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広島のパヴァンヌ さんのレビュー一覧 

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/03

    SACD化で印象が一新!フランス音楽のエスプリここに極めり。「ダフニスとクロエ」の初演者モントゥーの名演を眼前で繰り広げられているかのように聴くことができます。CDでは聴き取りにくかった微妙なニュアンスがここまで明瞭に味わえるとは!モントゥー/ロンドン響はこんなに表情豊かでユーモアたっぷりに演奏していたんですね。たとえば「スペイン狂詩曲」の終曲の弦楽器のおどけた上下行には思わずクスッとしてしまいました。ロンドン響のメンバーはこれ演奏しながら絶対ニヤニヤしてたと思います。モントゥーを常任に選んだのも,この人の面白い人柄に惹かれたからでは?パヴァーヌもダフニスも,めくるめく豊かなニュアンスをたたえた名演で、聴き手を夢の世界へ連れて行ってくれます。時のたつのも忘れて聞き惚れる名盤。このSACDを是非聴くべし!モントゥーの他の録音もSACDで聴きたくなりました。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/05/02

    LP,CD,SACDと3種類を所持します。SACDによる音質改善により,初めてモントゥーの「悲愴」の真の姿が明らかになったと言えるでしょう。ムラヴィンスキーの極度の緊張感はなく、カラヤンの金管の咆吼や強烈なダイナミックとは無縁ですが、節度を保ち自然体で演奏されます。そうでありながら,弦も管もよく歌い、細部にわたる入念な演出によって、聞き手をじわじわっと熱い感動へ導いてくれます。メランコリックであっても絶望的になることはなく、悲しみよりははかなさを感じるロマンティックな名演と言えるでしょう。ステレオ黎明期の録音のため機材の性能の限界から中音域にエネルギーが偏りLPやCDではバランスの悪いふやけた音でした(特にトロンボーンのヴィヴラートの不自然さ)。 しかし、SACD化で改善された音質によって,より自然なプレゼンスを感じられるようになり、あたかも目の前で演奏されているように感じられます。心にしみる名演をどうぞ。評価は多くの人に聴いてほしいので、☆5つとします。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/16

    このSACDのカザルスの音には驚嘆です!!拙宅のリビングにカザルスが訪れて、眼前で演奏しているかのように生々しいのです。チェロのボディーに残る重い響きや、弦から指が離れるときにうっかり出てしまうキーンという音まで入っています。しかも魂を込めて弾くカザルスの力強い音楽性に、聴く者の魂も共感し共鳴し、至福のひとときが流れると共に、まるでカザルスと時を共有しているかのような錯覚を受け、いつしか時の流れを忘れ、いつまでも聴き入ってしまう自分に気づくのです。クラッシック音楽を嗜む人は全て!、このSACDを手にすべきです。カザルス盤がバッハの無伴奏チェロ組曲の聖典とも言うべき不朽の名盤であることは、国内で長く語り継がれてきました。その真価が初めて明らかになり、「不朽の名盤とは何たるか?」の問いへの解答がようやく明らかになったと思います。それは、時を超えて演奏者と対面させてくれる。それは、深く感動させてくれる。それは、演奏者の人柄にまで思いを至らせ、演奏者を好きにさせてくれる。従来のCDとは全く次元の違う音で復活させたこのSACDの制作に関わられた関係者の方々には深く感謝の意を表明します。このSACDは人類の宝とすべきです。ああっカザルス.........カザルス...................カ ザ ル ス..........。このSACDさえあれば,従来盤(CD)はもういらない。☆は千個くらいつけたい...。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/11

