、価格の安さと指揮がテンシュテットということもあり、聴いてみた。自分的にはややゆったりしたテンポに感じるが、嫌は無い。良いテンポである。30代半ばのケネディは力強く、全楽章を通じて「嬉しくなる」演奏を聴かせてくれる。この盤、買いです。 それにしても、良い曲だ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/07/05

    チャイコフスキーの第7交響曲(ピアコンの3番に変更)とか、この原典版とか、作曲家の意思とは関係なく興味深いものだ(別の言い方をすると、ヤジ馬根性)。で、聴いてみる。正直、原典版も現行版を聴いたことがなければ、これはこれで違和感がないかもしれないと思った。が、現行版に改定し、原典版の演奏を禁じたことも分かる気がする。ブルックナーの改定とはかなり趣が異なっている。
    資料として貴重な演奏であり、2曲とも同じ演奏家・バックで比較がしやすいし、演奏水準も良い。ただ、出力レベルが低くないか?普通のCDなら10のところ、13,4ぐらいにしないと響いてこなし、ハーンがNo.1なので、☆4つです。

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     2012/07/05

    レビューの多さからしても、思わずコメントしたくなる素晴らしい演奏であることが分かる。ジャケットの雰囲気も良い(てか、CDショップでジャケットが気にいったから買ってしまったのが本音。初ハーンであった)。シベリウスの1楽章はヴァイオリンの線がはっきりとして極めて安定し、且つ美しい。全楽章を通し、テクニック上の余裕をたっぷりと残したまま歌い上げたような印象を受けた。実に良い。それほど他者の演奏は持っていないが、これがMy No.1だ。

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     2012/07/04

    昔、「これはベームではなく、ウィーンフィルのブルックナーだ」などと著名な評論家が書いていた文章を読んだことがある。若かった自分は「そういうものか」と思って聴いていた。で、今もたまにこの盤を聴くにその評論を思い起こし、「馬鹿な評論家だなー 俺も若かったなー」と思う。最近はヤング指揮の1稿版を聴く機会が多いが、ここへ戻ってくるとジャケットの解説書とかレコ芸を一生懸命読んでた頃を思い出せる。やっぱり4番はこれが好きだ。ジャケット写真もセンスが本当に良い。

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     2012/07/04

    定番中の定番で、この盤さえ持っていれば間違いないと思うし、他者にモツレクを推薦するならこれしかないだろう。LP時代からのジャケットは健在で良い。ベームという指揮者は随分前からフルヴェンとかチェリビダッケみたいに神格化(?)されず、なんとなく忘れ去られた感があるが、この演奏を聴くにやっぱり大指揮者だったのだなぁとしみじみする。同じウィーンフィルの演奏でも他の指揮者ではこうはいかない。
    ウィーンフィルを伴って来日したときのリハーサル映像では、メンバーに「楽譜に書いてないことをするな!」ってバンバン駄目出ししてて、スゲーじいさんだと思った(モツレクじゃないけど)。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/26

    シングルレイヤー盤なるものが1枚4500円で売り出されたようなので、あえてこちらにレビューする。1980年代、グラモフォンのレゾナンスシリーズ(LP)で1枚1500円で購入できた。3曲揃えて4500円。録音から50年、私がLPを買ってから30年の年月を経て、とうとう1曲4500円になったかと思うと感慨深い、なんてね。ってか、いくら録音良くてもぼったくりじゃないか?そこへいくとこのCDは誠に良心的である。LPで聴いた息吹は十分感じられるし、チャイコの後期交響曲を極めて高い水準の演奏で揃えるに最適なセットだ(特に6番はこのムラヴィンスキー/レニングラードが一番好き)。初めて聴くとトランペットの響きが他のオーケストラと随分違って聞こえるかもしれないが、そこもまた「ああ、ムラヴィンスキー/レニングラードなのだなぁ」としみじみする。
    6番について。1楽章は厳しい。寒くて厳しい。2楽章は軽やかなのにすっきりせず、寂しさを秘めているようだが美しい。3楽章は火の玉のように疾走する。ここでカラヤン盤など、多くの指揮者は中盤から後半付近の最高潮の部分で、ティンパニーが前に出て迫力を出そうと(?)しているように感じるが、ムラヴィンスキー盤はティンパニーは後方でリズムをとる程度に響かせるだけで、ヴァイオリンが前に出てヘビメタの様に走り抜ける感じが実に心地よい(ブラームスやブルックナー等に比べ、チャイコはティンパニーの使い方が本当にダサイと思う。この録音はそのダサさが上手く緩和されていると思う)。そして4楽章はただ切ない。 

