HMVインタビュー:SHANK

Wednesday, August 4th 2010

interview

SHANK

デビュー前から話題を集め、デビュー作『From tiny square room』で一気にメロディック・パンク・シーンの主要バンドとなり、その7ヵ月後には、早くも新作『My sweet universe』をリリースしまた大ヒットさせたSHANK。彼らの待望となる1stフルアルバム『Loving our small days』がいよいよ8月4日に発売!今回はついに対面インタビューさせていただきました!それではSHANKインタビューをお楽しみください。

---初のフルアルバム『Loving our small days』の完成おめでとうございます。

一同:ありがとうございます!

---フルアルバムということで、今までとは気持ちの持ちようや、気合の入れ方も違うと思うんですがいかがでした?

庵原:気合は変わってないです。アルバムといえばフルアルバムだろという気持ちがあったので楽しかったです。

---今までミニアルバムを2枚出してますけど、やっぱりフルアルバムを早く出したいなっていう思いはあったんでしょうか?

庵原:出せればなー、というくらいには思っていました。実際、フルアルバムが完成したときには達成感はありました。

---曲作りにあたっても、今回はフルアルバムを意識して作られたと思いますが?

庵原:今回は14曲収録なんですけど、その中で今の時点でのやりたいことは全部出来ました。たとえば、裏打ちやりたい、ゆっくりした曲もやってみたい、速いやつもやりたいとか。

---今回のタイトルにはどのような思いを込めてますか?

庵原:『Loving our small days』は、些細な日々みたいなつもりです。small daysって表現は英語的にはよくないと思うんですが、響きも良かったのと、歌詞もそういうことを取り上げたことがほとんどなんですが、些細なことを愛せたらいいな、些細なことをもっと素直に喜べたり出来たら良いなっていう思いで付けました。

---今回もカバーが入ってますが、この「ALMOST PARADISE」を選曲した理由は?

松崎:俺、一人のアーティストの作品より、いろんなアーティストが入っているコンピレーションを聴いてこのアーティストがいいなって思うことが良くあるんですよ。それでよくコンピレーションのCDを聴くんですけど、その中で映画の主題歌とかの入ったコンピレーションCDを聴いた時に、今回の「ALMOST PARADISE」が入っていたんです。ちょうど、カバーやりたいなって思ってた時期だったから、この曲やってみたいなって思って。他にも候補曲はあったんですけど3人でこの「ALMOST PARADISE」に決めました。特にこの映画が好きでとかいう特別な理由はないです。純粋に良い曲だしカバーしたら面白そうだったからです。

---他にもアルバムに収録されている曲についてもお伺いしたいのですが、さすがに全曲は聞ききれないので、それぞれ1曲づつ、特に好きな曲や、思い入れのある曲を選んでいただいて解説や、曲制作のエピソードなどをお話していただけますか?

池本:自分は「Roots」ですね。基本、曲作りには俺は参加しないんですけど、この曲のサビの部分だけは、まだボーカルに持っていっていない初期段階の時に、ギター(松崎)と一緒にこのメロディーいいよね!って話をしていたので、ライブでも感情が入りやすい曲ですね。この曲は好きで思い入れがあります。

松崎:俺は、1曲目と3曲目がすごい好きなんですけど、3曲目は、ボーカル(庵原)と話してすんなり出来たんですけど、逆に1曲目はすごいもめたんですよ。俺は、制作初期段階からフレーズがあって、こういうふうにやりたいっていうイメージもあって、この曲は絶対このアルバムには必要だと押していたんですけど、ボーカル(庵原)は、いいけど俺はイメージ浮かばないからちょっと微妙だということで、すごい時間がかかっちゃって。でもどうしてもやりたいからって話したら、ボーカル(庵原)も歌詞書いてくれまして、やっと出来た曲です。最終的には1曲目に収録されることにもなって嬉しかったです。

---PVにもなってますもんね。

松崎:そうなんですよ。今回のアルバムの中では、この曲が一番好きだったから、みんなにもちゃんと聴いてほしいです。

庵原:僕は全部ですね。本当に全部なんですけど強いて言えば「Light Your Cigarette」。これは本当に最後の一滴を振り絞った感じがあったので。

---一番最後に出来た曲なんですか?