    SACDの全集を所有しています。CDではわからなかった所もつぶさに確認できると、カラヤンのこだわりが凄まじく感じられます。ところがそれがあまり良くないのです。自然な息づかいが足りない。「カラヤンのベートーヴェンはフィルハーモニアo.の方が良い」との声をたまに聞きますが、それはあながち思いつきではなかったようです。レッグの下で録音されたそれは、もっと呼吸法が自然でした。ここのレビューで某U野先生へのネガティブな意見を目にしますが、U野氏の見解にも一理あるのでは?この演奏の完成度と迫力から評価は☆4つとしますが、ベートーヴェンの交響曲なら他にも良いのがあるのでは?バーンスタイン、ベーム、ワルター、ヨッフムそれにハイティンクだってか良いのを演っている。人に薦めるなら私はカラヤンを第一には押せない。他のも一緒に聴いて下さい。また、全集をシングルレイヤーSACD化するなら、まずバーンスタイン/VPOによる至高の名演を緑コーティングなども施し、素晴らしい極上の高音質にして発売していただくよう強く要望しておきたいと考える…ってこれは誰かさんのもの真似でしたっけ? つよしくんってどんな人なんだろう。ここのレビューに写真でも貼ってもらえないかなあ。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/01

    これは「ロメオとジュリエット」だけのために手に入れても良いディスクです。「ロメオとジュリエット」は聴いて一瞬ステレオ録音かとはっとしますが、人為的に作り上げた疑似ステレオです。演奏時間は26′10″。とてつもなく緩やかなテンポの中でチェリは緩急自在(緩が主体)の演奏を繰りひろげ、いつしかほの暗い幻想の世界へ誘い込みます。聴く者は時の流れを忘れてゆったりと聞きほれることになります。これほどの演奏を聴くことは珍しく、しかもくっきり明快で美しい音で収録され、特に木管楽器がチャーミングに鳴り響きます。「悲愴」の方はチェリの後年のミュンヘンpoの演奏を連想させる音楽性、完成度の高さがあります。ただ、音質に問題があり、200Hz〜2kHzにエネルギーの偏りが大きく、鑑賞時にはかなり思い切って音質調整しなければなりません。演奏時間はT21′10″ U8′07″ V9′16″ W10′23″です。このディスクは演奏だけなら評価は☆5ですが、「悲愴」の音質のため,評価は☆4とします。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/01

    バルビローリの唯一の「大地の歌」は中音域中心の音質で、音が悪く5段階の4ではなく、3でもなく2という所。所々欠けているだけでなく、雑音も入ります。にもかかわらず,後に残る感銘の深さは並ではありません。最終楽章後半、拍節感を全く無視し、ゆったりとしたテンポの中で,ポリフォニックな流れをつくり,ヴィヴラートやなめらかなポルタメントで聴く者の揺れる心をなでるのです。そしてバルビは、静かにしかし情熱を込めて思いの丈を語ります。どこまでも...どこまでも...永遠に...永遠に...。「耽溺」という言葉がこれほどぴったりくる演奏も珍しいでしょう。私はついつい他の演奏にも手が伸びてしまいましたが、バルビの後ではクレンペラーもワルターも浅く感じます。この音質では「おすすめ」にはなりませんが、バルビ・ファンなら聴けばおぼれることは間違いなく、これを未聴のバルビ・ファンは聴いてみたいと思うに違いない。酷い音と素晴らしい演奏により,総合評価を4としましたが、これでいいでしょうね?

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/10

    この盤のSACDによる復刻は大変素晴らしい。「ウラニアのエロイカ」といえば劣悪な音質で知られていますが、この盤にはその片鱗さえもなく、十分に鑑賞に堪える音質に改善されていることは驚異的です。他の方が書いておられるように弦楽器が少し遠目に聞こえるのは、周波数2KHz〜4KHzの音成分がある程度余分に出ていることが原因です。拙宅ではイコライザーで調整し、かなり満足行く音で聴くことができます。ただ、EMIの52年スタジオ録音の音質にはかないません。音の密度の差があり、それはイコライザーではどうにも埋めることができない部分です。それでも十分に現在に通用する音質になっており、この盤の価値が極めて高いと言えるでしょう。演奏については、ほうぼうで多く語られているので、繰り返す必要はないと思います。評価の☆5つはこの音質に対して少し甘いかもしれませんが、「フルヴェンのウラニアのエロイカ」がこのような良質な音源として蘇ったことに対する賛意からです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/09

