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HMVインタビュー:HOTSQUALL2

Friday, May 14th 2010

interview

HOTSQUALL

---みなさんの音楽の道に入るきっかけとなったアーティスト、作品などお聞きしたいのですが?

千船:僕はBEATLESです。BEATLESを聴いてギターを弾いてみたくなりました。BEATLESを弾けるおじちゃんになりたいと思ってたから、それでギター弾きたいと思ったし、曲とか作ってみたいと思いました。バンドでライブをガンガンやってツアーをやってとか思ったのはHi-STANDARDです。

---そう思ったのはいつぐらいの時ですか?

千船:高校生の時ですね。中学校の時は、音楽好きで色々聴いてましたけど、まさか自分がバンドやるとは思ってなかったです。BEATLESはオヤジが聴いてたから、ちょこちょこ聴いてたけど、ちゃんと自分でBEATLES のCDを買おうと思って買いに行ったのは高2の時です。その2、3ヵ月後にギターを買いに行きました。

赤間:俺はその姿をずっと見てました。なんだかみんな音楽聴き始めたぞと、野球やんなくなっちゃうんだって遠くから見てて(笑)。千船の家に遊びに行くとSOUTHERN ALL STARSが流れてて、俺も気に入ったら、千船のお母さんが俺にもテープを作ってくれて聴いてました。外で遊んでるタイプの俺が家で音楽を聴くきっかけになったのはSOUTHERN ALL STARSですね。それでも、俺は楽器はやらなくて、その頃はギターもベースも同じだと思ってたから(笑)。そうしているうちに、千船がギター買って、遊びに行ったら弾いてたりしたから、そこから俺もBEATLESも通って。結局、千船発信で回りがバンドブームみたいになって。別にうまくなくても、プロじゃなくても、カッコイイのは別のところにあるんだって、そう知った時に、俺もやろうって思った。もちろん、Hi-STANDARDが、すごくカッコイイなって思ったのもあるんですけど。でも今まで聴いてきた、SOUTHERN ALL STARSとかBEATLESの要素もいっぱい入ったらカッコいいんだろうなって思って。Hi-STANDARDはとっくにいろんな要素入ってたんですけどね。俺は、身近な周りからの影響が大きいですね。

---そうなると道免さんも同じような感じなんでしょうか?

道免:俺は全然違いますね。昔から音楽は好きでした。母親が音楽が好きで、BEATLESとかは家にあったんですけど。細かいこと言ったら、まず、小学校のころ、ブラスバンドをやろうと思って、親に相談したら、ちょっと、楽器は買えないと(笑)。そこで諦めて。小学校高学年か中一ぐらいで、X JAPANが出てきて大好きになって、そこで初めてギターをやろうと思ってギターを買ったんですよ。

---じゃあ、最初はギターから始めたんですか?

道免:買ったんですけど、その時に一緒にやろうって言っていた奴が、俺もギターがやりたいと言い出して。じゃあ、ドラムやろうかなってなんか思ったんですよね、ピン!と思って。そこからスティックなど買って、右も左も分からないし周りにそういう人たちもいなかったけど、どうやらスタジオに行ったらドラムセットがあって出来るらしいと知って行ってたりしてました。それで、高校に入ってからドラムセット買ったんで、あとはひたすら家で練習してましたね。さすがに夜は出来ないので、学校から即効帰ってきて、7時か8時くらいまでやるっていうのが日課でしたね。そこから、Hi-STANDARDとかに出会って、そして今のバンドを組む。やっぱり、Hi-STANDARDは共通点としてありました。

---3人でHOTSQUALLを組むきっかけはなんだったんですか?

千船:もともと俺が、BEATLESをやりたいってギター弾いてて、道免たちは芽生えが早くて中学でバンドやろうとしていたから、高校の時にはすでにライブハウスとかでやっててたんだよね。

赤間:俺らはそれを観に行ってました。頑張れーって。

道免:そうそう、観に来ていたもん。

千船:もっと激しい音楽ね。メタルとかさ、ハードコアなことをやっていたから、それを観に行ってて。で、俺たちは、他のドラムをやっていた奴にバンドやろうよって誘われて俺と赤間が一緒にバンドを組みました。

---HOTSQUALLの前に一緒に組んでるんですね。

千船:一応組んでますね。今では考えられない音楽性のやつをやったり(笑)

---なんですか(笑)?

千船:ちょっと叫んじゃう感じのやつだったよね(笑)?