庵原:そうです。本当にギリギリで。

---それはアルバムに必要だなって感じで作り出したんですか?

庵原:そういう曲が必要だなっていうのはあったんですけど、もう、曲を書きたくないテンションになって、嫌がってたんです。でも最終的にやっぱこれは必要だろうと、最後、ギリギリで自分が作った曲です。だから、強いて言えばこれですね。

SHANK

---SHANKといえば、ライブやツアーがすごく多いイメージがあるんですけど、いつ、曲を作ったりアルバムの制作をしているんですか?

庵原:今回は3ヶ月くらい空いていました。

---アルバム作りに集中できたんですね。曲作りは、リリースが決まってから制作しているんですか?

松崎:前作をリリースしている段階からほんわかした感じでフルアルバムを出そうかっていうのはあったので、少しづつ溜めていった感はあったんですよ。曲を形にし始めるのは、その3ヶ月の間ですけど、準備は少しづつ始めてました。前回はゼロからだったんですけど、今回はしっかりスタート出来ました。

---アルバムの制作期間中や、レコーディング期間中にに、メンバー内で流行ったこととかあります?

庵原:レコーディング期間中、何やってたかな?

---ちなみにレコーディング期間はどれくらいでした?

松崎:レコーディング自体は1週間くらいだったんですよ。

庵原:レコーディング期間中は僕はずっと居るんですけど、ドラム(池本)は2日くらいでドラムが録り終わったらすぐ抜けてあとはいないんですけど。

池本:ドラム録り終ったら、1人で観光してますね。

---みなさん最後まで一緒に居るわけじゃないんですね。

松崎:居ても邪魔なんで(笑)。

池本:漫画とかも読んでました。レコーディングスタジオにある、ドラゴンボール完全版をひたすら。あとは、美味しいもの食べたり、遊びに来た大阪のバンドとかと一緒に遊んだり。

---レコーディングは大阪でやったんですか?

松崎:そうです。レコーディングはいつも大阪でやるんですよ。

---いいですね。美味しいものがたくさんあって。

松崎:でも、俺、こいつ(池本)が何食ってるか知らないんですよね。その間、俺らはレコーディングしてるんで。

池本:俺が居たらイライラされるんで出て行きます。

---大丈夫ですか?仲良いですよね??

松崎:いや、仲は悪いですよ(笑)。

庵原:良くはない。

---どうしよう。この話は聞かないほうが良かったですね。

(一同笑)

松崎:みんな知っていることなんで大丈夫です(笑)。

---そんな3人はどこで知り合ったんですか?

松崎:僕が幼稚園の時の一学年下にいたのがドラム(池本)なんですよ。そして、小学校1年生で同じクラスだったのがボーカル(庵原)。僕らの地元が、島ではないんですけど離れ島みたいなすごい田舎で、学校も小さいし中学校も小学校からそのまま上がるだけだったんでずっと一緒です。

---幼馴染みたいなものですね。

松崎:ただ、田舎に生まれた子達がずっと同じ学校にいて、バンドやりたかったやつらがこの3人。同級生と1つ下の仲間みたいな感じです。それは今でもそんな感覚です。

---同じバンドを組んだということは、趣味が合ったんですよね?

松崎:バンド組む前は、本当に仲が良かったんですよね。夏休みなんて毎日一緒に俺の家で遊んでたんですよ。40日の夏休み中35日くらいは一緒にいたくらい。俺が部活から帰ってきたら、2人が居たり。

庵原:その頃の友達は、みんなこいつ(松崎)の家に集まってたんですよ。

池本:俺、住んでましたもん。俺にとっては家でした。自分の家に飯を食べに行って、寝るのはこの人(松崎)の家っていう。

松崎:そうそう。みんな、家でご飯食べてお風呂入って、それで俺の家に来るっていう。

---めっちゃ仲良いじゃないですか(笑)

松崎:その頃はね。

庵原:その頃ね。

池本:その頃はですよ。

---なんで仲良しじゃなくなったんですか?