    このSACDは素晴らしい。拙宅のリビングが演奏会場に早変わりしたようです。リビングステレオSACDの日本盤にはこうあります。「この小さなディスクに刻み込まれているのは、まさに歴史的な価値を持つ録音を,クオリティを全く落とすことなく家庭で再生できるよう寸分違わず忠実にコピーしたものなのである。」かなり以前、RCAのLPレコードでこの録音を聴いたときは音の歪みが目立ち、砂をかむような音に辟易したものですが、それはLP製盤のどこかで入り込んだのでしょう。このSACDでは音質が一新、歪みを感じることもなく、ストレートに演奏を楽しむことができます。演奏は「新世界交響曲」全曲を39分強で駆け抜ける率直なもので、楽譜を正直に音にしてみたこの「新世界」は、感受性を激しく揺すぶってくれないがために気に入らない人もいるでしょう。しかしこの完成度の高さでしかも眼前で演奏が繰り広げられているかのような臨場感によって、十分感銘を受けるのではないでしょうか。録音は1957年の録音とは信じられないほど生々しい。しかし、ややナロウレンジ気味で、豊かな低音がマイクロフォンに入りきらず、周波数100Hz以下が弱いようですが、一聴して大きな不足感はないようです。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/03/02

     SACDに関心があり、購入しました。興味本位でCDレイヤーとSACDレイヤーとを聞き比べ。これまで「違いがわからない」とする意見も少なからず目にしましたが、同一音源なので一聴では判別しにくいのでしょう。CDも音質が極端に劣るわけではないですから。しかししばらく聴くと引き込まれ方の違いに気づきます。CDレイヤーは何かモヤッとした音ですが、SACDレイヤーでは金管にしても弦楽器にしても音が生き生きとしています。「鋭い切れ味がある」と言えばよいのでしょうか。会場の前から3〜4番目の席で聴いているようなのです。しかし、CDレイヤーでは自分の前の多くの人垣の後ろの方で聴いているようです。この違いは特にストラヴィンスキーで明らかで、SACDレイヤーでは一つ一つの楽器の音が浮き彫りになり、音の動きと共に自分の心も動いていることを感じます。「リビング・ステレオ」について「当時最先端の技術と機材を惜しげもなく投入して収録したステレオ録音」とのコメントがありすが、SACDで初めて真価が明らかになったと言えるでしょう。
     シェエラザーデの演奏時間は次のとおり。
       T9:06 U11:35 V12:02 W11:47
     ライナー/シカゴ響はダイナミックにしかも完璧に演奏していますが、特に第3曲が白眉です。ライナーのいつもの印象とは異なり、とてもゆったりとしたテンポの中で、緩急自在で濃密な表現が繰り広げられます。そしてこの録音には、ホールに響き渡ったオーケストラの多彩な音色が余すところなく収録されています。
     タイムスリップしてライナー/シカゴ響の実演に接しているかのような、夢のような時間をこのSACDはもたらしてくれます。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/02/14

    他の方にパッケージがけなされていることもあって、購入して確かめました。結論から言えば、このパッケージをけなしてはいけないでしょう。カラヤン/VPOのSHM-CDのBOXも同様だったではありませんか。透明なビニールはCDの内容を見分けるのに便利です。Textは従来盤とほとんど変わらず、全く問題はありません。肝心の音の方は、ある程度はっきり改善していることがわかります。ある雑誌に米の評論家が「素晴らしいリマスタリング」「指揮者が聞いていた音に迫る」と書いていましたが、それがあながち誇張ではないと思われるほどに明瞭な音がするのです。例えば第一交響曲の前奏でVnがビヤ〜っと鳴るところも、レコードを初めて聴いたときの衝撃が蘇ります。木管の音に霞がかかっていた従来盤に比べて、ベールが一枚とれたように聞き取れます。また、Vnのヴィヴラートも明瞭に聞き取れます。SACDでなくてもここまでの音が出せるんですね。演奏はベーム/VPOですから、極上であることは間違いありません。間近にSACDの全集の発売が期待できない以上、これに続いてベートーヴェン他の全集も購入を考えているところです。でも、早くSACDの全集が発売になってほしいものですね。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/01/01

