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風信子 さんのレビュー一覧 

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     2019/03/07

    ネゼ=セガンとLPOの6年間の総決算となったプーランク 移ったフィラデルフィアO.との不協和が囁かれる今 これは快晴の日の下に立った思いがした タローを迎えた”ピアノ協奏曲”から快調な歩みが始まる ザワザワした胸の高まりと軽やかでメローに揺蕩う旋律の重なりは当に”プーランク”なのだ プーランク好きには見逃せない勘所に触れながら音楽は躍動し飛び回る プーランクの音楽には自由がある 抒情に溺れる甘ったれでも見るところは見 聴くべきは聴き 世界を見誤ってはいない でもいつも軽やかなステップを忘れない そんな音楽がネゼ=セガンに微笑んでいる まだ気がついていないのかもしれない 野望抱く若者はもっと大きい広野へ踏み出した 傷つき多くを学んで戻ってくるだろう 青い鳥がどこにいるか知るには暗い森を彷徨ってくる必要があるようだ プーランクの代表作が並ぶこの一枚はロンドンへの惜別となった 再び戻り来る日をわたしは静かに待とう これは素晴らしい演奏だ あなたも如何

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     2019/03/06

    ブーレーズの音楽を聴く機会は限られている 作曲者が他界した今 果たしてその音楽は奏で続けられるのだろうか 指揮者として多忙な生涯でもあったブーレーズの作品数は決して多くはないが作品の完成度は高い それだけに聴衆に高度な集中力が求められる そう感じるのはわたしばかりではあるまい 同時に演奏にも高度な技巧と理解力が求められるようだ そうなるとその音楽が鳴り響く場が狭まる では難解な音楽かと言えば決してそうではない 凝縮した音塊に怯まず 消えることのない鼓動の波に身を預けて仕舞えば 一瞬の弛緩も停滞もなく音響の波に運ばれていく ここに集められた六曲はブーレーズ21歳から60歳に至るまでに書かれたもの 1, 2 は初期 4, 6 は中期 3, 5は後期とバランよく作曲家ブーレーズを俯瞰している 演奏形態は千差万別だが一環した連なりと空間性を感じ取れる その特徴は響きの透明性と向日性だろう 食わず嫌いは勿体無い逸品ばかりだ あなたも如何 

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     2019/03/04

    オペラに疎いわたしはダルベールを聞かずにここまで来てしまった ドイツのヴェリズモ・オペラ”低地地方”も観たことがない その”プロローグ”を聴いて魅せられてしまった 時代の先端を走るような新しさはないが 一個のモチーフを展開して構成された見事な牧歌だ 抒情溢れる美しく爽やかな傑作だったのだ わたし愛用の作品名辞典には他のオペラや協奏曲そしてピアノ曲が掲載されているが ”交響曲”は項目にない 若い時の作品らしいが 演奏時間50分を超える大曲で立派な作品だ 長閑で伸びやかな曲想はダルベールの本質に牧歌性があったのだろうと想像させる 闘争により苦難を乗り越え勝利に至るが如き構図はどこにもない それでも豊かな感情の起伏には事欠かないから退屈することはない メルクル&MDR交響楽団の演奏は繊細な表情を魅せながらも滔々たる流れを途絶えさせることなく 音楽の愉しさを伝えてくれる もう手に入りづらくなっているだろうが あなたも如何  

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     2019/03/04

    ベルギー - フランスのVn曲 すでにイブラギモヴァはイザイの”無伴奏ソナタ”を録っているから唐突には感じない フランクもヴィエルヌもイザイに献じた曲であり 当時のイザイへの世評の高さを窺わせる イザイ無しには生まれなかったであろう音楽を一枚のディスクに刻む意義は高い イブラギモヴァのピリオド演奏で培った奏法がここでも縦横に駆使されている ヴィブラートを極力抑えてもVnは表情豊かに歌い語り出す ブーランジェの”夜想曲”は”3つの小品”の中の一曲 できれば全曲を聴きたかったが その幽けき抒情には味がある ヴィエルヌはオルガン曲で名を知られた人だが いくつかの優れた室内楽曲を残している このVnソナタもフランク作に負けない傑作だと思う 冒頭に置かれたイザイの”悲劇的な詩”はVnとオーケストラの曲として聴いたことがあったが ピアノ版は儚さが一層研ぎ澄まされたようで胸に迫る Vnに光が射したようでもあり集中力が増した あなたも如何     

