フルカワミキ インタビュー 第2回
Wednesday, April 23rd 2008

text : negishi & hosaka(HMV)
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2008-04-16 |
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『うみうる』と『女ドラキュラシリーズ』
ドラキュラといっても、
フルカワミキ 違います。「うみうる」に合わせて作った曲じゃないんですよ。「La La La」に関してはわりと新しい曲で。バンドの手法をやりつつレコーディングしていたときに、打ち込みの音と生音の音の間を行くような曲が欲しくなって。ちょうどこの「La La La」のもとになるスケッチが前にあったので。それで「La La La」を作ってアルバムに入れたという感じです。 --- ちょっとアルバムの話から外れてしまいますが、「うみうる」のキャラクターで声とナレーションをやってみての実際の感想などを教えてもらえますか? フルカワミキ ナレーションは経験があるのですが、アフレコ自体は初めてだったので、やっぱり難しいなって思いました。音が無い状態、テンポとかもそうなんですけど、まだ正解がない状態で声を入れていくという作業なんで。しかも、キャラクターを生き物にしなくちゃいけないし…。 --- 「うみうる」というキャラクターとかストーリーの設定は、アフレコを入れる前にどの程度決まっていたんですか? フルカワミキ 背景はちゃんと作ってありましたね。「うみうる」というのは、7歳くらいの男の子で、お父さんお母さんと海ではぐれてしまってという…。設定の時点でちょっと悲しいキャラクターなんですよね(笑)。 --- でも、「うみうる」というキャラクターにミキさんの声がすごくはまっていますよね フルカワミキ 実際やって難しかったけど楽しかったですからね。音楽とは違う世界での仕事なので。「うみうる」は、アニメーションの動かし方もすごくこだわっているし。面白いんです。それと、違う世界の現場に行けて、体験できて良かったです。そういうところに行くのが結構好きなので。 --- なるほど。それではアルバムの話に戻らせて頂きます。今回のアルバムのアートディレクションは、宇川直宏さんが手がけていますが、制作するにあたって、事前に何かしらのコミュニケーションを宇川さんと取られたんでしょうか? フルカワミキ 実は、今回のアルバムに関しては特に「絶対これをやりたい」っていうのが無かったし、さらに、特殊パッケージでアルバムを作りたいっていう要望もレーベルからあったんで、宇川さんだったら面白いアイデアが出てくるだろうなって思って、宇川さんにやってもらおうということになったんです。 --- (笑)。それって宇川さんから具体的にどのような形でアイデアを受け取ったんですか? 「女ドラキュラシリーズ」ってかなり面白すぎるタイトルなんですけど(笑)。 フルカワミキ (笑)。あの、宇川さんから「女ドラキュラシリーズ」とか色々なタイトルが箇条書きで書いてあるものを頂いて。そのタイトルごとに説明が書いてあって。その「女ドラキュラシリーズ」に書いてあった説明はすごく短かったんです。その時ふと疑問に思ったことがあって。“はて? 私は今までシリーズなんてものをやったことが無いんだけど。どういうことだろう?”って思って。それで宇川さんに聞いてみたら、“あれ? やったことなかったっけ?”みたいな(笑)。 --- 宇川さんに仕事を以来するときは、音を送る前にまずイメージを伝えると? フルカワミキ そうですね。音源は後から行く感じですね。 --- もう、宇川さんの閃きにお任せという? フルカワミキ 閃きをキッカケに一緒に考えますよ。細かいディティールは話し合って決めます。その後とりあえずコンセプトが決まった時点で撮影に入ってみて、撮ったのを見て決めるという流れでしたね。あと、「女ドラキュラシリーズ」ていうコンセプトに決まった時点で、“じゃあ、どのくらいのテンションなのかな?”っていうのをスタイリストさんとかとも話し合って。キャラクターの感じも決めて撮影に行きましたけど。 --- 本当のドラキュラのように、リアルなキバが生えていたら怖いですもんね(笑)。 フルカワミキ そうですね。だから設定としては、“私のおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんがドラキュラだったんだって!”くらいのノリの軽いドラキュラという感じです。
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