フルカワミキ インタビュー 第1回

2008年4月17日 (木)

無題ドキュメント
フルカワミキ インタビュー

text : negishi & hosaka(HMV)


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 第1回 「『Bondage Heart』について」
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2008-04-16
2008-04-23
2008-04-30



『Bondage Heart』について

みんなで一斉に録っている時の雰囲気や
良い意味での荒さを封じ込めたかった。
全部含めて「音楽」という感じで。



--- 2ndアルバム『Bondage Heart』リリース、ということで。今の心境を率直に教えてもらえませんか?

フルカワミキ やっと出るのかぁ…やっと出るんだぁ…よかったぁ…”ですね。

--- ということは、今回のアルバムリリースに漕ぎ着けるまでかなり時間を費やしたのでしょうか?

フルカワミキ 前回のシングル発売のときのインタビューでもお伝えしましたが、基本的にバンドの手法に絞って作っていって。本当ならば、テンポよくリリースをして行きたかったんですけど、様々なタイミングなどが重なって、このような時期のリリースになってしまったという感じです。はい。
  実は、アルバム全ての作業時間を凝縮するとかなりの短期間で出来上がったアルバムなんですよね。

--- それではまずアルバムタイトルについてお聞きしたいのですが、この、『Bondage Heart』という名前に込められた意図というものがあったら教えてもらいたいのですが。

フルカワミキ 1st『Mirrors』を作った以降に、“Bondage”という言葉、“拘束、束縛、抑圧、制限”という意味合いの言葉が浮かんできたんです。同時に、今回のアルバムに向けて構想を考えているときに、“自由”という言葉と逆の言葉を使いたいというのが漠然とあって。
  あの、普段の生活をしているときに、はたと周りを見渡したときに、自分が生きている状況だったりだとか、日本の状況や環境自体が、一見豊かで煌びやかに見えるんだけど、その内面には閉塞感があったりとか不安な要素がいっぱいあってぐらぐらしているなぁと感じていて。常に“自由でありたい”と思っていますけど、今の状況を見ると、“自由だ!”と思い込むことは、逆に不自由なんじゃないかと思います。そういう思い等を含めて、その“Bondage”という言葉のイメージと一致する部分があるかなと。
  あと、音楽を作るときに、時間とか予算とかスタッフの要望があったりルールがあったり…。それって、“Bondage”という言葉に込められている、“制限”という意味にも繋がるんです。そしてそういう“制限”があるからこそ、“Bondage”の中から生み出す喜びだったりとか、熱みたいなものを伝えたいという気持ちがあるんだよという気持ちを込めて、“Bondage”の後に“Heart”という言葉を付けたんです。
  ネガティブな要素が背景にあるんだけど、もうちょっとポジティブにしたいということで“Heart”をね。“Bondage”な中でも、生み出す喜び、遊びを見つける楽しさとかを表現したいということで。そういう意味合いでの『Bondage Heart』というタイトルになったんです。

--- 最初アルバムを通して聴かせていただいた時、ネガティブな要素である“Bondage”よりも、“Heart”に込められたポジティブな感覚が印象的で。アルバム全編に広がる突き抜け感、爽快感はかなりポジティヴィティな空気に溢れているというか。特に、ミキさんのヴォーカリゼイションの芳醇さ、楽曲によって変わっていく歌の表情の豊かさに圧倒されたのですが。今回アルバムを作るにあたって、歌ということに関してかなり意識はされていたんですか?

フルカワミキ 意識はしましたね。家で歌っている感じだったり、リラックスしている様子だったりとか。曲が出来たときのあの自然に歌ってる雰囲気をちゃんと生かして残したいと思った。
  今までスタジオとかでも場所が変わるとニュアンスが変わっちゃったりしていて。そこが自分の中でも今まで引っかかっていた部分であったんです。だから、よりリラックスして歌っているようにするために、スタジオでわざわざ椅子に座って歌ったりとか(笑)、スタジオの中でも歌っている場所を変えてみたりとか。
  エンジニアのZAKさんも、“好きなようにすればいいよ”って言ってくれてたし。

--- 今回のアルバムのマスタリングはがTed Jensenということで。この人選はどのように決まったんですか?

フルカワミキ ZAKさんからの要望ですね。

--- Ted Jensenの手腕によるものなのか。今回のアルバム全般に渡る音の抜けが前作よりもより気持ちよくなっていると思ったんですけど。

フルカワミキ まあ、もともとZAKさんのミックス自体が良いので。音の素材とかから曲の質感とかを嗅ぎ取って引き立つやり方をやってくれるので。相性としてTed Jensenを選んだんだと思います。

 


続く…

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NEW ALBUM!!

フルカワミキ / Bondage Heart

 CD  Bondage Heart


01.Candy Girl
02.Freaky Rider
03.B.B.W.
04.Sweet Surrender
05.C.Stereo
06.ジョナサン
07.La La La
08.Oct.24
09.Karen
10.Jet Coaster
11.Long Hair
12.フブルーのスワロー
13.Luminous Wind
14.サイコアメリカ

初回限定盤DVD付には「Candy Girl」、「Blur Blue Wave」、「La La La」のプロモーションビデオ3曲他を収録。