フルカワミキ インタビュー 第1回

2008年4月16日 (水)

無題ドキュメント
フルカワミキ インタビュー

text : negishi & hosaka(HMV)


  Archive (更新の予定)
 第1回 「『Bondage Heart』について」
 第2回 「『うみうる』と『女ドラキュラシリーズ』」
 第3回 「1997〜2008」
 
 (※インタビュー全掲載後に素敵なプレゼントを発表します!)

2008-04-16
2008-04-23
2008-04-30



続き…

--- ではアルバムの詳細についてお聞きしていきたいのですが、『Freaky Rider』と『B.B.W.』の爽快なロックンロールチューンがまず印象的で。これは、様々なライブ活動で培ってきたバンドサウンドを極めたゆえの産物なんでしょうか?

フルカワミキ そうですね。バンドで、ライブでちょこちょこ演奏しながら、試したりしながら、その後にスタジオに入ってレコーディングするということが今回の基本でしたからね。私が生音のバンドのサウンドをやるというのは、今までそういうことをやってきた人間だから自然なことでもあるし。
  でもそれをソロとして、“フルカワミキ”としてやるときに、そのステージでバンドサウンドを見せるときに、もっと望む音の質感だったりとか好みだったりとかノリとか自分自身の感覚に近づけたいと思っていました。それが今、一緒にやっているバンドのメンバーとコミュニケーションが取れてきてやれているというのもあって。
  さらにそれをもっと掘り下げてチューニングし合いながらレコーディングを進めて行った感じではありますね。

--- かといいつつ、『ジョナサン』や『Karen』のような作り込まれたサイケデリックな曲も収録されていて、かなりバラエティに富んだアルバムになっていますよね。今回のアルバムを作るに当たってどのような楽曲を収録するか? というようなコンセプトなどは前もって決めていたのでしょうか?

フルカワミキ 最初から、“こうしよう”というのはあまりなくて。それよりも「Sweet Surrender」みたいな打ち込みの曲の方が、今回のアルバムの中では他の楽曲とは異質な印象だと思います。
  これは、ツアー前…。バンドの手法に絞る以前に録っていた曲ですが、もしかしたら浮くかもしれないと少し心配していたんですけど、並べて聞いてみたらイイ感じでポイントになってハマりました。すでに「Bondage」のワードが浮かんで作っていたからかもしれないですけど、心配無用でした。とりあえず、“手法だけはこうしよう”というところで入って行ったんですけど、あとは、溜まってきた曲をレコーディングして並べて聴いているうちに、“もうちょっとこういう要素があったほうがいいのかな?”と思った時点で曲を足したりとか。そういうやり方でやって行きましたね。
  とにかく取っ掛かりが、“どんどん曲を録って行こう。溜めて行こう”という感じでしたし。それと、曲作りはアレンジ次第で色んな方向に行けるように作ってますが、今回はバンドの手法に絞った時点で、それで自分の好みや背景にあるもの、積み重ねてきているものがより解りやすく浮き立つだろうと思っていて。それが作品として完成すればいいなと思いました
  。あとは、みんなで一斉に録っている時の雰囲気や良い意味での荒さを封じ込めたかった。
  全部含めて「音楽」という感じで。

--- アルバムの収録曲の流れなどはかなり考えて決めたんでしょうか?

フルカワミキ さほど考えてはいませんでしたけど、なんとなくアルバムの途中で切り替わるように、A面とB面がアルバムにあるような感じは意識しましたね。14曲あるので、曲を並べて聴いたときにそうなるようにしようというのはありました。
  最初と最後と中盤に良さそうな曲とか、見当は付けているので、それを基準に聴感で決めて行った感じですね。前半のほうはテンポよく聴けるようにして、中盤でちょっと面白い曲を挟んで、後半でちょっと違う空気感にしようと。

--- そう考えると、「OCT.24」の不思議な空気を持った楽曲がちょうどA面とB面を切り替えているようでもありますよね?

フルカワミキ 「OCT.24」に関して言えば、バンドでレコーディングしたものではなくて。家で一人で録ったものなんですよ。雷がものすごくゴロゴロ鳴り続けていた日があって。そのときにすぐにマイク1本用意して、ギターもチューニングする時間もなく、とにかく雷がなり終わってしまう前に早く録り終えようと。
  自分の記録用という感じで、楽曲というよりも、“素材”として録っていたんです。で、それを人に聴かせたら、“これ、面白いね”ってなって。なんかこういうのもアルバムに入れてもいいんじゃないかって思えて。ほんと、自分がプライベートのときの音楽の接し方とか距離感とかを見せていってもいいのかな? というところで、箸休め的に収録したんです。

--- アルバムの最後に「サイコアメリカ」が収録されているというクレジットを見て最初は意外だったんですけど。アルバムを通して最後まで聴いていくと、なるほどと。辻褄がばしっと合っている感覚が強く伝わってきて。「サイコアメリカ」を最後に持ってきた意図というのは?

