Top 100 Japanese pops Artists - No.26

2003年11月5日 (水)

デビュー後20年以上という活動期間にもかかわらず、マイペースに作品をリリース。 いいペースながらリリースする一つ一つの作品はどれも力作。クオリティの充実した作品を生み出すアーティストとしても 、夫・山下達郎の妻としても、そして家庭を持つ一人の女性としても自分らしく、柔らかにしなやかな竹内まりやのその自然なスタイルは 多くの女性が憧れる生き方をなのではなかろうか。

それはなによりもスタッフを始めとした竹内まりやを囲むまわりの人々が彼女を単なる商業的な消費されるアーティストではなく、 アーティストとしての才能を大切にしているからだろう。リリース毎の丁寧なプロモーション、楽曲の浸透性などアーティストの イメージを崩さないPR活動も好感が持てる。

1978年11月25日、シングル戻っておいで・私の時間、アルバムBeginningでRCA(現BMGファンハウス)よりデビュー。
翌年には日本レコード大賞新人賞を獲得する。 
以降ドリーム・オブ・ユーSeptember不思議なピーチパイなどが次々と大ヒット。 RCA在籍中には合計シングル9枚、アルバム6枚を発表(ベスト・アルバム1枚を含む)した。

デビュー当初は可愛いらしいイメージで、詞曲も松本隆加藤和彦らが提供していたが、 やがて自身で制作を手がけるようになる。 それに山下達郎のスタイリッシュなプロデュース業が加わり、竹内まりやの優しい楽曲をエヴァーグリーンな名曲に仕上げる。 柔らかな表現による新鮮な楽曲郡が敏腕なアーティストたちによるサポートで一定のクオリティを誇った作品は時間を経ても 色褪せることはない。

1982年、山下達郎と結婚。その後作詞・作曲家として河合奈保子けんかをやめて薬師丸ひろ子元気を出して中山美穂色・ホワイトブレンドなど、多くの作品を提供する。
1984年4月、ムーン・レーベルに移籍後初のシングルもう一度、 アルバムVarietyを発表。このアルバムは、全曲竹内まりや作詞・作曲、山下達郎全面プロデュース・アレンジによる初のアルバムとなった。
1987年8月、アルバムRequestを発表。けんかをやめて元気を出してなどのセルフ・カヴァーを 含んだこのアルバムは、発売後約3年でミリオンを突破するというロングセラーを記録した。
その後、シングルシングル・アゲイン告白といずれも大ヒット。
1992年10月、アルバムQuiet Life発表。発売と同時にミリオン・セラーを記録。 ベスト・アルバムImpressionsが350万枚以上とい う記録的なベスト・セラーとなる。シングル今夜はHearty Partyロンリー・ウーマンカムフラージュが大ヒット。
2000年7月、約18年ぶりのライブを日本武道館と大阪城ホールにおいて行う。この模様を収めたライブ・アル バムSouvenirが同年11月に発売される。

従来のファンから一気に幅広い層へと認知されるきっかけとなった 真夜中のナイチンゲール。TBSドラマ日曜劇場「白い影」(中居正広主演)の主題歌としてオンエアされ、異例のロングヒットとなる。
2001年にリリースされたBon Appetit はあたたかい雰囲気いっぱいの作品で、全曲がタイアップ付きの豪華な内容となった。 この作品で同年代の女性のみならず、幅広い世代からも注目を集める。
竹内まりやの楽曲の持つ魅力は海外アーティストからもリスペクトされ、海外カバーアルバムSincerely - Mariya Takeuchi Songbookと、 Sincerely 2 - Mariya Takeuchi Songbookがリリースされる。

2003年には夫・山下達郎のラジオ番組「サンデー・ソング・ブック」に年に2回出演していた恒例コーナーである“夫婦漫談”から生まれた 夢の企画から生まれたアルバムLongtime Favoritesをリリース。以前から自分自身のルーツである1960年代のオールド・ポップスを カヴァーしたいという希望が遂に実現したという、記念すべきアルバムとなった。 1960年代の洋楽ポップスのスタンダードに、カンツォーネ、ボサノヴァといった竹内まりやにとってのルーツ・ミュージックが、英語、日本語、イタリア語で華麗に蘇えり、さらに 大瀧詠一とのデュエットSomethin' Stupid(恋のひとこと)も収録。 この曲は、フランク・シナトラナンシー・シナトラの親子デュエットで全米No.1を獲得した1967年の名曲 。 過去の名曲を21世紀の今、普遍性・懐古性・批評性、どのような視点からの鑑賞にも堪えうる作品として復活させた完成度 の高いアルバムに仕上がっている。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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