SEAMO インタビュー

2008年4月22日 (火)

無題ドキュメント
SEAMO インタビュー





【イントロダクション】

 昨年の10月にリリースした3rdアルバム『Round About』で、一層スケールアップしたSEAMOワールドが実現! スガ シカオ、BoA、mihimaru GTのhirokoなど、豪華ゲストとのコラボレーションを展開したこの作品のパワーは、今年1月20日に行われた日本武道館公演で大炸裂!! まさに絶好調の波に乗っているSEAMOが、2008年第1弾シングルとしてリリースするのが「MOTHER」だ。30代となった彼自身が直面している現実が、この曲には鮮やかに凝縮されている。“母を大切にしたい”という気持ちからさらに踏み込み、“どうしたらいいんだろう?”という迷いまでもが浮かび上がってくる。これまでも斬新なテーマを取り上げてきたSEAMOだが、「MOTHER」も本領発揮の1曲だと言えよう。今回のインタヴューでは、話題のコラボレーションが実現したカップリング曲の話も含め、最新シングルにじっくりと迫る。



今までは自分のためだけに生きてきたけど、
これから家族のために生きなきゃいけないんだと思うんですよ。


--- 「MOTHER」のアイディアは以前からあったようですね。

SEAMO  そうなんです。実は06年の秋からデモの形でモチーフは持っていて。でも、こういう曲だから、リリースする季節感は大事にしたかったんですよ。

--- 30代に入った今の年齢だからこそ作れた曲じゃないですか?

SEAMO そう思います。僕らの年齢になると親も還暦を越えていたりして、体が悪くなったりもするんですよね。だから“自分は何をしてあげられるんだ?”ってすごく考える。
  今まではガムシャラで、自分のことばっかりだったけど、“当たり前に考えなきゃいけないことを見ていなかったんじゃないか?”と思うようになったし。今までは自分のためだけに生きてきたけど、これから家族のために生きなきゃいけないんだと思うんですよ。
  自分が今までしてきてもらったように。親に対して何ができるんだ?ってことはいろいろ考えますけど、僕ができることの1つは歌を唄うこと。“おつかれさん”とか“産んでくれてありがとう”とか、面と向かっては死んでも言えないですから。
  この曲はライミングとかってことよりも、湧き出る想いとかメッセージをそのままこめたかった。例えばハードコアな音楽をやっている人たちも、“これは響くんだよね”って言ってもらえるものになったと思います。どんな人にもあるはずのことを曲にできたから。

--- この曲はお母さまに聴いてもらいました?

SEAMO いや、そのうち聴くとは思いますけど。想いはすべて曲が物語ってくれると思うから、自分から聴いてもらおうって感じではないですね。聴いて喜んでもらうのは嬉しいけど。出す前から回りに言ってたのは、ドッキリで親を呼んだりする、そういうプロモーションはナシだからってことで(笑)。

---(笑)SEAMOさんのCDは、よく聴いてくださってるんですか?

SEAMO 実家帰ると、ミュージアムみたいになってますよ(笑)。どこで手に入れたのか、大きいPOPがおいてあったりもしますし。僕がきっかけで音楽に興味を持つようになったから、それは良かったなと思ってます。“加藤ミリヤさんも名古屋なんだって?”とかいうことを言ってくるようになってます。MONKEY MAJIKも聴いてます。楽しみが増えたんじゃないですかね。

--- そして、カップリングの「funky teacher」。これはピアノとかストリングスが入っている「MOTHER」とは対照的なサウンドですね。

SEAMO MPC(サンプラー)を叩いてます。昔僕らがやっていたような手法です。ベースだけ生にしてグルーヴ感を出してますけど。

--- アウトキャストのアンドレ3000が音楽教師役で出ているアニメの日本版エンディング・テーマなんですね。

SEAMO そうです。『クラス・オブ・ミュージック!』っていうアニメで。僕はアウトキャストが大好きだし、このアニメのサントラも大好きだったから嬉しかったですよ。そのサントラは子供を巻き込んだものだったから、僕も子供とセッションしたいと思って、この曲ができました。リリックは僕が考える理想の先生像ですね。金八とGTOみたいな。破天荒だけど生徒の話をちゃんと聞く情の篤さもあるっていう。

--- SEAMOさんは先生になりたいと思ったことはあるんですか?

