Top 100 Japanese pops Artists - No.87

2003年9月5日 (金)

94年に定期イベント" Young Mcs In Town " の年末ラップコンテストにおいて見事優勝したのがこのRip Slyme (リップ・スライム)
当時は3MC-2DJという変則的なメンバー構成であった。その後95年デビュー・ミニアルバム「Lip's Rhyme」を発表、当時の日本におけるラップスタイルとは異なるオリジナル性がすでに確立されていた。また、そのメロディアスなラッピングは当時のシーンにおいて 群を抜くポテンシャルの高さを披露していた。

96年にシングル「白日/真昼に見た夢」(現在は再発盤)で掟破りの変拍子の曲や叙情的なライムでようやく広い層に認知される。ここまではPESがトラックを制作していたのだが、DJ FUMIYAの加入によりRip Slymeの中で2人トラックをプロュースするという形をとり、98年にはセルフプロデュースによるアルバム「Talkin' Cheap」をリリース。より自分達のスタイルを押し進める。アルバム収録曲の「Searchin」においてフュチャーされたMCのSUが加入したことで現在の4MC-1DJという形で固定される。

2000年にはシングル「Underline No.5」をリリース。進化したPESとFUMIYAのトラックにスキルアップした4MCのラッピンがまさにハイクオリティでオリジナル。Rip SlymeはHIP HOPフリークに受けているだけでなく、特にミクスチャー系のバンドの方々にも人気がある。99年からはスケボーキングのイベントやDragon Ash Presents TMC にも参加している。ここでのパフォーマンスの高さ、音楽のクオリティーの高さは、やはり群を抜いていた。そして、どんな場面でもお客さんを大事にする姿勢。いつでも最高のパーフォーマンスを見せる彼らのブレイクは、もうすぐのところまできていた。

インディーラストシングルとなる「マタ逢ウ日マデ」(大名曲!)をリリースし、晴れてメジャー参戦!
ファーストシングルは、ご存知「バカボン」の赤塚富士夫氏によるナイスジャケ・シリーズ第1弾「ステッパーズディライト」。変速ブレイクビーツと、絶妙に絡み合う4MCによるラップ。リップの基礎はすでに確立されたと断言できる初期の名曲。そして、やはりFUMIYAの作曲能力の異常な上達ぶりと、その音楽センスの片鱗がすでに感じられる作品。続いて「雑念エンターテイメント」というヒットを経てリリースされたアルバム「5」は、そのジャケのはちゃめちゃぶりどおり、内容もぶっとんだ内容。クオリティーの高さ、消費されない音楽性、ヒップホップをネクストレベルに持っていったといっても過言ではない名作の誕生だった。

アルバムから3ヶ月という期間で発売された、名曲「One」。アルバムのトーンとは一変して、夏の終わりのリリースらしく、ゆったりとしていながら、非常にメッセージ性の高い曲にしあがってる。この曲によりオリコン上位に今後顔を出すことが当然の存在に。それほど、優れた曲。
次ぎはファンク!という前触れ情報でどうなるんだろうと期待した「Fankastic」は、驚くほどリップらしいパーティーチューン。でも、ホーンなどを使っていながら、驚くほどシェイプアップされた音使いに、さすがFUMIYAと唸らされる。すでに、ライブ会場は巨大化の真っ最中。ILUMARIの人気は、ものすごいことに。

夏にぴったりのボサノヴァ・ブレイクビーツ・ナンバーの先行シングル 「楽園ベイベー」を経てリリースされた「Tokyo Classic」。オリコン3週連続1位という快挙以上に、アルバム1枚を通して文句のつけようがない作品。メンバーのソロ曲や、意外なゲストをひっぱってくるなど、あいかわらず向上心の感じられる内容。とりあえずマストアイテムでしょう。

その間、ヒップホップ・アーティスト初の快挙、日本武道館公演を見事に成功。まさに歴史的快挙とも呼べる出来事に、日本の音楽シーンにヒップホップが根付き始めたことの証明でもあった。
2002年末はBlue Be-Bopを11月にリリース。2002年を締めくくる作品はジャジーで最高なナンバー。

そして2003年第1弾は、RIPの名曲をクラシックスタイルにアレンジしたRip Slyme Orchestra - Plus。ファン待望の初の映像作品Shortcuts!には、シングルクリップ他、ライブ映像やオフショットも満載。また、夏のお祭りチューン第2弾となるJointも発売となる。7月には待望のメジャー3rdアルバムTime To Go!も決定。

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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