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阿鼻叫喚大迫力交響曲! スヴェトラーノフのフレンニコフ

2003年9月3日 (水)

ソ連政府公認(?)、阿鼻叫喚大迫力交響曲!
メロディア離れした優秀録音で聴く
スヴェトラーノフのフレンニコフ交響曲全集


1957年から1992年の36年間にわたってソ連作曲家同盟第1書記を務めた作曲家、フレンニコフは、1913年6月10日、イェレツに誕生。はじめグネーシン音楽院でグネーシンとゲルマンに作曲を師事。ついで、モスクワ音楽院で作曲をシェバリーンに、ピアノをネイガウスに学び、1936年に卒業。
 1948年にソ連作曲家同盟書記長に就任し、以後、長年にわたってソ連楽壇の体制側重鎮として辣腕を振るいます。
 その音楽はライバル(?)のショスタコーヴィチとは対照的な肯定的な明るさ、健康的な激しさ、素朴な嘆きや悲しみの表現に長けた大変に親しみやすいもので、ジャンルも交響曲や協奏曲、バレエ、オペラ、オペレッタ、映画音楽など実に多岐にわたっています。
 それらの作品がいかに広く受け入れられたかは、1963年のソ連邦人民芸術家賞、1973年の社会主義労働英雄賞、1974年のレーニン賞など、数々の栄誉ある受賞からも明らかです。
 まさに体制の申し子のような作曲家として、ソ連音楽の大衆化路線を推進したフレンニコフでしたが、3曲の交響曲はその英雄的な力強さと喜怒哀楽表現の異様なまでの克明さによって、交響曲ファンやロシア音楽ファンにカルトな人気を博しており、特に強烈な第2番は、モービル・フィデリティのCD(廃盤)がマニアの間でお宝として珍重されていました。

 今回リリースされるアルバムにはその第2番と共に、初CD化となる第1番、第3番も収められており、凶暴大音響ファンの溜飲を下げる効果も十分と思われます。


■交響曲第1番 変ロ短調 OP.4 [1933〜35年作曲](22:02)
 第1楽章 06:14 アレグロ
 第2楽章 07:25 アダージョ.モルト・エスプレッシーヴォ
 第3楽章 08:23 アレグロ・モルト
 録音:1973年、モスクワ(ステレオ)

■交響曲第2番 ハ短調 OP.9 [1940〜41年作曲] (34:36)
 第1楽章 10:12 アレグロ・コン・フオーコ
 第2楽章 09:52 アダージョ
 第3楽章 05:23 アレグロ・モルト
 第4楽章 09:09 アレグロ・マルチャーレ
 録音:1978年、モスクワ(ステレオ)

■交響曲第3番 OP.22 [1973年作曲] (17:03)
 第1楽章 03:40 フーガ.アレグロ・コン・フオーコ
 第2楽章 07:15 インテルメッツォ.アンダンテ・ソステヌート
 第3楽章 06:08 フィナーレ.アレグロ・コン・フオーコ
 録音:1973年、モスクワ(ステレオ)

エフゲニー・スヴェトラーノフ 指揮 ソ連国立交響楽団

リマスター:イアン・ジョーンズ(アビーロード・スタジオ)


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フレンニコフ(1913-2007)

ユーザー評価 : 4点 (11件のレビュー) ★★★★☆

価格(税込) : ¥2,530
会員価格(税込) : ¥2,201

発売日:2003年10月15日

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スヴェトラーノフ