赤間:そう(笑)。

千船:そういう感じの曲も、俺が作ったり。全然演奏なんか出来ていないんですけど、面白かったです。そうしているうちに、GREEN DAYが出てきて、Hi-STANDARDが出てきて、周りのみんなが一斉に好きになって、あれはすごい良いよ!あれをコピーしようよってなって、見事にコピーしたのが俺たち3人だったみたいな。

道免:けっこう、その2バンドが同じスタジオに入ったりするんで、じゃあ、その休憩時間に、ちょっとHi-STANDARDコピーやろうぜみたいな感じで3人であわせてたりしました。

---そこがきっかけなんですね。

千船:そうですね。コピーをしようよ!から。

---HOTSQUALLにしようよ!は、どのタイミングからですか?

千船:そんなことをしているうちに、それぞれのバンドがおろそかになってきて道免のところは自然消滅。俺らんとこは音楽性が違うねっていう感じで、ライブも2回くらいしかやってないくせに、解散して。俺はそのときオリジナルで曲を作っていたから、それを今の3人で、ちょっとやってみようよってやっているうちに、ライブやってみたくなって、ライブやるにはバンド名が必要だと、悩んでHOTSQUALLという名前が出来て。

---どこからHOTSQUALLが出てきたんですか?

千船:昔は答えられたんだけどな。たしか、スコールって言うのが流行ってたんだよね、あの時。友達が海外に遊びにいって、デンマークかどっかでは、乾杯をスコールって言うんだぜ、って聞いて、よくスコールって乾杯の時に使ってて。スコールって、意味合いもいろいろあって深いし、なんかスタイリッシュな響きだし、乾杯っていう意味になるし、スコールをバンド名に使おう。そこで、○○スコールとかスコールズとか色々考えたんですけど、ホットスコールが一番しっくりきたかな。熱く乾杯っていう意味にもなるし、激しく降る雨なのに熱いみたいな。今にして思うと、すごくライブハウスっぽくっていいし。あの時はニュアンスで、とりあえずで付けたんですけど、今となっては、ホスコとか言われるようになっちゃって、すごい馴染んできちゃって。ということで、初ライブの為に名前を付けて、結成したのがHOTSQUALLでした。

---おめでとうございます(笑)

一同:ありがとうございます(笑)。

---そこで結成され活動され、もうベテランの域ですかね。

赤間:やべぇ。

千船:やっぱそうやって言われちゃうのかな?

赤間:つい最近まで中堅って言われてたのに。

HOTSQUALL

---ベテランの域になってきそうなHOTSQUALLなので、多くのバンドとライブをやって多くのバンドさんを観てきていると思いますので、注目してるバンドやお勧めのバンドを紹介していただきたいです。先輩や同世代でやっぱりすごいなと思うバンドや、これからの新しいバンドなど教えて下さい。

赤間:先輩だったら、SA。

千船:SAはヤバかったですね。初めて観た時の衝撃。うちの社長のANDREWが関わってるからこそ特別にすごい気になって観たんですけど、さすがで本当にカッコイイなと思いましたね。やろうとしていることは、俺らとは違うとは思うんですけど、そういう問題じゃないカッコ良さがありましたね。素直に。SAは2年くらい前に観た衝撃から変わらないですね。あとは、この間、10-FEETとツアー回ったんですけど、その時の10-FEETはヤバかったですね、ライブ。といっても、すでに結果を出している、先輩達だからな(笑)。いまさら、おすすめしてもね。それは知ってますよって感じですよね(笑)。

赤間:偉そうに俺たちがね、このバンドいいですよなんて言ってもね(笑)。ただ俺たちが熱狂的なだけでね。ただのファンだよねってなっちゃうから。

---では、若手バンドの中ではどうでしょうか?

道免:TIGHT RECORDSからオムニバスが出ているんですけど(※HMVでのお取り扱いはございません。)、その中に収録されているバンドは結構俺らも知ってます。

千船:Baby Smokerを全国的に発見したのは俺たちだよね。大阪の寝屋川ってところでやっていたバンドで、大阪では若いのにいいバンドがいるっていうウワサにはなっていたっぽいんですけど。俺らが観た時にこのバンド良いって思って、うちの社長に紹介して。そうしたら気に入ってみたいな。これから、彼らの名前が出てくると思います。若いのにすごい攻め攻めですからね、ライブが。

赤間:千葉の最終兵器BURGER-Gっていうのがいまして(笑)。今、インディーズなのに、めちゃめちゃうまいヤツもいるし、いろんなアレンジも出てくるし、ほぼ、プロって言っていいくらい、いろんなすごいバンドが出てきてるじゃないですか。その中で、パンク、インディーズとはシンプルでこういうことなんだよっていうのをやっているバンドなんですよ。

千船:いわゆる、90年代のバンド達のイメージにぴったり合っている若手って感じですね。今の若い子達って打ち上げも出ないで帰っちゃったりする子が多いという中で、打ち上げ大好きで、最後までいて、ちゃんと目立って帰るみたいなことが出来る子達だから、可愛いねっていう話です(笑)。