SEAMO この声は1stアルバムでも出てくれた子なんですけど、2年も経つと大きくなっちゃって。妙にレコーディングにも慣れてましたね。nobodyknows+もやってたりするから。ヘッドフォンの着け方とか、妙にこなれてましたよ(笑)。

--- (笑)今回、和田アキ子さんとのコラボ曲が入るというのも楽しみです

SEAMO この「素直になりたい」では、アッコさんの弱さを表現したいなと思って。アッコさんはいろんな人に相談されたりする、頼れるアネキみたいな存在ですけど、ご本人も本当は誰かに相談したいこととかがあるんじゃないかなと。そういうことを思いながら書いた曲です。

--- どういうきっかけでコラボをすることになったんですか?

SEAMO 「心の声」を聴いてくださったみたいで。あの曲はソウルっぽいところがあるから。ああいうニュアンスを求めてくださったみたいです。それで和田さんの40周年記念アルバムに参加させて頂くことになったんですけど、そのヴァージョン違いが、今回のシングルに入る曲です。

--- そういえば、1月にやった武道館公演のDVDも発売されますよね?

SEAMO いい作品になってますよ。臨場感を楽しめると思います。いろんなアイディアをつめこんだライブでしたし。あの時、いろんなことをやったから、この先何をやるのか悩んでるところなんですけど(笑)。

--- ゲストの方々がたくさん登場するのも観処になりそうですね。

SEAMO まさかスガさんが出てくださるとは思わなくて、ほんと嬉しかった。僕もこの前、スガさんのファンクラブのライブに出させて頂いて、「午後のパレード」にラップをかぶせてきました(笑)。

--- あとBoAさんも登場して。

SEAMO ほんとキラキラしてました。やっぱり輝きが違いました。

--- 『ミュージックステーション』で共演した時はかなり照れてましたが。

SEAMO 前よりは打ち解けた感じにはなったんじゃないでしょうか(笑)。

--- (笑)今回のリリース以降も、いろんな展開が待ってるんでしょうか?

SEAMO いろいろあると思いますよ。ペースを落として休むアイディアもあったんですけど。でも、僕は忙しいのが好きですから。夏にはまた『TOKAI SUMMIT』もありますし、またすごい1年になりそうです。

終わり

 

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 CDM  Mother


01.MOTHER
02.funky teacher
03.素直になりたい feat. AKIKO WADA
04.MOTHER(instrumental)
05.funky teacher(instrumental)
06.素直になりたい(instrumental)

・初回生産限定盤:DVD付
【特典DVD収録内容】
1.「MOTHER」MUSIC VIDEO
2.日本武道館LIVEのオフステージ映像
3.日本武道館LIVE DVDに未収録の「ジャパネットたかだ」映像


 DVD  Round About Tour: 2007年 シーモ半期 珍プレー好プレー大賞


01.SEAMOGoGoGo
02.ラップの花道
03.空
04.Rising Dragon feat. 2BACKKA
05.ペヤングビート
06.Chilling, Chilling
07.君のとなり
08.I Wanna Be... feat. KOZUE
09. 宝島 feat. hiroko (from mihimaru GT)
10.おいしいゴハン 
11.料理三銃士 feat.一撃&kookaiV10 (from 手裏剣ジェット)
12.Golden Time feat.カルテット&手裏剣ジェット
13.天狗~祭りのテーマ〜
14.怒りの鉄槌 feat. 長州小力
15.Cry Baby
16.From Now
17.Fly Away feat. スガ シカオ
18.心の声 feat. AZU
19.軌跡
20.ルパン・ザ・ファイヤー
21.DRIVE
22.Hey Boy, Hey Girl feat. BoA
23.Honey Honey
24.マタアイマショウ

・ 特典映像:ジャパネットたかだ