『犬10』 本木克英監督・インタビュー
Friday, March 21st 2008
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『犬と私の10の約束』本木克英監督・インタビュー
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第1回 「『犬10』と監督」
本木克英監督(以下、本木) 経緯は、プロデューサーの方から「松竹動物モノ第三弾」(『クイール』『子ぎつねヘレン』に続く)として、題材は「犬の10戒」というものを見つけたので、コレを基に話を作っていきたい。という話が『ゲゲゲの鬼太郎』の撮影中にありまして・・・ --- 撮影中だったんですか! 本木 そうなんですよ(笑)で、動物モノはゴメンだ(笑)というか、最初は抵抗があったんですけど、「犬の10戒」を読んで、まあ犬だけの話にはしなくても良いな、と思って、基本は人間のドラマを軸に出来るということで、やってみようということになりました。 それで話を聞いたら、スケジュールもゆったり長期に渡ってとれていたので、やりたいように出来るな、ということもありました。
本木 それだけに、動物モノを期待されている方は、ちょっとガッカリするかな、と思うんですけど(笑) --- いえ、そんなことはないと思います!私も犬を飼っているんですけど、犬を飼ったことがある人、犬を失ったことがある人にとってはたまらないシーンだらけでした!嗚咽してしまったところもありました(笑)
本木
そうですか!なんか試写会でも嗚咽が聞こえているという話は聞いていたんです。(笑) --- 『犬10』と、『ゲゲゲの鬼太郎』のように、スタイルの違う作品を手掛けるとき、監督自身の取り組み方の違いみたいなものはありますか? 本木 僕の本性は、どちらかというとこの『犬10』で見せたような割と感動的な人間ドラマを志しているというところがあるんですけれど、ただ自分が師事してきた木下恵介監督、勅使河原宏さんとか、そういう監督たちは常々、「実はコメディが一番むずかしい。笑わせたり楽しませたりすることが最もむずかしい。ただ世の監督達はあんまりそこを目指さないからおまえは目指せ」といわれたりしていたので、あえて喜劇、コメディを多く手掛けてきました。 そんな時に、幸いこういう機会を与えてもらったのでやってみるか、と。こういう泣かせる映画っていうのは、ある程度主人公に同情させるというのが大事になるのですが、「不幸な境遇とかを丹念に見せていけば(同情させることは)できる。でも日常を忘れるために映画を見に来ている観客にまた辛いものを見せるな」と、小津さんもおっしゃっていたので、そういった監督たちの言葉をかみ締めながら撮っていました。 --- 「犬の10戒」の中で、監督が一番良いなと思ったものはどれでしょうか?
本木
どれも良いと思うんですが、
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本木克英監督 プロフィール |
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1963年富山県生まれ。87年松竹入社。『てなもんや商社』(98)で監督デビュー、第18回藤本賞新人賞を受賞。以後『釣りバカ日誌イレブン』(00)、『釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇』(01)、『釣りバカ日誌13 ハマちゃん危機一髪!』(02)、『ドラッグストア・ガール』(04・宮藤官九郎脚本、田中麗奈主演)、『ゲゲゲの鬼太郎』(07・水木しげる原作、ウエンツ瑛士主演)など。TVドラマ作品は『天切り松 闇がたり』(04・CX/主演:中村勘九郎)、『丹下左膳』(04・NTV/主演:中村獅童)、10時間ドラマ『天下騒乱 徳川三代の陰謀』(06・TX/主演:西田敏行)、『めぞん一刻』(07・EX/主演:伊東美咲)などがある。
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