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蓮華人 さんのレビュー一覧 

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  • 19人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/06

    まあ宝くじにみんなが当たったようなものだ。稀代の名ヴァイオリニスト、ハイフェッツの生涯のほぼすべてを手中に収められる。以前、煙草を1日1箱以上喫っていたが、今回の値上げによって、ほぼ1ヶ月分となった煙草銭と変わらない価格。信じられない。こんなに都合のいいことばかりがあっていいのだろうか。幸い、音楽を聴ける時間も増えてきた。ゆっくりゆっくり時の流れをたどりながら、最高のヴァイオリンとともに老いを深めてゆこう。

    19人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/10/01

    敵同士じゃあるまいに、ボイニングとは白鳥も人形も、全く同じ年に全曲録音が行われた。日本なら談合と邪推するところだが、欧州の感覚では「決闘」なんだろう。一つ大きく違ったのが美女。ボイニングは77年の録音。録音では3年の差が出たのに、CDの発売はぴったり同じ90年。それもボイニングが4ヶ月ばかり先行、危うく買うところだった。遅れて出たプレヴェン盤は少し安かったこともあり(それでも国内盤は6900円)、一件落着。しかし買ってみてびっくり。幻想的な雰囲気から、動感あふれる第3幕まで、変化に富んだ内容を実に見事に振り分けていて、文句のつけどころなし。人形はデジタル再録の全集から20曲が選ばれた国内盤を買った。吉田日出子のナレーションも悪くはないのだが、「お子様向け」の雰囲気もあり、あまり聴く機会はなかった。白鳥のボイニングは鈍重すぎアウト(バレエ全集でゲット)。
     未聴の一枚だけに期待感大。
     ただ評価は、手持ちの美女でのもの。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/28

    ITバブルに乗って98年にポンとデジタル新録の全集を買ってしまった。高かったが立派な解説書も付き、録音・演奏とも「よくできました」だったので、さして不満はなかったが、あまり聴かなかった。まだバブル前だった85年に、これもポンと3万円を叩いて、この70年代の録音を抱えていたからだろう。そして今年、安いものだから60年代のVox録音も買い込んでしまったから、な、なんと3組もブレンデルでベートーヴェンのPソナタ全集が揃ってしまった。コアなファンでもないのに…。まあ3つの全集の中で、やっぱり一番は70年代のこの録音でしょう。ただ手元のディスクはフィリップスなのにデッカマークが入れられた箱の表は、写真もさることながら違和感大だなあ。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/24

    ドヴォルの歌謡性がジュリーニの特性と、ちょっと悪しきリンクとなったのかもしれない。殆ど粘らずサラリと進めていく。旋律の流れが、留まることなく流れていくことで、若干、音楽が小さくなってしまっているように思える。もちろん「流石」という部分も少なくはないのだが、全体をとらえた場合、ジュリーニの力量からすれば、さらに作品のマッスを十全に引き出せたはずだ。さらにヒスの多い、EMIびマルチ的な「録れていればいいだろう」という雑駁な録音。まあ評価は難しいが、最高は付けにくそうだ。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/24

    これは最高。ヤンソンスのタクトがロシアの情熱を燃え上げらせる。土臭くならず、逆にシャイに構えることなく、音楽にあると思われる、あらゆる要素を最大限に生かし、感動の極致を呼び起こしてくれる。OPはチャイコで鍛えられたこともあり、十全の演奏。着任以前のオケと同一とは思えないスーパーオケに変身している。LPでも、あいまいさを許さず(たとえば16分音符と3連符)、しかし歌わせるところでは、それぞれ存分に「芸術性」を披歴させている。こうしたロシア物の名曲選では、昨今のレベルとしてピカ一だと思い最高の評価を。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/23