    ここのレビューを読んで購入。これは大変な拾い物をした。モントゥーの5番、ゴルシュマンの「悲愴」、ピニの弦楽セレナーデが入っているが、3曲共に極めて音楽性が高い。モントゥーの5番はライブ録音だがミスなく入念な曲作りがなされ、楽章間のざわめきがあるまでそれとは気づかないほど完成度が高い。ロンドン響の実力の高さには驚嘆する。特に2楽章が聞きもので、やや速めのテンポながら心を込め抜いたHrのソロ、すすり泣くように感傷的に歌う弦楽器など、これほど自在に表現された例は今まで耳にしたことがない。だが、狭い帯域感があるので高音、低音共に音質調整して聴く必要がある。ゴルシュマンの「悲愴」は1〜3楽章が速めのテンポで駆け抜け(1楽章はなんと16’03”!)、4楽章でゆったりと感傷に浸るようになってる。その中に入念な表情づけがあり、美しく録られた木管の音色もプラスに作用して、説得力のある名演になっている。だが高音に強調感があるので、高音を少し絞って聴くと自然さが増す。弦楽セレナーデも入念な演出があり歌心にあふれている。緩急も自在で、ふっと息を止めて聞き入る瞬間がある。録音はデジタル録音だが中音域がやや強調気味のため、アーティキュレーションがあいまいになりやすい。高音を上げると、演奏者の意図がわかりやすくなる。しかし、いずれの曲も名演であると言って良い。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/27

    演奏はともかくとして、音が悪いため、評価は高くしませんでした。クリップスは好きな指揮者なので期待したのですが、大変残念なことに録音が演奏のすばらしさを伝えていません。中音から中高音域の音が過剰で、残響の中で音のメリハリが立たず、また音に歪みがあり、マーラーのオーケストレーションの妙味が味わえません。クリップスの「大地の歌」を聴くならORFEOから出ている1972年録音盤がいいようです。グラモフォンがもう少しマスタリングを丁寧に行っていれば、チャーミングに響くはず。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/25

    サー・ネヴィル・マリナーが激賞したモントゥーのブラームス交響曲の全貌が初めて明らかになった貴重盤。1番、4番がステレオ録音なのがうれしい。両曲とも大変な熱演で、特に4番は1、3、4楽章の終了時に大きな拍手が湧き起こる。聴衆はその感動を抑えることができなかったのだろう。1番が、ややとげとげしいながらも良好な音質。4番は、タスキに「音が落ちる」表現があるが、何らかの原因で200〜1kHZが過剰なためで、イコライザーで補正すると十分良好な音に変貌する。2番、3番はモノラルの、録音当時の並の音である。しかし、モントゥーの情熱的で味わい深いブラームスを知るには不足はない。評価のマイナス1は、音質調整が必要なためである。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/24

    ここのレビューを読んで購入。これは大変いい演奏です。それを気づかせていただいたほんず内閣総理大臣さまには大いに感謝。クリップスの「大地の歌」を聴くなら、グラもフォン盤よりも絶対にこちらを先に聴くべきです。昨年出て多くの人に褒められたグラもフォン盤は音がふやけ、「こんなものなのか」と感じましたが、こちらは明快なステレオ録音で、ウィーンsoの美しい音を余すところなくとらえ、木管なども大変チャーミングです。また、クリップスはやや速めのテンポで絶妙なアゴーギクをつけ、「大地の歌」を生き生きと歌い上げています。ライブ特有の傷はありますが、演奏の完成度は、例えばクリップス/コンセルトヘボウのモーツァルト並といって良いのではないでしょうか。正直なところ、クリップスがマーラーをこれほど見事に演奏するとは思ってもみませんでした。

    1人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2012/12/16

    ここのレビューを読んで早速購入しました。他の方が書いておられるとおり、いい全集です。買って満足。これはロンドン響が保管する録音をMCがライセンスを受けて販売している全集です。私はクリップス/ロンドンso.盤も愛聴しており、以前からモリス盤にも関心がありました。しかし、初出時の某音楽雑誌の批評があまりに芳しくなく、購入を渋っていました。吉田秀和氏が「けなされているものの中に、いいものがたくさんある」と書いておられますが、このモリス盤はまさにその典型ですね。オーソドックスなアプローチで生き生きとベートーヴェンを表現しており、しかもこの値段。ベートーヴェンの全集のファーストチョイスには絶好です。さすがロンドン響。しかし、評論家たちは何を聴いているのか。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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