CD

交響曲全集 ジュリーニ&ウィーン・フィル(4CD)

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCG3977
組み枚数
:
4
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ジュリーニ(指揮)ウィーン・フィルハーモニー/ブラームス:交響曲全集

1989〜91年デジタル録音。交響曲全曲と悲劇的序曲、ハイドン変奏曲を収録。完全主義者ジュリーニがウィーン・フィルと築き上げたモニュメンタルなブラームスが、細部の繊細な質感に至るまで完璧に再現されるのはセッション録音の醍醐味。ムジークフェラインザールならではの深く美しい響きが存分に味わえます。

■交響曲第1番
 1991年4月、ウィーン、ムジークフェラインザール
横の線に重きを置いたブラームス。劇的な緊迫感よりは旋律表現が重視されており、滲み出る情感には独特な魅力が備わっています。特に第2楽章と第4楽章は美しい仕上がりで、この作品ならではの旋律美が倍化されて迫ってくるような錯覚さえ覚えるほど。トゥッティでも決して汚い響きにならないオーケストラのサウンドも見事です。

■交響曲第2番
 1991年4月、ウィーン、ムジークフェラインザール
遅いテンポを採用し、作品の細部に宿る美を徹底的に追求した趣の個性的な演奏。特に第2楽章の深みのある美しさは信じがたいもので、主題の波打つ様子やパッセージの受け渡しなど、室内楽的表現と管弦楽的表現のあいだを自在に往復するウィーン・フィルの技量はさすがとしか言いようがありません。
 9分7秒からのクライマックスは本当に凄い音楽になっていて、ジュリーニの枠の大きさが完璧に生かされた演奏には圧倒されるばかり。 ギュンター・ヘルマンスの捉えたVPOサウンドが骨太で聴き栄えが良いのも美点です。

■交響曲第3番
1990年5月、ウィーン、ムジークフェラインザール
オープニングの緊迫した雰囲気からもジュリーニの好調ぶりが伝わってきます。鋭利な管楽器群、うなるコントラバス、量感豊かなティンパニと、ウィーン・フィルならではのサウンドが実に立派。
 そうしたオケの特質が最もよく表れているのが第2楽章と第3楽章で、多彩な音色で情感豊かに波打つ音楽は素晴らしいとしか言いようがありません。
 終楽章では一転、快速なテンポでダイナミックな音楽を構築しており、骨太なカンタービレの果てに訪れる静かで印象的なコーダも、各パートの克明な響き具合が立体的で、冒頭主題による終焉も美しく決まっています。 第1楽章呈示部反復実行。

■交響曲第4番
 1989年5月、ウィーン、ムジークフェラインザール
第1楽章冒頭から美しいカンタービレを満喫させる名演。オケがオケだけに全曲に頻出するピツィカートも実にセンスがよく、コントラストをはっきりさせるというよりは、横の流れを重視したジュリーニの解釈を巧みにフォローしているのがポイント。第1楽章コーダにおけるティンパニの迫力技も聴きものです。
 第2楽章はウィーン・フィルならではの濃密な美感が堪能できる見事な演奏で、特に、2分57秒からの美しさはまさにジュリーニ芸術の真骨頂とでも言いたくなる音楽といえ、以下、クライマックスの第2主題再現部(9分10秒から)に至るまで、陶然とするばかりの「美」をたっぷりと味わうことが可能です。
 一転して第3楽章は豪壮な迫力に満ち、強大でしかも立体的という、ウィーン・フィル固有のフォルテの魅力を存分に味わわせてくれるほか、ホルンとティンパニの巧さにも感激。
 第4楽章も凄い音楽。ジュリーニの息長く絶妙なカンタービレ解釈にひたすら感謝したくなる重厚なソノリティをベースに、室内楽的な弱音部が美しく照射された名演。 特に、6分37秒からの再現部の驚くべき迫力とスケール感、腰の据わったヘヴィーな音楽づくりは、変化に富む表情を捉えきって申しぶんがなく、天才としか言いようのないティンパニストのバチさばきと併せて無類の感動を与えてくれます。 

■ハイドンの主題による変奏曲
 1990年5月、ウィーン、ムジークフェラインザール
全体にかなり遅めのテンポ設定ですが、変奏曲という作品の性格もあって、その遅さがむしろプラスに作用している場面が多いのが特徴。 主題がどのように変形されているのかが、微視的なスタイル&録音状態ということもあって非常に判りやすくなっているのです。
 また、トラック11などに代表される、ウィーン・フィルならではの楽器の音がクローズアップされて面白いのも美点と言えるでしょう。

■悲劇的序曲
1989年5月、ウィーン、ムジークフェラインザール
交響曲第4番と同時期に収録されているせいか、緊張感みなぎる音楽づくりは共通で、ときに息苦しいまでの濃密なカンタービレが、ウィーン・フィルの美音を得て緻密に立体的に表現されるさまはまさに圧巻。
 この作品の魅力の大きな部分を形成する対位法的書法への配慮も万全で、細かな音色変化を可能にするオーケストラと、完全主義者ジュリーニならではの共同作業の成果として、後半は特に聴きごたえがあります。

収録曲   

総合評価

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最良の音質。説得力のある旋律美。心に迫り...

投稿日:2018/09/09 (日)

最良の音質。説得力のある旋律美。心に迫りくる大迫力。ブラ−ムス愛聴歴50年以上の私にとっての最良、最高の全集。

藤泰 さん | 東京都 | 不明

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ブラームス臭の濃い演奏ではないが、すべて...

投稿日:2016/10/02 (日)

ブラームス臭の濃い演奏ではないが、すべてが上質で、万人にお薦めできる全種である。ただ第1番と第2番に関して、我々はすでにロスフィルとの濃厚な名演を知っている。それらの路線で、3番と4番も録音してほしかったと言うのは私の贅沢な希望だろうか。ロスフィルとの、細部まで指揮者の凝視?が行き届いた演奏を「熱い」とか「ストレスが溜まる」と感じる向きには、このウィーンフィルとの演奏は最高の音楽となって響くであろう、ただ、ロスフィルとの続き?を期待して聴き始めたリスナーには、ちょいと「ありきたり」に感じるかもしれない。。。

エーテルの風 さん | 長野県 | 不明

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この演奏「旋律重視かつウィーンフィルなの...

投稿日:2015/12/20 (日)

この演奏「旋律重視かつウィーンフィルなので美しい」という評価がスタンダートだが、果たしてそうなのか?第2番を聴いた小生はど肝を抜かれた。全ての音を適切なバランスで鳴らし、曲の持つ構造と響きを両立させようとするものすごい意思がある。スコア全体にびっしりと考え抜かれた書き込みがあり、それを全て徹底させながらも、流れを損なうことはなく、ブラームスとしての特質を表現しているようだ。ジュリーニのやりたいことはこれだったのか。ウィーンフィルもこれに応えており充実感高い。ロスフィルの方が「ジュリーニの意思が徹底されている」的評価もあるが、小生はこの演奏の方がジュリーニの到達点として高いものがあると考える。繰り返すが、この演奏は「困難さに立ち向かい、それを成し遂げた極めて素晴らしい成果」である。第1番は四楽章の主題がどの演奏よりも暖かく、第3番も2番同様構造と響きの両立が聴け、第4番は大河のようになる。全ての指揮者は、優れたオーケストラとこういう演奏をしたいのではないだろうか。ジュリーニは理想を現実にした。この指揮者の意思の強さに小生は心から賛辞を送りたい。

てつ さん | 東京都 | 不明

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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