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     2019/03/03

    アンセルメが晩年の十年余りの時々に録音した小品が集められている アンセルメが愛した14人の作曲家のエッセンスが結晶した逸品ばかりだ 演奏はアンセルメ&スイス・ロマンドO.の怜悧で清冽な肌合いを感じさせるサウンドに 愉悦と熱情の微笑みが載った温かい風合いが感じられて心地よい ラテンとスラヴを中心に組まれたアンソロジーは如何にもアンセルメの音楽だなあと懐かしささえ湧き起こる わたしは前半のフランス系音楽にシンパシーを抱くが バッハとウェーバーを挟んだ後半のスラヴ系音楽も躍動しあるいは沈思してその世界に曳き込まれる 味わい深く音楽を聴く愉しさをしみじみ感じる一枚だ シャブリエの狂詩曲”スペイン” ドビュッシーの”スコットランド風行進曲” オネゲルの”パシフィック231”は名演だ アンセルメの精細な演奏設計が見て取れる 短い曲であっても細部に音楽の生命の埋み火を掻き立てる工夫と作用を施している 慥か今年アンセルメ没後50年だったと思う 若い人たちにも届けと願う あなたも如何    

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/28

    これほどノン・ヴィブラート奏法が生きた演奏はない ”オルガン付き”の第一楽章から音楽が波打ち畝る 大きな起伏の波の上に揺られているように心情が揺すぶられ揺蕩う 只ならぬ時空に投げ込まれたという意識が冴えて緊張させられているのに 妙に心地よく大らかに心広がっていく自分を驚き見つめているわたしがいる フランス音楽の色だ香りだと言った賞賛をこのロト&レ・シエクルに与えない サン=サーンスが印象派と一線を画する同時代者だったことを改めて示した演奏だ 楽曲の構成構造を第一義にした音楽がここに聴ける 切れ味鋭くエッジが立っている 表現の振幅の巾が広く複雑な表情を見せる オルガンがオーケストラと真に協奏している醍醐味を聞くことができる エッセルのピアノによる第4協奏曲も見事な演奏 そして改めていい曲だなあと思う 発売されて6年 誰一人演奏に触れないので わたしのような協奏曲苦手人間がでしゃばるしかなかった 何よりもこれらの名曲の真価を多くの人に聞いてほしい もしまだなら あなたも如何     

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     2019/02/28

    もう四半世紀近く以前の演奏録音だが シューベルトの詩と真実を描き出した衝撃は消えない 最初の第1番に顕著に現れた才能と未熟さ故の執拗と単調をこれほど生々しく描き出した演奏があったろうか 第2番から第6番までハイティーン期に集中して書かれた5曲に見られる個性の伸長とアイディアを生かす工夫の愉しさを伝えて シューベルト交響曲の面白さを改めて世に示した 未完成も最後のハ長調もピリオト楽器とその奏法を十全に用いて 決して重くならない軽やかさとエッジを効かせた描出力で 事も無げに奏でて見せた ロマン派の芸術感に引き摺られたシューベルト像から塵芥纏わりついた汚れを振り払った シューベルトの素顔が覗いたようで その生活状況や尽きない思いの丈も窺えたような気がした 天才が自己の交響曲を模索して七転八倒した20代を通り抜けて いざ飛び立とうとした矢先に訪れた死の惨さは 今更ながら恐ろしい もしまだなら あなたも如何