フルカワミキ 実際、「Luminous Wind」で終わってもいいんですけど、でも、このアルバムは綺麗な感じで終わる盤ではないんですよ。「サイコアメリカ」で終わって、そのままリピートで1曲目また行ってくれてもいいし。最後に暴れたいというのがあったんですよね。突き破るようなビートの曲で終わらせたい感じで。なんとなくその辺りは自分のバランス感覚みたいなものですね。

--- なるほど。では、今回のアルバム制作を進めていくに当たって、歌詞における比重というか。歌詞を書き上げることに対しての変化はありましたか?

フルカワミキ まあもともと歌詞から曲を作るタイプでもないので。音ありきですからね。後は、音符に対して過度に言葉を詰め込むのも嫌いなタイプですし。だからそういうのはしないように気をつけて今までも作って来ているし。特には意識してないけど、イメージとして面白い入れ込み方をしたいとか。それなりに言いたいことを歌詞に入れ込んで、あとは知らんぷり (笑)。
  もう、 後は“想像してくれればいいかな”って感じですね。だから暗号解読みたいなね。だからあえて、“これ!”って言い切ることはしていないつもりで。自分の中には明確にあるんですけど。

--- それではちょっと勝手に想像させてもらいます(笑)。ミキさんの歌詞に良く出てくるワードで、“I Love You”という言葉があるかと思いますが。今回のアルバムに収録されている、『Luminous Wind』の中で歌われている歌詞では、“I Love You&Me”となっていて。今まで、“Me”という言葉は出てこなかったかと思うんです。“あなたも私も愛する”という意味であるこの言葉ですが。これが出てきた、歌詞に落とし込んだ理由、心境の変化などあるんでしょうか?

フルカワミキ あの…たまたまですよ。ノリです…(笑)。まあ、曲を作っていた時イメージで自分の中の普遍的なテーマの一つを描きたかったという気持ちはあったというのもあり、仮歌の時にその言葉が出てきたからこうなったというのもあるんですけどね。
  あとは、『Luminous Wind』という曲に関しては、“Luminous(※“光を出す、暗やみで光る”などの意)”という言葉を付けたかったから。これも仮歌で既に歌っていたフレーズですけど、そこから繋がる感じでそういう歌詞にしました。

 


第2回に続く…

PAGE   1 ・ 2 
  Archive (更新の予定)
 第1回 「『Bondage Heart』について」
 第2回 「『うみうる』と『女ドラキュラシリーズ』」
 第3回 「1997〜2008」
 
 (※インタビュー全掲載後に素敵なプレゼントを発表します!)

2008-04-16
2008-04-23
2008-04-30

 
全てのコンテンツはここから発信!

    ★フルカワミキ特集ページへ!


 【Other Contents】

フルカワミキへ質問!「ASK THE ARTISTS」のページへ!

連載コラム『MIKIの まるごとこれHow much??!!』へ! 

Sg、『Candy Girl 』リリース、インタビューへ!

 



ページTopへ戻る

最新インタビュー

ジャパニーズポップス
 SOUR
 GOMA
 サカナクション 山口一郎『NIGHT FISHING』全曲解説!
 MASS OF THE FERMENTING DREGS
ロック&ポップス
 Queenadreena
 Radiohead
ダンス&ソウル
 Kerri Chandler
 Calm
ジャズ/ワールド/イージーリスニング
 Joe Sample
 Sergio Mendes
TV & 映画
 『犬と私の10の約束』 本木克英監督
 森達也


NEW ALBUM!!

フルカワミキ / Bondage Heart

 CD  Bondage Heart


01.Candy Girl
02.Freaky Rider
03.B.B.W.
04.Sweet Surrender
05.C.Stereo
06.ジョナサン
07.La La La
08.Oct.24
09.Karen
10.Jet Coaster
11.Long Hair
12.フブルーのスワロー
13.Luminous Wind
14.サイコアメリカ

初回限定盤DVD付には「Candy Girl」、「Blur Blue Wave」、「La La La」のプロモーションビデオ3曲他を収録。