Top 100 Japanese pops Artists - No.13

2003年11月18日 (火)

「アンジェリーナ」が世に出たのは1980年のこと。佐野元春、23歳。
この曲から日本の音楽シーンが変わったと言われている。日本人離れしたセンスで、日本語をロックのリズムに融合させたのが彼。表現される詞の世界はドロ臭さの対極にある非常にスタイリッシュな、彼流の日常。こんなカッコイイ生活を送っている日本人なんてそうそういないのだ。だけど、彼の描く世界にみんな憧れた。ドラマの主人公にでもなったかのように、錯覚しながら聴いたものだ。

彼の出世作となった「アンジェリーナ」はスピード感のあるロック・ビートに、都会で生活する若者の憂えた感情を描いた歌詞は、彼自身の「日本語えいご的な歌唱法」と共にまったく新しいタイプのロックとして、当時のポップ・シーンに受け入れられた。

そして「ガラスのジェネレーション」、続く「サムデイ」でその世界観を完成させるものの、その場所に安住せずアルバムごとに時代のトレンドや音楽嗜好を投影させ、つぎつぎと新機軸を打ち出していく。巨匠大滝詠一杉真理との『ナイアガラ・トライアングルVol.2』でのマージー・ビートの追求、ヒップ・ホップの現場ニューヨークでの単独生活など、佐野元春がポップスの本質を探る旅は世界を股にかけて行われた。そう、彼は音楽における冒険者であり、探求者なのだ。

さらに、94年に長年パートナーを務めたバンド、ハートランドとの活動にピリオドを打ち、新たにホーボーキング・バンドを結成。それはこれまでの直線的なビート・ロックから70年代アメリカン・ロックを意識した泥臭いグルーヴへの鮮やかな転身だった。しかしながら、彼そのもんからは土着的な要素は20年以上経った今でもまったく感じられず、いまでもスタイリッシュであるのが、またすごい。
また、この頃からアルバムやライヴなどで東京スカパラダイスオーケストラプレイグスといったバンドと世代を超えた共演をしたり、『THIS』というイヴェントを開催し、若手バンドを積極的に紹介していく。さらにビートニクスへの接近と実践と、彼の功績は大きい。

2000年に20周年を迎えた。その区切りにリリースされたベスト盤20th Anniversary Edition 1980-1999 His Works And Musicは1家に1枚の必聴盤です。そして2002年、9月11日のアメリカにおけるテロ事件には、いちはやくインターネットを通して追悼文、楽曲を公開した。
「今夜も愛を探して...」

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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20周年アニバーサリー・エディション

CD

20周年アニバーサリー・エディション

佐野元春

ユーザー評価 : 4.5点 (13件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥4,180
会員価格(税込) : ¥3,846

発売日:2000年01月21日

  • 販売終了

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