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     2019/02/27

    特定の楽曲ばかりがサン=サーンスのイメージを作っている 交響曲も五曲あるが”オルガン付き”ばかりがサン=サーンスの貌になっている 管弦楽曲は大小12曲がわたしの愛用する作品名辞典には紹介されているが 耳にするのは”動物の謝肉祭”ばかりで たまに”アルジェリア組曲”を見かけるだろうか 交響詩に至っては”死の舞踏”一本槍で このように交響詩四曲をまとめて聞く機会を得ようとは幸甚 “オンファールの糸車””フェエトン””エルキュルの青春時代”孰れも名曲だ 加えて管弦楽曲から初期の”英雄行進曲”と円熟期の”サラバンドとリゴドン”が聞ける どちらも秀作だが 特に”サラバンドとリゴドン”は素晴らしい曲で小品などと侮ってはいけない サン=サーンスの才気が迸っている 準・メルクル&リオン国立O.の演奏はツボを心得た歌い回しと自然な運びを以ってサン=サーンスの魅力を伝えるに十分働いている このコンビには独奏楽器を要する管弦楽曲の数々も録音して欲しいものだ 何にしてもサン=サーンスが残した品性と知性に彩られた諸作品が人々の耳に届くことを願わずにいられない あなたも如何 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/27

    音源をライヴ演奏に求めている これは存外大切なこと 数値では表せない音楽の色や匂いそして纏う雰囲気はその場とそこに集う人によって無限に変化を帯びる だから音楽はジャズに限らず一期一会の世界なのは言うまでもない 音楽演奏に定型定番はない いつでも今生まれて消えていく 形が残らないから感動は永遠に このディスクとて同じこと 聴く人聞く時聞く場が異なれば録音盤から聴く音楽も様相を一変する ラヴェルはラヴェルだが今日のわたしにはどう聞こえるのだろう ”マ・メール・ロワ“ 全曲から受ける幸福感に改めて胸が温かくなる ”シェエラザード”序曲の新鮮なワクワク感にちょっと驚く ”クープランの墓”を聴きながらしみじみしてしまう セピア色の写真を見ているようだ 絢爛たる色彩絵巻の中というよりも 幽けき風が吹いている野辺を歩く趣が消せない それはラヴェルのスコアに由来する 華やいで聞こえていても譜表は簡素なのだ だから尚更楽器の音色と響きが深い意味を持つ ロト&レ・シエクルのソノリティは想像力を刺激して止まない 早くあなたも如何 

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     2019/02/27

    フランスの風がベートーヴェンに吹いた ありそうでない管楽器による室内楽曲集 何しろ当代の名手五人が組むアンサンブルだから 文句のつけようもないが 管楽器アンサンブルは限られた人たちのよる限られた人たちにための音楽であり 広く巷間に流布し聞かれている訳ではない たとえベートーヴェンといえども音楽から作曲者を思い浮かべるのは至難だろう 自ずと世間の注目を集めることもなく鑑賞の庭の片隅に押しやられている それこそ勿体無い これらの曲のほとんどが管楽器ディレッタントからの注文で書かれたという経緯から平易平凡という迷宮に閉じ込められる プログラムに退屈の危険を回避する工夫がある トリオハ長調Op.87とドン・ジョヴァンニ変奏曲は2ObとE-hrnがオリジナルだがOb,Cl,Fgで演奏し その後にFlとHrnを登場する曲を置いてバランスを取っている 牧歌的なベートーヴェンも忘れてたくないものだ あなたも如何  

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/25

    デュカスは寡作家だが 一枚のDiscを編むに何を取り上げるかは悩むところだ ロトの慧眼が光る 一番の人気曲”魔法使いの弟子”は外せないとしても 後の選曲は指揮者によって大きく異なる ここにその個性と音楽観が映る ロトが選んだ”ヴェレダ”はデュカスの出世作 ローマ大賞に入選して世に出るきっかけとなったカンタータだ ワグネリアンとしてその歌謡性を存分に発揮した美しい曲 もう一曲は劇音楽”ポリュークト”から序曲 これは1890年代に書かれた管弦楽曲の一曲で デュカスは20代後半から30代前半だったが 70歳まで生きたデュカスはこれ以降 オペラやバレー音楽は書いても 純然たる管弦楽曲を書いていない ”交響曲ハ長調”の後に書いた”魔法使い〜”が最後だった ロト&レ・シエクルのソノリティは美しく味わい深い 音色こそ表現の第一義だと教えている フランス音楽の奥座敷デュカスの庭で多くの人に遊んで欲しい あなたも如何   

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  • 8人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/24