    どうも東武トレーディングのレビューは筆が走りすぎるきらいがある。「最晩年の名演はベートーヴェンのミサ・ソレムニス」は取り扱いでもないBISを持ち上げているので、文句を言うべきではないのだろうが、「驚きと喜びを持って迎えられる」という結論を導くには、無理があるのでは。さらに「遅めのテンポ」が「恣意的に伸ばしたり縮めたり」せず「直球勝負」という結論も、脈略なく聞き苦しい。ま、どうでもいいのだが「アンサンブルに死角がない」のが「ラインスドルフのトレーニングの置き土産」に至っては噴飯もの。確かにラインスドルフは80年までの2年間主席指揮者を勤めたが、最後の年のフェスティバルでの演奏は、結構荒っぽく盛り上がったが、緻密さは、そこそこだった。オーケストラ・ビルダーとして卓抜の力量を誇るラインスドルフだが、彼に求められたのは、そうした手腕ではなかったと思う。ドラティも然りだと思う。で、何ゆえドラティでマーラーなのか。まあ振って当たり前だし、流行だったからでしょう。「3楽章など…狂気の踊りが浮かび上がる」という話だが、個人的にはシニカルに冷めた感じがあり、おそらく、全体の流れを汲んでの処置だったと思われる。いずれにせよ、ライブと言うこともあり、筆舌に尽くせない感動が得れた。しかし、メーカーやトレーダーのレビューなど使わず、HMVオリジナルのレビューでやったほうがいいと思う。多分。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/18

    VnのテツラフをVcのシフが振り、VcのモルクをVnのアイオナ・ブラウンが振るという凝った企画。オケもノールウェイのNCOがブラウン女史が振ったからかもしれないが、ノーブルで厚い弦の響きを出し英国風。逆に英国のノーザンシンフォニアは、シフが低弦をシャープに揃えさせたためか、スリムにシェイプアップされた「北欧的?」な響き。ちょっぴり地味なハイドンなので、まあ多少、遊び心も入れてということなのかな。演奏は、テツラフ、モルクが、それぞれの持ち味を生かしながら、心地よくハイドンを楽しませてくれる。在庫一掃の投げ売りでゲット。価格からすれば申し訳ないほど楽しめたということで最高。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/18

    冒頭の「夢のあとに」でもうアウト。あーいい曲、いい声、いい響き。確かに「歌いすぎ」の感もあるが、直後の「月の光」では、抑制のきいた表現で聴かせる。高い声域にもかかわらず厚みと輝きのあるバーバラの歌声は、ソフトに抑えても芯のある力強さを感じさせ、弛んだりくすむことはない。フォーレやアーンなどでは、抒情性や甘美な雰囲気を柔らかくオブラートに包んだような表現で「詩を語る」べきとされるが、旋律や劇性を大切にする、バーバラのスタイルもいいなあ。最後まで飽くことなきエンタテイメントに仕上がっている。7年後のグノーに始まるフランス歌曲集では、全体的に大人の雰囲気でまとめている。こちらは作曲家もさまざまで、比較的よく知られた作品を主体とした選曲もあって、やはりエンタメ。美声でとっても美味しいフランスの「メロディー」を堪能する企画。堅いこと言いっこなし。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/18

    誰しも望んでいたが、まさか東西ドイツが統合できるとは思ってもいなかった。まだ東独には自信が溢れているようにみえた。旧ソ連やポーランドは力で抑えている感覚だったが、東独の街を歩いても、全くそんな雰囲気はなかった。実際にオケのレベルからしても、カタリーナ・ヴィットではないが「技術点、芸術点」いずれでも満点に近い水準。明朗にして屈託なく、また若干、自信過剰とも思えるような、堂々たる演奏。シュミットも毅然と、ピアノであるがゆえの表現上のアゴーギクでは一歩も譲らず、老獪マズアに対峙している。しかし、まるでコンピュータでつくられた演奏のように、オケにも、ピアノとも、全くアタックのずれが感じられない。流麗な絃。使い古された表現だが燻銀のような金管。シュミットは輝かしく、また甘く優しくも歌え、変幻自在。アナログ全盛期の録音だが、モルいっぱいまで追い込んだような、自然なSN比の高さを感じる。まあ最高は最高なのだが…、ちょっと時代遅れかな。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/15