池本:バンド始めてからです。バンドのせいですね。

松崎:ツアーとかで1年間ずっと一緒にいるじゃないですか。それ以上、長崎に帰ってから一緒に居る必要がないんでしょうね。

---特に意識して遊ぶ必要がなくなったんですね。

松崎:なるべく一緒にいないようにしているんだと思います、みんな。

---仲良し仲間から、どういうきっかけでSHANKを始めようってなったんですか?

庵原:こいつ(松崎)の家に集まったときに、CDとかで音楽に触れる機会が多くなって、ライブに行くようになって、それでバンドをやろうかと。最初はこの2人(庵原・松崎)とカツヤとユウスケっていうヤツの4人でやり始めました。僕はその時ボーカルとトランペット持ってたかな?

松崎:そう。持ってた!トランペット。

庵原:僕はトランペットとボーカル、こいつ(松崎)はギター。そのうちベースの奴がサッカーを本気でやりたいということでやめて、ドラムの奴のことは伏せておきますが、結局残ったのがこの2人(庵原・松崎)。でも、ドラムがいないとバンドが出来ない。

松崎:それで、暇しているヤツを探したらこいつ(池本)が居て、SHANKになりました。

池本:暇はしてなかったんですけどね(笑)。

---ドラムはその前からやってたんですか?

池本:いや、やってないです。

---それきっかけでドラムを始めたんですか?

池本:そうですね。お前、ドラムやれみたいな感じで。やれねぇよって言ったんですけど、やれるよっていろいろと説得を受けて・・・。

松崎:そういう流れで強引に入れた感じです。それが2004年4月のことでした。

---最近聴いてるCDや昔から好きなCDなど、皆さんからお勧めの作品を紹介していただけますか?

池本:最近良く聴いているのは、阿部真央さんですね。ギター(松崎)が持ってきて、よく車で聴くんですけど、最近、好きですね。『ポっぷ』っていうアルバムです。

松崎:最近好きなのは、いきものがかりですかね。アルバム3枚をずっと聴いてます。曲調とかも好きだったりするんで、なんか聴いちゃいますね。

庵原:最近はSuperflyのCDを買いました。といっても、結構前になっちゃいますが。そして、ずっと聴いているのはSublimeですね。『Sublime』っていうアルバム。

--- Sublimeがずっと好きなんですね。

庵原:好きなんです。大好きなんです。音楽は車で移動するときに聴いていて、今車にあるCDが、Sublime、Nirvana、Superfly、Snuffで、それをずっと聴いてます。でも、車に乗っているSublimeは『Greatest Hits』です。

---今後の活動予定をお願いします。

松崎:8月4日にフルアルバムをリリースして、8月11日に鹿児島からリリースツアーをスタート、12月4日に長崎の僕たちのホームstudioDO!でのファイナルまで、60本くらいの長いツアーに出る予定です。来年のことは決まっていませんが、とりあえずこのツアーをガッツリやろうと思っています。頑張ります!

---最後にHMV ONLINEをご覧の皆様にメッセージをお願いします。

池本:いい作品になっているので、是非とも聴いてください。よろしくお願いします。

松崎:ライブハウスで会いましょう!

庵原:いいアルバムになったので聴いていただきたいです。聴いてもらってライブハウスに足を運んでいただけたらなと思います。ありがとうございました!

---ありがとうございました!!

SHANK
『Loving our small days』 / SHANK
[2010年8月4日発売]
SHANK待望の1stフルアルバム、ついに完成!


HMVオリジナル特典:ステッカー(先着)

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※先着特典のためなくなり次第終了となりますのでご了承ください。

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Vo/Ba:庵原将平
Gt/Cho:松崎兵太
Dr/Cho:池本雄季

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