赤間:俺らがツアーで仙台にいる時に、何時間もかけて仙台まで出来上がったばかりのデモ持ってきたり。やっぱ、バンドマンってそういうところがないと面白くないじゃないですか。そういうところも魅力だと思うし、これからすごい頑張って欲しいバンドとして、BURGER-G。

---注目しておきます。3styleも良かったです。

千船:俺も最初聴いた時いいなって思ったな。千葉の後輩で、今となっちゃ知ってますけど、まだ知らなかった時に聴かせてもらって、このバンドいいじゃん!って思って。それからです、紹介してもらったのは。よくライブにも来てくれて、ああ、お前らだったんだ、お前らいいよ!って。千葉の若いのは結構いいバンドいますよ。

---最近、買ったCDとか、よく聴いてるCDは何ですか?

千船:今だったら、GREEN DAYよく聴いてるかな。全作品。初期のインディーズの時のGREEN DAYとかよく聴いてますね。ほんと、ここ1週間くらいの話ですけどね。その前は、NOFXを聴いていたし、その前はCOLDPLAYを聴いていたしね。あとはOASIS聴いて、今はGREEN DAYみたいな。最近買ったのは、NOFX『Coaster』かな。

道免:やっぱり、昔から好きなやつばっかり聴いてますね。一番新しく買ったのはGREEN DAYの『21st Century Breakdown』かな。

赤間:俺、MICHAEL JACKSONの『THIS IS IT』買いました。あれは、やばかったな。全然バンドじゃなくて、あれなんだけど、すごい人っていう意味では、すごい影響受けたし、メッセージ性もカッコイイ。“THIS IS IT”ってカッコイイみたいな。

---今後の活動予定をお願いします。

千船:5月末からのツアーですかね。5月30日の千葉LOOKから最後の6月30日、7月1日の下北沢SHELTER 2DAYSまで。

---ファイナル、2DAYSなんですよね。今回2DAYSにした意図はなんでしょうか?

千船:面白そうだからです(笑)。やったことなんで。

赤間:初めてやる2DAYSで、それもファイナル2DAYSで新鮮でもあるし、何が出るんだろうっていうワクワク感もすごくある。なんかやってやろうっていう気持ちもあるし。だから、2日間とも来たほうが楽しいかもしれない(笑)。

千船:あと、9月に都内で面白いことをやります。

---では最後にHMV ONLINEをご覧の皆様にメッセージをお願いします。

赤間:今回発売します『Darlin’ Darlin’』、タイトルどおりDarlin’ Darlin’っていう気持ちで作ったので、僕達の大切なお客さんに聴いてもらって、またその大切な人に聴かせて、またまたその大切な人に聴かせてみたいな、大切な人に聴いて欲しいです。是非『Darlin’ Darlin’』聴いてください。

千船:聴けば聴くほど、色々新しいところが見えてくると思いますので是非何度も爆音で聴いてください。

道免:『Darlin’ Darlin’』、2年近くあいてしまいましたが、こうやってミニアルバムが完成しました。今までの俺らも、新しいことも色々入ってる作品になったと思うので、そこを楽しみに聴いてください。以上です。

---ありがとうございました!!!

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    HOTSQUALL『Darlin'Darlin'』特集ページ!HOTSQUALL動画コメント、PV試聴も掲載!購入者抽選で直筆サイン入りミニタオルプレゼントなどの情報も!

profile

Ba/Vo:赤間 俊義
G/Vo:千船 真悟
Gr/Vo:道免 陽平

98年、The Beatlesやオールディーズ、Hi-STANDARDに洗礼を受けたメンバーによって地元である千葉にて結成される。数年の地下潜伏期間を経て、千葉LOOKや新宿ACBにて精力的なライブ活動を展開。locofrankやSTOMPIN'BIRD、OVER ARM THROWといったシーンで活躍するバンドとの対バンを経験し、05年満を持して1stフルアルバム『YURIAH』をリリース。新人としては驚異的な12,000枚を越えるセールスを記録し、その名をインディーズシーンに轟かす。その後もHAWAIIAN6やdustboxといった歴戦の強者とライブを重ねていき、06年11月に1stミニアルバム『LIFE IS CARNIVAL!』を、07年9月にはライブ会場限定シングル『NEVER FANDING FEELINGS』を発表し、どちらも大好評を博す。そして、彼らの存在感を知らしめる決定打となった2ndフルアルバム『BACKBEAT』を08年8月にリリース。セールスは15,000枚を越え、渋谷CLUB QUATTROで敢行したツアーファイナルは見事にソールドアウト。今や、最も注目を集めるメロディック・パンク・バンドと表現しても過言ではないだろう。

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