    緻密に書かれたスコア。しかし誰もそれだけでは満足しない。より巨匠的なアゴギークやディナミークで、マーラーの「情念」を埋め込んでいく。まあマーラー自身の指揮も、そうだったのだろう。しかし、もっと音楽だけを見つめてみれば、さらに豊かな音響世界が享受できるのではないだろうか。インバルの哲学とは違うかもしれないが、私はそうした感覚で、この演奏を聴いている。押しつけがましく脂っこいドイツ人的嗜好がなく、好感が持てる演奏で、長大重量級の作品でも抵抗感なく聴き始められる。録音は大音量にしても決して聞き辛くならない上質な職人芸を感じる。不思議なほど、聴くたびに評価が上がるのは「歳の所為」かな。星一つ評価を上げます。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/13

    ヒグドンとチャイコをあわせた意味が、よう解らん。芸術性、その比類なき技巧、「天は二物を与えず」と言う格言が、絶対誤りだと思える美貌。師のヒグドンだけではなく、例えばバーバーやコルンゴルトなどカーチス系で纏めた一枚なんか、最高だと思うのだが…。ディスクの販売枚数は、年々減少の一途を辿っている。護送船団方式では、もうどうしようもない。メジャー系の販売戦略は、すでに時代に適応していない。それだけに、マイナーレーベル的な「特化」スタイルで、チャイコはチャイコ、あるいは同時代の作曲家の「発掘モノ」でやってほしかった。どこか「わがまま娘」のような立場に追い込まれているような雰囲気を感じ、ちょっと悲しい気分で、先行発売の国内盤は買えなかった。最高の演奏が聴けることが解っていながら。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/13

    ショパン以外にマストとするならドビュッシー&ラヴェルで、6枚組みが3000円以上する上に、現在入手困難。D&Rを買っていなければ、残り20枚が3000円ほどだから、買いでしょう。しかしショパンを買った上に、D&Rまで持っている我が身にとっては、丸侭、6682円の新たな投資となる。しかしそれでも一枚あたり350円。クレツキとのショパンPコンも聴いてみたいし、いろいろ面白そうだし…。ウーム悩ましい。

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/13

    バイヤー盤のドヴォ弦四は、ちょっとお高い輸入盤で、なかなか手が出ず、また中古市場にも出回らず、縁のないものと思っていました。それが、この値段。ほぼ当時の一枚分ほどで全てが揃う。信じられない。演奏はアンサンブルを重視した精緻なもので、巨匠的な出しゃばりはなく、はったりめいた溜もなく、流れが留まることもない。それでいて、クライマックスでは見事な高潮感を与え、過不足のない見事なものだ。ちょっと聴きではなく、じっくり聞き込んでみたい。そんな演奏だ。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/13

    誰にでも受け入れてもらえる音楽ばかりを書いたわけでない。本当に今からは想像もできないくらい歪な世の中だった。4番は難しい。この作品は音楽にならない部分の表出が、一番大切だというのは解る。しかし残念ながら時代は変わってしまった。バルシャイは、よりピュアに音楽的な部分が光り輝くように、もう時代遅れになった思念を、澱のようなベースとして隠蔽した。ソ連邦が消えうせ、主義思想とまったく無縁となった21世紀においても、そうした思念が齎したものをエッセンスとして活かせたのは、やはり師に対する深い愛情と畏敬の念なのだろう。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2010/09/13

    扶育たるフェリックスが天分の赴くままに書き連ねられた作品の数々。気分良好で聴き続けていると、言い及ぼうと待ち構えていた薀蓄が、どこか遠くへ飛んでいってしまった、そんな気分です。もうよしましょう。何がいいのか悪いのか。いいものはやはり何らかの形で残るのです。音楽を音楽として、なんらの思い込みなく聴くことが出来る‥‥そんな稀有な時間を持とうではありませんか。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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