    長閑な牧歌性の底に鋭い牙を隠し持った”夏の朝の交響曲” ”牧神が目醒める”ところから”愛が語る”ところに至るまで 自然と人間とそして見えざる力とが対話する音楽世界を行くのに ロトは最も信頼する案内人だろう 汎神論的世界観が隠しようもなく立ち現れる怪しい音楽を柔かい響きの中に包み込んで耳障りよくしてしまう マーラーの意は叶えられた 居もしない唯一神を描かずして居るかのように思い込ませる 異なるものを気づかせず受け入れさせる力をマーラーは持っている ロトはあくまでニュートラルの位置にいる それでこそマーラーの虚実が透けて見えてくると言うもの こうなると聴き手に操舵は任された つまりここから何を聴き取るかは聴衆一人ひとりの耳と目と精神に委ねられる マーラーとは何者か マーラー死して118年 わたしたちはマーラー音楽から何を聴こうというのか 明日もまたマーラーを聴く意味をどこに求めるのだ 異形にして究極の”第3交響曲”がここにある あなたも如何 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/23

    センセーショナルな騒動を引き起こしたと言う”春の祭典”が再現されている と言ってもいいのかもしれない ピリオド楽器による演奏が齎したものなのか それともロトの指揮が描き出した音響図なのか おそらくどちらの働きもが相乗した結果なのだろう しかし出現した刺激の激烈さと起伏の大きさには驚きを禁じ得ない 音塊の立体感と音響の透明感は只事ではない それは”ペトルーシュカ”も同様のソノリティを実現されている ストラヴィンスキーのスコアが透視図のように浮き出てくる 改めてその革新性に眼を見張る思いだ 魅入られてしまう人が出て不思議じゃない 故に一方ドビュッシーのように拒否反応を強く示す人が出ても当然だと思う さてこの後どうするのだろうか もう誰も演奏できないのではないか これと比較されるとしたら手も足も出し辛くなる ロト&シエクル盤の衝撃はなかなか消えそうもない 兎にも角にも まだなら あなたも如何

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/23

    18世紀後期に製作されたホフマンのクラヴィコードの音色と響きが秀逸だ バッハ或いはその家族が日常愛用したのがクラヴィコードだった 音量は少ないもののチェンバロでは出ないニュアンスを持っている 電子ピアノ・オルガン・チェンバロはあっても電子クラヴィコードは未だにない それほど個性的で微妙な味わいを持った楽器なのだ デルフトは果敢に挑んでいる 剛胆な鳴らしっぷりで 節目を際立たせ音楽の輪郭を明確に描き出していく 推進力が減衰することなく駆け抜けた感じだが 味わいには曲により濃淡がある 先ず注目すべきは第一曲(前奏曲・シンフォニア・ファンタジア・序曲・前奏曲・トッカータ)だ 描出された楽曲の性格比較が面白い 次に聞き応えがあるのは演奏時間4分を超える10曲(1.アルマンド, サラバンド 2.カプリッチョ 3.サラバンド 4.アルマンド, ジグ 5.アルマンド, サラバンド 6.サラバンド)だろう 情報量が多いほどデルフトも語るべき思いと言葉を託せるのかもしれない 日常感覚でパルテイータを愉しめる あなたも如何    

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2019/02/22

    未だに一つのレビューもないとは驚いた これほどの名曲・名演でありながら無視されるなんてあってはならない プログラムもポピュラリティのあるものを揃えて 誰にでも聴き易いではないか パーヴォも言っているようにヒンデミットの音楽はコンサートで聴く機会に恵まれない 偏に指揮者を生業とするものの怠慢と不勉強だろう 作曲されて80年前後時を経ても未だに聴衆の耳に届かないのは文化不毛の社会と言っていい ヒンデミットはウォルトンと並んで20世紀に輝ける芸術家である 人類の遺産となるべきものを時の彼方に埋もれさせていい訳が無い 多作家であったヒンデミットの音楽全てを一般聴衆が聴くのは難しいとしても コンサートに行けば頻繁に耳にできる状況が生まれなくてはならない Discにも様々な曲が様々な演奏家によって日々紹介されるようにならなくてはいけない 音楽家もディレッタントももっと広くを見て小さい声にも耳傾けよう 真に音楽を世界をそして人を愛する人と友でいたい あなたも如何  

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