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『死化粧師 オロスコ(完全版)』 釣崎清隆 インタビュー 第4回

Monday, March 10th 2008

無題ドキュメント
『死化粧師オロスコ』 釣崎清隆


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『死化粧師オロスコ』
2008年3月22日(土)アップリンクXにて、レイトショー!
★上映終了後、釣崎監督と日替わりでゲストによるトークショー開催
★イベント情報の詳細は、こちらより



第4回 「“ケシ”」


--- この質問をさせて頂いたのは、釣崎さんがどこかのインタビューの中で、「エロメディアの局部の”ケシ”がどうにかならないのか」っていう発言をされていたので、よけいにこのことについてお聞きしたかったんです・・・。

釣崎 まあね、あれはいやらしく撮ってるけどね(笑)。見てて、「不純だなあ」とか、そういうのを喚起せざるを得ないというか・・・そうなんだからしょうがないですよね、僕の中の自然というか。
 なんかね、それで問題提起とか、人とか社会を啓蒙するとか、そういう意図は全くないですね。で、何ていうんでしょう、ああいう特権的な表現にまで至るためには、それまでの障壁はいくつかありますけど、全部クリアになってないと無理なんですよね。「死体はダメ」ってまずあったりするし、変態セックスの倫理性についての障壁があったり、でまあ、直接的な局部の”ケシ”ですよね。欧米にしたって、「死体はダメ」とかって線を引かれる・・・イギリスなんていう国もそうですよね。
 やっぱり、『オロスコ』を観せるっていうのは、どこの国でも難しいんですよ。でも、そういう特権的な表現に対しての触れる機会にしろ、作る機会にしろ、”表現の自由”っていうのは、絶対に担保されてないとダメだと思うんですよね。普通にそうですよね、僕としては。やっぱり表現者だから、規制なんか絶対設けるべきじゃないと思いますよ、条件なんか絶対なし、無条件で。

よく死体メディアとかは、”絵ズラ”っていう言い方を・・・日本のジャーナリズムはするじゃないですか。特に報道関係のね。例えば、宮ア勤事件の時も、『ギニーピッグ』が問題になりましたよね?「表現の自由は表現の自由。でも、これは特別」って言われたでしょ?俺は、何が特別なのかさっぱりわからないし・・・それをだから、筋道立てて言ってるわけでもないんですよ、木村太郎が(笑)。
  だから、”条件付き”っていうのはダメですよ。だけど、条件つけようとするじゃないですか?特にTVメディアは。まあしょうがないですけどね・・・。条件を付けようとするからおかしな話になるんであって。いいですよ、PC12とか地上波のTVで流せるものに対しては。設けても構わないんだけど、「“ケシ”ってないだろ・・・」って思うんですよ(笑)。

あとはね、「未成年は観ちゃいけません」とか「未成年が観たら罰則を厳しくします」とか、そんなのは構わないですけど、「作品は作らしてくれよ」って話なんですよ。で、「観る自由も担保してくれよ」っていう。ほんと、それだけは思いますね。
  インターネット、自分のHPのBBSとかにたまに、「何でこんな写真載せてるんだ」っていうヒステリックな書き込みがやっぱり来るんですよ。まあでも僕も長くやってるし、常連で書き込んでくれる人とかもいてみんなわかってるから、一斉攻撃しますよね・・・。

でもなんかそういう風に、激情に駆られて書き込んでくる人間っていうのは、せっかくページに来てくれたんだから、「何かわかってもらいたいな」って、僕は思うんですよね。でも、BBSじゃ無理じゃないですか?なんで、写真展に来て欲しいんですよね。話せばわかるっていう風には思わないけど、誤解している点があまりにも多いんですよね。
  あと、これは民主主義教育の弊害だと思うんですけど、疑問もなく、ハレンチな猥褻物・・・死体も猥褻物みたいな扱いですから・・・そういうものの表現に対する差別っていうのは、すごいですよ。みんな何の疑問もなく、それが何かしらの”不変の真理”みたいな感じに捉えるっていうか・・・。不変の真理でも何でもないし。「観る権利を束縛されることを自分で言ってどうするんだ」っていうね、ひどいと思いますよ。

確かに、まあたぶんね、ネットやってて突発的な形で、「嫌なものを観せられた」って思って、激情に駆られて書き込んでみたりしたってことだと思うんですよ。確かにね、そういうこともあるかもしれないけど、そういうリスクを冒して、人間って生きてるものじゃないですか。迷惑なものは世の中にいっぱいあると思いますし。ただまあ、そういうものと同じにされるのがすごく悔しいですね、僕は。
  他に僕みたいなスタンスでやってる人がいないから、っていうのが、非常に大きいと思うんですけど。

だから、そういう人は堂々と言いますよね、「こんなものを撮って」とかって(笑)。「こんなものをって、映ってる仏様に対してお前・・・」って思うじゃないですか。だからほんとにね、リアリティーがないんでしょうね。作品の中で人が死んでるわけだから、「こんなものもクソもない」っていうか、僕は言えないですね、そんな風には。
  まあ、扱ってる人間に対するクレームっていうのはわかりますけどね、あまりにもひどい作品もありますからね。でも、そういうものも許していかないと、絶対にダメだと思います。


第5回へつづく…

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