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     2012/06/23

    ここのレビューの多さにどれどれと思って購入した。なるほど、これは実に素晴らしい。気まぐれなテンポの揺らぎや、気を衒ったつまらない溜など一切なく、一気呵成に進んでいく。重厚な名演だと思う。スイトナーはN響アワー(3月で終了してしまったが)でよく見たが、こんなにも力強い印象は無かっただけに、ある意味再発見した気分だ。シューマンぐらいしか持っていなかったのでこれから色々聴いてみよう。 蛇足だが、この演奏を聴いてから、以前レビューしたフルトヴェングラー協会が推薦した某日本人指揮者の録音を聴き直してみたが、「駄目だこりゃ」。聴いてるこっちが恥ずかしくなる。レビューを読み返してあの演奏のどこに自分が少しでも「いい感じ」と思ったのか、恥じ入るばかりです。☆3にしたのが唯一の救い。 スイトナー万歳!

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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     2012/06/22

    2004年11月、沼尻竜典氏が指揮する日本フィルハーモニー交響楽団による日本初演に立ち会えた。それも04年9月に秋葉原でヴァイグレ&ミュンヘン放送管弦楽団による超廉価なCDを手にしたことがきっかけだった。1000円なのに解説書が立派で、この作曲家を世に知らしめたいという発売元の意気込みを感じたものだ。Liveでは細かなニュアンスをしっかり聴きとることができ、とても満足できた。さて、このCDだが、良い。音の輪郭がしっかりしていて、かつ男性的な演奏である。ヴァイグレ&ミュンヘン放送管弦楽団は女性的な印象だが、このCDはその要素がない。トライアングルをもっと前に出して欲しかったところだが、この曲の聴かせどころをしっかりと掴んでいて聴きごたえがある。Rottの悲運と楽曲自体のユニークネスが書かれた解説を読めば、興味が湧く作曲家だと思う。「Rottって誰?」という方は是非この演奏で聴いてみて頂きたい。

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     2012/06/19

    関ヶ原以降の日本の歴史をこれほどまでに「流れ」として理解させてくれるものはない。当然時間の流れのすべてを網羅することなど不可能だが、幕末から明治維新に向かってのエネルギーの源を江戸時代を丁寧に描きながら、特定の主人公を置くことなくじっくりと描いている。1979年から連載が開始され、連載雑誌の休刊などで中断があったりしたようだが、いまだ連載が続いており(2012年6月時点)、最新刊は「桜田門の変」の前夜当たりである。今持っている全巻を小学校に寄付しようかと本当に考えている。歴史漫画で本物の大河ドラマなのにギャクマンガであることが更に素晴らしい。笑って泣けて、小笠原諸島がアメリカに搾取されなかった「奇跡」とかまで分かってしまう。 ワンピースも良いけどこの漫画もすごいゾ!

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/19

    全ての曲が素晴らしい。どの演奏も名演と言える(「と言える」などとは僭越過ぎるな)。1曲づつベストを挙げても、4番はクライバーが好きかな位で、その他は結構この盤になってしまうかなぁ。聴き心地、安心感が抜きんでているし、テンポなどに変な小細工をしないので、大きなスケール感あるブラームスを聴かせてくれる。

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     2012/06/18

    「綺麗なお姉さんだなぁ。けどブラームスなんて大丈夫かなぁ。バックがアバドなら期待できるかもなぁ」などど思いながら聴いてみると、何と素晴らしい演奏か。ムローヴァのヴァイオリンの響きは正確で力まず、歌っているし、アバドのバックは何とも言えぬ哀愁を醸し、3楽章は力強くて良い。名盤とされていた演奏に引けを取らない。むしろMy No.1の演奏だ。何故こんなにレビューが少ないのか理解に苦しむ。少数派なのかしら?

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/18

    アバドとのブラームスの協奏曲を聴いて「ムローヴァすげぇ!」。これはショスタコーヴィチも大いに期待できる、バックもプレヴィンならエキサイティングな演奏に違いないと決めつけて購入。結果大当たりである。五島みどり/アバドが愛聴盤だったが、これからはこればっかり聴くのだろうなぁ。俗人の私は、何と言っても3楽章から4楽章への導入部からフィナーレまでの興奮が聞かせどころだと思うが、ムローヴァの独奏はもちろん、プレヴィンのバックとの掛け合いが絶妙なのだ。録音も秀逸で、本当にいい盤とのめぐりあわせに超ラッキー!

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/06/18

    これは良い演奏ですよ。もともと曲自体が指揮者を選ばない、というか、指揮者がへたな小細工できない超名曲なので(だと思う)、大仰にオケを引っ張って指揮者の「我」が全面に出るのではなく、オケが歌っている演奏が好ましい。まぁそれも程度問題だけど。そういった意味でも、この演奏は帝王カラヤン感がなく、WPOと実に調和した名演奏だと思う。アンチェルも良いけど、こちらも負けてない。2楽章は実に美しい。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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